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「勉強は将来役に立つの?」子どもからの質問に対する理想的な答え方

指導法

こんにちは。横浜・鎌倉のプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。

メルマガ読者様から、質問がありました。

子どもから「勉強って将来役に立つの?」とよく聞かれるのですが答えにいつも困ります…。どう答えればいいんでしょう?

「なんのために勉強するの?」「この勉強は将来役に立つの?」系の本質的な質問ですね。

これ、教育関係の仕事をしている人間も結構答えに困るやつです。

ネットに模範解答が転がっていますが、ご家庭によっても子どもによっても考えていることや、その質問が出てきた背景は違っているので、一概にいえないところがあります。

そこで、いままで様々なタイプの生徒さんと接して、この手の質問について考えてみたところ、この質問の意味は大きく分けて2つあることがわかりました。

 

そこで今日は、この質問の意図と、それぞれにどう対応すればいいかをご紹介します。

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「勉強は将来役に立つの?」の意味

「勉強は役に立つの?」という質問の意味は二つあります。

①純粋な疑問

一つは、純粋な疑問としての「勉強って役に立つの?」です。つまり、言葉の通りの意味ですね。

②負け惜しみ

そしてもう一つは、「こんなの将来使わないのに勉強する意味がわからない」という負け惜しみとしての意味。つまりこちらは言葉通りの意味ではありません。

これら2つのどちらの意味で言っているのかで対応が変わります。

①「将来役に立つの?」純粋な疑問の場合

すでに成績がある程度取れている人は、純粋に「これは何の役に立つんだろう」と疑問を持っている場合が多いです。

人間は、自分のしていることに意味を求めるもの。大人になればなるほど、その傾向が強くなります。

あなたにもありますよね?

自分のしている雑用仕事の意味がわからなかったけれど、目的が分かったとたんやる気になった経験が、きっとあるのではないかと思います。

 

小学生など、まだ幼い子供は意味が分からなくても記憶することができます。掛け算九九の意味が分かっていなくても、歌として、リズムとして丸暗記することは可能なのです。

 

一方で、大人になればなるほど、ほかのこととつなげながら覚えるストーリー記憶が得意になってきます。反対に、丸暗記は難しくなります。

 

自分が勉強していることが、ほかのこととどう関連していくのかを知るのは大切なことです。きちんと対応できれば、さらに伸びていく可能性があります。

 

純粋に疑問に思っている場合は、きちんと対応することが求められます。

今学んでいることはこういうところで使われているよとか、どういうところで役に立ったとか、体験談など。逆に勉強しなかったために受けた不利益の話をしてもいいでしょう。

純粋に知りたがっている人には、真剣な回答を!

純粋な疑問への対策

勉強をである程度成果を出している子、勉強が好きな子どもからこの質問が出てきた場合はきちんと対応しましょう。

負け惜しみだと思って「つべこべ言ってるんじゃない」「そんなこと言ってないで勉強しろ」みたいな厳しい対応や、「いつかわかるよ」「あなたも大人になればきっと…」みたいなお茶を濁すような回答はNGです。

 

不完全燃焼を起こしますし、あなたに対して不信感を持つかもしれません。

 

純粋な疑問の場合、きっちりと付き合ってあげましょう。勉強について深く考えるチャンスです。

 

それでも、何を言っていいかわからないときもあるかと思います。その時は、反対に「あなたはどう思う?」と質問返しをして、考えを話してもらい、それについて議論するのもありです。

 

特定の教科、科目について「コレ何に使うの?」と聞かれたら、調べるように促してみたり、一緒に調べてみるのもいいですね。関連書籍を探したり、ネットで調べてみたり、今は調べるツールもたくさんあります。

 

さらに学びが深くなり、興味を持つチャンスですよ!

 

②「役に立たないよ」負け惜しみで言っている場合

反対に、勉強での成績が振るわない子の「何のために勉強するの」は負け惜しみの意味が込められています。

 

この場合は、勉強で成果が出ていないので、「こんなの将来使わないし…」と言って自分をなぐさめようとしています。

 

「社会で必要なことを、自分はできない」のは多大なストレスです。だからそれを認めたくなくて、

 

「社会で必要なこと」→「社会で必要でないこと」と解釈を曲げ、「社会で必要でない→だからできなくても大丈夫」と思うようにしています。

 

自分がダメだと自分で認めるのはとても苦しいことですから。自分を守ろうとしているんですね。

 

先日、生徒さんとこんな会話がありまして。すごく正直な子なので、はっきり「負け惜しみに決まってるじゃないですか!自分が勉強得意だったら絶対言わないですよ!!」と言われました。

 

まずは、彼らの、負け惜しみを言っているその気持ちを理解してあげることが必要だな、と改めて思った次第です。

 

対策

「できたほうが良いに決まっているのに、できない」

「できなくて悔しい。かっこ悪い」

と彼らは本心ではそう思っているので、気持ちを汲んだ上で、

 

「でも、本当は必要ってわかってるよね?」

「どうすればいいか、考えようか」

と優しく言ってあげることが大切なんだな思います。

 

強く当たろうとすると、態度をより硬化させるだけですからね・・・。そもそも自分を守るためにこう言っているわけですから、さらにかたい鎧で自分を守ろうとするだけ。

 

 

勉强が苦手な子たちと向き合って来たのですが、彼らは全員同じように、「勉强が嫌いだけれど、できるようになりたい」と思っていました。

 

反抗していたり、うだうだ言う子達も、できるようになりたいと思っています。

問題は、何をやったら良いかわからない、という点。だから、お子さんに勉强のやる気がなくても、がっかりしないでください。

 

だから、子どもに「勉強なんてー!」と言われても叱ったりせず、「本当は必要だとわかっている」ことを確認しつつ、一緒に策を考えてあげる姿勢が必要だと思います。

 

勉強は将来役に立つ!まとめ

子どもたちはアレコレ言ってきますが、共通するのは「勉強は大切なこと」「勉強はできたほうがいい」ということをわかっている点です。

だから、勉強する意味を知りたいと思うし、どうすればできるようになるかを知りたがっています。

 

純粋に疑問に思っている子にはとことん付き合ってあげるべきでしょうし、今はやる気のなさそうな子にも、その気持ちがあることを信じてあげることが大人に求められる対応なのでしょう。

 

子どもから「勉強って何に使うの?」「勉強なんて将来使うの?」のような質問が出てきたら、その裏にある意図を汲んだ上で答えてみてください。

 

ここでの質問の答え方次第で、勉強への興味を失うこともできれば、子どものやる気を伸ばすこともできます。要するに、大きなチャンス。

 

ぜひ上手にこの機会を使ってみてください。

 

以上、横浜プロ家庭教師佐々木(@kateikyo_megumi)でした!

 

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