こんにちは。横浜・鎌倉のプロ家庭教師 佐々木です。
親御さんからよくこのような相談をいただきます。

子どもには自信をつけてほしいですし、できれば、勉強を好きになってほしいです
というのが親の常なる願いではないでしょうか。
それなのに、一生懸命頑張っているのに、いつも成績がよくなかったり、自信がなく、いつもマイナスなことを言っていると、なんだか心配になりますよね。
自信を与えるのは難しそうに見えますが、実は小さなことを積み重ねることで、お子さんの自信や勉強に対する取り組み方は変わっていきます。
そこで今日は、お子さんに勉強の自信を与える言葉、接し方をご紹介します。
子どもに自身を付ける方法① 話をきく
自信がない時というのは、感情がマイナスに傾いている時です。
普段から自信がないのではなく、この頃急に自信をなくしたようだ、最近なんだか様子がおかしい、ということであれば、まずはじっくり話を聞いてみましょう。
マイナスなことで頭がいっぱいになっていると、それしか考えることができなくなります。大人も子どもも同じではないでしょうか。
そこで、まずは頭の中にあるもやもやを発散します。
話したり書いたりして自分の中から出すことで客観視でき、冷静に考えることができるので、それだけでも気持ちが楽になりますよ。
子どもに自信をつける方法② 感謝する・喜ぶ
ほめるのも大切です。しかし、ほめる以上に効果のある言葉がけがあります。
それは、感謝を伝えることです。ほめるよりも、感謝する。
子どもにとって一番嬉しいことってなんだと思いますか?答えは、親御さんが喜ぶこと。お父さんお母さんが喜ぶことが一番嬉しいのです。
だから、勉強のことで何か気が付いたら、大げさに喜んで、感謝してみてください。
お父さんお母さんが喜ぶことがモチベーションになります。
少しでも勉強するようになったら喜んでみる。
点数がアップしたら「嬉しい!」と伝える。
先生から言われたいいことを笑顔で報告する。
子どもは「やめてよー」なんて言うかもしれませんが、影では喜んでいますのでご安心ください。
▼ 子どもの勉強に効果のあるほめ方、逆効果のほめ方
子どもに自信をつける方法③ できると信じる
生徒さんの勉強をみていて不思議に思うことがあるのです。生徒が問題を解いている時に、「できないだろう」と思いながら見ていると本当に間違えてしまうのです。
「なんとかなるんじゃないかな」と思っていると、案外何とかなったりするのです。
ピグマリオン効果といって、相手を期待の目で見つめると、その通りになるという心理学の法則があります。
クラスから生徒を数名に選出して、担任の教師に「この子は優秀になるからよく見ておくように」と伝え、しばらくしてから調査したところ、本当にその子達の成績が伸びていたそうです。
選んだ基準に学力は一切関係なく、完全にランダムに選んだのに、そんなことが起こったそうです。
できると信じてお子さんを見つめてください。
これだけならとても簡単にできます。
子どもに自信をつける方法④ 完璧主義は必要ないと教える
自信のない子の共通点は、完璧主義であることです。
完璧主義過ぎて、すべてをきっちりやろうとするから、なかなか手がつけられない。
例えば、問題集も最初から順番にやろうとします。
試験勉強の前にまずはノートを完璧に作りこもうとか、まず教科書を完璧に暗記しようとか、やたらと高いハードルを設けます。「結局できない」を繰り返し、また自信をなくすのです。
さらに、ミスばかりが目について、「自分はなんてダメなんだろう」と思ってしまう。
100点を狙うならそれでもいいのですが、多くの人が100点を狙っていないし、100点を取る必要はないのではないでしょうか。受験なら目標得点があって、それを取ればいい。
子どもに自信をつける方法⑤ 本番のイメトレをする
自信のない子は、本番に弱いことも多いですね。本番の日は、どんなことをするのかイメージさせてみましょう。
自信のない子は、良くないことばかりを考えて、そうなったらどうしようと考えます。入試なら、自分が全く知らない問題ばかり出て、全く答えられなかったらどうしよう?なんて考えてしまいます。これまで一生懸命勉強してきたのであれば、そんなこと起こるはずがないのに。
これらの不安は、根拠のないものです。
一日をイメージすることで、そんな不安が起こらないことを教えてあげましょう。
子どもに自信をつける方法⑦ 手紙を書く
重要な局面こそ、でぜひやってもらいたい。それが手紙です。
例えば受験の直前や、部活や習い事の大事な試合の前。自信のない子は、きっと緊張してガチガチになっているでしょう。「できなかったらどうしよう」「怒られるかも」「みんなに嫌われるかも」なんて思っているかもしれません。
こういうときこそ、そばでずっと見てきた親御さんの出番です。
そばで見守ってきたからこそ、わかることがたくさんあるはずです。
「あなたはこんなによくやってきたんだから大丈夫だよ、みんな味方だよ」
こんな内容の手紙を書いてみましょう。
今まで指導した生徒さんに話を聞きましたが、「受験前日に親から手紙をもらって嬉しかった」とこっそり教えてくれました。
子どもに自信をつける方法まとめ
実は、私自身、学生時代はあまり自信がありませんでした。
その原因を大人になって改めて考えたとき、「ああ、完璧主義すぎたなぁ」なんて思うのです。100点を取らないといけないみたいなプレッシャーはありました。ひとつのミスも許されないと思っていたこともありました。
多分、私の親は私に相当な期待をしてくれていたし、いい成績をとったら喜んでいてくれたはずなのですが、子どもの私にはそれがよくわからなかったんですよね。親や先生方から投げかけれられる「もっとがんばれ」は期待の裏返しのはずなのですが、それを「まだまだだからもっと頑張れ」と解釈してしまっていました。
こういうご家庭はうちだけではないと想像します。
だから、感謝や喜びは大げさに伝えてみてください。
すぐには効果が出ないかもしれませんが、がっかりしないでください。
小さな変化でも、子どもには確実に伝わります。だって、子どもはみんなお父さんお母さんのことが好きですから。どんな言葉でも嬉しいものです。
小さなことから、コツコツと、ぜひやってみてくださいね。
◆参考文献
大好きな子育て作家さん、曽田照子先生の著書です。照子先生の言葉はいつもやさしくふんわりと心にしみる。頑張っているお母様にこそ読んでいただきたいです。