こんにちは。横浜・鎌倉のプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。
人に何かを教える時、教わるときにとても大切なことがあります。それは、
- 困ったら質問してもらうこと
- 自分で考えてもらうこと
この2つ。
しかし、このふたつの両立は難しいですね。
[voice icon=”アイコンURL” name=”名前” type=”r line”]「困ったことがあったら言ってね」と先生が言ったので質問に行ったら「自分で考えろ」と言われた[/voice]
[voice icon=”アイコンURL” name=”名前” type=”r line”]考えろと言われたから考えたら「いつまでも考えていないで質問に来てよ、進まないでしょ」と言われた[/voice]
なんて、生徒さんから先生たちへ、あるいは部下から上司への苦情をよく聞きます。
とはいえ、教える側も大変ですよね。質問ばかりの人でも困るし、何も言わない人も困る。そういう人にはどう指導したらいいのでしょうか?
この問題を解決する良い方法があります。
「3分ルール」を使う
何かを教わって、実践するときに3分悩んだら質問するというルールです。
教わったことをやってみて、できなくて3分以上手を止めてしまったら、質問する、助けを求めるなど、何らかのアクションをとるという約束を設けておくのです。
このルールを課すことで、時間の無駄をなくすことができます。
3分ルールのメリット
このルールを設ける利点は2つあります。それは、教える際の「困ったちゃん」対策ができること。その困ったちゃんとは①「考えなしにすぐ質問してくる人」と②「考えすぎて動けない人」です。
①考えなしにすぐ質問してくる人
「困ったら質問してね」と伝えていると、すぐに質問してくる人がいます。
「あれどうするんですか?」
「こういうときどうしたらいいですか?」
「さっききいたこれ、どうしたらいいんでしたっけ」
ちょっと!これ、さっき説明したのに!!!!
でも、本人は思い出せなくて「困っている」ので、言われた通り「困ったから質問する」を実践しているだけなのです…。うん、日本語って難しいな。
これでは自分で考える力がつかないし、「困ったら言えば助けてもらえるし」と依存的な考えが抜けません。
3分ルールを設けておけば、「困ったらすぐ聞く」ではなく、いったんメモを見たり、自分で考える時間を意識的にとることができます。
②考えすぎて動けない人
教える際に結構困るのが、教えた後に黙り込んでしまう人です。
わかったのか、わかっていないのか。考えているのか、ぼーっとしているのか。できるのか、できないのか…。あるいは、遠慮して聞けないのか。
指導する側からすると、何を考えているのかわからないので大変ですね。
熟練者になると「ここで躓いているのかな?」がわかるし、だいたい推測できるようになるのですが、教え方のプロではない人はそこまではできないもの。というか、しなくてもいいです。
3分ルールを設ければ、無駄に長く考えることを避けることができます。
3分でなくてもOK
「3分ルール」と書きましたが、もちろん3分でなくてもOKです。
流れ作業や単純作業をどんどん進めて行かなくてはならず、3分も悩まれたら進まない!というなら1分に設定してもOK。
「お前はもう少し考えろ!」と思うなら5分でもOK。
何分にするかは、教える内容や相手の性格(依存的なのか自力で何とかしようとしすぎるのか)を見て変えてももちろんいいのです。
ルールを設けることの大切さ
「質問する前によく考えて」「こまったらちゃんと聞いて」と伝えることは簡単なのですが、自分の認識と相手の認識は大体違うものです。
なので、明確な時間の基準を設けておいて、それを過ぎたらアクションしてもらうようにしておく。
こうすると、自分も相手もストレスを感じなくなります。
ぜひやってみてください!