こんにちは。横浜・鎌倉で活動するプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。
今日は親御さんからの相談(というか嘆き?)をご紹介します。

最近、子どもが私の言うことだけ全く聞かず、塾の先生の指示にはあっさり従う姿を見て、正直戸惑っています。
内容としては同じような助言をしているはずなのに、私が言うと反発され、先生が言うと素直に動くので、親としての立場がないように感じてしまいます。
決して厳しくしているつもりはないのですが、どう接すればきちんと話を聞いてもらえるのか分からず、最近は腹が立つ気持ちも出てきました。親の威厳とは何なのか、考えてしまいます。
「家では全然言うことを聞かないのに、先生の言うことは聞く」
多くの家庭で起きている、よく知られた現象です。
ただ、これは子どもの環境・役割・心理の仕組みによって自然に起こるものです。
親御さんのことを舐めているわけでもなければ、先生を含めた第三者の指導が上手いからとかでは決してありません。
この記事では、その構造を冷静に整理しつつ、家庭で無理なく使えるヒントも紹介します。
家庭と先生では、役割が根本的に違う
家庭は子どもにとって“安全基地”です。
外で気を張っているぶん、家では力を抜いているので、反応がストレートに出やすくなります。
一方、学校や家庭教師の前では、子どもは自動的に「社会的な自分」のスイッチを入れます。
礼儀や距離感を意識した行動をとるので、その結果、先生の言葉は整理された形で届きやすくなります。
同じ助言でも、「どこで」「誰から」伝えられるかで、受け取られ方が大きく変わることです。
親への反発が起きる心理的メカニズム
ここで、子が親に反発してしまうメカニズムを見てみましょう。
信頼が深いほど、甘えが出る
反発は“距離が近い相手にだけ出る反応”です。
親子関係が悪いからではなく、安心しているからこそ、本音に近い反応が現れます。
親の言葉は“生活管理”として届きやすい
勉強の話をしても、子ども側では
「また生活のことを指摘される」
「いつもの流れだ」
という予測が働き、受け取る前に身構えてしまうことがあります。
自分の領域を確立したい思春期には、この予測がより強く働きます。
過去データが多すぎる
「どうせ怒られる」
「また同じことを言われる」
といった“過去の経験が蓄積されている相手”は、子どもにとって心の負担が高くなりやすいです。
その結果、親の言葉だけ“スキップ”されることがあります。
先生の言葉が入りやすい理由
併せて、先生の言葉が入りやすい理由も見てみましょう。
境界と役割が明確
先生は「学習のサポートをする人」と役割が限定されています。
範囲が明確なので、助言の意味が子どもにとって理解しやすいです。
一時的な関係だからこそ、意地を張らない
生活全体に影響する相手ではないため、変な構えを持たずに話を聞くことができます。
実際、家庭教師の場では、普段反発が強い子でも驚くほど素直になることがあります。
説明が“行動に直結”しやすい
「ここをこう変えると点が上がるよ」
というように、助言と成果が一本線でつながりやすいため、納得もしやすい構造です。
親が“聞いてもらいやすい”伝え方に変えるコツ
では、親の話を「ちゃんと聞いて」欲しい時にはどうすればいいのでしょうか?
1. 伝える内容はワンテーマに
複数の助言をまとめて伝えると、子どもには“管理”として受け取られやすくなります。
一つに絞るだけで反応は大きく変わります。
2. 主語を「子ども」ではなく「課題」に置く
×「あなたはいつもこう」
○「この問題を解くには、ここがポイント」
行動にフォーカスすると、本人への評価として届きにくくなります。
3. タイミング
話す内容より、“いつ言うか”の方が効果に影響します。
疲れている時、作業を切り替えたばかりの時は情報が入りません。
短い時間でいいので、落ち着いている瞬間を狙うだけで十分です。
それでも難しい時は、外の手を使う
すべてを家庭で抱える必要はありません。
「先生の言うことは聞く」
この特性を、無理なく活用する方法もあります。
家庭教師や学校の先生の言葉を“媒介”として使い、
・伝える内容を整理してもらう
・必要な部分だけ外で扱ってもらう
という形にすると、家庭の負担は大きく減ります。
これは「依存」でもなければ「諦め」でもなく、あくまで役割分担です。
実際、私が関わるご家庭でも、この仕組みでスムーズに前進していくケースが多いです。
だからといって先生の方が偉いとか信頼されているとか、そういうことでは全くありません。
あくまで役割分担なんです。
まとめ
親の話を聞かないのは、性格の問題ではありません。
家庭と学校(または家庭教師)の役割と距離感の違いによって自然に生まれる現象です。
家庭でできることは多くなくて大丈夫です。
必要であれば“外の言葉”を使うことで、子どもは無理なく動きやすくなります。
迷った時は、いつでも相談してくださいね。
状況を一緒に整理しながら、最適な方法を探していきましょう。
子どもに無駄にイライラしたくない方へ
私はお子さんのそういう特性について理解した上で指導が可能です。
お母さん・お父さんの言葉が、お子さんにしっかり届く形に整理するお手伝いをします。
家庭で抱え込みすぎなくて大丈夫です。必要な部分は、私が間に入りますので、ご相談くださいね。
以上、佐々木(@kateikyo_megumi)でした!
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