こんにちは。横浜・鎌倉のプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。
今日は中学生の生徒さんから質問です。

勉強のやる気が出ません。
やらなきゃ、やらなきゃとは思うんです。でもやれません。いつも気がついたら寝る時間になっているので寝てしまいます。勉強のやる気ってどうやったら出てきますか?
勉強って、やらないといけないのに、結構腰が重かったりしますよね。やらなきゃと思いながら気が重くて進まない…。というお悩みを持っている方も多いと思います。
そこで今日は、簡単に勉強のやる気を出す方法をご紹介します。
勉強のやる気を出す方法 やらないとまずい理由を考える
人間の行動原理は、大きく言うと2つしかありません。「イイコトに近づく」か、「イヤなことを避ける」の2つです。
さらに、どっちのやる気が強いかというと、「イヤなことを避ける」やる気のほうがすごく強いんです。
何が一番イヤかは人によると思いますが、
- 勉強しなかったら親に怒られる、
- 勉強しなかったら恥をかいてしまう、
- 勉強しなかったらプライドが傷つく、
などなど、勉強しないと起きてしまう「悪いこと」を考えてみてください。
人間の「イヤなことを避けたいやる気」はとても強いので、それを避けるためにはやらざるを得なくなりますよ。
ただし、この「イヤなことを避けるやる気」は強いですが、長く続きません。
使いすぎると強いストレスとプレッシャーを生み、勉強が嫌いになります。
「どうしてもやらないと!」という時にだけ使いましょう。
勉強のやる気を出す方法 やるとどんないいことがあるか考える
人間の行動原理は「イイコトに近づく」か、「イヤなことを避ける」の二つでしたね。
イヤなことから離れるやる気は強いのですが、あまり長続きしませんし、使いすぎるとストレスになります。
なので、「勉強するといいことがある」というやる気を育ててあげましょう。
- 勉強が終わったら気分がいい。
- 宿題が早く終わったらたくさん遊べる。
- 勉強ができたら達成感がある。
- 勉強ができたらみんなに尊敬されるかも。
などなど、勉強ができたら嬉しいこと、楽しいことを想像してみてください。
これを続けると勉強が少しずつ楽しくなりますよ!
勉強のやる気を出す方法 終わった後にやることを考える
これも「イイことに近づく」やる気の出し方です。勉強が終わった後のプチごほうびを用意しておきましょう。
- 勉強が終わったら、好きなお菓子を食べる。
- 勉強が終わったら、撮り溜めていたドラマを見る。
- 勉強が終わったら、彼氏と電話する。
このように、勉強が終わった後に「イイこと」を用意しておきます。これならウキウキ楽しく勉強できそうですね。
終わった後に楽しみを用意しておくと、「勉強さっさと終わらせて楽しもう」という気持ちになるので、やる気だけでなく集中力アップにもなりますね!!
勉強のやる気を出す方法 自分をほめる
勉強頑張った自分すごくない?偉すぎない?と自分で自分を認めてあげましょう。ナルシスト上等だし。
人間の行動原理を覚えていますか?「イイことに近づく」か「イヤなことを避ける」でしたね。
勉強が終わったら、プチごほうびをしながら「よく頑張ったな~♪」と自分を褒めてあげてみてください。そうすると、脳が「勉強が終わるって嬉しい、楽しい」と覚えてくれます。
そうすると、「勉強が終わると楽しい」が、だんだん「勉強そのものは楽しい」に変わります。うそのようですが、本当です。
徐々に勉強のやる気が出やすくなっていきますよ!
勉強のやる気を出す方法 部屋を整える
勉強前に、勉強机の上にあるものをどけて、机をきれいにしておくといいですね。
机の上がごちゃごちゃしていると勉強の効率が下がることが心理学の実験でわかっています。
目の前にいろいろなものがあると、それに目が行って勉強に集中できないんです。多分マンガなんかおいてあったら多分読んじゃうし、スマホあったらLINEやTwitterが気になっちゃいます。いったんそれらをどけましょ。さよなら。
ただ、あまりにも頑張ってきれいにしようとしないでください。そうじに精が出てしまって勉強どころではなくなりますので、勉強前には本気のお掃除はしないように。
机の上のものを別の場所に移動する、くらいがちょうどいいと思います。
勉強のやる気を出す方法 場所を変える
場所を変えるのもやる気につながります。
ちょっと環境が変わると気分が変わります。自分の部屋だとどうしても緊張感がないのでだらだら過ごしてしまいがちですよね。
図書館や自習室はみんな勉強しているので、その雰囲気でサボるのは至難の業。みんな勉強している緊張感のある場所に行けば勉強に気持ちが向いてきます。
あるいは、カフェに行って「コーヒー代のもとを取るぞ」と意気込むのもいいですよね。スマホを置いて勉強道具だけ持っていけば、勉強するしかありませんのでやるしかありません。
コーヒーの香りや、適度なざわつきが心地よくて、結構集中できたりするものです。
勉強のやる気を出す方法 人と一緒に勉強する
誰かと一緒にやると勉強がはかどることがあります。「人の目があると燃える」タイプの人はぜひ人と一緒にやりましょう。
人目があるとサボれないですよね(笑)。
好きな人が近くにいたら、いいカッコしたくてつい頑張っちゃったりしませんか?
人がいてくれた方が頑張れる人は、誰かと一緒に勉強しましょう。
もちろん、勉強中はお互い集中タイム。邪魔しないようにね。
余談ですが、最近「リビング勉強」が流行っているそうです。
親の目が届くリビングで勉強するから、適度な緊張感が出ますし、親もうるさく言わずに見守ってくれるでしょう。
それに、自分の部屋だと誘惑が多すぎるから、リビングだと邪魔するものが少なくていいんだとか。部屋だとだらける人は試してみては?
勉強のやる気を出す方法 目標を下げまくる
やる気が出ないのは、ハードルが高すぎるせいです。
勉強のやる気を出すためには、とにかくハードルを下げることが大切です。
たとえばあなたがいま数学で60点くらいを取っているとします。そこへ先生がやってきて「次のテストで90点取れ」と言ってきたら、どう思いますか?
普通にあきらめませんか?60点から90点なんて、相当努力しないと無理です。失敗したら恥ずかしいし。
一方、「次は70点を目指そう」と言われれば、すでに60点取れるあなたは「それならやってもいいか」と思うのではないでしょうか。少し勉強すればできるようになりそうですしね。
このように、目標があまりにも高いとやる気が出なくなります。
勉強のやる気を出す方法 やることを分ける
やることが多いとやる気がなくなります。
それは目標の質やレベルもそうなのですが、やることの量が多くても同じです。
たとえば、「問題集を30ページなるはやで解け」と言われたら、ダルすぎてやってられませんよね?
でも、「問題集を1日5ページずつ6日で解いて」と言われたら、なんだかできそうな気がしませんか?
1日5ページなら、そこまで大変ではなさそうです。
このように、やることが多すぎるとやる気をなくすので、やることを少なく小さくしてみてください。「これくらいならやってもいいや」と思えますよ!
勉強のやる気を出す方法 リストにする
やることを小さく分けたら、それらをリストにします。
□数学問題集p1~p5
□数学問題集p6~p10
□数学問題集p11~p15
□数学問題集p16~p20
□数学問題集p21~p25
□数学問題集p26~p30
こうして小さく分けてリスト化し、終わったらチェックをつけていきましょう。
「まだ終わりまでずいぶん先だな~」と思うと、やる気が減ってしまいます。
これなら、5p終わったら「6分の1が終わったぞ!」と、ちょっと希望の光が見えますよね!
この「終わりが見える感じ」がやる気を出すコツ。30ページだと途方もなく遠い感じがするけれど、あとちょっと!と思うとやる気が出てきます。
あなたもきっとあると思います。マラソンを走っていて、「もう少しで半分だ~」とか、「あとちょっとでゴールできる」というふうに、途中経過や目印を見てやる気を振り絞っていますよね。反対に目印がないとすごくつらい。
勉強も同じで、課題を細かく分けてリストにしてチェックして、途中経過を管理して「もう少しで半分だ!」みたいなことをやるのは大事です。
チェックをつけることで達成感も味わえて、やる気が上がりますよ!!
勉強のやる気を出す方法 5分だけと決める
これだけやっても、課題を小さく分けても、「今日の課題、めんどくさいな~」と思ってしまう時もあるでしょう。
そういう時は、「今日は1ページ、5分でいいや」と決めて勉強してみてください。
5ページって決めたのに5分なんてダメじゃん!と思いますよね?でも、大丈夫です。
一番大変なのは「始めるとき」なんです。クルマが一番ガソリンを使うのはエンジンを入れる時だし、スマホが一番電源を使うのは、電池を入れる時です。人間も同じで、始めの一歩が一番エネルギーを使うんです。
だから最初は「すこしでいいからやるか」くらいの気持ちで始めましょう。
「今日はやること多い」と思っているとなかなか始められません。
しかも、一度始めてしまうと弾みがついて、結構長い時間集中できてしまうもの。これは脳の「作業興奮」という作用によるものです。
私は食後のお皿洗いが大嫌いで、お皿をためてしまいがちなのですが、この方法を使ったら克服できました。「とりあえず1枚でいいから洗ってやるぜ」と言いながらスタートすると、弾みがついて全部洗えちゃうんです。
勉強以外にも、やる気が出ない、だるい時にすごくおすすめな方法です。

勉強のやる気を出す方法 簡単なことから始める
とにかく簡単なことから始めるのも一手です。
ハードルが高いとか、難しいことだと「イヤだな~」と思ってしまうもの。人間はイヤなことを避けようとする習性があるんでしたよね。
なので、最初に漢字練習をするとか、英単語の練習とか、あまり頭を使わない単純作業から始めてみてください。
たとえば、数学の問題集をやるなら、簡単な計算のページから始めましょう。
何事も準備運動が大事です。いきなり難しいものをやろうとすると、くじけます。たとえ最初のページが難しい問題だったとしても、とりあえず別のページのやさしい問題から解くのもありです。
やさしい問題を解いているうちにだんだんやる気があったまってくるので、難しい問題に取り組みましょう。
勉強のやる気を出す方法 まとめ
- イイことと悪いことを考える
- 環境を変えてみる
- ハードルを下げたり、小さく分けてみる
勉強のやる気を出す方法はいろいろあります。しかも、結構小さくて簡単な方法でやる気を作ることができます。
勉強のやる気が出なくて困っている人は、ぜひ小さなことからでいいので、始めてみてください。とにかく始めてしまえば何とかなるものです。
大丈夫!君ならできるぞ!
