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「私の育て方が悪い?」勉強嫌いは親のせいだと思っている方へ。

勉強のやる気

こんにちは。横浜・鎌倉のプロ家庭教師 佐々木です。

家庭教師をしていてご家庭をご訪問していると、こんなことを言われることがあるんですよ。

申し訳ありません。私の育て方が悪くて

たとえば、家庭教師指導が終わったあと、その日の学習内容、問題点や課題点の報告をするのですが

お嬢さん、今日は宿題ができていませんでしたので指摘しました

とお伝えすると、お母様が

申し訳ありません、私の育て方が悪くて…

といった具合。

でも、この「ごめんなさい」とか、「私の育て方が悪いんです」と言う言葉って、なんだか違和感があるな?と思うこともありまして。

お子さんの勉強嫌いは、親の責任なのでしょうか?親御さんのせいで勉強が嫌いになるものなのでしょうか?

私の答えはNOです。

今日はこの言葉について思うことを書かせてください。

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子どもの勉強嫌いはは「親の育て方」のせいなのか

私が教えている生徒さんは、ほとんどが中学生以上です。というか、小学5年生未満のお子さんは指導しません。

中学生を「ほぼ大人」だと私は思っているので、子どもの問題は「親の問題」ではなく、「子ども自身の問題」つまり「生徒さん本人の問題」だと思っています。

中学生くらいなら物事の善悪は理解できますし、、勉強の重要性も、いやいやながら分かっていますから。だから、子どもの勉強の問題が親御さんのせいだとは思いませんし、親御さんの育て方の問題とも思いません。

あくまで私は「親御さんから」仕事を請けているので、何か気になる動きがあれば親御さんに報告はしますし、協力を依頼しますが、親御さんを責めたいとは全く思いませんし、そのための報告ではないんですよね。

「私の育て方が悪くて」と言う親御さんの特徴

「私の育て方が悪くてごめんなさい」とおっしゃる親御さんには何度もお会いしました。

でも、その方々はほぼ全員、すてきな方でした。お子さんのためを常に考えているし、真面目で、勉強熱心で、責任感が強い。というか、中学生の子どもの将来を考えてしっかり勉強してもらおう、勉強の習慣をつけようと思っている親御さんって、それだけで素敵です。

子どものいない私からすれば、お子さんを中学生まで育てている時点でもう、尊敬しかないですよ。

家庭教師としてたくさんのご家庭にお邪魔してきましたが、

両親ともに大卒で、優秀な親御さんのお子さんでも、お子さんが勉強嫌いになることがあります。

反対に、勉強が苦手な親御さんの家庭で、子どもがとても勉強することもあります。

勉強嫌いは「親からの遺伝」なのか?

また、子どもの勉強については「私の遺伝子のせい」とおっしゃる方もいます。自分が勉強が嫌いだったから子どもそうなるのでは/そうなってしまったのでは…という意見です。

子どもの能力は遺伝(先天的)なのか、環境(後天的)なのかという議論がありますよね。言い換えると、「子どもが勉強しないのは私の勉強嫌いが遺伝したからだ」みたいな話です。能力が遺伝によって決まるのか、あるいは環境によって決まるのかに関しては、あらゆる研究である程度答えが出ています。

子どもの能力については、「ここまで伸びる」という限界値は遺伝で決まっていて、その限界値まで伸びるかどうかは環境で決まるというのが様々な研究から明らかになっています。勉強も、運動能力などもそうであるそうです。

ただし、最近では、「身長がどこまで伸びるかは睡眠時間で決まる」という説が出ているそうです。身長こそほぼ遺伝のように思われがちですが、どうやらそうではない。遺伝の影響を受けそうな身長など体の大きさが環境で決まるなら、勉強に対する能力は…。

つまり、勉強の得意不得意については、ある程度遺伝の影響はあるのかもしれませんが、環境を整えて伸ばしてあげることは可能です。どこまでも伸ばしてあげられるわけではないのです。

ここのところ、子ども全員を東大に入れたとか、そういう親御さんの素晴らしい教育法が話題になっていますね。それを見ると、環境さえ整えれば誰でも勉強エリートにできるような気がしてしまうのですが、決してそんなことはありません。

同時に、子どもが勉強できないのを「親である私のせい」と思い込まないでほしいとも思います。「勉強嫌いは親の責任」とする風潮がありますが、すべてがそうとも限りません。

もしそうなら、第一子が勉強ができて、第二子が勉強ができない理由は何なのでしょう?

同じように愛情込めて育ててきましたよね。

勉強嫌いは子どもの問題。親のせいではない

自分の子どもが勉強しないとか、成績が振るわないと、親御さんは責任を感じることもあると思うのですが、中学生になったら勉強するしないはお子さん自身の問題です。

お子さん自身が考えてやるべき問題です。お子さんが「勉強は必要ない」と本気で思うなら、それに任せるしかありません。だから、勉強がうまくいかなくても、成績が悪いのも、親御さんのせいでは決してありません。

勉強嫌いは親のせいではない。ただし、できることはある

繰り返しますが、勉強嫌いは親御さんのせいではありません。能力と遺伝の影響は限定的ですし、子どもが勉強するかしないかは子どもが自分で決めることです。勉強したくないというのなら、そうするしかありません。だから、どうかご自身を責めたりなさらないでください。

ただし、親御さんのせいではありませんが、「子どもの勉強のために、できること」はいくらでも存在します。

子どもの勉強のためにできること①興味のあることを応援する

お子さんを勉強嫌いにせず、少しずつ勉強好きになるようにするために必要なのは、興味のあることを応援することです。

読書は難しくても、短くて興味のあるものなら読めるでしょうから、そういうものを本屋さんや図書館で借りて一緒に読むのもいいですね。

興味のあることを調べてまとめたりすれば、それも広い意味での勉強です。

子どもの勉強のためにできること②勉強のメリットやデメリットを話す

子どもが勉強しないのであれば、それは子どもの責任なので仕方がないことです。とはいえ、親は子どもに対して責任があるので、全く放置することもできないですよね。

そこで周りの大人ができることは、「勉強することのメリットを話す」ことと、「勉強しないことのデメリットを話す」ことです。

大人になると、社会の仕組みを知って広い視野から見られるようになるので、「学生のうちにもっと勉強すれば良かった」と思うようになる人が増えますよね。そういう話を子どもにしておくのはとても大切なことです。善悪の判断はできるとはいえ、子どもはまだまだ視野が狭くて「こんなの将来使わないし」とか言って勉強を回避しようとしますし、その時にもっと楽しいことがあれば簡単に勉強を放棄してしまう、そんなものです。

だから、子どもにそういう話を日常的にして、「きちんと考えるように」促してあげましょう。

子どもの勉強のために親ができること③ 第三者の支援を

中学生くらいになると反抗もしてくるし、親が教えるとうまくいかないこともありますよね。

そういう時は、余裕があるのであれば、勉強については塾なり家庭教師なり、第三者に任せてもいいと思います。親子だとうまくいかないことも、第三者であればうまく解決できることも多いです。

塾や家庭教師でなくても、先輩に教えてもらう、親戚に勉強を見てもらうなどの方法があります。どの方法なら勉強に取り組みやすいのか、子どもに決めさせるのも大切ですね。

子どもの勉強のために親ができること④健康管理

ただ、お子さんの体調管理は親御さんにしかできないので、よく食べよく眠り、勉強に向かえる体調とメンタルを整えてもらえればそれでいいのです。健康第一。

まとめ

・勉強嫌いは「親御さんの育て方が悪いから」ではない
・中学生はほぼ大人、自分で分かっているので周りはサポートを
・親御さんはぜひ体調とメンタルの安定を

責任を感じている親御さんは、どうか自分を責めないでいただきたいです。どんなに理想を持ったって、子どもはその通りには育たないですし。だって違う人間ですし。それにここまでお子さんを育ててらっしゃるだけで素晴らしいことだと思います。どうか、責任を感じている方が少しでも楽になりますように。

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