こんにちは。横浜・鎌倉のプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。
「暗記が苦手で勉強が進まない…」「何度覚えてもすぐに忘れてしまう…」こんな悩みを抱えていませんか?
実は、暗記ができないのは「才能」ではなく「やり方」の問題かもしれません。暗記が苦手な人でも、ちょっとしたコツを知ることで、効率よく覚えられるようになります。本記事では、認知心理学に基づいた記憶力アップの方法をご紹介します。ぜひ最後まで読んで、暗記の悩みを克服しましょう!
暗記が苦手な人の特徴と原因
暗「暗記って、本当に苦手なんです…」
「頑張って覚えても、すぐ忘れちゃうんです…」
そんなふうに感じている方、きっと少なくないですよね。
でも大丈夫です。
暗記がうまくいかないのは、「自分の記憶力が悪いから」ではないことがほとんどなんです。
ちょっとしたコツを知らないだけで、誰でもつまずいてしまうもの。
ここでは、暗記が苦手になってしまう原因を、ひとつずつ一緒に見ていきましょう。
暗記が苦手な人によくあるパターン
まずは、暗記が苦手な方によく見られるパターンをご紹介しますね。
- すぐに全部覚えようと頑張ってしまう
一気に覚えようとすると、脳がびっくりしてしまいます。人間の脳は、急にたくさんの情報を詰め込まれると、うまく処理できない仕組みになっているんです。 - 意味を考えずに丸暗記してしまう
ただ言葉や数字を覚えようとするだけでは、記憶に残りにくいんですね。意味づけがないと、脳は「あまり重要じゃない情報だな」と思って、すぐに忘れてしまうんです。 - 復習のタイミングが遅くなってしまう
「忘れてから復習する」では、少しもったいないかもしれません。実は、覚えた直後からコツコツ復習していくと、ぐっと記憶が定着しやすくなるんですよ。
暗記ができない本当の理由とは?
では、どうして暗記ってうまくいかないのでしょう?
本当の理由は、意外とシンプルです。
短期記憶だけに頼ってしまっているから
短期記憶は、たとえるなら小さなメモ帳みたいなもの。書きっぱなしにしておくと、すぐに消えてしまいます。本当に覚えたいなら、長期記憶という「大きな収納棚」にきちんとしまってあげる必要があるんです。
自然に忘れる仕組みに逆らっているから
実は、人間は「忘れるようにできている」んです。エビングハウスという学者さんの研究でも、たった1日で覚えたことの7割以上を忘れてしまうことがわかっています。忘れるのは当然のこと。だからこそ、「忘れる前にちょっと復習する」ことが大事なんですね。
覚えた内容に「意味」をつけていないから
たとえば、プレゼントをもらったときって、そのシーンまで覚えていたりしませんか?
あれは、そのプレゼントに「意味」や「感情」がくっついているからなんです。勉強も同じ。覚えたいことに、ちょっとした意味づけをすると、ぐっと記憶に残りやすくなります。
2. 暗記を克服するための具体的な方法
「暗記が苦手かも…」と思っている方も、ちょっとした工夫を取り入れるだけで、ぐんと覚えやすくなります。
ここでは、今日からできる暗記克服のコツをご紹介していきますね。
リハーサルを工夫してみる(繰り返し方を変える)
暗記といえば、何度も繰り返すイメージがあるかもしれません。
でも、ただ単に繰り返すだけでは、記憶に残りにくいこともあるんです。
実は、繰り返し方には2種類あると言われています。
- 維持リハーサル:単純に繰り返すだけ(例:英単語を何度も音読する)
- 精緻リハーサル:意味を考えたり、ほかの知識と関連づけながら覚える(例:英単語を文章の中で使ってみる)
特に、精緻リハーサルを意識すると、覚えたことがしっかり記憶に定着しやすくなります。
たとえば、「apple(リンゴ)」という単語をただ読むだけでなく、
「朝ごはんにリンゴを食べた」「赤くて甘い果物だよね」みたいに、イメージを広げてみる。
そうすると、脳が「これは大事な情報だ!」と判断して、ちゃんと覚えてくれるんです。
忘れる前に復習する(エビングハウスの忘却曲線を味方に)
人は、覚えたことをすぐに忘れてしまう生き物です。
だからこそ、忘れる前にもう一度思い出すのがポイント。
効果的な復習タイミングはこんな感じです。
- 覚えた直後
- 翌日
- 1週間後
- 1ヶ月後
たとえば、今日新しいことを覚えたら、寝る前にサッと復習。
次の日にもう一度確認して、さらに1週間後にテスト感覚で思い出してみる。
これだけでも、記憶の定着がぜんぜん違ってきますよ!
「忘れる前に思い出す」だけで、脳にとってはものすごくいいトレーニングになります。
チャンク化して情報をまとめる(小さく区切る)
覚えたいことがたくさんあるとき、全部をバラバラに記憶しようとすると、どうしても難しくなってしまいます。
そんなときは、**情報をグループ化(チャンク化)**してみましょう。
たとえば、電話番号を覚えるとき、
08012345678
をそのまま覚えるのは大変ですが、
080-1234-5678
みたいに区切ってしまえば、ぐっと覚えやすくなりますよね。
勉強でも同じで、「英単語を5個ずつ覚える」「歴史の年号を時代ごとに分ける」など、
まとめてセットで覚えると、記憶に残りやすくなります。
ストーリーや語呂合わせで楽しく覚える
覚えたい内容に、ちょっとしたストーリーや語呂合わせをつけるのもおすすめです。
たとえば、
- √2=1.41421356 → 「一夜(一)一夜(一)に人(4)見(1)頃(4)」
- 1192年(鎌倉幕府) → 「いい国(1192)作ろう鎌倉幕府」
みたいにリズムやイメージをつけてしまうと、自然とスッと覚えられることが多いんです。
自分だけのオリジナル語呂合わせや、ちょっと笑えるストーリーを作ると、さらに楽しくなりますよ!
3. 暗記が苦手な人におすすめの勉強法
ここからは、暗記をもっとラクにするための具体的な勉強法をご紹介していきますね。
今日からでもすぐに試せるものばかりなので、ぜひ取り入れてみてください。
寝る前に暗記して、睡眠の力を借りる
実は、覚えたことは寝ている間に整理されるって知っていましたか?
人の脳は、睡眠中にその日インプットした情報を整理して、必要なものを「記憶」として定着させてくれるんです。
だから、夜寝る前に暗記するのはとても効果的!
たとえば、英単語を覚えたり、テスト範囲の用語を確認したり、
寝る前の10分だけでも「今日覚えたいこと」に触れておくだけでOK。
寝ているあいだに、自然と脳が記憶の整理をしてくれるので、翌朝スッキリ覚えていることも多いですよ。
無理に長時間勉強しなくても、ちょっとした工夫で結果が変わるってうれしいですよね。
アウトプットを意識する(人に話す・問題を解く)
暗記というと、「読む」「書く」といったインプットばかりに目がいきがちですが、
実は**アウトプット(思い出して使うこと)**がとっても大事なんです。
たとえばこんなやり方があります。
- 覚えたことを誰かに説明してみる
- 問題集を解いて、思い出しながら答える
- 何も見ずに自分のノートをまとめ直してみる
人に話そうとしたとき、「あれ?どうだったっけ?」と感じた部分は、まだ記憶があやふやなサイン。
そこを重点的に復習すれば、効率よく記憶が強くなっていきます。
アウトプットは、自分の「覚えたつもり」をチェックできるチャンスでもありますよ!
楽しみながら覚える工夫をする
勉強は、どうしても「やらなきゃ」と思うと気が重くなりがちですよね。
でも、少しでも楽しく工夫することで、暗記はずっとラクになります。
たとえば…
- 暗記カードを使って、クイズゲームみたいに楽しむ
- 友達や家族と暗記バトルをしてみる
- 覚えた単語を歌にしてみる
- タイムアタック(時間制限)をして、自分にプチご褒美をあげる
「楽しい」「面白い」と感じるとき、脳はとても活発に働くので、記憶の定着も良くなるんです。
完璧を目指さなくて大丈夫。
まずは「ちょっとでも楽しく続ける」ことを意識してみてくださいね。
イメージ記憶を使う(絵や図で覚える)
文字だけで覚えようとすると大変なことも、絵やイメージにするとスッと覚えられることがあります。
たとえば、歴史の流れをイラストにしたり、単語を絵にしてノートに描いたり。
イメージは、文字よりもずっと記憶に残りやすいんです。
(例)英単語「elephant(ゾウ)」→ ノートにゾウの絵を描きながら覚える!
体を動かしながら覚える(運動×記憶)
じっと机に向かって覚えるのが苦手な方には、歩きながら暗記するのもおすすめです。
軽く体を動かすことで、脳への血流も良くなり、覚えたことが定着しやすくなります。
(例)単語カードを持って家の中をぐるぐる歩きながら覚える、など。
音読+録音して、自分で聴きなおす
自分の声で覚えたい内容を読んで、スマホに録音してみるのも効果的です。
あとから自分の音声を聞き返すことで、「耳」からも記憶が刺激されます。
(例)歴史の年表を自分の声で読んで録音→移動中に聞きながら復習!
目標を小さく区切る(ミニゴール設定)
「全部覚えなきゃ…」と思うとプレッシャーになってしまうことも。
だから、小さなゴールを作って、一つずつクリアしていく方法がおすすめです。
(例)「今日は英単語5個だけ覚えたらOK!」みたいに、無理なく達成感を積み重ねる。
間違えた問題だけを「間違いノート」にまとめる
完璧にやろうとするより、間違えたところに絞って復習する方が効率的です。
間違えた問題や覚えにくい内容だけを集めた「間違いノート」を作ると、ピンポイントで復習できるようになります。
4. まとめ:暗記が苦手でも、コツをつかめば大丈夫
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
暗記が苦手だと感じている方も、実はちょっとした工夫でぐんと変わることがわかってきたのではないでしょうか。
大切なのは、「私は記憶力がないんだ」と決めつけないこと。
人間の脳には忘れる仕組みがあって、それを前提にうまく付き合っていく方法がちゃんとあるんです。
今日お伝えしたポイントを、もう一度まとめますね。
- 暗記が苦手な原因は、やり方やタイミングにあることが多い
- **リハーサル(繰り返し)**は、意味を持たせながら行うと効果的
- エビングハウスの忘却曲線を意識して、忘れる前に復習する
- チャンク化やストーリー化で、覚えやすい形に工夫する
- 楽しみながら覚える工夫をすると、記憶が定着しやすくなる
暗記がうまくいかないと、つい自信をなくしてしまいがちですが、
それはあなたの才能がないわけでも、努力が足りないわけでもありません。
「ちょっとやり方を変えてみる」
そんな小さな一歩が、これからの大きな変化につながります。
焦らなくて大丈夫。
今日から、あなたのペースで、少しずつ一緒にステップアップしていきましょうね。
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