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テストの見直しって、何をすればいいんですか?(お悩み相談)

勉強法

こんにちは。横浜・鎌倉家庭教師 佐々木です。

今日は中学生の生徒さんからこんな質問です。

テストの見直しって何すればいいんですか?

試験後に絶対に「見直ししなさい」「見直ししろ」って先生や親は言うじゃないですか。でも見直しって全然何をやったらいいのかわからないから、正直解答用紙をぱーっと見て終わりです。

で、試験が返されたら凡ミスしていたことが発覚して、また「見直ししなさい」って言われました。でももう一回問題を解くような時間はないし、まじでどうすればいいんですか?見直しってなんなんですか?

うーん。たしかに、「見直ししなさい」とは言われるけれど、見直しのやり方を教わったことはないかもしれません。そして具体的にこうしろ的なのってあまり表に出ていない気がします。

この記事では、「テストの見直しって何をすればいいの?」という疑問に答えていきます。具体的には、見直しの基本的なステップ、効果的な見直しのやり方、時間配分と優先順位の付け方、見直しの際の心構え、そして見直しを習慣にするためのコツについてお話しします。

見直しを上手に行うことで、勉強の効果がぐんとアップし、次のテストでいい成績を取るための自信にも繋がります!

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テストの見直しの必要性

「そもそもなんで見直ししないといけないの?」という疑問についてです。

見直しって絶対必要だと思っている人でも、「面倒だからやっていない」人もいるんですよ。わかっているのとできるのって全然違う。そこで今更ですが、なぜ見直しが必要か確認しましょう。

人間はミスをする

なぜテストで見直しが必要か?それは、人間は絶対に間違えるものからです。「絶対に間違えない!!」と思って書いていても、後で読み直すとだいたい誤字脱字があります。ミスをゼロにするのはすごく難しい。

自分の書いたものは正しいような気がする

さらに、人は自分の書いたものを「正しいはず」と思い込んでしまいます。

試験が返されて、改めて解き直してみてから、「え?何でこんな信じられないミスしたの?」と思ってしまうことってありませんか?信じられない誤字脱字があったり。

これは認知バイアスといって、私たちの考え方には「かたより」があるせいです。自分が書いたものは「正しいはずだ」と思い込んでしまうんですね。だからミスを探したり、見返したりすることができない。「正しい」前提で見ているから、そりゃあミスも見つかりません。

もう脳が疲れている

そしてもう一つ。見返すのは面倒くさいことです。

だから、「この原稿には何も間違っているところはない!」ということにしたいんです。そうすれば直しなんてしなくていいから。要するに、「直すの面倒だから、完璧ってことにしておきたい」という心理です。脳の省エネですね。

でも先ほども言った通り、人間のやることって基本的に完璧ではないし、完璧だと思って書いてたのにミスしていることも普通にあります。

テストの見直しのやり方のポイント

では具体的に、どうやって見直せばいいのか、テストでの見直しのやり方について書いてみます。正直「もう一回全部解く」のはダルすぎるし、それはもはや見直しではなく「解き直し」です。

全部ではなく、一部の問題を直したり、全体を「ミスがないかチェックする」のが見直しの方法です。こんな方法で見直してみましょう。

テスト中に問題にチェックをつける

テストで見直す前の段階の話です。試験中に問題を解きながら、「すべての問題が自信満々」という人は少ないと思います。

解きながら、「うわ、この計算自信ないな」とか「うわ、なんか変な分数出てきたから違うかも」「これどこかミスった気がする」「これ苦手だったやつだーうわー」みたいな時ってあるじゃないですか。そういう問題には問題番号にチェックを入れておきましょう。

そして、全体を解き終えた後に、優先的にその問題を見直したり、必要なら解き直します。

誤字脱字をチェックする

計算以外でもテストでの見直しは必要です。というのも、人間は誤字脱字をするから。ちゃんと書いたつもりでも誤字脱字をしている可能性があるからです。

テストで答案を一通り書き終えたら、誤字脱字を見ましょう。英語の場合はスペリングミス、クエスチョンマーク、ピリオドがついているかも要確認ですね。

ふだん自分がよく間違える問題をチェックする

ここまでざっと確認したら、その後に「自分が普段よくミスる箇所」を重点的に確認します。英語の三単現のsをいっつも忘れるとか、bとdを書き間違えるとか、分数の約分を忘れるとか、符号のミスとか。状態の「態」を「熊」って書くとか、「接眼レンズ」を「接眠レンズ」って書くとか。「完璧」を「完壁」って書くとか。そういう自分のクセってあるじゃないですか。

そういう、普段から自分の「やらかしポイント」を分析、把握しておいて、試験の時にもそれをチェックしておきます。

普段から、自分が苦手なこと、やりがちなミス、やらかしポイントを把握しておきましょう。そうすれば見直しがはかどります。これで数点アップしちゃうぜ!

それでもテストの見直しが苦手な人へ

さてさて、試験での見直しの具体的な方法について書きました。それでも「ミスを見つけられない・・」「自分の解答が正しい気がする・・」という人もいると思います。

ここからは、さらに上級者向けの見直し方法(というか、マインド)についてお話しします。

「何か間違っているはず」と思って見る

テストの全部の問題を解き終わると、安心しますよね。

一息ついた後「見直しするか」と思って答案を見ても、「全部あっている気がする」と思います。でも、急いで書いたその答案には何かしらのミスがあると思っておきましょう。

だから、「絶対あっている」という気持ちで見るのではなく、「絶対に何かやらかしている!それを見つけてみせるぞ」という気持ちでみましょう。

そして実際にミスを見つけたらガッツポーズです。

いいですか、ミスは誰にだってあるんです。それを提出前に見つけられて2点とか3点とかゲットできるんですよ。ミスを見つけたあなたは素晴らしい。ミスをした自分を責めるのではなく、ミスを見つけられた自分を褒めてあげるのです。似てるようですが全く違います。ミスを見つけた自分を褒めてあげてくださいね。

「誰かのテスト答案」だと思って見る

それでも「正しい気がする」と思ってミスを見つけられない人は、誰か他の人のテストの答案だと思って間違い探しをしましょう。

「自分の答案は正しい気がする」現象があるなら、「他人の答案ならミスを見つけられる」ことになります。実際、自分では全然気づかなかったミスを他人から指摘されたり、本人が全然気づいていないミスを見つけられた経験、あなたにもあると思います。要するに主観的に見るのではなく、客観的な視点で見るということですね。

だから、おすすめなのは「嫌いな奴の答案」または「大親友の答案」作戦です。あなたが書いた答案を「嫌いな人の答案」か「大親友の答案」のつもりで間違い探しをする方法です。

嫌いな人の答案だと「全部間違っている気がする」から粗探しが捗るし、友達の答案なら「なんとかミスを見つけて点数を上げてあげたい」と思うものじゃないですか。

どちらがいいかはあなたの性格次第です。好きな方をお使いください。

別にどっちを選んでもいいし、どっちを選んだか報告しなくて大丈夫です。テストの点数さえ上がってくれれば。

テストでミスを見つけられない方が「面倒なことになる」

テストの見直しをするのは面倒なことです。だから脳が「この答案にミスなどありません。見直しなど必要ありません」みたいな指令を出してくるんです。試験を解き終わったら脳はもう休みたいんですよ。

ですが、テストでミスを見つけられない方が、後でかえって面倒な事態を招きます。

そのミスを見逃したせいで、テストの解き直しを宿題にされて、より多くの問題を解かされるかもしれません。

そのミスを見逃したせいで、テスト得点が2点足りずに赤点になるかもしれません。

赤点で夏休みに補習に呼ばれるかもしれません。

というふうに、「面倒だから」と見直しを怠ったら、その後に「もっと面倒なこと」が待っている可能性があります。

だから、悪魔のささやきに負けず、答案を見直して一点でも多く取りましょう。その方があとあと幸せになれると思います。

テストで見直しをする方法まとめ

・人間はミスをするもの。試験の見直しをしててミスを発見するのが目的

・自信のない問題、ミスしがちな点をチェックして、テスト終盤で全体の誤字脱字などを確認

・「自分の答案」は正しい気がするもの。他人のテスト答案を見るつもりで見てみる

こんな感じで見直しをしてみてください。試験中は凡ミスって気がつかないのですが、どうにか見つけ出して1点でも2点でも上げてほしいです。その1点2点が結果を大きく変えることだってありますから。

新しいことを覚えて5点上げるのは大変です。でも、凡ミスを見つけて直すだけで5点くらい上がるなら易いものです。

試験を解き終えると疲れるので「もうやりたくないよー」「ミスなんてないよー」と脳が騒いできますが、なんとかその叫びに打ち勝って、ミスを見つけてやりましょう。

そしてミスを見つけたら、「ミス見つけたら!天才かよ!」と自分を褒めましょう。きっと答案返却の時に嬉しい気持ちになるはず。

あなたの得点が1点でも上がりますように!応援していますよ。