こんにちは。横浜・鎌倉のプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。
テストですごくもったいないのが、ケアレスミスですよね。
読み飛ばし、
読み間違い、
勘違い、
計算ミス などなど。
自分の想像で読んでしまって、無意識のうちに間違えていたりしませんか。テストでも、ケアレスミスを連発して点数を失う人は少なくないでしょう。
私の生徒さんで、ケアレスミスが多い子がいまして、一番ひどかったときは30点分を落としていました。うわーもったいない。Mottainai。
でも、きっとみなさんもケアレスミスをしていますよね?これで失点している人、かなりいるんじゃないですか?
私は思うんです。ケアレスミスをなくすことこそが、効率よく得点をあげるコツなのではないかと。
だって、
新しい勉強法を試す必要もない。
何かを覚え直す必要もない。
新しいことは何ひとつもありません。ちょっとしたコツで点が上がるなら、めちゃくちゃお得です。
勉強法を変える必要もないし、新しいことを始める必要もない。ただ、ミスをなくすだけで点が上がるなら簡単だ!
というわけで、今日はケアレスミスを無くす方法について本気出して考えてみようと思います。
人はなぜケアレスミスに気が付かないのか
試験中、自信満々に答案を書いて、見直しもした。完璧だ。
そして数日後、
返された答案をみてビックリ。ケアレスミスがあまりにも多かった。
しかも、返された今になってはアホらしいミスばかり。なぜ試験中に気が付かなかったんだろう?
・・・みたいな経験はありませんか?
生徒さんをみていると、この現象がしょっちゅう起こります。
「ケアレスミスを減らそうね」
「よく見直ししようね」
と言ってしまうのは簡単なのですが、それだけでは根本解決になりません…。
なぜ私たちは簡単なミスに気が付かないのか。
答えは、「自分が書いたものは正しい」と思い込んでしまうためです。
これを認知バイアスといいます。バイアスとは、簡単に言うと思い込みのこと。自分が書いたものは「正しい」と思いこみながら見ているから、注意深く見ていないし、ミスを発見できるはずがないのです。
これを踏まえて、どうすればいいか考えましょう。
ケアレスミスをなくす方法 準備編
さて、まずはケアレスミスを減らすための準備をしましょう。
「ミスが多い」と自覚せよ
ケアレスミスをしがちな人は、まず「自分はミスが多い」ことを自覚しましょう。
別に、あなたを責めているわけでもないし、あなたを無能扱いするわけでもないんです。人間は誰でもミスをします。それがちょっと多いんだと理解しましょ。
一番よろしくないのは「私はミスなんかしない!」と思い込むことです。
これだと、「自分はケアレスミスしない」前提なので、ケアレスミスなど存在しないことになりますね。つまり、ミスを見つけることができない。
だから、まずは「人間は誰しもミスをする」ことを念頭において、「ミスをすることは恥ずかしいことではない」ことを理解し、「自分はミスが多いから、これをなんとかしよう」と心に決めましょう。
先ほど、「認知バイアス」の話をしました。
自分が書いたものは「間違っていない=すべて正解である」と思い込んでしまうというやつでしたね。そう思っていては絶対にミスは解決できません。
だから、まずは「自分はケアレスミスをする」「そしてそれは人間であれば当然のこと」、「大切なのはミスがあることを自覚し、改善する方法を考えて実行すること」です。
これ、小さなことに見えて、すごく大事です。
自分のくせを知る
何か問題を解いて、ケアレスミスを発見したら、ばつをつけるだけでなく、「何をミスしたか」を書いてみてください。
数学で計算ミスをしていたなら、プラスマイナスの計算ミス」とか「分数のやくぶん忘れ」とか。
漢字をまちがえたら、「かんむり(部首)が違った」「送りがな」と書く。
こうしていくと、自分がどこで間違えがちなのかがわかるようになります。
テストの限られた時間で、全てを見直すわけにはいきません。特に自分がどこでやらかしがちなのかを知ることで、短時間で確実に問題を解くことができます!
作戦をきめておく
試験でミスをしがちな人は、試験での作戦をきめておくことをオススメします。
・ミスを気にせず早めに解いて、見直す時間をたっぷり取る
・ゆっくり丁寧に、ミスをしないように解く
ちなみに私はミスを気にせず早めに解くタイプです。ゆっくり解くと、最後までたどり着けなかった時が怖い。
なので、わからない問題には印をつけて飛ばし、どんどん解いていきます。
ケアレスミスをなくす方法 当日編
試験中は、ミスがあってもなかなか気がつきません。終わった後に、「やらかした!」ことに気づくんですよね…。
そこで、試験中にミスに気づく方法をご紹介します。
「キライなやつの答案」作戦
私はこれまで文章を書く仕事をしてきました。本や雑誌に載せる文章は絶対に間違えてはいけないのですが、どうやってミスを見つけるのかというと、複数の人で確認をするという方法です。
文章を書いて、その文章のミスをチェックする際には、別の人にみてもらうダブルチェックが鉄則なのです。
しかし!テスト中だと他の人にみてもらうわけにはいきません。
そこで、セルフダブルチェックをする必要があるのですが、自分の書いたものだとバイアスがかかるので難しい。
それなら、「これは自分の書いたものではない」と脳に言い聞かせればいいのです。
自分が書いたものは「正しい」と思いこんでしまうのであれば、「自分のではない」と思いながら見直しをするのです。
しかも、これが「大嫌いな人の答案」だと思えば、不思議とミスが見つかったりします。
べつに嫌いな人に限らなくても良いのですが、自分ではない誰かの答案だと思って見直しをすることで「自分の書いたものは正しい」という思い込みを外すことができます。
指差し作戦
そのまんま。指をさしながら確認をする方法です。
古典的な方法ですが、ミスを減らすにはこの方法が最高だとわたしは思っています。
音読のときにミスが多いなら、指で追いながら読む。作文で誤字脱字が多いなら、ペンを持って、ペン先で文字を追いながら読む。
これだけで全然違います。
人は、自分が書いたものを正しいと思いこんでしまいます。それは「正しい」と思いながら、流すように見ているから。つまり、集中して見ていないことも問題点なのです。集中して見るために策を投じれば良いのですね。
そこで有効なのが、指差し確認です。
勉強で効果を上げたい、短い時間で得点アップを狙いたいのなら、「できるだけ多くの部位を動かす」ことがカギです。
例えば、黙読で動かすのは目だけですが、ミスチェックの際に指でなぞれば、指も動かすことになるので、効果が倍になるのです。
突然ですが、あなたは電車に乗りますか?
電車が駅から出発する時、車掌さんが必ず指を指して声を出して確認してから発車しますよね。飛行機などの乗り物関係では、絶対にミスが許されません。だから、声を出し、指を指して確認するのです。
大人の仕事でも使えるくらい、指差し確認は有効なやり方なのですね。
ケアレスミスをなくす方法 まとめ
「テストで10点上げよう」
こう言われると「無理!」と思う人も多いでしょう。
でも、その方法はすごく簡単。
ミスが多い人なら、ケアレスミスをなくせば、すぐに10点位はアップできるのです。
なので、ケアレスミスで泣いている人は、嫌いな人の答案作戦、指差し作戦、ぜひやってみてください。
みんな、ふいんきで読んじゃダメだぞ。
(正解はふんいき(雰囲気)
以上、横浜プロ家庭教師佐々木でした!