こんにちは。横浜・鎌倉のプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。
「暗記が苦手で勉強が進まない…」「何度覚えてもすぐに忘れてしまう…」こんな悩みを抱えていませんか? しかし、暗記が苦手な人でも、ちょっとしたコツを知ることで、効率よく覚えられるようになります。本記事では、認知心理学に基づいた記憶力アップの方法をご紹介します。ぜひ最後まで読んで、暗記の悩みを克服しましょう!
暗記が苦手な理由とは?
暗記が苦手な理由はいくつかありますが、主なものは以下の3つです。
- 覚え方が間違っている:単純に繰り返すだけでは、記憶が定着しにくい。
- 復習のタイミングが悪い:忘れる前に復習すれば記憶が強化されるが、多くの人は忘れた後に復習している。
- 情報を整理せずに覚えようとしている:意味のない羅列は覚えにくく、関連付けが必要。
この3つのポイントを押さえるだけでも、暗記の効率が格段にアップします。
人間は忘れる生き物
「覚えてもすぐ忘れる…」と嘆いてしまう人も多いですが、実は人間の脳は「忘れる」ようにできています。これを証明したのが、ドイツの心理学者エビングハウスが提唱した忘却曲線です。
エビングハウスの研究によると、人間は次のようなペースで記憶を忘れていきます。
- 20分後:42%を忘れる
- 1時間後:56%を忘れる
- 1日後:74%を忘れる
- 1週間後:77%を忘れる
- 1ヶ月後:79%を忘れる
つまり、何もしなければどんどん記憶は失われていくということ。しかし、逆に言えば「忘れる前に復習する」ことで、記憶を強化できるのです。
暗記が苦手でも克服できる!記憶を定着させる4つのポイント
1. リハーサル(繰り返し)を活用する
短期記憶から長期記憶に移すためには、繰り返しが必要です。しかし、ただ繰り返すだけでは効果が薄いので、「維持リハーサル」と「精緻リハーサル」を組み合わせましょう。
- 維持リハーサル:単純に何度も繰り返す(例:英単語を何度も音読)
- 精緻リハーサル:意味を考えたり、他の知識と関連付ける(例:英単語を文章の中で使う)
後者の「精緻リハーサル」を意識すると、記憶の定着率がグッと上がります。
2. 意味を与える(ストーリー化・語呂合わせ)
記憶しやすくするために、覚えたい内容に意味を持たせることが大切です。例えば、数字を覚えるときには語呂合わせを使うのも有効です。
- ルート2 = 1.41421356 → 「一夜(一)一夜(一)に人(4)見(1)頃(4)」
- 歴史の年号「1192年(鎌倉幕府)」→「いい国(1192)作ろう鎌倉幕府」
また、ストーリー仕立てにして覚えると、より記憶に残りやすくなります。
3. チャンク化(情報をグループ化)する
短期記憶では「7±2個」の情報しか覚えられません。そこで、情報をまとまり(チャンク)に分けることで、より多くの情報を記憶しやすくなります。
例えば、以下のように分割すると覚えやすくなります。
- 「742365918」 → 「742-365-918」と3つのグループに分ける
- 「水兵リーベ僕の船」→ 元素の周期表をリズムにのせて覚える
こうすることで、脳が処理しやすくなり、記憶に定着しやすくなります。
4. 復習のタイミングを工夫する(分散学習)
「まとめて一気に覚える」よりも、「間隔を空けて何度も復習する」方が記憶の定着には効果的です。これを分散学習といいます。
おすすめの復習タイミングは以下の通り。
- 覚えた当日(できるだけすぐに復習)
- 翌日(24時間以内に復習)
- 1週間後
- 1ヶ月後
こうすることで、記憶が長期的に定着し、暗記がしやすくなります。
まとめ:暗記の苦手を克服しよう!
暗記が苦手でも、適切な方法を取り入れることで記憶力は向上します。ポイントをおさらいしましょう。
- 人間は忘れる生き物なので、適切な復習が重要
- リハーサルを活用し、意味のある覚え方をする
- チャンク化や語呂合わせで記憶を助ける
- 分散学習を取り入れて、記憶を定着させる
「暗記が苦手…」と悩んでいる方も、今日から実践すれば、少しずつ記憶力が向上していきます。ぜひ試してみてくださいね!
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