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なぜ「若い人にはやる気がない」のか

勉強のやる気

こんにちは。知人と飲みに言って、「最近の若いヤツは…」的な話になり、あ~私たちも年を取ったもんだと思ってしまった佐々木(@kateikyo_megumi)です。

 

まあ、もう若くはないからね!(開き直り)

 

我々世代も後輩・部下を育てる立場になって、みんな思うところがあるのでしょう。

とくに、世代が違うと考え方も違ったりするものです。

私の考え方と、生徒さんたちの考え方が全然違うのも当然。同時に、私の考え方と、親御さん世代の考え方も違うのも当然。

それでよく親子げんかになるという話も聞きます。

 

「うちの子はやる気がないんです」

「もっとがむしゃらにやらないとダメだと思うんです」

「気合が足りないですよね」

「何とか食らいついてやるという意欲がうちの子にはない」

 

こんな話を聞くこともしばしば。

 

では、なぜ最近の若い人にはやる気がないのでしょうか。

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やる気の5要素 PERMAモデル

イマドキの若い人はやる気が無いように見えるかもしれませんが、彼らにもやる気はあります。

アメリカ人心理学者のマーティン・セリグマンによると、人間の欲望というのは5つの要素でなっているそうです。

・ポジティブ感情・快楽(Positive Emotion)
・没頭(Engagement)
・関係性(Relationships)
・意味・意義(Meanings)
・達成(Achievement)

これらの頭文字をとって、PERMAモデルともいいます。

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各世代の「やる気」

年齢が違うのであれば、生きてきた時代が違うので、価値観が変わるのは自然なことです。

団塊世代以前の方々は、達成と快楽を求めてがんばってきました。社会の足りないものを埋めるために、がんばることが生きがいだったのでしょう。

それに、社会全体が上り調子だったから、「頑張れば報われる」と信じることができたのです。

 

だから、上の世代は「ポジティブ感情」「達成」に重きを置いて、とにかく頑張る!という考え方の人のが多いのかもしれません。

 

しかし、今の若い世代は違います。
若い世代の人たちが主に求めているのは意味・意義、関係性、没頭です。

 

彼らが生まれてきてからは、社会に足りないものはほとんどありませんでした。飢餓に苦しむこともないし、ほとんどの人が進学できます。

 

そんな中で、がむしゃらに頑張る、達成を目指して突き進む…というモチベーションは薄いのです。

 

自分らしさとか、何のためにそれをするのかとか、自分の周りの人の幸せとか、そういうことを大切にするんですね。

 

やる気=達成や出世のために頑張る!と考えている人からすると、若い世代はやる気がないように見えてしまう、というわけですね。

 

ここまで読んだ方はわかってくださると思うのですが、若い世代はやる気が無いのではなく、上の世代とはやる気の種類が違うのです。

 

今の人達に、「もっと頑張れば出世できる!」とか、「達成感!」と言ってもあまり響かないのは、このためです。

その人は何を大切にするのか?

もちろん、若い人でも「達成」を重要視する人もいます。

私自身は足りないものを埋めるために頑張ってきたところがあるので、達成感を重視します。

(…あれ、わたし今どきの若い人じゃないのかな?)

 

つまり、世代的な流れや動きはあっても、個人差は大いにある。

もし誰かに何かを教える時に「この人は全然やる気がないな・・」と感じたら、その人の価値基準がどこにあるのかを探ってみてください。

  • ポジティブ感情・快楽(Positive Emotion)
  • 没頭(Engagement)
  • 関係性(Relationships)
  • 意味・意義(Meanings)
  • 達成(Achievement)

これらのうち、一番大切にしているのは何なのか。

もしあなたが「達成」を大切にしていて、相手が「関係性」を大切にしていると、きっと話がかみ合いません。

 

数字の達成こそがやりがい!無理をしてでもやり遂げるんだ!

 

いえ、私は関係性重視なので家族と過ごす時間の方が大切ですので帰ります

 

おそらくこの二人はわかり合うのに時間がかかるでしょうね。

 

あなたが、そして相手が、何を大切にしているのか。それによってどんなアプローチが有効なのかが変わります。

 

新入社員、若手社員も同じです。

達成感では響かないのであれば、その仕事の意味を語ったり、彼らが没頭できることを見つける手助けをしてあげる。

さらに、ベースとなる良好な人間関係を気づき安心して成長できる土台を作ってあげる。

これらが、若い世代の人をやる気にさせる大きなポイントなのです。

 

子どもたちの「何のために勉強するのか」という問いから目をそらしてはいけないのですね。

子どもを勉強好きにしたいなら、勉強する意味を語ったり、没頭できる事を見つけてあげることが遠回りなようで、近道なのでしょう。

 

 

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