勉強嫌いになる理由 なぜ、勉強を嫌いになるのか?心理学的理由4つ

 

「勉強が嫌いだ」という人は、学生、社会人等、年齢にかぎらず多いのではないでしょうか。

親御さんからは、

「うちの娘が全く勉強しなくて…」「息子の勉強嫌いをなんとかしたいのですが…」と悲痛な声をいただきます。

 

また、社会人の方からは

「上司から勉強するように言われたけれども、学生時代から勉強がきらいで…」

というご相談を受けることが多々あります。

 

正直、「勉強が好き!」と胸を張って言える人のほうが少数派で、ほとんどの人は多かれ少なかれ「勉強嫌い」なのではないか、と思います。

 

今日は、勉強嫌いをどうすれば克服できるのかを書きたいと思います。

 

まず、具体的な解決方法を書く前に、勉強嫌いが起こる主な理由について考えます。

勉強がきらいな理由① 理解ができない

学んでいる内容が理解できていないと、勉強が嫌いになります。

人間の脳には、わからないもの、得体の知れないものを意識的に避けようとする作用があるため、学んでいる内容がわからない、何をしているかわからない状態は大変な苦痛になります。
学生さんの場合、当然ですが、学年が上がるごとに学習内容は高度化し、授業もスピードアップします。

1日の大半にわたって、「何を言っているのかわからない授業」、「理解できない言葉」を聞かされるのであれば、相当なストレスが溜まるのも無理はないですよね。

教育心理学に、学習性無力感という考え方があります。

努力を重ねても望む結果が得られない経験・状況が続いた結果、何をしても無意味だと思うようになり、不快な状態を脱する努力を行わなくなること。米国の心理学者マーティンセリグマンが1967年に発表した心理学理論。

コトバンク 学習性無力感より

 

「嫌な体験をした時に、自分でそれを対処できないと、無力感に陥ってしまうという」理論です。

ひとたび「頑張っても無理だ!」と思ってしまうと、嫌になって努力をやめてしまうのですね。

 

また、後ほど詳しく説明しますが、学習スタイルが合っていないために、授業が理解できていない可能性も考えられます。

 

勉強がきらいな理由② 学ぶ意味や目的が理解できない

「こんなことを学んで、将来何の役に立つの」
「夢や目標がないから勉強したくない」
「なぜ、こんなに時間と体力とお金をかけて学ばないといけないのか?」

 

一度は口にしたことがあるのではないでしょうか?

これらがわからないと勉強に身が入らない人もいます。

 

大人の勉強は、資格をとるため、社会での昇格のためと、目的が定まっている場合が大半かもしれませんが、中には「人から言われて、仕方なくやっている」という方もいるかもしれません。

大量の書類をさばきながら、「これって一体何の役に立つんだろう?」と思ったことはありませんか?

人間は、自分のしていることに意味、意義を求めるものです。何か行動する時、自分の能力アップのためになるとか、誰かが喜んでくれるとか、そういうポジティブな何かを求めてしまうのです。

 

意味の分からない仕事は苦痛にしかなりません。目的が見えない作業は、当人にとっては「無駄」なものにしかならないのですね…。

勉強はそのポジティブな結果がすぐに現れるわけではありません。結果が見えにくいから、無駄に思えて、勉強を嫌がるのも無理はないのです。

勉強がきらいな理由③ “やらされ感”に対する反発心

「勉強しなさい!」
「今やろうと思っていたのに!」

 

こんなやりとりを経験したことがある方も多いのではないでしょうか。
アニメ等でもよくある光景ですよね。

命令的な言い方をされると反発心が生まれるのは、「心理的リアクタンス」と呼ばれ、心理学でも立証されています。

心理的リアクタンスとは、人が自分の自由を外部から脅かされた時に
生じる、自由を回復しようとする動機的状態のこと。(中略)高圧的な説得を受けると被説得者は自分の自由が迫害されたと感じる。その結果、自由を取り戻そうとする行動として、説得方向とは逆の方向に態度を変えるというものである。

心理学用語集心理的リアクタンスより引用

人から言われて何かをすること、自分の意志で動けないこと、つまり「やらされ感」は強いストレスになります。

特に反抗期に入ってくる小学校高学年~中学生くらいになると、親や社会に対する反発心が生まれてくる子がいます。

その影響から、「勉強なんてカッコ悪い」「人から言われてやるなんて面白くない」と、勉強から遠ざかってしまいます。

 

勉強がきらいな理由④ ストレス

日常生活へのストレスから、勉強を嫌いになる人もいます。

きらいになるというより、勉強するエネルギーが枯渇している、といったほうが近いかもしれません。

勉強とは、知的活動です。新しいことを始めるには大きなエネルギーが求められます。

勉強に取り組むには体力と気力と集中力が必要です。

両親が毎日ケンカをしている、離婚問題のさなかにある、いじめにあっている等、心に悩みを抱えていてエネルギーがカラカラな状態では、心が勉強に向くはずがありません。

問題を抱えている人は、勉強に集中できるほどのこころとからだの余裕がないのです。

ごくたまに、そのストレスを勉強に向けて、勉強するきっかけを掴む人もいますが、レアケースでしょう。

まずは安心して学べる環境づくりが先決です。

 

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このように、勉強嫌いが起こる理由は人によって様々です。いずれか一つの場合もあれば、複数が絡み合っている場合も当然あります。

 

まずは、自分自身あるいは子どもが勉強嫌いになってしまった理由がどこにあるのかを考えてみてください。解決のいとぐちが見えてきます。

 

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