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「私の育て方が悪い?」勉強嫌いは親のせいだと思っている方へ。

勉強嫌い

こんにちは。横浜・鎌倉で活動するプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。

家庭教師をしていてご家庭をご訪問していると、こんなことを言われることがあるんですよ。

子どもが勉強しなくて困っています。子どもの勉強嫌いは親の私のせいなのでしょうか。
確かに私も勉強が好きではなかったです。だから苦労したので子どもには勉強させたいのですが、勉強が嫌い、苦手なのは遺伝だと聞いたこともありますし、自分のせいなのかと思ってしまいます。小さい頃に読書させたりもしてこなかったので、子どもが勉強しないのは親の私の育て方の問題では、と思ってしまいます。

お子さんが勉強嫌いだと、ついつい自分を責めてしまうこともありますよね・・。たくさん愛情をかけて育ててきたのに、どうして勉強に興味を持たないのか、私たち親はつい考え込んでしまいます。

「私の育て方が悪かったんじゃないか」「遺伝のせいでこんな風になったのかな」と感じることもあるかもしれません。でも、私の答えはNOです。お子さんが勉強を嫌がる理由は、親のせいだけでは決してありません。今回は、勉強嫌いの原因とその対処法についてお話しします。できることを一緒に考えていきましょう!

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子どもの勉強嫌いの原因とは?

子どもが勉強を嫌いになる原因は一つではありません。さまざまな要素が絡み合っているため、その理由をひとつに絞ることは難しいのですが、いくつかの大きな原因が考えられます。

1. 勉強が「つまらない」と感じる

まずは、勉強そのものが「楽しくない」と感じてしまうことが大きな要因です。学校での勉強はどうしても義務感やプレッシャーが伴いがちですし、その結果、楽しさを見出せない子も多いですよね。お子さんが興味を持てる内容でないと、どうしてもモチベーションが上がりません。

例えば、算数の問題がずっと難しく感じたり、歴史の授業が退屈だと思ったり。そんなふうに「勉強ってつまらないものだ」という先入観を持ってしまうと、勉強嫌いになりやすいです。

2. 成績が思うように伸びない

また、成績が上がらないことで勉強への意欲が失われることもあります。頑張って勉強しても思うような結果が出なければ、「勉強しても意味がない」と感じてしまいますよね。

特に、何度も挑戦して失敗が続くと、子どもは次第に「どうせ無理だ」と諦めてしまうことが多いです。その結果、勉強を避けるようになってしまうんです。

3. 親の期待が重く感じる

親としては、子どもに良い成績を取ってほしいと思っているのは当然ですが、その期待が子どもにとってプレッシャーになってしまうこともあります。特に、親が高い期待をかけすぎると、子どもは「期待に応えなきゃ」と思うあまり、逆に勉強が嫌いになってしまうこともあるかもしれません。

「親が期待しすぎると疲れる」「できない自分にがっかりされるのが怖い」と感じる子どもも多いため、思うように勉強に取り組めなくなってしまいます。

4. 他の興味が優先

そして、最近は多くの子どもがスマートフォンやゲームなど、勉強以外に夢中になっていることが多いです。これも勉強嫌いの一因です。勉強よりも楽しいことがたくさんあるので、どうしても勉強が後回しになりがちです。

特に、オンラインゲームやYouTubeなどは、子どもにとって魅力的なコンテンツが豊富で、それが勉強に対するモチベーションを低下させる原因となります。

勉強嫌いは親のせいではない

さて、ここまで勉強嫌いの原因を見てきましたが、結論としては、勉強嫌いは「親の育て方が悪かったから」だとは限りません。親の愛情や努力が足りなかったのではなく、実際にはさまざまな要因が絡み合っているからです。勉強しようと思ったタイミングで学校の先生と相性が悪かったとか、苦手な内容にぶつかって嫌になってしまったとか、他のことにハマってしまったとか、そういうことって親含めて他の人間にコントロールできないことも多いですよね。

お子さんが勉強を嫌いになったとしても、それはあなたのせいではありません。もちろん、親としてできることはたくさんありますが、責任を感じすぎないでくださいね。

子どもの勉強嫌いは「親の育て方」のせいなのか

私が教えている生徒さんは、ほとんどが中学生以上です。というか、小学5年生未満のお子さんは指導しません。

中学生を「ほぼ大人」だと私は思っているので、子どもの問題は「親の問題」ではなく、「子ども自身の問題」つまり「生徒さん本人の問題」だと思っています。

中学生くらいなら物事の善悪は理解できますし、、勉強の重要性も、いやいやながら分かっていますから。だから、子どもの勉強の問題が親御さんのせいだとは思いませんし、親御さんの育て方の問題とも思いません。

あくまで私は「親御さんから」仕事を請けているので、何か気になる動きがあれば親御さんに報告はしますし、協力を依頼しますが、親御さんを責めたいとは全く思いませんし、そのための報告ではないんですよね。

「私の育て方が悪くて」と言う親御さんの特徴

「私の育て方が悪くてごめんなさい」とおっしゃる親御さんには何度もお会いしました。

でも、その方々はほぼ全員、お子さんのためを常に考えているし、真面目で、勉強熱心で、責任感が強い。というか、中学生の子どもの将来を考えてしっかり勉強してもらおう、勉強の習慣をつけようと思っている親御さんって、それだけで素敵です。

家庭教師としてたくさんのご家庭にお邪魔してきましたが、両親ともに大卒で、優秀な親御さんのお子さんでも、お子さんが勉強嫌いになることがあります。

反対に、勉強が苦手な親御さんの家庭で、子どもがとても勉強することもあります。もうこの辺はコントロールできないのだと思います。

勉強嫌いは「親からの遺伝」なのか?

また、子どもの勉強については「私の遺伝子のせい」とおっしゃる方もいます。自分が勉強が嫌いだったから子どもそうなるのでは/そうなってしまったのでは…という意見です。

子どもの能力は遺伝(先天的)なのか、環境(後天的)なのかという議論がありますよね。言い換えると、「子どもが勉強しないのは私の勉強嫌いが遺伝したからだ」みたいな話です。能力が遺伝によって決まるのか、あるいは環境によって決まるのかに関しては、あらゆる研究である程度答えが出ています。

子どもの能力については、「ここまで伸びる」という限界値は遺伝で決まっていて、その限界値まで伸びるかどうかは環境で決まるというのが様々な研究から明らかになっています。勉強も、運動能力などもそうであるそうです。

ただし、最近では、「身長がどこまで伸びるかは睡眠時間で決まる」という説が出ているそうです。身長こそほぼ遺伝のように思われがちですが、どうやらそうではない。遺伝の影響を受けそうな身長など体の大きさが環境で決まるなら、勉強に対する能力は…。

つまり、勉強の得意不得意については、ある程度遺伝の影響はあるのかもしれませんが、環境を整えて伸ばしてあげることは可能です。どこまでも伸ばしてあげられるわけではないのです。

ここのところ、子ども全員を東大に入れたとか、そういう親御さんの素晴らしい教育法が話題になっていますね。それを見ると、環境さえ整えれば誰でも勉強エリートにできるような気がしてしまうのですが、決してそんなことはありません。

同時に、子どもが勉強できないのを「親である私のせい」と思い込まないでほしいとも思います。「勉強嫌いは親の責任」とする風潮がありますが、すべてがそうとも限りません。

もしそうなら、第一子が勉強ができて、第二子が勉強ができない理由は何なのでしょう?

同じ環境で、同じように愛情込めて育ててきても、兄は勉強好き、弟は勉強嫌いなんてザラです。この辺りはもう「仕方ない」と思いましょう。

勉強嫌いは子どもの問題。親のせいではない

自分の子どもが勉強しないとか、成績が振るわないと、親御さんは責任を感じることもあると思うのですが、中学生になったら勉強するしないはお子さん自身の問題です。

お子さん自身が考えてやるべき問題です。お子さんが「勉強は必要ない」と本気で思うなら、それに任せるしかありません。だから、勉強がうまくいかなくても、成績が悪いのも、親御さんのせいでは決してありません。

勉強嫌いは親のせいではない。ただし、できることはある

繰り返しますが、勉強嫌いは親御さんのせいではありません。能力と遺伝の影響は限定的ですし、子どもが勉強するかしないかは子どもが自分で決めることです。勉強したくないというのなら、そうするしかありません。だから、どうかご自身を責めたりなさらないでください。

ただし、親御さんのせいではありませんが、「子どもの勉強のために、できること」はいくらでも存在します。

子どもの勉強のためにできること①興味のあることを応援する

お子さんを勉強嫌いにせず、少しずつ勉強好きになるようにするために必要なのは、興味のあることを応援することです。

読書は難しくても、短くて興味のあるものなら読めるでしょうから、そういうものを本屋さんや図書館で借りて一緒に読むのもいいですね。

興味のあることを調べてまとめたりすれば、それも広い意味での勉強です。

子どもの勉強のためにできること②勉強のメリットやデメリットを話す

子どもが勉強しないのであれば、それは子どもの責任なので仕方がないことです。とはいえ、親は子どもに対して責任があるので、全く放置することもできないですよね。

そこで周りの大人ができることは、「勉強することのメリットを話す」ことと、「勉強しないことのデメリットを話す」ことです。

大人になると、社会の仕組みを知って広い視野から見られるようになるので、「学生のうちにもっと勉強すれば良かった」と思うようになる人が増えますよね。そういう話を子どもにしておくのはとても大切なことです。善悪の判断はできるとはいえ、子どもはまだまだ視野が狭くて「こんなの将来使わないし」とか言って勉強を回避しようとしますし、その時にもっと楽しいことがあれば簡単に勉強を放棄してしまう、そんなものです。

だから、子どもにそういう話を日常的にして、「きちんと考えるように」促してあげましょう。

子どもの勉強のために親ができること③ 第三者の支援を

中学生くらいになると反抗もしてくるし、親が教えるとうまくいかないこともありますよね。

そういう時は、余裕があるのであれば、勉強については塾なり家庭教師なり、第三者に任せてもいいと思います。親子だとうまくいかないことも、第三者であればうまく解決できることも多いです。

塾や家庭教師でなくても、先輩に教えてもらう、親戚に勉強を見てもらうなどの方法があります。どの方法なら勉強に取り組みやすいのか、子どもに決めさせるのも大切ですね。

子どもの勉強のために親ができること④健康管理

ただ、お子さんの体調管理は親御さんにしかできないので、よく食べよく眠り、勉強に向かえる体調とメンタルを整えてもらえればそれでいいのです。健康第一。

まとめ

・勉強嫌いは「親御さんの育て方が悪いから」ではない
・中学生はほぼ大人、自分で分かっているので周りはサポートを
・親御さんはぜひ体調とメンタルの安定を

責任を感じている親御さんは、どうか自分を責めないでいただきたいです。どんなに理想を持ったって、子どもはその通りには育たないですし。だって違う人間ですし。それにここまでお子さんを育ててらっしゃるだけで素晴らしいことだと思います。

どうか、責任を感じている方が少しでも楽になりますように。

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以上、佐々木(@kateikyo_megumi)でした!

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