こんにちは。横浜・鎌倉のプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。
人に教えるときに「なぜ?」「なんで?」と言いたくなるとき、あるじゃないですか。相手が間違ったことをしている時って、そうしている理由を聞きたくなります。
ですが、相手から理由を聞きたい時に使う「なぜ」や「なんで」はデンジャラスクエスチョンと呼ばれているくらい、難しい言葉なんです。なぜなら、これを言われると嫌だと感じる人が多いから。たいてい、「なんで」と聞かれた人は本当のことを行ってくれませんし、最悪喧嘩になります。だから、誰かに教えるときは「なぜ」「なんで」を使わない方がいいです。
今日の記事では、その理由を紹介したいと思います。
①「なぜ」「なんで」は責める言葉
「なぜ?」「なんで?」という言葉はどういう時に使われるでしょうか?ちょっとイメージしてみてもらえますか?
「なんで遅刻したの?」
「なんで連絡くれないの?」
「なんで宿題忘れたの?」
このように、「なぜ」「なんで」が使われる状況ってたいてい「叱るとき」なんですよ。笑いながら言う場合以外は、大体「うわ、これから叱られる」と思ってしまいませんか?
で、これを言うと相手は叱られる(攻撃される)と思うので、防御モードに入ります。「だって」と言い訳を返したり、その場しのぎのウソをついてみたり、黙り込んだり、反論したりするでしょう。
つまり、肝心な「理由」を答えてもらうことができないのです。しかも喧嘩になるし。最悪ですね。
だから、相手からきちんと理由を聞きたい時は「なんで」と言ってはいけません。相手は責められたと思って防御あるいは攻撃モードに入ります。
②なんで?の代わりになる言葉
そこで、なんで?の代わりに使える言葉を紹介したいと思います。
「なんで」ではなく「何が」「何を」を使うといいです。
Whyという疑問詞を使わないということですね。そこで Whatを使うと。英語の問題等で
Why are you angry?(なんで怒ってるの)
What made you angry?(何があなたを怒らせたの)
これが同じ意味だと習った人もいるかもしれません。同じ意味とはいえ「なんで怒ってるの?」と言われるのと「何があなたを怒らせたの?」と言われるのとでは印象が違いませんか。
「なんで怒ってるの?」はなんだかイライラ感が伝わってくるし、煽られている感じがして「はあ?」と言いたくなります。
でも「何があなたを怒らせたの?」なら、「聞いてよ!昨日さあ」と怒りの原因の「モノ」や「コト」について話してくれそうです。
だから、理由を聞きたいならあえて「なに?」で聞くのがいいですね。「なんで怒ってるの?」ではなく「なにがあったの?」とか。これならイライラ感が出ません。
まとめ
- 「なぜ」「なんで」は責めているように聞こえる
- だから相手は防衛して、答えてくれない
- 「なぜ」のかわりに、「なに」を使う
相手から原因・理由を聞きたいときは「なぜ」「なんで」と聞かない方がいいです。これはこちらが意図していなくても、「責めている」雰囲気に聞こえるから。だから相手は「攻撃されたから守らないと」と、適当なことを言ったり、反論しようとしたりします。
では、相手から本当のことを聞きたいときは、その質問を「なに」で言い換えてみてください。「なにがあったの?」とか「なにがあなたをそうさせたの?」みたいな質問です。これなら責めているニュアンスが取れるので、相手は防衛を外して冷静に答えてくれます。
相手と喧嘩になったり、なかなか答えてもらえないときは、「なぜ」「なんで」ではなく、「なに」を使って聞いてみてくださいね。
以上、横浜プロ家庭教師佐々木(@kateikyo_megumi)ですした!