こんにちは。横浜・鎌倉のプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。
本屋さんでず~~~~っと気になっていた本がありまして。その本をとうとう買っちゃいました。
いままで「こんな参考書があればいいのにな」と思っていた、まさにその本が出たので早く買って読みたい!いい本なら生徒にも勧めたい!とずっと思っていたんですよね。
その本をとうとう買ったんですよ!ついに!
前置き長くない?
はい、失礼いたしました。
今回買ったのは社会の参考書です。
社会は丸暗記すれば点が取れる「つまらない科目」ではなく、先人の汗と涙と工夫がつまった面白い科目だ!と伝えたくて、それができる本をずっと探してきました。そしてようやく見つけたので紹介させてくださいませ。
「わけがわかる中学社会」
「わけがわかる中学社会」(学研出版)です。
「理由がわかると、覚えることはちょっとでいい。」という帯のキャッチコピーに惹かれました。
「わけがわかる中学社会」中身
「わけがわかる中学社会」には、右側のページに「江戸幕府はなぜ鎖国を行なったの?」のような問題が書かれていて、
ページをめくると、その答えが書かれています。
その答えだけでなく、関連情報も書いてあります。
絵や写真、グラフがたくさんでビジュアル的にもわかりやすいですね。
左下には、謎のキャラクターが会話しているような感じで「これはどうだったの?」が書かれているのでいいですね。
これはなかなか読んでいて楽しいです。
「わけがわかる中学社会」おすすめポイント
おすすめポイント① なぜ?に答えてくれる
今までにないタイプの参考書です。というか、こういうものがほしいとずっと思っていました。
社会って、学習まんが等でストーリーはどうにか理解できても、「なぜ?」に答えてくれる参考書は今までほとんどないのです…。
でも、学ぶときに「なぜ?」が気になって進めないタイプの人って結構多いんですよね。
今までの経験上、特に社会が苦手な人、丸暗記が苦手な人は「なぜ?」が気になって進めなかったり、覚えられない傾向にありました。
自分で調べようとしても時間がかかったり、教科書だと濁してあったり。
この本なら理由がきちんと書いてあるので、暗記に頼らない、基礎を理解した学習ができそうです。
おすすめポイント② ビジュアル多め
載っているイラストがゆるい。
この中央にいるキャラ、なんなんですかね?笑
気になったのでキャラクター紹介を見てみると
Mr.チレキコ
口は悪いが本当はやさしい社会の専門家。顔がモチモチしていて柔らかい。
読んでもわからなかった(笑)
そんなわけで、なんだか見ているだけで楽しいです。中学生にもわかりやい言葉で書かれているので、なるほど!と思えますし。
中学生に社会を教えていても、なんとなくリアルでない感覚があります。実感が伴わないからでしょうね。
この本は絵や写真が多いし、キャラクターが会話しているような感じで書かれています。
パラパラ見ているだけでもおもしろいですよ。
おすすめポイント③ 記述に強くなれそう
試験では四択問題や穴埋め問題のような「丸暗記系」の問題だけでなく、記述問題も出題されます。
特に、記述問題では「どうしてそうなったのか」とか、「それをやるとどんな利点があるのか」が問われますね。
もちろん教科書にも書いてあるのですが、こういう親しみやすいキャラクターが物語を教えてくれたら記憶に残りやすいので、記述対策もできそうです。
おすすめポイント④ 子どもに教えたい大人にも
特に公民は、普段のニュースでも耳にする言葉が多いですね。「少子高齢化社会」とか。
大人は「少子高齢化は将来的によくない」ことを分かっているのですが、それを子どもに説明しようと思うと、意外と難しい。
この「わけがわかる中学社会」を一家に一冊置いておけば、ニュースで知らない言葉が出てきたときに「これを読んで調べてね」と言えるので楽ですね!
社会を勉強し直したい大人にも、入門書としておすすめできそうです。
わけがわかると、何がいいのか?
丸暗記はつまらない
「社会は暗記科目なんだからとにかく覚えなさい」とよく言われますが、社会を「ただひたすら詰め込むもの」としてしまうのはあまりにももったいないです。
丸暗記って、ただただ知識と単語を詰め込んでいくだけなので、けっこう大変なんですよね。
もちろん、丸暗記が得意で、どんどん覚えられてしまう人もいるのですが、そういう人は少数派です。
それに、覚えても「意味はわからない」ことがあるので、応用がきかないことも。
だから、「社会は丸暗記」と思っていると、しんどい上に成果が出にくいという悪循環…
歴史が得意な人と苦手な人の考え方
ある生徒さんが言いました。
歴史ってケンカばっかりしてますね。何でこんなにケンカばっかりなんですか?
たしかに。歴史ってケンカと権力の奪い合いの繰り返しですねえ。彼女は少々歴史が苦手で、暗記に苦労しています。
またある生徒さんが言いました。
地理と歴史だったら歴史が好きです。人間味があるから
だそうです。
彼女は平均以上~80点位を安定して取れる子です。
歴史は人間の営みだから共感できたり、笑えたりするんだそうです。地理も人の営みの部分はあるのですが、歴史のほうがより人間味が強いから面白いのでしょう。
またある生徒さんが言いました。
歴史は暗記科目と一言で片付けてはいけません。
歴史はロマンです。戦いなんてかっこいいじゃないですか、私は戦国時代が好きで
長いので割愛。
彼女は歴史がとても得意で、毎回100点に近い点を叩き出す子です。
こんなふうに、同じ「歴史」でも、人によって捉え方が違います。歴史を「ストーリー」として捉えられるようになると、そこには人間の営みがあって、面白いということに気が付きます。
歴史が得意な人ほど、歴史を「面白い物語」と考えているのですね。
社会の成績アップのコツは、ストーリーで覚えること
丸暗記が苦手な人は、「どうしてそうなったか」を理解することで、ストーリーとして覚えることができます。
そこには先人たちの汗と涙の物語があるわけですから。
そのストーリーを知ったら、「歴史はつまらないもの」「とにかくひたすら覚えればいいもの」なんて言えませんよ。面白すぎて。
さらに、記憶のしくみとして、子どものうちは丸暗記が得意なのですが、大人になるにつれて丸暗記が苦手になります。
丸暗記は今すぐやめよう!記憶力を高める覚え方の記事でも書いたのですが、そこにある意味や物語を合わせて理解すると忘れにくくなります。記憶は他の記憶と数珠のようにつなげることで入ってくるので、つながりを意識したほうが覚えられます。
社会を得意科目にしたい人は、丸暗記に頼らず、「どうしてそうなったのか」「そうすることでどんないいことがあったのか?」を意識してみてくださいね。
「わけがわかる中学社会」まとめ
- 「わけがわかる中学社会」は、社会科のよくある疑問に答えてくれる本
- 理由がわかる、ビジュアル多めなので、社会が苦手な人におすすめ
- 丸暗記よりも、わけがわかったほうが覚えられる
正直これは「こんな参考書が欲しかった!」と思える参考書です。社会に苦手意識がある人でも、これを読めば社会に対する苦手意識を克服できそう。
大人が読んでもなるほどと思えますし、読み物としても面白いので、気になった方は手にとってみてくださいね。
以上、横浜プロ家庭教師佐々木(@kateikyo_megumi)でした!