こんにちは。横浜・鎌倉のプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。
今日はある生徒さんがこんな疑問を話してくれました。
私の友達が、「勉強するのはモテるため」とか言うんですよ。半分くらい冗談ですが多分半分本当なんですよね。実際成績もいいから何も言えなんですけど、そんな理由で勉強するのってどうなんですかね?
先生も親も、勉強するのは「将来のために」「役に立つ人になるために」とかそれっぽいことを言うけれど、モテたいとかそういう理由で勉強するのってアリですか?
なるほど、「モテるために勉強するんだ」と公言しちゃうお友達。なかなか面白いお友達をお持ちですね。
この件については先に私の結論を言ってしまいましょう。
モテるために勉強する?
大いにアリ。むしろ大歓迎。
正直、アリよりのアリ。それどころか「超大アリ」ですよ。私、そういう人大好きです。とはいえ、質問をくれた生徒さんはちょっと懐疑的ですね。
今日は「モテるために勉強するのはアリかナシか」について書いていきます。
モテるために勉強するのはアリかナシか。その理由について
さて、「モテるために勉強するのはアリかナシか」についてですが、私は大アリだと思っています。その理由を書いてみましょう。
勉強する理由は下世話な方がいい?
先日、機会あってこんな本を読みました。
勉強と起業になんの関係があるんだ!と思いますよね。起業云々はどうでもよくて、この本に書いてあったことがなかなか面白かったので引用します。
「下世話な欲望があったほうが起業はうまくいく」
起業して事業を長く続けるためには、原動力となる強い願望が必要です。
さまざまなトラブルを乗り越えるためには、「立派な目標」だけでなく「私利私欲」から出る動機も必要なのです。
「私利私欲」から出る目標、もっと簡単に言うとすなわち少しわがままな目標が何かを続けるうえで必要と書かれています。
偉大な起業家はインタビューで「社会のために」「お客様の喜ぶ顔が見たくて」と語っていますね。カッコいいですね(私も言ってみたい)。ですが、この本は「自分の欲のために努力してもいい」と書いています。
私もこのことには大いに賛同しますし、勉強についても同じことが言えるのではないかと思います。
優秀な友人に聞いた「勉強する理由」
私の周りにいる「成績優秀な人たち」に、どうして勉強していたのか、何が勉強のやる気になっていたのかを聞いてみたんですよ。そうしたら結構意外な答えでした。
ある東大卒の友人の話
先日、最高学府である東京大学を卒業されたされた男性とお会いする機会がありました。職業意識も高く、ボランティア活動にも精を出している素晴らしい方です。しかもイケメン(ここ重要)。
その方に疑問をぶつけてみたんです。
何が勉強のやる気になっていたんですか?
私としては、「将来、学者になりたかったから」とか「将来、医者になりたくて」とかそういう、いわゆる「高尚で立派な目標があったから」みたいな話をしてくれるんじゃないかと思ったんですよ。
その方の答えは、こうでした。
実は、好きな子がトップの高校に行くらしいって聞いて、同じ学校に行きたくてね・・(照
え?好きな子と同じ学校に???え???
聡明でいつもきりっとしておられるその方からの答えに、本当に驚きました。いまも覚えています。
塾の先生の証言
意外にも、こういう理由で勉強している人は少なくないようです。
私が高校生の頃通っていた塾で、いつもお世話になっていためちゃくちゃ頭の切れる先生にも、当時同じ質問をしました。返ってきたきた答えは、こうでした。
いやー実は。あんまり大きな声では言えないんだけど…モテたかったから・・w
えー!?何それ!!そんな単純な理由!?「素晴らしい先生になりたい」とか、「立派な人になりたい」とか、そういう感じじゃないの!?
と思う方もいるかもしれません。
成績優秀な友人たちも?
中学生の頃、なぜか私の友人たちはオール4は当たり前の優等生だらけだったのですが、当時私の周りの子たちも、こんなことを言っていました。
数学の先生が大好きだから、数学の授業は一語一句聞きもらさないようにしてたよ。だから数学はいつも5段階評価の4か5。
社会の先生に注目されたくて、テスト勉強を頑張ったんだよね。毎日のように職員室に質問に行ったよ!
なぜかはよくわからないのですが、私の友人たちは「学校の先生や塾の先生が好き」と言う人が複数いました。まああれです、年上の男性に対する憧れみたいなやつですかね。私の学校の男性教師の皆さんは結構若くてフレンドリーだったのもあるかもしれません。
そういえば、私の周りの友達はみんなそんな感じでした。そして例外なく成績優秀でした・・・。
幸せなことに、私の友人はみんな勉強ができましたし、めちゃくちゃ優秀な子ばかりでした。
「モテるために勉強」するのは大いにあり
「将来役に立つ」とか、「将来○○になりたい」とかそういう理由で勉強するのは、もちろん大切なことです。
でも、それが見つからない、でも勉強しないといけないし、どうしよう・・という人は、もっと人間らしい理由で勉強してもそれでいいと思うんです。
むしろそういう気持ちのほうが、強いモチベーションになります。
「好きな人と同じ学校に行きたい!」
「高校デビューしたい!」
「学校の○○先生が好きだから仲良くなりたい!」
「いい点を取ってお小遣いをもらいたい!」
「周りのみんなに尊敬されたい!」
などなど、人間らしい理由で勉強するのはありだと思います。どんなことでもいいので、まずは何かひとつ目標をもって、達成する自分をイメージしてみる。
きっと、勉強が楽しくなりますよ。
「モテるために勉強」を否定する人の心理
そんなわけで私は「モテるために勉強する」とか「恋愛のために勉強する」ことを全く否定しません。むしろそういう気持ちは強い動機になります。
ただ、「モテたい」ってなんだか利己的で自分のことしか考えていないように聞こえるから、そういう理由は「けしからん」と言う人もいるのは事実です。まあ仕方がないですね。
ただ、「将来のために勉強する」みたいなことを言う人って多いですけれど、「将来いい仕事に就くために」勉強しているとしたら、それも十分利己的なんですけどね。
理想としては「日本をいい国にしたい」とか掲げている方がずっとかっこいいのも事実。人の役に立つ人になるのが理想ですからね。最終的にはそういう「かっこいい目標」目標を持てたらいいですよね。最終的には。
だけど、勉強が苦手な人がいきなり「日本をいい国にするために勉強します」とか言い出しても「何言ってんの?」ですよ。
「自分の利益のために勉強する」のは悪いことではありません。
むしろ素晴らしいモチベーションになります!
「モテるために勉強している」は本当か?
今回質問をくれた生徒さんは、「モテるために勉強する」と話している友達に疑問を持ったと言うことでした。
ただ、一つ心に留めておきたいのは、これは本音ではない可能性があるということです。ひょっとしたら何か別の壮大な目標を持っているのに隠して、ひょうきんなことを行っているだけの可能性もあります。
例えば、これも私の知人ですが、こんな人がいました。
例えば、本当は宇宙が大好きで、将来は宇宙工学を学ぶために勉強しているけれど、周りに宇宙好きな子がいないし、ドン引きされそうだから隠してます〜
歴史が大好きで大学で歴史を専攻するために勉強してるけれど、オタクっぽいと思われたくなくて「勉強していい大学行って彼氏作るんだ〜」って友達には言ってます
このように、本当はめちゃくちゃ勉強したいタイプだけれど、ガリ勉だと思われたくないから「勉強してモテモテになるんだ〜」と茶化している人もいたりします。
なので、「モテるために勉強する」「恋愛のために勉強している」が本当かどうかなんてわかりません。
だから、そのお友達が「モテるために勉強する」というのが本当かどうかはよくわかりませんし、ひょっとしたら違う可能性もあります。
どうしても気になるなら二人きりの時に真面目に聞いてみたら本音を話してくれるかもしれないし、心の底からモテたいと思っているかもしれません。
それに、人間の心なんてそんなに簡単ではないので、「モテるためだけ」に勉強しているわけではない、つまり「モテるため」と「自分の夢のため」が半々かもしれない。いろんな理由や事情があっていいと思います。
「モテたい」が建前で、「勉強したい」が本音の可能性もある。
人間の本音なんてわからないし、別になんだっていい。
まとめ
- 勉強する理由が「モテるため」という人は意外といる
- しかも結構やる気が出る
- 勉強のキッカケなんてなんでもいいんじゃないか
そりゃあ、「立派になるため」「社会貢献するため」みたいな高尚な理由で勉強するのも超カッコいいんですけれど、それがないからって勉強をあきらめる必要は全くないと思うんですよ。
勉強する理由も、きっかけも、別になんだっていいんじゃないかな。
むしろ、恋愛とか、モテたいとか、そういう動機の方が火が付くのは事実(経験者は語る)。
そういうちょっと不純な動機でも勉強していれば、勉強ができて楽しいとか、もっと成績を伸ばしたいと欲が出て、勉強そのものを好きになるということもあると思うんです。
だから、どんな理由であれ、勉強をするという行為は尊いし、勉強している人は素晴らしいんです。
どんな理由でもいいから、勉強しましょうみんな!