こんにちは。先日部屋を大掃除してスッキリした気分の佐々木(@kateikyo_megumi)です。掃除は毎日コツコツやった方がいいのは分かるのですが、なかなか難しいんですよね…。
さて、今日は質問をいただいています。
うちの息子は毎日コツコツ勉強していて、その時はマルばかりでよくできていると思うのですが、肝心のテストになるとできません。
何が問題なのでしょうか。そして、今後どうしたらいいのでしょうか。
とのこと。こういう人は多いですね。
多くの人は「毎日勉強すれば成績は伸びる」という命題を真だと固く信じ込んでいますが、残念ながらそんなこともありません。
では、なぜコツコツ勉強をしているのに成績が伸びないのでしょうか。
最大の原因は「プレッシャーとイレギュラーに弱い」こと。
コツコツタイプとリラックスタイプ
齋藤孝先生の著書「賢い子に育てる 最高の勉強法」では、勉強の取り組み方にはコツコツタイプとリラックスタイプがいると書かれています。
コツコツタイプは、文字通り勉強を少しずつコツコツと取り組めるタイプ。
一方、リラックスタイプとは、日々コツコツというより、一気に処理するタイプです。
詳細はコチラに書いていますので興味のある方はぜひ。
コツコツタイプとリラックスタイプを比較したとき、確かに成績が上がりやすいのはコツコツタイプでしょう。
しかし、コツコツやればすべてがうまくいくかというと、そうでもない。
コツコツタイプにはある弱点があります。
コツコツ型の弱点
特に、「コツコツ」やるタイプの人は、リラックスタイプの人と比べて、プレッシャーに弱いです。
リラックスタイプの人は、締め切りに追われて、そのプレッシャーをモチベーションに変えているので、時間に追われるとパワーを発揮します。
そういう意味では、彼らは強い。
一方、毎日勉強する人は、コツコツやっているので感心されるのですが、時間を気にしていない傾向にあります。
加えて、コツコツタイプの人はルーティンワーク(決まった作業)を好む傾向にあることから、ルーティンから外れてしまうと一気に弱体化します。
それどころか、毎日コツコツやっているのは「プレッシャーが怖いから」と考えている人さえいます。性格や考え方の特性なのだと思うのですが、あまりにもいつもと違う状況に弱いと今後少し心配でもあるので、ある程度は克服しておきたいところです。
そのための対策は2つ。
対策①場所を変える
一つめは、場所を変えること。自宅、自室、通っている学習塾など「安心できる場所ならできる」人は意外と多いです。
つまり、安心できない場所、初めて訪れる場所、緊張する場所で成果を発揮できないのです。
ホーム戦では勝てるのに、アウェイになると途端に弱くなるスポーツチームのようなものです。
もしこのパターンなら、リラックスできる場所以外で勉強して、慣らしていくことが近道でしょう。
いつもと違う場所、他の人が見ている緊張感のなかで勉強する経験を積んでください。
自室ではなくリビングで勉強してみる、
塾でいつも同じ席に座っているなら、別の席にしてみる。
カフェや図書館で人目を感じながら勉強する。
音楽をかけて勉強しているなら、無音の環境で勉強する。
私の生徒さんにも、家でなら満点が取れるのに、外になるととたんにできなくなる子がいたので、市民館の会議室を予約してそこで勉強してもらう時間をとっていました。
とにかく、いつもと違う環境に慣れましょう。
対策②タイムリミットを設ける
そしてもう一つが、時間。当たり前ですが、テストには時間制限があります。時間制限がかけられると、とたんに慌ててしまう人が存在するのです。
もしそのタイプなら、少しプレッシャーをかけながら勉強する練習をしないといけません。
20分で終わる問題なら、10分でやってみるなど、少し無理な時間制限をかけてプレッシャーをかける経験を積む。
100円ショップのキッチンタイマーや、スマホのタイマーのアプリなどを使えば簡単に時間を計れます。時間制限を設けて勉強してみましょう。
少し大変な時間制限を設けると、もっと早く効率的に終えるにはどうすればいいか、創意工夫をするきっかけにもなります。つまり、さらに頭が良くなる!!!
まとめ
「毎日コツコツ勉強しなさい」と子どもに強要する親御さんは多いですが、コツコツタイプが万能というわけではありません。コツコツタイプにも弱点はありますし、リラックスタイプにも長所があります。一長一短なのです。
大切なのは、今何ができていて、何ができていないのかを把握すること。
コツコツにせよリラックスにせよ、せっかく何らかの形で勉強しているのに成果が出ないのは悲しいですし、勉強嫌いになる原因になりかねません・・・!やるからには、成果の出る勉強をしてもらいたいものです。
毎日コツコツ勉強しているのに成果が出ない人は、プレッシャーや緊張感に慣れる練習を取り入れてみましょう。
これだけで多くの方は改善します。ぜひ実践してみて下さいね。
参考にした本