こんにちは。横浜・鎌倉のプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。
私はこれまで勉強嫌い克服専門の家庭教師として活動してきました。お子さんが勉強嫌いだと、親御さんは困っちゃいますよね。

子どもが全然勉強しないんです…。
有名な大学に行ってほしいとか、そういうことは求めません。
やりたいことができた時に、そこに行けるほどの学力があればと思っています。
子どもの勉強嫌いは深刻です。
一度勉強が嫌いになると引きずってしまいがちで、悩んでいる人は大人から子どもまで幅広いですね。学生時代についた苦手意識が大人になってもそのまま…という人も多いかもしれません。
勉強嫌いはとても手ごわいですが、安心してください。勉強嫌いを直す方法はあります。
勉強嫌いを直すためには、勉強嫌いになってしまった原因を正しく把握し、それに合った対策をとることが重要です!
そこで本記事では、勉強嫌いが起きる原因から克服する方法に至るまでの方法をまとめました。
子どもの勉強嫌いに一度でも困ったことのある方は、ぜひご一読ください!
勉強嫌い克服Step1 勉強嫌いになる原因は?
まずは、勉強嫌いになる理由について知ってください。
勉強嫌いの原因は主に6つ
まずは原因を把握しましょう!勉強が嫌いは怠けている、さぼっているわけではありません。
勉強が嫌いになる原因、理由は大きく6パターン。
- 「わからないから嫌い」
- 「やっても成果が出ないから嫌い」
- 「意義・目的が理解できないから嫌い」
- 「先生が嫌い」
- 「やらされてやるのが嫌」
- 「他のことで気持ちがいっぱい」
等の理由が考えられます。どれか一つの場合もあれば、複数が絡んでいる可能性も。
原因がわかれば対策も立てやすいです。
ただ、圧倒的に多いのは「わからないから嫌い」と「やっても成果が出ないから嫌い」ですね!

最初は勉強をきちんとやってきたけれど、わからなくなって、成績が下がって、挫折しました
というのが本音なんですよ…!
で、その言い訳を「やる意味が分からない」、「やらされているのが嫌」とか言い出すことが多いです。「わからなくてつらい」「できなくてつらい」というお子さんの気持ちをまずは理解してあげてください。
勉強嫌いの原因について知りたい方はこちらもご覧ください。
▼ 勉強嫌いになる原因はこれ!勉強を嫌いになる心理学的理由5つ
勉強嫌いになりやすい人!?
実は、勉強嫌いになりやすいタイプと、なりにくいタイプが存在するんです!
これまで勉強嫌いのお子さんと向き合ってきたんですけれど、勉強が嫌いになる子にはほぼ確実にある傾向が見られることがわかったんです。
どんな傾向か、知りたいですか?
知りたいですか?
知りたいですか?(前置き長い!)
ではお教えしますね。
答えは、「なぜ?」と考え込んでしまうことです。
勉強が比較的得意な人は、聞いたことをすぐに覚えられたり、とりあえずやってみることができます。そのため習得が早いんですよ。
「黙ってやれ」「言われたとおりにやれ」と言われても「そういうものか」と納得し、実行することができます。で、手を動かしながら「そういうことだったのか!」と納得できる。要領がいいですよね!
一方、勉強の際に、なぜ?どうして?が気になってしまうタイプの人は、細かなところが気になりなかなか進めません。
結果的に「勉強が理解できない」「テストで全然点が取れない」→「勉強はつまらない!」と結論付けてしまいがち。
しかし、勉強する内容の本質を理解するためには「どうしてそうなるのか」を理解することも求められます。きちんと納得して進めていけたら強いですね。つまり彼らは大器晩成型です。
つまり、理解に時間がかかるから、学校の勉強に遅れがちになります。
このタイプで勉強が嫌いになってしまった人は、時間の許す限り、納得するまで調べるような学習スタイルが向いています。
▼ 勉強嫌い・勉強苦手になる原因とは? 勉強が得意な子と苦手な子の考え方の違い

勉強嫌いは「やってもできない」が最大の原因
勉強が嫌いになるのは、「やってもできないから」が最大の原因です。
学習性無力感といって、「どんなに頑張ってもうまくいかない…」ことに気付くと、人はそれ以上の努力を辞めてしまうという研究結果があります。
たくさん勉強したのに志望校に合格できなかった。
徹夜で頑張ったのに、テストの点が悪かった。
こういう挫折経験が続いてしまうと「自分は勉強を頑張ってもダメ」と結論づけてしまうので、それ以上勉強をしなくなってしまいます。
あなたや、あなたのお子さんは、この状態になっていませんか?

勉強嫌い克服Step② 勉強嫌い克服のための基本作戦
勉強嫌いな人におすすめの勉強法をお教えします。お子さんの勉強嫌いに悩んでいるかたはぜひやってみてください。
まずは苦手意識をなんとかしましょう
勉強が嫌いな人は、放っておくとますます勉強が嫌いになります。
ちょっと専門的な話になりますが、脳科学の話をさせてください。
脳は、脳の入り口で情報を「好き」か「嫌いか」に分けています。
好きな情報はどんどん脳に入っていきます。
一方で、嫌いな情報は入り口でブロックされてしまうので、あまり入っていきません。加えて、「危険なもの」からは反射的に遠ざかろうとする作用まであります。
つまり、勉強を「嫌い」とか「危険」と考えているうちは、脳に全然入っていかないというわけですね…なんということでしょう。
勉強に対して苦手意識を持っている人は、そのまま取り組んでも望んでいる成果は小さいかもしれません。がんばっているのに覚えられなかったら、余計に勉強が嫌いになります。
つまり、苦手意識がある→脳がブロックして覚えてくれない→結果が出ない→ますます嫌いになる
というループに入ってしまうんですよ、
だから、まずは苦手意識を減らすのが得策です。
▼ 勉強の苦手意識を克服する方法 脳科学に基づく苦手の克服方法

「これならできる」を作る
さて、これは生徒さんにしか教えていない超重要なことです。その超重要なことをこれから書いちゃいます。実際にプロが勉強嫌いを克服するために生徒さんに対してしていることです。
これができたら家庭教師も塾も必要ないくらい、重大なことを書きますね。準備はいいですか?(だから!前置き長いよ!!!)
勉強嫌いを克服する最大のカギは「できることを作る」ことです。
大事なことなので二回言いますが、勉強嫌いを克服する最大のカギは「できることを作る」ことです。
とにかく、小さな範囲から始めて、「これはできる」と思えることを少しずつ少しずつ増やす作戦がいいです!
そのためには、勉強に対する苦手意識が少ない科目や内容から勉強をスタートするのが得策です。
「好き」まではいかなくても、「まだマシ」とか「まんざらでもない」ものから始めて、少しずつ知識を増やしていく方法です。
自信の転移がカギ
勉強嫌い克服のカギは「自信の転移」にあります。
学習の転移とは、何か一つを極めると、その知識や学び方をほかのことにも活かせるという理論です。
例えば、算数がすごく苦手な子にいきなり「掛け算」を教えるのは大変なことです。
そのまえに、足し算を練習してうまくできるようになると自信がつきます。その自信があれば、掛け算を勉強するのも苦にはなりません。一つができるようになると、「他のこともできるようになる」と思えるもの。
このように、得意なことがひとつできると、ほかのことにも活かせる可能性が高いです。
だから、勉強が嫌いな人はまず「得意教科」を一つ作って、そこから広げていく勉強法がおすすめでです。得意なことがひとつあると、他のことも伸びる。
いろいろなことに手を広げて挫折する前に、まずは一つを伸ばして得意なことを作ろう!

勉強嫌い克服Step③ 勉強嫌いを克服する勉強法
勉強嫌いのための勉強法
勉強嫌いな人って、「自分は勉強ができない」とかたく信じ込んでいる、というかそう思い込みたい?部分があるんですよ。
「この問題は難しいな~」と思いながら解くと、どんな問題も難しく感じてしまいます。
試験ですごく難しいと感じた問題が、解説を聞いたら大したことなかった!という経験、ありませんか?
このように、「無理!」「難しい!」と思い込むと、なかなかできなくなってしまうもの…。
でも、やってみたら大したことなかった…ということもあります。
だから、まずは小さなことから始めてみませんか。
▼ 勉強嫌いを克服する方法16選 小さなことから勉強を始めよう!

あなたに合った勉強法
勉強が苦手になる最大の原因は「やってもできない」ことにあります。他にも理由はあるかもしれませんが、これが一番多数派で、一番深刻な原因でもあります。
もし、頑張ってもダメだった場合、努力の量が悪いというよりも、努力の質が良くなかったのかもしれません。つまり、勉強の仕方が間違っていたのかも。
特に、勉強が苦手な子の場合、勉強がすでにできる子、勉強が得意な子の真似をして同じ勉強法を取ってみても、うまくいかない可能性が高いです。
たとえば、勉強が得意な子は要領が良くてどんどん物事を覚えて手を動かせますが、勉強が苦手な子は「なぜ?」「どうして?」が気になって進めないことがあります。ここで疑問を無視して進めてしまうと、勉強はとてもつまらなくなるでしょう。
人が一人ひとり考え方が違うように、勉強との向き合い方も違いますし、どんな勉強法が合っているかも違います。
特に、私が勉強嫌いの子の家庭教師をする際は、その子に合った勉強法を提案することから始めます。コチラの記事では、その人に合った勉強法の見つけ方のヒントを書きました。
あなたにあった勉強法を見つけることが、勉強を得意にする近道かもしれません。

苦手科目の勉強法
試験前・受験直前にに何をやれば良いのか迷いますよね。得意を伸ばすのか、苦手を埋めるのか。
私としては、ぜひ「苦手を埋める」ことに取り組んでもらいたいと思います。
なぜなら、その方が効率的に得点をあげられるから。
80点取れる得意科目を10点あげるよりも、50点の苦手科目を30点あげるほうが簡単だし、合計点もアップします。
苦手科目を克服するためには
▼ 苦手科目の勉強法 苦手科目は伸びしろ!苦手科目を克服する3つのアドバイス

勉強嫌い克服Step3 勉強する理由
小学校高学年~中学校あたりが、勉強嫌いになりやすいタイミングです。
某機関のアンケートでは、中2の6割、半数以上が勉強嫌いという驚きの調査結果が出ました。
この時期は勉強する量が増え、内容も難しくなるので勉強嫌いが大量発生します。この時期の勉強嫌いは一生引きずる可能性もあるので的確な対処を!

勉強する目的は何か
「なぜ勉強するのか」がわからない。こんなの将来役に立つのか?と思う人もいると思います。
たしかに勉強って、すぐに何かに役に立つわけではないですよね。勉強したらすぐに何か成果がもらえたり、ごほうびが出るわけでもない。
それでも、みんなが勉強するのはなぜなのでしょうか?「勉強の動機6つ」をご紹介します。
余談ですが、成績優秀な友人に「学生時代、どういう理由で勉強していたの?」と質問したら、返ってきた答えは意外にも「モテるため」でした。
驚くことに、「モテたくて勉強していた」人は多いのかもしれません。
勉強するには高尚で崇高な理由が必要なようにも思いますし、不純な動機で勉強するべきではないと考える人もいますが、勉強するきっかけや動機なんてなんでもいいんじゃないでしょうか。
学校の授業は社会に出て役に立たない?
「学校で習うことなんて社会に出ても役に立たない。だから勉強なんかしない」と主張する人がいます。連立方程式なんかわからなくたって社会で生きていけるみたいな主張ですね。
学生さんだけでなく、大人の方にもこの主張をする方はいますね。
ですが私はこれは誤解だと思いますし、こういうことを言う大人を信じて勉強を辞めてしまうのは愚かなことだとさえ思います。
確かに、仕事によっては使う知識・使わない知識はありますが、知識はどれだけあっても邪魔にはなりませんし、奪われることはありません。自分の見識を広げるだけでなく、可能性を広げるうえでも絶対に役に立つので、騙されないでほしいと思います。
▼ 学校の勉強は社会で役に立たないと言っている奴に物申したい。学校の勉強は役に立つ

勉強嫌いを克服する方法 まとめ
- 勉強が嫌いになるのは「できないから」
- 常識にとらわれず、自分がやりやすい勉強法を見つけましょう
- できること・得意なことを作りましょう
- 「勉強してもいいかも」くらいを目指しましょう
勉強嫌いは、正しい方法で克服ができます。そのヒントは、勉強が嫌いになった理由を知ることと、あなたに合った勉強法を見つけること。
だいたい理由として考えられるのは、「なんで?」と思っているうちに勉強に遅れてしまって、だんだんわからなくなって自信をなくし、勉強のやる気をなくす…というパターン。
これを脱するためには、何か一つ得意なことを作って「これならできる」という自信を固めて、その自信をほかの分野にも活かすように広げていくことです。
お子さんが勉強嫌いになってしまったら、その原因を理解しつつ、できることを増やせるように支援してあげてください。
勉強嫌いはきちんと取り組めば直せます!もし、わからないこと、困ったことがあればお気軽にご相談くださいね。
以上、横浜プロ家庭教師佐々木(@kateikyo_megumi)でした。
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