勉強嫌いにお困りの方へ。家庭教師の依頼はこちら

暗記が苦手な人でもできる!効率的に覚える暗記法16のコツ

暗記・記憶

こんにちは。横浜・鎌倉のプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。今日も勉強お疲れさまです!

中学生からこんな相談がありました。

暗記科目が苦手すぎるんです。頑張っても覚えられないし・・・テストで真っ白になって書けなかったりします。

何か暗記のコツとかありませんか?

勉強をしていると、どうしてもついて回るのが「暗記」。

暗記科目が苦手だと、試験前は苦痛ですよね!!徹夜で教科書やプリントとにらめっこして…でも、覚えられない!!!!!!

そんなに頑張っても、試験が終わったらきれいさっぱり忘れてしまうので、総復習テストや入試対策でまた覚え直して…って、めちゃくちゃ大変。

・自分は暗記力がないと思っている
・暗記はひたすら書くしかないと思っている

そんな皆さん、これは大きな誤解です。

そんなに苦しい思いをしなくても、暗記はできます。

「ひたすら書いて覚える」勉強法は非効率ですし、楽しくないし、勉強をツラくしちゃいます。根性なし非体育会系、ついでに言うと徹夜もしたくない私には絶・対・無・理。

そこで、根性なしでもできて、すらすらと覚えるコツ、暗記を効率的にするポイントをお伝えします。

スポンサーリンク

暗記が苦手な人が勘違いしていること

暗記が苦手な人が勘違いしていること
暗記が苦手な人が勘違いしていること

暗記が苦手な人は、暗記を「丸暗記」だと思っています。

丸暗記とは、わけもわからず書きまくったり、その単語を何度も唱えたり、がむしゃらに頑張る暗記のことをいいます。

このやり方で覚えられなかったら「自分は記憶力が悪いんだ・・・」「自分は暗記が苦手だ・・・」と落ち込みがち。

でも、それは誤解ですよ!!!

丸暗記ダメゼッタイ

意味わからないけど、とにかく暗記!とにかく書く!!100回書いて覚えるしか!!!

みたいな、体当たりな勉強をしていませんか!?

これじゃあ大変ですし、その割に効果が薄いんですよ!

脳科学の研究によると、意味を理解せずに覚えられるのは小学生まで、と言われています。小学生のうちは、意味がわからなくても繰り返し学習すれば覚えることができるんですねー。

しかし!中学生以上になると脳が発達し、丸暗記だけでなく、構造や意味を理解したいと思うようになります。

つまり、丸暗記に頼った「よくわからないけど覚える」勉強方法をいつまでも続けていたらツライのです…(つД`)ノ

暗記力=丸暗記する力、みたいに考えている人がいますが、それは違うんですよ!

とにかく頑張るみたいな勉強法は止めて、頭に残りやすい記憶法を学びましょう。

丸暗記だと覚えられない理由

復習(リハーサル)の重要性

ある事柄に繰り返し触れることで、記憶に残りやすくなります。

繰り返し触れることをリハーサルといいます。要するに復習ですね。

リハーサルには、維持リハーサルと精緻化リハーサルがあります。

維持リハーサル:単純に、何度も繰り返す方法

覚えようとする単語を10回書く、3回音読するようなやり方を維持リハーサルといいます。

精緻化リハーサル:覚えようとする単語の意味や成り立ちを調べる、覚える内容の意味を理解しようとする

維持リハーサルにも効果がありますが、意味を理解したうえで覚える方法(精緻化リハーサル)の方が効果が高いことが数々の研究から分かっています。

暗記が苦手な人でも覚えられる方法

暗記のコツ
暗記のコツ

暗記が苦手な人は「維持リハーサルで覚えるのが苦手」なだけか、維持リハーサルを必死にやって成果が出ていないだけです。

一見遠回りに見える精緻化リハーサルを行うことで、忘れにくい記憶を作ることができます。

維持リハーサルよりも時間はかかりますが、精緻化したほうが忘れにくくなるため応用がききますし、その後別の試験で登場してもきちんと対処できるはず。まさに、急がば回れですね。

まずは理解する

維持リハーサルに頼って、「ただ頭に入れようとする」とうまくいきません。

なぜそうなるのか?どうつながっているのか?を知り、理解することで記憶しやすくなります。これを精緻化といいます。

きっと共感してもらえると思うんですけれど、勉強は覚えられなくても、好きなことはいくらでも覚えられちゃったりしませんか?

それは意味や重要性や背景なども含めて、そのものにたいして理解と興味があると覚えられる人は多いと思います。

よくわからず「とにかく覚えるんだ!」的な勉強ではしんどいので、そうなった理由や意味を理解することから始めてみてください。

なぜそうなったか、つながりが分かると勉強が面白くなります。

▼ 覚えたことを忘れない方法は? 記憶の4段階

「ざっくり」わかると覚えられる

知らないものはわかりませんし、分からないものは覚えられません。

ということは、逆に、背景やストーリーが見えているものは覚えられます。それならまずは背景をつかみましょう。勉強を始めるときは、簡単な入門書でざっくりした流れをつかんでおくと覚えが良くなります

江戸時代について覚えたいなら、江戸時代がどんな時代だったのかを簡単にストーリー化します。例えばこんなふうに。

「江戸時代は徳川家の時代でしばらく安定していたのだけれど、権力争いが度々起き、海外からの開国の要求もあり、激動の時代だった」

だいぶざっくりですがお許しを。

では、権力争いとはなんだったのか?海外からの開国要求とは何か?どうして幕府は滅亡したのか?…次はその辺を見ていくことになります。

理解するときは、まずは大きな流れをつかんで、その後細部を見ていくのが◎です。

特に社会と理科では、どうしてそうなったのかを解説してくれる参考書も出てきています。社会と理科が苦手な人でも楽しく読めるので、おすすめしています。

単語集で言葉の意味をつかむ

ストーリーが理解できたら、次はより詳しく見ていく段階です。

先の江戸時代の例でいくなら、江戸幕府の特徴や鎖国までの流れ、中期の三大改革やら後期の開国のための条約のあたりを重点的に勉強していくことになるのですが、

その際に、関税自主権やら領事裁判権やらなんだか難しそうな言葉が大量に出てきます。あの時代は謎に四字熟語みたいなのが多いからね。。

・これらは一体何なのか?
・いいものなのか悪いものなのか?
・人名なのか、地名なのか?
・大量に並んだカタカナや漢字がいったい何を意味するのか・・・?

みたいに、いろいろ疑問が出てきますよね。

意味のある言葉として理解するために、単語集、用語解説書みたいなものを用意して、調べてみてください

暗号と思っていては覚えられません。

ただ、これは電子辞書やネットの辞書でも代用できますし、Googleで検索しても調べることができます。

すぐに復習

ストーリーを学んだり、言葉の意味を調べたら、すぐに復習を!リハーサル大事!!!

記憶は使うことで覚えます。覚えたら覚えっぱなしにせず、試してみるのです。

何かを学んで、学んだことをそのままにしておくとどうなるかというと、20分後には半分近く忘れ、1日経つと70%忘れているという実験結果があります。

20分で半分とは…恐ろしいですよね。ですが、これは「なにもしなければ」の話。

覚えたことを、何らかの形で復習すれば忘れずに済みます。書くでも読むでも話すでもいいので、一度覚えたことは必ず復習を!

記憶力をあげる方法 記憶の仕組みがわかれば覚えられる!

暗記が苦手な人向けの暗記のコツ②暗記のテクニックを紹介

ちょっとでも楽しく覚えられる暗記方法にはコツがあります。

図をみる

覚えるときは、文字だけではなく図もあわせて見るようにしてみてください。

学校でもらう授業プリントって文字びっしり穴埋め形式ですよね。そんな文字情報だけのプリント見ていたって覚えられるはずがありません。たいてい面白くないですし。

覚えられない文字や項目は、資料集を見てビジュアルで確認しましょう。

え、資料集に載っていない?

それなら皆さんが大好きなアレを使いましょう。

そう。スマホで画像検索!そうすれば大概のものは出てきますから。百聞は一見に如かず。この一手間で記憶の定着度は全然違いますよー!

絵を描く

もしあなたが絵を描くのが好きor得意なら、どんどん絵を描くのもいいですね!!!

歴史の流れを絵で説明してもいいですし、わかりにくい概念はちょっとした図をつくってもいいです。

絵を描いたり、図にしようとすると覚えられるのは、言葉を絵にする時に精緻化が起こるからです。

ペイヴィオという心理学者が、具体語(ものの名前を表す言葉)、抽象語(愛など、形のないものを表す言葉)、絵の3種類を覚えさせる実験をしました。

その結果、一番覚えられなかったのが抽象語、その次に具体語、一番覚えていたのが絵でした。しかも、その差は4倍近くあります。

特に社会と理科は、文字だけ見ていてもつまらないですし、実際の試験も絵やら表やら地図やらビジュアル大量なので、絵や表を見たり描いたりするほうが点数につながります。

さあみんな、どんどん落書きするがいい!!!

音読する

音読とか小学生か!と恥ずかしがらないで。

音読の効果を舐めてはいけませんよ!!!!

声に出すことで口を動しますし、読むために目を動かしますし、さらに耳を使います。体の器官を使えば使うほど、記憶は定着しやすくなるものです。

もちろん、ただ文字を発音するだけなら「維持リハーサル」(効果が薄いやつ)です。ここを強く読もうとか、ここはこんな意味だろうなと考えながら読むと精緻化リハーサル(効果高い)になります。

めっちゃ感情込めて朗読してごらん?

録音する

音読したらその声を録音して聞き流しましょう。

皆さん、スマホやiPodで音楽聴いていますよね。聴いているうちに歌えるようになりますよね。特に練習等しなくても。

それと同じ原理です。楽に覚えられます。

朝の通学時間や暇な時間にそれを流しっぱなしにすれば、いつの間にか覚えて、口から出てくるようになります。

特に英語や国語などの言語系の科目はとても効果ありです。騙されたと思って一回やってみてください。めちゃくちゃ楽に覚えられます。

▼ 音声を聴く勉強法なら、やる気がなくても覚えられる!

何も見ないで再現する

ここは重要。メモの準備はいいですか?

暗記をしたら、いったん見ていたものを閉じます。そして、心の中で唱えたり、書いたりしてみます。

実は人間の記憶って私たちが思っているよりも強力で、覚えたことはほぼ忘れず蓄積されているそうです。すごいですね!

ではなぜ出てこないかというと、「思い出せない」んですよ。覚える力(保持力)と比べて「思い出す力(想起力)」がポンコツすぎるんです。

だから、「脳に入れること」よりも「思い出す練習」を重視したほうが覚えられるんです。

何もみないで再現することが重要。心で描き出せればもうほとんど覚えたも同然です!

▼ 暗記科目の点数を上げる方法 暗記のカギをにぎる「想起」とは

書いてみる

ここでようやく書いてみるわけですね・・・

ここまですれば、何度も書く必要はもうほとんどないと思いますが。

人に話す

覚えたことは人に話しましょう。

人に話すと、脳が活性化され、知識を整理しようとします。バラバラだった記憶が整理され、さらに頭に定着しやすくなります。

クイズ大会

人とクイズする。

正直、コレは一番楽でズルい勉強法だと思うのですが・・・

特に、まだ覚えきれていないときは、こうしましょう。

人にクイズを出す。これです。クイズを出してもらうのではなく、クイズを出させてもらう。

クイズをすると、出題される側はもちろん、出題者もその内容を覚えるのです。
すでに覚えている人を相手にクイズを出しまくりましょう。きっと覚えが良くなります。さらにいいことには、クイズを出すことで出題者の気持ちになって考えるので、どこが重要なのか予測できるので、何が重要なのかわかるようになります。試験に有利ですね!

テスト

これも超・重要。

覚えたらセルフテストします。

穴埋めプリントがあるなら、そのプリントを何枚かコピーしておきます。暗記が終わったら書いて、どれだけできるのか試すのです。

実際に試すことで定着度が分かるのはもちろんなのですが、テストする効果はそれだけにとどまりません。

緊張感が生まれて覚えやすくなりますので、ただひたすら書くより何倍も早く覚えられるのです。覚えたら、どんどんテストしましょう!

暗記科目は夜に勉強する

夜は暗記のゴールデンタイム。暗記科目は絶対に夜が良いです。

脳は夜の間にその日の記憶を整理します。夜のうちに情報を入れれば、寝ている間に情報が整理されて覚えられるという仕組みですね。

寝ているだけで覚えられるなら、活用しない手はないです。

ぜひ、暗記科目は寝る前に!

脳は寝ている間に情報を整理するということは、徹夜は絶対にNGです。脳の整理が行われないので、覚えられるものも覚えられない。記憶したいならしっかり寝ることが重要なのです。

勉強すると眠くなりますから、ぐっすり眠れて一石二鳥です。

▼ 効果的な一日の使い方! 朝、夜を上手に使って効率的に勉強しよう

覚えたらすぐ寝る

寝る前に覚えたあとは、すぐに寝てください。スマホとかテレビ禁止です。

寝ろ

睡眠、超大事です。寝てください。一夜漬けダメゼッタイ。

脳みそは、眠りながらその日に得た情報を整理し、定着させます。

だから、覚えたらすぐ寝るのが大切なんですよ。

寝ないということは、覚えたことを定着させないということ!せっかくの努力水の泡!それはヤバイ!

暗記が得意になりたいなら、よく寝てくださいお願いします。

問題集を解く

これは試験直前におすすめの勉強法です。

特に社会など、一問一答でどんどん覚えないといけない科目を勉強するときは、薄い問題集を2、3冊用意して解きます

そうすると、どの問題集にも必ず出てくるポイントがあることに気がつくのです

その箇所は確実に重要なので、覚えた方がいいんだと分かるわけですね。

ただ、最初に書いたように、理解してから覚えること。そうしないとすぐに忘れます。

実例:世界史の覚え方

私は決して記憶力のいい方ではありません。何を隠そう、高校時代、もっとも苦手な科目は世界史でした。ええ、この際だから暴露しますけれど、私世界史で赤点取ったことありますし。(は?)

正直、カタカナの羅列が何を意味するのか、さっぱり分からなかったんですよね。

そもそもコンスタンティヌスが人なのかものなのかすら分かっていませんでしたから。そりゃあ、赤点もとりますよね。勉強していて苦痛しかありませんでした。

そんな私がどうやって勉強していたかというと、まずは理解です。

何のことなのか分からないカタカナを見ていても、覚えられるわけがない」

と悟った私は、意味のわからない記号を書き続けることに苦痛を感じ、入門書を使って理解しました。

そして、夜に覚えたいプリントを見て、音読して、そらで書いて、紙に書いて、問題を解きました。

これでなんとか赤点を回避できました。

暗記のコツ まとめ

  • 暗記の前にまずは理解する
  • 理解したらすぐに復習(リハーサル)する
  • 復習の方法は様々あるので、好きな方法を試す
  • 夜は寝る

暗記というと、ひたすら書いて書いて書いて・・・と思っている人が多いです。

しかし、そんな根性があったら最初からもっと勉強できてますから・・・

暗記のコツは、インプットとアウトプットの質を高めることにあります。

まず、良いインプットをするためにも、きちんと理解すること。ここをおろそかにしてはいけません。

そして、アウトプットはひとつの手段に頼らずに、あれこれやってみることがコツ。多くの人がひたすら書いてなんとかしようとしますが、書くだけでなく読んだり、聴いたり、描いたり、イメージすることで記憶は定着していきます。

勉強に根性論を持ち込むと、苦痛でしかないです。もっと楽しく、しかも楽に覚えてほしい。そう思ってこの記事を書きました。

これ面白そう!と思ったものをぜひ、今日からやってみてください。前より楽に、楽しく暗記できますよ!!

以上、横浜プロ家庭教師佐々木(@kateikyo_megumi)でした!

◆この記事を読んだ人はコチラも読んでいます

◆参考文献

カテゴリー

タイトルとURLをコピーしました