こんにちは。横浜・鎌倉のプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。
全科目が苦手な勉強嫌いを克服するのはすごく難しい気がしますよね。
苦手なことって、できれば遠ざけたいし、積極的にやりたくはない。
でも、現代社会に置いては勉強はできたほうが圧倒的有利なので、大人はどうしても、子どもの苦手を克服しておきたい、克服しておかなければ社会に出て苦労する!だから全部やらなければ!と思って子どもに勉強を強いる方が多いです。
でも、その強制が余計に子どもを勉強から遠ざけてしまうもの…。嫌いなことをするのは、大変なストレスになります。
勉強嫌い、苦手意識の改善には、ある一つの重要なコツがあります。心理学の「自信移転の法則」を上手に使うことです。
本記事では、勉強嫌いを克服するための方法を紹介します!
勉強嫌い克服のコツ
勉強嫌い克服のコツを単刀直入に言うと、まず何か一つで自信をつけるのがコツです!
まずは、なにかひとつにターゲットをしぼって、一生懸命勉強してみましょう。
たとえば、
・単純な計算が早くできるようになる
・少し難しい問題も出来るようになる
↓
・算数って楽しい!!!
こんな感じで。
そうすると分かることやできることが増えて、だんだん面白いと思えるようになります。
テストで良い点が取れたり、まわりから「すごーい」なんて言われれば、さらに自己効力感がアップしますね。
思い込みが得意苦手を決める
得意とか苦手は、結構思い込みによる部分が大きいです。
最初になんとなくやってみて、うまくできたら「これは得意」からの「おもしろい」「もっとやりたい」と思いますよね。ビギナーズラックというやつです。
反対に、最初にやったときにうまくいかないと、「これは自分には無理だわ」からの「つまらない」「嫌い」になります。
意外と、たった1回で得意不得意を判断していることが多い。
勉強が嫌いな人は、もしかすると一回の失敗で「自分なんてどうせ無理」と思いこんでいるところがありませんか?もしそうなら、できた体験(心理学ではこれを成功体験といいます)を積むと、苦手が得意に変わるかもしれません。
一度いい結果を出せると、「コレは面白い」「自分にもできるかも」という気持ちに切り替わるかもしれない!
得意なものがひとつもない状態から、得意なものができることで、勉強に対する考え方も大きく変わり、自信もついてきます。成果が出始め、「もっとやってみたい」という思いが出てくれば、こちらのもの。
勉強嫌いには「自信移転の法則」
「算数の一単元だけでいいの?」と疑問に思う方もいると思います。
もちろん、一つだけをずっと取り組んでいるだけでは、伸びていきません。
大切なのは、まずは小さな場所で自信をつけ、その自信を持って別のことに挑戦することです。
数学が全くできない状態では、数学の自信が0の状態ですね。この状態で10の勉強を掛けてみても取り組んでみても、0×100なので0のまま。
一方、数学で一つ何かが出来るようになると、自信が1になります。この1を元手にして、別の所で取り組んで2にし、3にする。この考え方を自信移転の法則といいます。
一つの場所で得た自信を使って、別のことに取り組むとうまくいきやすいのです。この状態で10の勉強をかければ30になります。
勉強が嫌いな子はたいてい0の状態で、そこに「明日から塾だぞ!」と10の勉強を掛けられるのですが、それで余計に勉強が嫌いになります。
そうではなく、まず1にして、それを2にして、そこから10の勉強を掛けてあげると、結果は大きく変わる、という作戦。
まずは得意なことをつくり、0→1を作るのが、勉強嫌い克服の最大のコツです。
自信はどんどん大きくなる
私が家庭教師として生徒さんと関わるときは、まずこの「得意なことを選ぶ」ことから始まります。
何が好きで、何が得意そうかを見極めて、「じゃあまずは英語やってみようか」「一緒に漢字を覚えようね」みたいに。
そうして、一つの単元が出来るようになったら、その教科の得点が上がります。
そうすると、不思議なことに、他の教科の成績も徐々に上がっていきます。
ゼロだった自信が、ひとつの単元で1になると、その教科全体が得意になり、勉強そのものに対する体力がついてくるのですね。
ここまで持っていくのは楽ではありませんが、やれば出来ることです。
まとめ
- 勉強嫌いは「まず何か一つ」
- 得意苦手は思い込み
- 「自信移転の法則」により、一つに自信がつくと、その自信がどんどん広がって大きくなる
だから、まずは一つでいいので、「これはおもしろい」「これならできる」ことからスタートしてみてください。どんな小さなことでも大丈夫です。そしてその小さな種を育てて大きくすればいい。
勉強嫌いも、苦手科目も、自信をうまくつければ克服できますよ!