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数学のケアレスミスで泣きました。ケアレスミスを無くす方法を教えてください。(お悩み相談)

勉強法

こんにちは。横浜・鎌倉で活動するプロ家庭教師の佐々木です。

今日は中1の生徒さんから質問です。

前回の試験で、数学をめちゃくちゃ勉強しました。

 

正直、解答欄を全部埋められたし、これはいける!と自信満々だったんです。で、ウキウキで試験結果を見たらまさかの赤点でした。

 

結果をよく見たら、計算ミスとか、記号の書き間違いとか、イコールが抜けていたとか、なんかそんなミスばっかりで凹みました。そういうミスがなければ80点は超えていたと思います。。

 

ケアレスミスを減らすいい方法はありますか?トラウマになりそうです。

テストの点数を上げるにあたり、すごく重要なのが「ケアレスミスの対策」です。ですが、これの対策があまりにも軽んじられている。

わたし「試験どうだった?」

生徒さん「いまいちでした」

わたし「あらら、敗因はなんだろう?」

生徒さん「ケアレスミスですね」

わたし「ケアレスミスかぁ。どんな」

生徒「計算ミスです」

わたし「何をミスしたの?」

生徒「計算です」

みたいな感じで終わりがち。ケアレスミスと一言にいっても、いろんなタイプのミスがあります。

「ケアレスミス」、じゃあしょうがないよね・・になりがちですが、それで毎回何点か落とすのはやっぱり悲しい。

 

テストで点が取れない理由→ケアレスミス。で終わってはもったいない。そこで今日はケアレスミスを減らす方法について書いてみたいと思います。

ケアレスミス対策が必要な理由

ケアレスミス対策をきちんとやった方がいい理由としては二つ。

一つは「ケアレスミスをしがちな人」がいるからです。ケアレスミスをしがちな人は、十中八九、どの科目でもやらかしています。

数学の計算ミスだけではありません。計算ミスをする人は国語のテストで漢字も誤字しがちだし、英語でスペリングミスもよくやっている。

そうなると社会でも誤字脱字読み間違いは発生するし、理科で計算ミスもありうる。

こういう人ほど、ケアレスミスに敏感になってきっちり対策をとれば、全科目の得点が上がる可能性があります。

もう一つは、コスパがいいからです。

点数を上げるためには、新しい勉強法を導入したり、何かを必死に覚えるのも大事なのですが、それは大変。

でも、「ミスを減らす」なら何かを覚え直したりする労力は不要です。だから、ミスを減らすだけで何点か底上げできる可能性があるわけです。しかも全科目。コスパいいですね。

 

ミスのデータを蓄積する

ミスりがちな人は、普段から「ミスにマークをつける」習慣をつけておきましょう。

「わかっているのに正解じゃなかった」現象が起きたときに、たとえば星マークをつけるとか。青でアンダーライン引くとか。何かのシールを貼るとか。

何かルールを決めて、ミスが発生したときにそれをつけていく。ミスのデータを集めていきます。

何が起きたのかを書き込む

ケアレスミスにマークをつけたら、「何をやらかしたのか」を書き込んでおきます。

できる限り詳細に書くのがいいですが、よく分からなければ一言でもOK。慣れてきたらだんだん細かくしていく、というのでも大丈夫です。

「計算ミス」では曖昧すぎるので、

「分数を約分し忘れた」

「足すはずなのに掛けていた」

「1と7を勘違いした」とか。

あるいは、

「問題文に書いてあることを見落とした」

「単位書き忘れた」

「bとdを書き間違えた」

「はね、はらいがなかった」

「誤っているものを選べなのに正しいものを選んだ」とか。

 

そうやってちょこっと分析して一言書いていきます。

ケアレスミスのデータを分析する

こうやって自分のミスに色を決めて定点観察し、そこに一言コメントを入れていくようにすると、あら不思議。「私、毎回同じことをやらかしている」と気づきます。

傾向が見えてくるんですよね。いつもここができていない、こういう状況でやらかしがち、というのがいうのがだんだんくっきりしてきます。

今までは「ケアレスミス」と捉えていたものが「約分ミス」になるかもしれない。

これまで「うっかり単位つけ忘れ」と認識していたミスが、本当の原因が「問題文の指示を読んでいなかった」だとわかれば、「ちゃんと問題を読むべき」になるし、「ちゃんと問題を読むためには、印をつけながら問題文を読めばいいかも」と対策も考えやすくなります。

自覚するだけでもミスは減る

こうして分析して、「私はこういう状況でケアレスミスしがちだ!」という傾向が見えて、「これからはこうしよう!」とすんなりアイデアが出れば最高です。

ただ、多くの人はそううまくいきません。あるときは漢字の部首を書き間違えて、あるときは約分を間違え、またあるときは問題文を読み落とします。そう簡単には傾向はつかめない。人は色々なミスをします。

そして、ミスの傾向が分かったとしても、それに対してどうすればいいのか、自分で考えるのは結構難しい。誰だって自分のミスを認めるのは怖いことだし、件数が多くなればなるほど心も折れる。

ただ、ミスのデータをとっていくと、「気づきを得る」ことができます。

きちんと集計しなくても、「あ、約分ミス先週もあったかも」「また問題文読めてないや」ということに気づくだけでも意味があります。

自覚症状まったくなく、ぼんやりと「ケアレスミス」ではそれこそ何も対策できません。

でも、それが少しでも具体化され、自分の意識になればそこに目が向くようになります。自覚するだけでも、何もしないよりもずっと有効なんです。

だから、よく分からなくても、とりあえず今日から「ミスったら青でアンダーライン」「シール貼る」などのルールを決めて、やってみてください。

まとめ

・ケアレスミスを減らせば効率良く成績を上げられるかも

・ケアレスミスをしたらマークをつけるようにする

・ケアレスミスのデータを集めると自分の傾向がわかり、対策ができる

・傾向が分からなくても、自覚するだけですでに向上の第一歩!

「ケアレスミスがなければ90点だった!だから本当の実力は90点」と言いたくなる気持ちは痛いほどわかります。私にもそういう時期がありました。

でも90点取らないと世間は認めてくれないし、欲しいものも手に入らないので、ケアレスミスをなくして本当の90点を取りましょう。

まずはミスをしたときにチェックつけるのか、アンダーライン引くのか、シール貼るのか、どれが一番やりやすいのか。考えて上で、さっそく今日からデータ収集を始めてみてくださいね。