こんにちは。勉強嫌い専門コンサルタント 佐々木(@kateikyo_megumi)です。
勉強嫌い、勉強苦手にもいろいろな種類があります。
たとえば、英語がどうしても嫌い、数学がどうしても苦手など、特定の科目が苦手な場合。
あるいは、勉強そのものが苦手で、得意科目がない場合。
いずれも深刻ではあるのですが、このサイトでは、特に「勉強そのものが嫌い、苦手で、得意科目がない」人を想定して、克服方法をご紹介しています。
私のところに来てくださる方のほとんどが、この「勉強そのものが嫌い」「全科目苦手」パターンです。
このタイプは、対応がとても難しいですが、対処の仕方のコツはあります。
多くの親御さんは、このタイプの子どもに対して、「全科目教えてください」と依頼してくださいますが、残念ながら、全科目をいっぺんに対策しても、伸びる可能性は低いです。
勉強が嫌いな理由は何かというと、「嫌いなことを強いられているから」に他なりません。
たとえば、あなたが野菜嫌いだとしましょう。
野菜を見るだけでも、もうイヤー!と思うくらい、野菜が嫌いな状態を想像してください。

そしてあなたはいま、空腹状態です。
知人に、食事に行こう、どうしても行きたい店がある!と無理やり連れていかれました。
そこは、「野菜だけ」しか出さない、ベジタリアン向けのお店だったとしましょう。
そこで無理やり、野菜だけのフルコースを食べさせられるとしたら、どうでしょうか?
大嫌いな野菜しか出てこない。
知人は「野菜が嫌いらしいけれど、野菜は美味しいよ。ほら、食べてよ!!野菜嫌いは克服しなきゃダメだよ!!!」と言っています。
さて、あなたは楽しいですか?
知人に対して「そうだね!ありがとう!」と、喜んで野菜を食べられますか?
私は、ちょっと厳しいです。
もしかしたら、誘ってくれた知人の事まで嫌いになってしまうかもしれません。
嫌いなものを無理矢理食べさせたら、余計に嫌いになるのです。
勉強嫌いの子に全科目教えるのは、野菜嫌いに野菜を食べさせるのと同じくらい大変です。
では、どうするのかというと、
1.大丈夫そうなものから試す
野菜の中でも、「まだマシ」なものを先に食べてみるのです。
野菜の仲間でも、「スイカ」は果物に近いですよね。
スイカなら大丈夫かもしれないので、まずはスイカから試してみたら、大丈夫かもしれません。
たとえば、トマトが嫌いでも、
最近は果物のように甘いトマトがあるそうです。
そのトマトなら食べられるかもしれません。
野菜嫌いな人は、特有の食感だったり、苦みが苦手であることが多いので、
それを感じさせないものから取り入れてみるのです。
勉強でも、全科目が苦手だとしても、まずは「嫌ではない」科目から始めて伸ばしていくのがポイント。
一つがよくなると、「なんだ、勉強ってこんなに簡単だったんだ」と思えるようになり、自信がつきます。
2.加工する
玉ねぎとニンジンを輪切りにして焼いて食べるのは無理だとしても、小さくみじん切りにしてハンバーグに入れれば大丈夫、という人も多いと思います。
私はトマトがあまり得意ではないですが、熱を加えれば問題なくおいしく食べることができます。
野菜の特有の食感や苦みを感じない形に加工して、食べられるようにするのです。
勉強を「つらいもの、苦しいもの、無理してするもの」と思っているのであれば、みじん切りにしたり煮たりして、美味しく楽しめる方法を見つけましょう。
好きな先生に教わったり、好きな人と一緒に勉強したり、学習動画や学習マンガを活用するのもいいですね。
野菜にしろ、勉強嫌いにしろ、無理やり克服しようとしては、余計に嫌いになります。
最近はよく教育書などで「『勉強しなさい』と言ってはいけない」と言われていますが、こういった理由もあるかと思います。
コツは、無理なく、できることから、楽しく始めること。
焦らず、少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。