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「勉強しない子ども」に疲れたら…放置する前に知っておきたい4つのこと

勉強のつまずき

こんにちは。横浜・鎌倉で活動するプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。

今日は親御さんから相談のメールをいただきました。

小学校6年生の子どものことなのですが、やる気がなく、なにを言っても勉強しません。勉強するよう促したり、宿題をやるように言ったり、家で勉強を教えたりもしましたし、塾にもいくつか行かせましたが、成果が出ない上にサボるのでやめさせました。

どうにか勉強させようと、あの手この手を尽くしてきましたが、もう正直疲れてしまいました。

勉強しないことで困るのは子ども本人なので、もう本人の意思に任せて放っておこうと思っています。勉強しない子どもを放っておくのは悪いことですか?

中学生と話していると、「勉強嫌い!」とみんな口をそろえて言います。
だから勉強から逃げよう、逃げようとしますよね。

相談者さんのお子さんも相当な勉強嫌いの様子です。塾に行かせたり、勉強するよう言って聞かせたりとあれこれ取り組んできましたが、どれも効果がなく、お疲れの様子です。

今日の記事では、勉強嫌いを放っておくとどうなるか解説し、その上で今後どのようなアプローチが考えられるか紹介します。

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お母さん、今日もお疲れさまです

「うちの子が全く勉強しなくて、どうしたらいいのかわかりません」
このようなご相談をいただくことは少なくありません。
家庭教師業をやっていると毎日のように聞く話題でもあります。

帰宅後はスマホやテレビに流れ、声をかけても反応しない。
注意すれば反発され、優しく促しても動かない。
塾に通わせてもペースが続かず、成果につながらないまま時間だけが過ぎていく。
その状況を前にすると、何を基準に判断すべきなのか迷うのも無理ないですよね。

「もうしばらく様子を見たほうがいいのか」
「放っておくと本当にまずい状態になるのか」
家庭の中だけで判断するには、情報が足りないと感じることもあるかもしれません。

この記事では、こうした迷いを整理し、子どもが勉強に向かえない背景を構造的にとらえる視点についてお話しします。

どうか必要以上に抱え込まず、次の一手を決めるための材料としてご活用いただければ幸いです。

「勉強しない子ども」みんな同じ悩みを抱えています

まず知っておいていただきたいのは、「勉強しない悩みはどこの家にもある」ことです。
多くのご家庭で同じ状況が起きています。

小学校高学年から中学生にかけては、学習内容が一気に難しくなるうえ、親の指示を素直に受け取りにくくなる時期でもあります。

いわゆる思春期の入り口で、自分の考えを優先したい気持ちが強くなり、「なぜ今やらないといけないのか」「なんで勉強しないといけないの」という疑問を抱きやすくなるんですよね。

きっと、親御さん自身も「子どもの頃」にこんな経験、あったんじゃないでしょうか?

その一方で、親側は将来への不安があるため、つい「勉強しなさい」と声をかけてしまうことがありますよね。
しかし、言葉を重ねるほど子どもは反発し、勉強からさらに距離を置くという流れになりがち。

こうしたズレが積み重なると、親は焦り、子どもは身構え、結果としてお互いが動きにくくなる。これは多くの家庭で起きている“典型的な悪循環”です。

勉強嫌いを放置するとどうなるのか?4つのリスク

「勉強しろしろいうのも疲れたし、じゃあもういっそ放っておいてみようかな」
親御さんからそんな言葉が漏れることもよくあります。そのくらい疲れちゃう時だってありますよね。


でも、それができたら苦労しないわけじゃないですか。
だって、完全放置にはリスクがあることくらい想像がつきますもんね。
ここでは完全に手を離すと起こりうるリスクを挙げてみます。

もちろん、「だから必ず管理しないといけない」という話ではなく、判断材料として知っておくと状況を読みやすくなります。

① 学力・成績の低下

学年が上がれば上がるほど、学習内容は積み重ね式になります。

理解できない部分が増えると、その後の単元にも影響し、どこから手をつければよいのか本人が判断できなくなることがあります。

結果的にお子さんは「あーもうやりたくないや」と放置して、成績が下がる一方になるわけですね。

② 自己肯定感の低下

勉強がうまくいかない状態が続くと、「どうせできない」という自己評価につながりやすくなります。

これは精神論ではなく、行動に直結します。解けなかった経験が増えるほど、新しい課題に向かうハードルが高くなるからです。

③ 親子関係がすり減る

親が不安から声をかけ、子どもが反発するというやり取りが続くと、本題である勉強よりも“対立そのもの”が前面に出てしまうことがあります。

勉強の話をするだけで構えるようになり、家庭内での会話が減るケースも珍しくありません。

これは大人だって疲れちゃいますよね。

④ 基礎が弱くなる

読み書き計算といった基礎が不十分なまま進級すると、学校だけでなく日常生活でもちょっとしたことに時間がかかることがあります。

プリントの内容が理解しにくい、課題に必要な情報を読み取るのに手間取る、数字の扱いに時間がかかるなど、勉強以外の場面でも負担が増えてしまうことがあります。

これは能力そのものの問題ではなく、基礎が整っていないことで作業量が膨らむためです。

子どもが勉強しない理由とは?

ここでちょっと視点を変えてみましょう。
そもそもなぜ、子どもは勉強しないのか?

これには、大きく分けて以下のような理由が考えられます。

1. 「わからないから」やらない

子どもは「できないこと」「わからないこと」を嫌います。
これは正直、大人の想像以上。

大人だって、後回しにしたくなる瞬間はありますよね。
仕事で何をどうしていいかわからないタスクって、つい後回しにしたくなりませんか?

勉強も同じ。授業についていけなかった、問題が解けなかった、そんな「失敗体験」が積み重なると、勉強自体から逃げたくなってしまうのです。

2. 興味が持てない、目標がない

「なんのために勉強するのかわからない」
「勉強が将来につながるって実感がない」

目的が見えないと、どうしてもモチベーションが続きません。

「将来こうなりたい!」「この学校に行きたい!」と目標がはっきりしている子は勉強にも向きやすいですが、それが見えていないと「なんでやらないといけないの?」とか「こんなの勉強する意味なくない?」になりがち。

3. 環境が整っていない

テレビがつけっぱなし
スマホやゲームの誘惑、
机が散らかっている……。

こうした環境では、集中して勉強するのは難しいですよね。

親御さんは無自覚なことも多いですが、「勉強なんて役に立たない」「こんなの将来使わない」みたいな態度だと、子どもにも影響が出ます。

具体的な対策

ここまで放っておくことのリスクを整理してきましたが、だからといって毎日強く促すべきという意味ではありません。厳しい声かけや指示が続くと、子どもが構えてしまい、勉強以前のところで負荷がかかります。

必要なのは「完全に任せきり」か「細かく管理するか」の二択ではなく、その間にある適度な距離の取り方です。放置ではなく、状況を見ながら判断するための余白をつくることが目的になります。

親が指示を出しまくって強く管理してしまうと、子どもが「言われたからやる」という行動パターンになり、自分で判断する力が育ちにくくなります。逆に、距離を取りすぎると先ほどのようなリスクが生まれます。

では、どのようにバランスを取ればよいのか。
ここからは、勉強に向かえない背景を整理しながら、具体的に検討すべきポイントをお話ししていきます。


一度、子どもと「状況の共有」する時間を

勉強のことで行き違いが続くと、親も子も感情的になりやすくなり、やり取りがうまくいかなくなることがあります。まずは、日常の声かけとは別に、落ち着いて話せる時間を確保してみると状況が整理しやすくなります。

ここで大切なのは、説得ではなく「情報を共有し、考える材料を渡す」という姿勢です。
子どもに考えてほしいからこそ、感情を交えず淡々と伝えるほうが効果があります。

たとえば、次のような項目を簡潔に共有するだけでも、話の軸が整います。

・勉強をしない状態が続くと、どの場面で困りやすくなるか
・これまでは親が補ってきた部分も多かったこと
・これからは自分で判断していく場面が増えること
・自分で決めた選択には、一定の責任が伴うこと

ここでの目的は、「やる気に火をつけること」ではありません。
現状と今後の見通しを言語化し、子どもが自分の状況を客観的に捉えられるようにするための時間です。

このプロセスを一度挟むだけでも、「何となく反発する」という状態から、「自分の立場をどうするか」を考える土台ができていきます。

子ども側も困っている

日常ではダラダラして見える子も、心のどこかで「今のままではよくない」「成績が下がりまくったらまずいだろうな」という意識がうっすらあったりするものです。

これは、子どもがどうすればいいかわからなかったり、状況を言語化できずヘルプを出せない状況で、それが結局は「何もしない」という行動になっているだけのことも。

落ち着いた場を設けて話をすることで、子どもが自分の状況を客観的に捉えるきっかけになります。普段の声かけとは違う空気が生まれることで、「このままではまずいかも」という感覚が芽生えることもあり得ます。

これは叱られたから従うという意味ではなく、子どもが自分の立場を“自分のこととして”考え始めるためのきっかけになります。お子さん側の困り事が見えてくるかもしれません。


タイプ別に見る、学びやすさを整えるヒント

子どもの行動パターンには違いがあります。
声かけで動かすのではなく、「どの部分に負荷がかかっているか」を見分けると、家庭での対応が判断しやすくなります。

◉ プライドが高く失敗を嫌う子

失敗を強く避ける傾向があるため、難易度の設定が重要です。
取り組む範囲を小さくし、確実に処理できる課題から始めると、学習のハードルが下がります。

◉ 自分に自信がない子

「できないかもしれない」という予測が行動を止めているケースが多いです。
最初のステップを細分化し、短時間で終わるタスクから着手できるようにすると、実行の負荷が軽くなります。

◉ 勉強が嫌いというより面倒な子

行動を始めるまでの立ち上がりが重いタイプです。
タイマーや作業環境の固定化など、「始めるまでの手順を減らす仕組み」が有効です。

ここで意識したいのは、“性格”ではなく“処理の苦手領域”を見ることです。
声かけを増やす必要はなく、負荷がかかっている部分を調整するだけで動きやすさが変わることがあります。


じゃあ、どこまで放っておけばいいの?

「どこまで放っておけばいいのか」は、多くの親御さんが迷う点です。ここは感覚ではなく、いくつかの状況を基準に判断すると整理しやすくなります。

次のような状態が見られる場合、しばらく任せても問題のないケースが多いです。

・学習内容は理解できている
・生活リズムが極端に乱れていない
・学校への提出物や最低限のタスクが回っている
・特定科目の一時的なつまずきにとどまっている

一方で、次のような変化が出てきた場合は、家庭だけで抱え込まず、状況整理が必要になります。

・複数学年分の理解に抜けがある
・「何から手をつければいいのか」本人もわからない状態
・生活リズムの崩れが長期化している
・親子のやり取りが負担になり、学習以前で止まっている

つまり、放置か管理かではなく、状態を見て介入の必要性を判断することが重要です。

親が「常に関わり続ける」必要はありませんが、状況が大きく崩れたときに方向を立て直す役割は残ります。完全放置ではなく、必要になったときに動ける位置にいることが現実的です。

塾や家庭教師をを検討すべきかどうかを判断する基準

勉強の状況を整理したうえで、家庭だけで対応できる範囲なのか、第三者の力を使った方が進みやすいのかを判断すると負担が減ります。

外部機関を検討した方が良いのは、次のようなケースです。

  1. 理解の抜けが広範囲で、家庭では把握が難しい場合
    複数科目でつまずきが見え、何から手をつければよいか判断できないときは、専門家による状況分析が効果的です。
  2. 親子関係の摩擦が強くなっている場合
    親が勉強を見ることで関係が悪化しているなら、説明役を第三者に任せると落ち着きます。親は生活面に集中できるようになります。
  3. 本人が「わからないところを聞ける場」を必要としている場合
    教科書では補えない基礎の再構築や、質問しながらの学習が必要な場合、家庭教師や塾の方が進みやすいです。

一方で、外部機関を急がなくてもよいのは、次のような状態です。

  1. 理解のズレが小さく、特定単元の補強で対応できる場合
    短期的に取り組める内容であれば、家庭での小さな工夫や学校のサポートで改善することがあります。
  2. 生活リズムや疲労が主な原因で、学力そのものは保たれている場合
    学習環境の見直しで改善が見込めるケースです。気持ちの問題ではなく、単純にリズムが崩れているだけということもよくあります。

判断のポイントは「家庭で無理に抱え込まないこと」です。
外部に頼ることは“親の負け”でも“子の甘え”でもなく、状況に最適な手段を選ぶだけです。

まとめ これ以上抱え込まなくて大丈夫です

勉強に向かえない理由は、怠けや性格ではなく、理解の抜けや負荷のかかり方など、いくつかの構造が組み合わさって起きることが多いです。


今回お伝えしたように、
・今どの段階にいるのか
・家庭で対応できる範囲なのか
・外部の力が必要なのか
を整理すると、次に取る行動が判断しやすくなります。

親が無理に管理し続ける必要はないと私は思います。
ただ、状況が大きく崩れたときに方向を整える役割は残ります。

完全に放置するか、細かく指示をするかの二択ではなく、状態に応じて関わり方を調整することが現実的です。

■相談はいつでもOKです

もし家庭だけでは判断しにくい場合は、第三者が状況を整理することで、必要な手立てが見えやすくなりますよ。
今できる対応を一緒に考えますし、親御さんとお子さんの両方の話を聞くことができますので、遠慮なく連絡してくださいね。

以上、佐々木(@kateikyo_megumi)でした!

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