こんにちは。横浜・鎌倉のプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。
飲み会や交流会で「勉強嫌いの方を対象に家庭教師をしています」と言うと、よく言われるのがこれ。

大人に今でも勉強が嫌いなんですけど、どうすれば勉強嫌いを克服できるのでしょうか?

学生の頃に勉強が嫌いで、そのまま大人になっちゃったんですけどどうしたらいいんでしょう?
学生時代の勉強嫌いを引きずったまま大人になった人、結構たくさんいるんじゃないか説。(水曜日のダウンタウン風)
大人になったら勉強なんてしなくていい、勉強なんて社会で使わないしね!と思っていざ就職してみたら、学生の頃より勉強してる…という声を結構ききます。
大人も勉強しないといけないことが、意外と多いですからね…。
おそらく、この質問をしてくる人は、何かしら勉強を開始しようと思うきっかけがあったのだと思います。
加えて、学生時代に勉強で何かしら失敗など、苦い思いがあるんじゃないかと思うんです。
だって、大人って、もう勉強をしなくていいじゃないですか。会社に勤めれば仕事は必須だけれど、勉強は必須ではない。だから別に勉強したくないなら、しなくていい。
それでも、「勉強嫌いを克服したい」と思ってこのページを見ているあなたは、きっと
何か勉強したいと思うきっかけがあって、勉強を始めたい。
けれど、なかなかうまくいかない。
そうお考えではないでしょうか。
大人であれ子どもであれ、勉強する人を応援するのが私のミッションです!!
そこで今日は、大人の勉強と子どもの勉強のやる気の違いと、大人の勉強嫌い克服に絶対に必要なことについて書きたいと思います。
大人の勉強嫌いの原因

大人の勉強嫌いの原因
大人の勉強嫌いの原因は、学生時代の挫折を引きずっているだけでなく、続きにくいせいもあるでしょう
当たり前ですが、大人は中学生のように義務教育ではありません。
テストや受験の日程が決まっているわけではありません。
加えて、誰かから強制力がかかるわけでもなく、自己管理で進めていかなければなりません。
しかも、仕事をもちながら勉強をしていくわけですから、時間の管理が難しい。
うん、無理だ(・∀・)
ってなりがちですよね?
仕事で疲れたら、「今日はまあいいか・・・。明日に備えて休もう。」になりがち。だから続かない。
続かなくて挫折して「またダメだった…自分はほんとうにダメだな‥」と自己嫌悪に陥る。
さらに勉強がキライになる…。
最終的には、勉強することさえ嫌になり、途中で諦めてしまう。残るのは自己嫌悪感のみ。という悪循環の人が多いです。
なんていうループに陥っている方、多いんじゃないですか?
もしかしてあなたもそう?
大人の勉強は、とにかく続きにくいことが問題です。続けることに焦点をおいてみてください。
続けるコツ①「快」

勉強は楽しい!と思えると強い
勉強を続けるコツの一つは、「勉強=楽しい」と、脳に教えることです。
ちょっと専門的な話をしますね。
脳には扁桃体という部分があり、生命維持のために情報を見分ける働きをしています。
楽しい、うれしい、面白い等の快の対象には積極的に近づこうとし、
つまらない、疲れる、嫌いなどの不快の対象からは遠ざかろうと作用します。
勉強したくない、勉強に対して億劫な気持ちになるのは、「勉強=不快」が定着してしまっているからです。
さらに、脳外科医の林成之先生の著書「脳に悪い7つの習慣」によると、脳は「好き」と思う情報は吸収し、「嫌いだ」と思う情報は入り口でブロックしてしまうとのこと。
つまり、「勉強苦手だなあ」とか「勉強ダルいな~」と思っていると、効率が下がり、もっと勉強が嫌になってしまう可能性があります。
(詳しくは勉強の苦手意識は克服できる!脳科学に基づく苦手の克服方法に書きましたのでよかったらご一読ください。)
勉強嫌い克服には、脳の働きを知って、「勉強=不快」から「勉強=快」の状態をつくることがポイントになります。
いいですか?ポイントはひとつだけです。
大事なのでもう一度言いますね。
「勉強=楽しい」であると脳に教えましょう。
続けるコツ②目的を明確に

勉強を支えるのは強い目的意識
勉強を続けるコツはもう一つ。強い目的意識です。
とにかく続かない大人の勉強。どうして続かないのでしょう!?
考えてみてください。
- あなたはなぜ、勉強しようと思ったのでしょうか?
- 勉強から、何を得たいと思ったのでしょうか?
勉強を始める前にかならず明確にして、紙に書き出しましょう!(ココ超重要)
明確化するまで勉強は始めてはいけません!
勢いで始めてはいけません!
いいですか、勢いで始めてはダメですよ!!!!なんか自分変わりたいからとか自分探しの旅に出たいとかそういう理由で本屋に行って参考書を買うとかそういうやつです!そういうやつダメ!
勉強を始める前に必ず、勉強することで得られるメリットをできるだけたくさん書いてみてください。
ポイントは、自分に正直になること。
言い換えると、本音を書くことですね!
もうズバっと言ってしまうと、ゲスなやつも書くこと。
- 仕事で活かせる
- 給料が上がる
これはすごくまっとうですが、それだけでは足りません。
- 部下に尊敬される
- モテる
このように、あまり人には言えない理由もキチンと書いたほうがいいです。
ゲス上等です。キレイゴトだけで人は生きられない。そうじゃなきゃ続きませんから。
にんげんだもの!!!!めぐを
冗談は顔だけにしましょうね。
で、なぜ本音を書くことが大切かというと、勉強することで得られることを想像して、ワクワクできるからです。
続けるコツの一つ目を覚えていますね?
続けるコツのひとつめは、「勉強=楽しい」と脳に教えてあげることでしたね。
忘れてた人は戻って読むんやで?そしてノートに三回くらい書いときや。
「勉強=快」のスイッチを入れるためには、「勉強したらいいことがある」と脳に教えてあげるのも重要なこと。
だから、本音をしっかり自覚しておいたほうがいいと私は思います。
正直、これだけ理解していただければ、続きは読まなくても大丈夫です。
・・いえ、ごめんなさい、最後まで読んであげてください。
勉強嫌いの人でもできる!おすすめの勉強法

大人向け時短勉強法
大変な勉強法は続きません。
できるだけ楽しく、効率よく勉強したいあなたのために、簡単にできて続けやすい勉強法をご紹介します。
勉強法①単語帳
資格試験であれば、覚える用語が多いですよね。
そこで便利なのが単語帳です。大人の勉強法では、学生さんが使うものより少し大きな名刺サイズくらいの単語帳がおすすめです。
覚えたい用語を書き、その裏に意味や使いどころなどのポイントを書き込みましょう。
名詞くらいのサイズなら持ち運びができるので、通勤中などの隙間時間にも勉強ができますね。
単語帳の使い方はこちらの「これなら覚えられる!単語帳の使い方」記事に詳しく書いていますので、ぜひ読んでみてくださいね。
勉強法② 音声を使う
覚えたいものの音源を用意して、通勤時間に聴くという勉強法です。この方法は隙間時間に本当におすすめ!
満員電車の中って、本を広げるのも一苦労じゃないですか。音源ならハンズフリーで聴くことができます。これなら車通勤の人でも大丈夫。
「勉強するのが面倒だな…」という時にも、とりあえず再生ボタンを押すだけ。いつでもどこでも、気軽に勉強できますよ!
さらに、この方法はうまく使うと本当に効果絶大。覚えたい箇所を何度も再生して、自分でも声に出してみたりするうちに自然と身についてしまいます!
つまり、仕事でお疲れなあなたでもできるんです!
なんせ、聴いてりゃいいだけなので。
この方法は英語などの語学学習に使えるのはもちろん、資格試験の法律を覚えたり、何か文章を丸暗記したいときに役立ちます。
騙されたと思って一度やってみて!
勉強法③夜→朝勉強法
これは時間のない人にも時間のある人にもお勧めしたい勉強法です。
簡単に言うと、夜寝る直前の30分ほど勉強して、朝起きてすぐにそれを10分程度確認するという勉強法です。
例えば、夜寝る前に30分程度、覚えたい教材を読んでみたり、問題を解いたりして、そのまま寝てしまいましょう。
朝起きたら10分ほどで、夜に勉強した内容をチェックします。教材を読んだのであればもう一度少し早いペースで読んだり、要点を書き出してみる。問題を解いた場合は、間違ったものだけもう一度解いてみる。
そうすると、不思議なことに、めちゃくちゃ頭に入っています。
これは、脳が夜寝ている間に記憶を整理しているからです。夜寝る前に見たものは脳の中でうまく整理されて覚えやすくなっていて、朝には頭がすっきりしているのでしっかり記憶に残っているというもの。
寝る前30分はゴールデンタイム。忙しくて時間のない人でも、寝る前の30分に勉強するだけで効率よく覚えることができます。
さらにそれを朝見直すと定着率がグンと上がり、どんどん頭に入ります。
1日合計40分。短い時間でも効果が出しやすいのでおすすめです!
この記事では、脳科学の研究結果をもとに、それぞれの時間帯に何をすると効率が上がるのかを紹介しています。頭のさえる時間帯は知っておくと勉強だけでなく、仕事にも役立ちますよ!

勉強を続けるための具体策
具体策①ゴールを設定する
大学を受け直すと決意したなら、何年度入試に合格したいのかを明確に決めましょう。
TOEICを受けるなら、何月にどのくらいのスコアを目指すのか、はっきりさせておきましょう。
勉強を始める前に、自分の中でゴールを決めてください。
強制力がないと、ダラダラと勉強して、なんのためにやるのかがわからなくなります。そして、いつの間にか辞めてしまうんです。
何か試験を受けるのであれば、いますぐ試験を申し込みましょう。申込期間外であれば、申込期間と試験日程をスケジュールに書き込んでおくことをおすすめします。
特に何か試験を受けるわけではない方は、いつまでにどのレベルを目指すのかを明確にしておくといいです。
あなたは、締め切り前に「絶対終わらない」量の宿題や仕事をぎりぎりで終わらせた経験はありませんか?
締切を設定すると、脳内物質ノルアドレナリンが分泌されてパワーが出ます。火事場の馬鹿力というやつですね。締め切りは何かをやり切るパワーになります。
反対に、ゴールがないと人間は燃えることができません。
上司に

今から走ってきて。どのくらい走るか?それは俺の気分次第。俺の気が済むまで。理由なんてねーよ。さあ行ってこい!
と言われたらどうですか?もちろん走りますよね?

いや、走らんわ。
というか、絶対に嫌ですね。
軍隊の行進の際には、どの程度の距離なのかを必ず明確にするそうです。距離がわからないと軍隊の疲労度が増すらしいです。
始める前に、必ずゴールを決めましょう。
具体策②小さなことから続ける

今日から俺は1日2時間勉強するゼ!オラああああ
と決意したとします。
その決意、すばらしいです。
あなたはすごい。素敵。かっこいい!!!!
でも、
毎日仕事をして、自宅に帰って、ご飯を食べて、お風呂に入って、もう夜22時。ここから2時間勉強したら24時。もう眠いし、勉強どうしようかな~。
なんて考えながらボンヤリしているうちに夜が過ぎて、結局何もしなかった。
なんてこと、ありませんか?
正直、仕事をしながら1日何時間も勉強するって、目標としてすばらしいのですが、大変すぎると私は思います。
これではハードルが高すぎて、飛ぶのが嫌になってしまうもの。
続けるためには、ハードルをとにかく下げてください。
続けるなら、「5分でいいよ」これを呪文のように繰り返して下さい。まずは5分。少しでいいから、取り組んでみる。「これだけでいいんだ」と思えれば気持ちが楽になり、続けやすくなります。
そう、5分でいい。
毎日会うことに意味があるんですよ。

具体策③近くに置く
またしても心理学を引っ張り出したいと思います。
人間の行動心理学では、「20秒以上かかることは面倒くさい」と思う習性があることが明らかになっています。
勉強を習慣づけたいのなら、20秒で手に取れる場所に教材を置いてみてください。
教材を机の上に開いたままにしておくとか、
常に見える場所に置くとか、
「勉強」と書かれたポスター貼るとか。
すぐに勉強に取り組める環境を作っておけば、勉強に入りやすく、勉強と仲良くなりやすいです。
レッツトライ!
▼ 勉強が面倒くさい、やる気が出ない最大の原因は「数」にあり
具体策④記録する
学習の記録をつけてみましょう。
今日は何を勉強したとか、今日はこのぐらいの量を勉強したとか。記録が貯まっていくと、「自分、こんなにやったんだ」と振り返ることができ、自信になります。
生徒さんたちには、使い終わったノートや鉛筆、インクの出なくなったボールペンを、どこかに貯めておくように言っています。
その量自体が、「これだけ勉強したんだ」と自信を与えてくれます。

具体策⑤いいところで終える
勉強の終え方にもコツがあります。
勉強は、「これはおもしろい!」と思ったところで終えましょう!
面白いところで終えると、もっと知りたい、また勉強したい気持ちが出てくるので。「勉強=面白い=快」の状態になりやすいです。
反対に、大変なところで終えてしまうと、次の日に「あの大変なヤツをまたやらないといけないのか…」と気が重くなり、やる気が下がります。
ちょうど難しい問題を解き終えた、一区切りついたタイミングでスパッとやめてしまいましょう。その方が気分もいいですよね。
明日、自分が「またやりたい」と思えるためのひと工夫です。
具体策⑥徹底的に自分をほめる
「なんで自分はこんなにできないんだ!」と自分を責めていると、勉強→自責がクセになり、勉強そのものが嫌いになってしまいます。
たった5分だけだとしても、たった1ページを読んだだけだとしても、あなたは今日勉強したわけですよ。
それってすごいことですよね!?
ゼロに何を掛けてもゼロですが、1なら掛け算すれば1以上になりますね。

まずは一歩踏み出したあなたはすごい!

えらい!

カッコイイ!!!

天才!!!
こんな感じで自分をほめてあげましょう。
誰かにほめられるのを待っていたって、誰もほめてはくれません。でも、自分で自分をほめるのなら、いつだってできます。
だから自分でほめましょう。
具体策⑦ごほうびを用意する
勉強のあとに、自分にごほうびを与える。
勉強→ごほうび→快の流れをつくりしょう。ごほうびはドーパミンが出ますので、脳が喜びます。
これを繰り返していくと、いつのまにかステップがひとつ外れて勉強→快に切り替わります。
勉強をしっかりやったら録りためてある海外ドラマを見るとか、コンビニスイーツ食べるとか。ちょっと高いカフェに行ってお茶を飲みながら優雅に勉強するとか。
考えただけで、楽しそうです。
自分で自分をほめるのも、広義での「自分ごほうび」と言えそうです。
具体策⑧SNSに投稿する
SNSに「勉強しています」と勉強したテキストとノートの写真を投稿してみてください。
心理学では、パブリック・コミットメントといって、人前で宣言してしまったことは成し遂げようとする心理がはたらくものとされています。目標を公言したほうがいいと言われるのはそのためです。
さらに、なぜかはわかりませんが、SNSは勉強をしている人に優しいです。
とくにFacebookではこの傾向が顕著。「がんばって!」「試験はいつなの?」「わたしも勉強しています」などなど、ポジティブなコメントをやいいね!がもらえます。
これ、結構やる気になるんですよね。勉強したくない!と思ったときこそ、カフェで勉強している写真とともに意気込みを投稿してみては?
具体策⑨好きな人に協力してもらう
え?ここまでやってもダメ!?まじで!?
それでは仕方ない。最終手段を出すことにしましょう。
最終作戦「好きな人に協力してもらう」を使いましょう。
好きな人に、あなたが勉強したいこと、勉強する目的、ゴール等を伝え、「目標達成したら〇〇してほしい」とお願いしてください。
好きな人は別に恋愛的に好きな人でなくてもいいです。職場の尊敬する先輩でも、仲良くしている友人でも。
〇〇に入るのは「デート」でも「お食事」でもなんでも。相手との関係性次第です。そこは自分で決めて。
社会人の勉強はとにかく続かない。
それならば、絶対に続けるようにプレッシャーを掛けるしかありません。自分が尊敬している人に言ってしまったら、もうやらざるを得ないですよね?
それに、みんな勉強している人には優しいですから、相手もきっと喜んで協力してくれるでしょう。頑張っている姿を見せたら好感度アップからの距離が縮まるかもしれません。
一石二鳥ですね♡(ゲス顔)。
まあ、これはあくまで最終手段?ということで。
まとめ:楽しませることを意識しよう
繰り返しになりますが、勉強=快の状態を作ることが、続けるための最大のコツです。
大人が「勉強したい」と思うときって、なにか「変わりたい」「自分を変えたい」タイミングなんじゃないかな、と思っています。
学生のように強制されるわけではなく、自分から勉強をしたいと思うのには、なにか向上心とか、やりたいこととか、自分を変えてみたい気持ちがあるんじゃないかと思うのです。
ですが、一方で「勉強はしんどい」「勉強は苦しい」と思っている人が多いとも感じます。苦しいのを我慢して勉強を始めるけれど、やっぱり苦しいから続かない。
結局、勉強も、できない自分も嫌いになって、何も残らずに終わってしまう。それってあまりにも悲しいし、勉強嫌いを増幅させて終わるだけです。
だから、「勉強は苦しい」ではなく、「勉強は楽しい」にスイッチできるような、小さな工夫から始めてみませんか。
自分を変えていくのも、自分を向上させるのも、本当はすごく楽しいこと。
だから、勉強そのものを楽しみながら、自分を変えることを楽しんでもらいたいです。
ともに実践しましょう!!
勉強が面白くなってきた!もっと勉強したい!という方はぜひこちらも読んでみてくださいね♪
以上、横浜プロ家庭教師佐々木(@kateikyo_megumi)でした!



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