こんにちは。横浜・鎌倉のプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。
今日は中学生の生徒さんからの質問を紹介します。

前回の試験でやらかしてしまい、親や先生から「次回の試験に向けて勉強の目標を立てるように」言われました。
そこで「次は平均点を超えたい」と書いて提出したら、それじゃダメだと言われてしまいました。次は「各科目10点上げる」と書いたらこれも却下されました。何がダメなんでしょうか。というか目標に正解ってあるんですかね。
言われるがまま目標を立てたのに、ことごとく否定されてしまい「じゃあどうすればいいんだ?」と困っている生徒さんです。
勉強する上では、目標が必要不可欠ですよね!
壮大な目標を立てて、勉強に邁進している方もいるかと思います。目標を達成すると、気分もいいし、自信になりますよね。
しかし、目標は立て方によっては、自信を削ぎ、悪い結果を招くこともあります。
そこで、良い目標と悪い目標についてご紹介します。
勉強のやる気をなくす「悪い目標」とは?
勉強をする上で、目標設定が重要だと感じている方は多いでしょう。しかし、「悪い目標」を設定してしまうと、逆にやる気が削がれることがあります。
例えばよくある目標がこういうやつです。
「次は平均点を超える」
「偏差値を5上げる」など。
よく見られる目標設定ですが、これらは実は危険な目標です。平均点や偏差値は自分ではコントロールできない要素が含まれているからです。試験の平均点は他の人たちの成績によって決まるため、平均点を超えることを目標にするのは、自分の努力だけでは達成しづらいのです。
勉強をめちゃくちゃ頑張って、数学で80点を取ったとしましょう。その時他の生徒さんも同じように頑張ったとか、あるいは問題がはちゃめちゃに簡単だったとかいう理由で「平均点が85点だった」としたら、どうですか?すごく頑張って80点取ったのに、目標は達成できていません。これはちょっと落ち込みます。
あるいは、数学のテストで失敗して40点しか取れなかったとしても、平均点が35点だったら「セーフ」なのでしょうか?あなたはこの状況、喜べますか?
このように、平均点は「自分じゃどうにもできない」部分がどうしても出てしまいます。
相対評価の目標は、自分ではどうにもできない部分が多いため、挫折感を生みやすいです。これがやる気を削いでしまう原因となります。
目標設定の本来の目的
目標を立てる目的は、その達成感や成長感を得ることです。しかし、自分以外の要因に左右される目標では、達成しても本当の意味での成長を感じることはできません。勉強の目標設定において、他人や運の影響を受けるものは避けるべきです。
勉強のやる気を引き出す「良い目標」とは?
では、どうすればやる気を引き出すための良い目標を設定できるのでしょうか?
自分でコントロールできる目標設定を
良い目標の特徴は、自分でコントロールできる内容であることです。「次の試験では基本的な問題を解けるようにする」「○日までに問題集○ページを解く」など、具体的で自分の努力次第で達成可能な目標を立てることが重要です。
これなら、自分の力で結果を出すことができるため、達成感や自信を得やすくなります。
目標の具体化とその先を見据える
良い目標は、単に「高得点を取る」だけではありません。重要なのは、その先の行動です。「目標を達成するためには何をやるべきか?」を具体化しましょう。たとえば、「テストで〇点を取るために、何をどれだけ勉強するのか」を明確にすることです。
具体的には、以下のような行動が考えられます。
- 知識・理解の強化: よくできる分野をさらに深める
- 技能の向上: より難しい問題を解いて応用力を高める
- 考え方の改善: 記述問題における考え方や論理の構築を強化する
目標達成に向けて行動計画を立てる
目標が明確になったら、実際にどのように行動するかを考えることが大切です。たとえば、応用問題を解くことに不安がある場合は、回数を増やす、解けなかった問題を再度見直すなどの具体的な計画を立てましょう。
まとめ: やる気が出る目標の立て方
- 悪い目標: 他人に左右される相対評価に基づいた目標(例: 平均点を超える)
- 良い目標: 自分でコントロールできる内容に基づいた目標(例: 次の試験で基本的な問題を解けるようにする)
- 目標設定の目的: 成長を実感するために、行動計画を具体的に立てることが重要
最も大切なのは、他人と比較するのではなく、過去の自分と比較し、どれだけ成長できたかを評価することです。目標達成のためには、具体的な行動計画と、そのための努力を積み重ねていきましょう!
以上、佐々木(@kateikyo_megumi)でした!
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