こんにちは。横浜・鎌倉のプロ家庭教師 佐々木です。
毎日勉強しようと思うのに、できない・・・という人は多いと思います。

毎日勉強しようと頑張ったんですけど、挫折しちゃいました…。

え、どんな感じで勉強してたの?

1日3時間勉強しようと思って頑張ってたんですけど

ああ、それで3日目に嫌になって遊びまくってやめちゃった感じ?

ええ、なんでわかったんですか?怖。

それ、よくあるやつだから。「どうにでもなれ効果」ってやつだから。
そこで今日は毎日勉強の敵である「どうにでもなれ効果」とその対策を紹介しようと思います。
「どうにでもなれ効果」とは
目標を決めて頑張ったのに、途中から嫌になって暴走する現象のことを「どうにでもなれ効果(The What-The-Hell-Effect)」といいます。
例えばダイエットをしようとして、最初の2日くらいはストイックに食事制限をするのですが、3日目くらいに「一口だけ」と言いながらポテチを食べ、そのまま「どうにでもなれ!」とケーキを食べてしまう、みたいな経験がありませんか?(私はあります)
このように、何かを始めてみたものの、少し続けて嫌になって自制心が崩壊し、マイナスな行動をガッツリとってしまう現象のことを「どうにでもなれ効果」といいます。
ダイエットや運動が一番わかりやすいですが、勉強にもありますよね、こういうこと。
最初は頑張れたけれど、だんだん嫌になって一切勉強しなくなる、みたいな。それが「どうにでもなれ効果」です。
「どうにでもなれ効果」を避けないといけない理由
「どうにでもなれ効果」はとても危険なので、できるだけ避けたほうがいいです。その理由は二つ。
一つは、勉強が嫌いになるから。勉強ってやっぱりどうしてもしんどいです。苦しいです。それを我慢していやいややって、挫折したらますます勉強したくなくなっちゃいますよね。
そして、もう一つは自分を嫌いになるから。
挫折すると、「勉強なんか嫌い!」と同時に、「やるって自分で決めたのにできなかった。なんて自分はダメなんだ!クズ人間!」みたいな気持ちになるじゃないですか。これって百害あって一利なしです。自分嫌いになるのは本当に辛い!
そして、勉強嫌いと自信のなさは悪影響しか及ぼしません。また次に何かチャレンジしようとなった時も「あの時挫折したし…」と引きずってしまう。負のループです。
以上の理由から、「どうにでもなれ効果」は避けなければなりません。あなたのメンタルの健康のためです!
どうにでもなれ効果にならない方法
「どうにでもなれ効果」に陥らないために、できることは2つあります。
①無理な目標設定をしない
無理な目標設定をすると「どうにでもなれ効果」が発動しやすくなります。

1日3時間勉強しようと思ったんですけど

うん、勉強しようと決意するのは偉いし尊い。
けどね、目標がムチャすぎるかも。
それまでは1日どれくらい勉強してたの?

ゼロです

ああ、ゼロから3時間はムチャね。
走ったことがない人がいきなりマラソン始めるくらいムチャ。

マジですか…。

決意するとテンション高めに目標設定するよね。
でもね、それじゃキツすぎるから、「1日30分」とか、「日曜日は休む」とかそれくらい「ゆるく」始めましょ。
何かを決意したときって、なんだかすごくハイテンションになるじゃないですか。
「よっしゃー!やったるぞー!俺はやるぞ!」みたいな。で、そのハイテンションのまま目標を立てると「やりすぎ」な目標になりがちです。
今まで全く勉強しなかった人が突然「1日3時間!」なんて続くはずがありません。3日目くらいで「だるいな〜勉強したくないな.…」みたいになります。
だから、決意した時のハイテンションで高い目標を立てないようにしましょう。
目標設定は、ちょっとゆるめにするのがおすすめです。
だって、にんげんだもの。いつだって完璧じゃないし、失敗する時も、しんどい日もある。そういうこともあるんだということを込みで目標を決めましょ。つまり、失敗することもきちんと考慮に入れる。
例えば、「1日30分だけでもやってみよう」とか、「3日に1回は休みを入れよう」とか、そのくらいゆるくて甘い、ゆるあまな目標を立てましょうね。
②禁止目標にしない

あと、スマホで動画見るの禁止にしたんですけどそれもダメでした

スマホは勉強の邪魔になるからその気持ちは本当に偉いよ。
でもね、禁止目標はけっこう危険。

なんでですか?

人間ね、「するな」って言われるとめちゃくちゃ意識しちゃうのよね…。

「押すな押すな」ってやつですね

それそれ。
だから禁止じゃなくて、「代わりにこれをする」っていう設定にしておくといいよ。
これは勉強とは少しズレるようですが、とっても大切なことです。多くの学生さんがスマホと勉強の両立に困っていますからね…。「スマホしない」みたいな目標もちょっと危険です。
そこで、「動画を見ない」ではなく、動画を見たくなった時にする別の行動(代替行動)を決めておきましょう。
例えば、「動画を見たくなったら小説読む」とか。小説なら読書だし、大人は読書しろっていうじゃないですか?だから小説なら許される感。
あるいは、「SNSを見たくなったら勉強動画をみる」とか。これなら勉強やらなきゃ感が出ていいかもしれません。動画見ている間はSNSできないし。
というわけで、目標を決める時には失敗する可能性も考えて「ゆるあま」な目標にし、「〜しない」みたいな目標を立てないようにしましょうね。

じゃあ今日から、「1日30分勉強する」ことにします。
で、週1日は休みにします!

いいですね!
うまくいったら30分を1時間にしたりして、伸ばしてみてね!
「どうにでもなれ効果」まとめ
- 目標を立てても嫌になって自制心が崩壊する現象を「どうにでもなれ効果」という。
- 「どうにでもなれ効果」を発症すると勉強も自分も嫌いになるから要注意
- 「どうにでもなれ効果」にならないためには「目標をゆるく」「禁止目標にしない」ことがコツ
そんなわけで、「勉強を始めよう!」と意気込んでいる人は、「どうにでもなれ効果」を発症しないように気をつけましょう。せっかく勉強をしようと前向きな気持ちになったのに、勉強も自分も嫌いになるのは悲しいですからね…。
そのために、目標は失敗する可能性も考えて「ゆるく甘く」設定することと、禁止目標にしないで代替行動を用意することを意識してください。
勉強を頑張るあなたを応援します!
▼ 関連記事
勉強を毎日続けたい!習慣化したい!という方はこの記事も読んでみてね。
勉強が続かない三日坊主さん必見。勉強を毎日続ける方法 【継続は力なり】
コメント