こんにちは。横浜・鎌倉のプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。
中学生の生徒さんから相談がありました。
苦手科目って、何から勉強したらいいかわからないんです。
やらないといけないと思うんですけれど、気が進まなくて…(要するにやりたくない)
何かやりやすい方法、ないですかね?
誰にでも、多少の得意科目と苦手科目があると思います。得意科目は楽しいからどんどん勉強できるけれど、苦手科目はそりゃあやりたくないし、進まないんですよね。
苦手だから気が進まないし、できることなら勉強したくない…(つД`)ノ
でも、苦手科目を克服して点を上げれば総合得点も上がります。
受験生なら、1点でも多く点が欲しい!
それなら苦手科目を1点でも上げたい!!
そこで、苦手科目をやりたくない人に、苦手科目克服のための勉強法のコツを解説します。
本記事の内容はこちら
- 苦手科目は伸びしろですねえ!
- 苦手科目を克服する方法は「毎日見る!?」
- 苦手科目の勉強法
苦手科目は伸びしろしかない
苦手科目を制する者は受験を制します。
受験の際には、全教科である程度の点を取らないといけないですよね。
得意科目が80点で、苦手科目が60点だとしたら、あなたはどちらを一生懸命勉強しますか?
得意科目はどんなに頑張っても、あと20点しか上がりません。
一方、苦手科目の方は、あと40点伸びる余地があります。
さらに、80→90まで伸ばすのは60→70に上げるのとは全く別次元の大変さがあります。90→100に上げるのなんて、至難の業…。
得意科目の得点を上げるには、実は相当な時間と労力が必要になりますね。
そのエネルギーを苦手科目に回せば、もっと楽に得点アップが見込めます。
だから、苦手科目は伸びしろなのです。
のびしろですねぇぇぇ!!(©︎じゅんいちダビットソン)
苦手科目があるということは、大チャンスなのです。
苦手科目を克服する!考え方
苦手科目を何とかするために、押さえておいてほしいことがあります。
それは苦手科目に対して親近感を持つこと。苦手科目と仲良くなれればOK!
まずは、苦手科目に対する「イヤイヤ感」をなくす方法を紹介しますね。
近くに置く
苦手科目の教材を、一番手に取りやすい場所に置いてください。
机の上に置いたままにする、本棚の一番手前に置くなど、とにかく取りやすい位置に。
20秒ルールという心理法則がありまして、何かをするのに20秒以上かかるものは「めんどうくさい」と思ってしまう心理が働きます。
つまり、「やらないといけないもの」は手元に置いて、「勉強の邪魔になるもの」は20秒以上かかる場所にしまい込むのが勉強のコツ。スマホとかゲームは箱にしまって別の部屋へ。
ただでさえ苦手科目の教科書ってあまり見たくないかもしれないのですが、だからといって本棚の奥にしまい込んだら、さらに勉強が遠のいていきます。
つまり、余計に嫌になってしまう(゚д゚)むりー
だから、苦手科目を克服したいなら、まずは20秒かからない場所に置いて「面倒くさい気持ち」をやわらげるのがポイントですよ!
毎日見る
毎日苦手科目に取り組むと、苦手意識が薄くなります。
なにそれ!?苦手科目なんか見たくもない!
と思うかもしれません。
ですが、苦手科目を避けていたら、余計に苦手になります。
反対に、多少苦手なものでも、毎日見ていると親しみがわいてくるということが実験で明らかになっています。
「単純接触効果(ザイアンス効果)」といって、人間は何度も接しているモノに対して安心や信頼を抱きます。
初めて見るものは身構えますが、何度も接していることには安心感が生まれるという理論です。
たとえば、
苦手だった子と、係で一緒に毎日活動していたら仲良くなった、みたいな経験はありませんか?
あるいは、毎日CMで聴いていたフレーズが自然と口から出るようになって、そのCMが紹介していたお菓子を買ってしまったとか。
きっと、経験があると思います。
これは人や物だけでなく、教科や勉強内容にも起こります。つまり、苦手な科目も「毎日顔を合わせる」ことで少しずつ親しみがわいていきます。
数学が苦手なら、数学の簡単な入門書をパラパラ見たり、数学に関する本や漫画をみたり、テレビを見たりしてみるといいですね。
できることをする
苦手科目を克服するうえで大切なのは「できないことを何とかする」というより「できることに気付く」ことです。
例えばテスト中に、わからない問題を発見して、「こんなのできるわけない」と思うことがあります。
でも、テスト後に同じ問題を見返してみたら「簡単だった」と気づいたことはありませんか。
どうしてこんなことが起こるかというと、問題を「自分で難しくしている」ということなんです。無理だと思った瞬間、難しさが3割増しするんですよ。
苦手とか、「できない」は意外と気持ちの問題だったりします。これは本当の話。
英語が苦手な人は、ローマ字を見るだけで逃げ出そうとするのですが、問題をきちんと読むと「大したことない」と思うことがあります。
こんなふうに、問題を無駄に難しくしないためには、「自分はできる」と思えることが大切です。そのためには、「実際にできた」成功体験を積むことです。
難しい問題ばかりに取り掛かっていたら、成功体験は積みあがりません。簡単な問題に取り組んで、できることを増やしていくのが鉄則です。
苦手科目を克服する!勉強法
さて、いよいよ実践です。
苦手科目を克服するための具体的な勉強法を紹介します。
簡単すぎるテキストを使う
苦手科目は、一番簡単な教材を使いましょう。
本屋さんに行けば、参考書が沢山置いてあります。
特に、図解、初心者向け、マンガ、アニメキャラを使用したものなど、初心者向けのものも増えてきました。
苦手科目ではあまり無理せず、一番簡単そうな感じのする教材を使用しましょう。
ちなみに私のおすすめはこちらの「ひとつひとつわかりやすく」シリーズです。
絵や図がたくさん載っていて、説明がすごく簡単な言葉で書いてあります。
「解きなさい」ではなく「解きましょう」と言葉づかいが優しいのも高ポイント。やっぱり付き合うなら優しい人がいいもんね!←
でも、先ほど言った通り「毎日見て」ほしいので、書店で実際に手に取って、「これならできる!」と思えるものを購入するのがベストです。
つまり、あなたが好きになれそうなものが一番。
苦手なことを無理してやるわけですから、ウキウキというか、ワクワク楽しくなるようなもの、これなら一緒にやってもいいかなと思えるようなものを使ってあげてくださいね。
予習する
苦手科目には予習が効きます。
また、訳のわからないことを・・・
ひぇーごめんなさい、どうか怒らないで。
実はね、苦手という感情は「よくわからない」ときに起こります。
どういうことでしょう?
人間は、よくわからないものを警戒するようにできているんですよ。自分の身を守るために。だからよくわからないものを「嫌い」と思ってしまうんです。
つまり、ちょっとわかるようになると意識も変わるってことですかね?
そうそう。少しでも知っていれば「苦手だ」「いやだ」っていう気持ちが減りますよ。
何を言っているかわからない授業は苦痛だし、ムダに難しい教科書もイライラのもと。
それらを理解しやすくする方法が「予習」です。
難しいモノや長いモノを読む前に、ざっくりまとめた内容を読んでおくと理解がしやすくなることが「オーズベルの実験」によってわかりました。
「この科目は難しくて苦手だよ~」と思っている人は、簡単なまとめをざっくりよんでおくだけで、理解がしやすくなります。
授業を受ける前に、ほんの5分程度でもいいので、入門書などをサラッと読んで「今日はこういうことをやるのね、ふ~ん」と。前もって押さえておけば、授業が怖くありません。
苦手科目だからこそ、予習が理解を助けてくれます。
学習動画を見る
予習なんか、ダルくてやってられない!
ふふふ、そんな君にいいことを教えてあげるよ。
なんですか。こわっ。
テキストを開いて文字を読んで絵を見るのが面倒くさいなら、学習動画を見るだけでもいいよ。
なんかあれですね、「パンを食べれないならケーキを」みたいな言い方ですね
それはちょっとわかりませんが、何もしないよりも「聞くだけ」「見るだけ」でもちょっぴり親近感湧くんですよ。
みんな大好きYouTubeをあされば、学習動画がたっぷり出てきます。
見る、というよりも「とりあえず流しておく」くらいの意識でも、何もしないよりかは効果があります。
流し聞きしていれば、重要な言葉等が出てきたときに多少は耳に残るはず。
最近ではたくさんの学習動画が出てきていますし、そのなかから自分の苦手な分野の学習動画を探し出してとりあえず流してみてください。1日1回でもいいので。
それをやっていくうちに耳が慣れますし、授業やテストで出たときに「あの話だ!」と気づくことができたらけっこう嬉しいもの(笑)。
勉強そのものがとても苦手な人は、勉強に関気のある動画を見ることから始めましょう!
一学年戻って復習
英語・数学・国語などの積み上げ系の科目なら、一学年戻って復習してみるのもいい方法です。
苦手科目がある人は「自分はこの科目がすごくできない」「この科目はまったくダメ」と固く信じ込んでいますが、多分、そんなことはありません。
前の学年のことならちゃんとできるでしょうし、本人が思っている以上に、わかっていること、できることは多いです。
まずはそのことに気付いてください。
そして、去年の自分はできなかったことができるようになっているはず。
それって尊いことですよね!?尊いですよね!!?
だから自信もって!
それに、一学年戻る中で「ここでつまずいたんだよね」「ここから嫌いになったな~」なんてことに気が付ければ最高。
そこをどうにかできれば苦手はかなり薄くなります!
基本を繰り返す
基本的な問題を繰り返し実践しましょう。やはり、無理は禁物なのです。大切なのは、「できる」ことを増やすことです。
できるを増やしていくと、達成感を味わうことができ、だんだんその科目に愛着が生まれます。
嫌いになるのは、わからない、できない、自分には理解し得ないものだと思うから、だんだん嫌になっていくのです。
人と比べる必要なんかありません。入門テキストを使って、出来ることを増やしましょう。「あ、私結構できるかも!」と思えたらOK!
苦手科目を克服する方法 まとめ
- 苦手科目は大きな伸びしろである
- 苦手科目は「毎日触れる」と楽になる
- 簡単なことや前の学年の復習など、できることから始める
苦手科目の勉強法は、あまり無理をしないことです。
簡単なことから始めてOK!そして、出来ることを少しずつ増やしていきましょう。
できること、分かることが増えるにつれて、その科目に対して達成感や親近感を得ることができるようになります。
苦手科目は大きな伸びしろであり、チャンスです。ぜひ克服してさらなる得点アップを狙いましょう!
以上、横浜プロ家庭教師佐々木(@kateikyo_megumi)でした!
◆参考文献