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総合型選抜の準備、親がやっていいこと・やらないほうがいいこと

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こんにちは。横浜・鎌倉で活動するプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。

今日は「総合型選抜の準備、親は何をすればいいの?」という相談です。

「うちの子が『総合型選抜で受けてみたい』って言い出したんです。本人なりに調べているようなんですが、親の私は仕組みも流れもよくわかっていなくて……。志望理由?活動報告?って、馴染みのない言葉ばかり。どこまで手伝えばいいのかもわからないし、放っておいて間に合わなかったらどうしようって、ずっとそわそわしています。学校も塾も一般入試対策には熱心ですが、総合型選抜には力を入れていないのかあまり積極的に対応してくれる感じではなく、まわりの親御さんもなんだか静かで、誰にも相談できずに焦っているのは私だけなのかな、と感じてしまって……」

「うちの子、総合型選抜を受けるって言うけど、親は何をすればいいの?」
そんな疑問を感じていませんか?
総合型選抜は子どもが主役の入試方式ですが、実は親のサポートもとても重要です。
でも、関わり方を間違えると逆効果になることも…。
この記事では、親御さんが知っておくべき総合型選抜の準備ポイントを丁寧にご紹介します。

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  1. 1.総合型選抜とは?親がまず知っておきたい基礎知識
  2. 2.総合型選抜は「親の関わり方」がカギを握る
    1. 実例①:「親が代筆」した志望理由書で落ちたケース
    2. 実例②:「一緒にスケジュール表を作って安心」
    3. 実例③:「自己PR練習を親が聞き役に」
  3. 3.親ができる具体的なサポート【準備編】
    1. ① 大学・学部ごとの情報収集を一緒にする
    2. ② 志望理由や活動実績の棚卸しを手伝う
    3. ③ スケジュールを見える形にしてあげる
    4. ④ 面接練習や発表の聞き役になる
  4. 4.家庭での声かけ・メンタルサポートの工夫
    1. 「頑張ってるね」のひとことで自信につながる
    2. 焦っているときこそ「話を聞く」に徹する
    3. モヤモヤしているときは“受け止め”に回る
    4. 落ち込んだあとは「小さな前進」に目を向ける
  5. 5.「うちの子、向いてる?」の判断軸
    1. 向いているとされるタイプの特徴
    2. では、向いていない子はダメなの?
    3. 「向いているか」よりも「準備できるか」
  6. 6.親子で準備することのメリットとデメリット
    1. 親子で準備することのメリット
    2. ただし、起こりやすい落とし穴も
    3. だからこそ、第三者の力を借りることも選択肢に
    4. プロの視点だからこそできるサポートもある
  7. 7.学校や塾との連携、家庭教師の活用も選択肢
    1. 学校の先生との連携
    2. 塾や予備校のサポート内容
    3. 家庭教師の活用も検討できる
    4. 家庭教師のタイプ別活用例
  8. 8.第三者の視点が親子に与える安心感
    1. 客観的なアドバイスが整理のきっかけになる
    2. 本音を出せる相手が家庭の外にいることの意味
    3. プロだからこそ見える「評価の視点」
  9. まとめ:親の関わりが、子どもの力を引き出す
  10. お子さんの総合型選抜、ひとりで悩まないでください

1.総合型選抜とは?親がまず知っておきたい基礎知識

総合型選抜は、これまで「AO入試」と呼ばれていた入試方式が再編されてできたものです。2021年度から正式に「総合型選抜」という名称となり、多くの大学で導入されています。

この入試の最大の特徴は、学力試験だけではなく、人物評価や志望理由、課外活動など、受験生の多面的な力が問われることです。一般選抜のような一発勝負とは異なり、事前準備や提出書類、面接、小論文などを通じて、総合的に合否が決まります。

とはいえ、「うちの子、特別な受賞歴なんてないし…」と不安になる必要はありません。総合型選抜では、必ずしも華々しい実績が求められるわけではなく、身近なことに真剣に取り組んだ経験や、自分なりの考えを深めた姿勢などが評価されるケースも多いのです。

ただし、注意したいのは大学ごとに求める要件が大きく異なるという点です。たとえばある大学では「英検準1級以上」が出願条件になっていたり、別の大学では「評定平均4.0以上」が必須だったりと、基準や提出物にばらつきがあります。

また、提出書類ひとつとっても、「活動報告書」「志望理由書」「課題レポート」など種類もさまざまですし、それぞれに文字数制限や書き方の指定があります。さらに、面接やプレゼンテーション、小論文などの選考方法も大学・学部によって大きく異なります。

つまり、同じ“総合型選抜”でも、大学によってまったく違う試験のように見えることもあるのです。

そしてもう一つ忘れてはならないのが、準備のスケジュールが早いこと。多くの大学で9月〜11月に出願や選考が行われるため、高校3年生の春〜夏には、すでに動き出しておく必要があるのです。

学校推薦型や一般選抜と比べると、学校側のサポートも限定的になりがちです。そのため、親御さんが情報収集のサポート役として動いたり、子どもが準備を計画的に進められるように声かけをすることが、じつはとても大きな支えになります。


このように、まずは親御さんご自身が「総合型選抜ってどんなもの?」「大学によってどう違うの?」という基本を知っておくことが、的確なサポートにつながっていきます。

2.総合型選抜は「親の関わり方」がカギを握る

総合型選抜では、子ども本人の主体性や意欲が問われる場面が多くなります。そのため、親御さんとしては「どこまで手伝っていいのか」「どこからは見守るべきなのか」で迷うこともあるかもしれません。

たしかに、親が先回りして準備を整えてしまうと、子どもが「これは自分の受験じゃなくて、親のためのもの」という気持ちになってしまうことがあります。とくに志望理由書の内容に親の意見が強く出すぎてしまうと、面接で違和感を抱かれることもあります。

一方で、子ども任せにしすぎると、情報不足や準備の遅れにつながってしまうこともあります。
学校の先生も総合型選抜にはあまり詳しくない場合があり、本人だけでは十分な情報収集が難しいことも多いからです。

そこで大切になるのが、「あくまで主役は子ども。でも親は伴走者としてサポートする」というスタンスです。
たとえば、こんなサポートが効果的です。

  • 志望校の入試要項や必要書類を一緒に確認する
  • スケジュールを一緒にカレンダーに書き出す
  • 面接やプレゼンの練習相手になってあげる
  • 書類の誤字脱字や提出漏れをチェックする
  • 子どもが落ち込んだとき、気持ちに寄り添ってあげる

これらはすべて「手を出しすぎる」のではなく、「見えないところで支えてあげる」ことにつながります。

また、総合型選抜の準備には長期間にわたる努力や試行錯誤が必要です。途中で自信をなくす子どももいます。そんなとき、「あなたらしくていいよ」「ここまで頑張ってきたこと、すごいと思うよ」といった一言が、子どもにとって大きな励ましになります。

実例①:「親が代筆」した志望理由書で落ちたケース

ある保護者の方は、子どもが文章を書くのが苦手なことを心配して、志望理由書をかなり手直ししてあげたそうです。
確かに読みやすくはなったものの、本番の面接で「書類と話の内容が一致しない」と指摘されてしまい、不合格に。

→ 本人の言葉で書かれていないと、説得力が欠けてしまうことがあります。

実例②:「一緒にスケジュール表を作って安心」

別のご家庭では、高3の春に親子でカレンダーを広げ、出願締切や書類準備の予定を書き出しておいたそうです。
「これなら抜け漏れなく進められるね」と子ども自身も安心し、自分から行動できるようになったとのことでした。

→ 親が“主導権を握る”のではなく、“一緒に考える”姿勢が鍵です。


実例③:「自己PR練習を親が聞き役に」

プレゼンが必要な大学を志望していた生徒さんのご家庭では、お父さんが練習相手になってくれました。
最初は照れくさそうに話していたお子さんも、回を重ねるうちに堂々と話せるようになり、本番でも落ち着いて話せたとのことです。

→ 特別な指導はできなくても、「聞いてあげること」で大きな力になります。


このように、「やりすぎてしまう」のではなく、子どもが自分の力を出せるように“整える”のが親の役目と言えるかもしれません。

親御さん自身も不安になることはあると思います。でも、お子さんにとって、いちばん頼れる応援団はやっぱりご家族です。

3.親ができる具体的なサポート【準備編】

総合型選抜の準備は、一般入試とはまったく違った種類の大変さがあります。試験科目の勉強というよりも、自分の将来を見つめたり、過去の経験を言語化したりと、内面と向き合う作業が多いのが特徴です。

そのため、子どもがひとりで全部抱え込んでしまうと、途中で手が止まってしまったり、不安ばかりが大きくなってしまうこともあります。

ここでは、親御さんがそっと手助けできる場面をいくつかご紹介します。


① 大学・学部ごとの情報収集を一緒にする

総合型選抜は、大学ごとに必要な書類や評価ポイントが大きく異なります。評定平均の条件があるところもあれば、英検などの資格が出願要件になっている場合もあります。

子どもが「ここ気になる」と言った大学については、入試要項を一緒に確認してあげるだけでも、かなりの助けになります。

紙に印刷してマーカーを引いたり、必要な日程を書き出して貼っておいたり、アナログなサポートも意外と効果的です。


② 志望理由や活動実績の棚卸しを手伝う

子どもに「志望理由を書いてみて」と言っても、なかなかスラスラとは出てきません。何を書けばいいのかわからず、手が止まってしまうことも多いです。

そんなときは、親御さんが**「どうしてその学部に興味を持ったの?」「いつからそれが好きだったの?」**といった問いかけをすることで、子どもの考えが整理されていきます。

また、過去の活動を思い出すときも、「そういえば中2のとき、地域のボランティアやってたよね」と声をかけてあげると、子ども自身が気づいていなかった強みに気づけることもあります。


③ スケジュールを見える形にしてあげる

総合型選抜では、出願時期、面接日、小論文提出期限など、複数のタスクが同時並行で動きます。

本人に任せきりにすると、「提出し忘れてた」「準備間に合わなかった」といったことも起こりやすくなります。

カレンダーや付箋、スプレッドシートなど、**子どもに合った方法で予定を“見える化”**してあげると、準備がぐんと進みやすくなります。

親御さんが毎日細かくチェックする必要はありませんが、「今週は何をやる予定なのか」だけ共有しておくだけでも、安心感につながります。


④ 面接練習や発表の聞き役になる

面接やプレゼンテーションがある大学を受ける場合、人前で話す練習をしておくことはとても大事です。

とはいえ、子どもからすると、親を前に話すのは少し照れくさいこともあるかもしれません。

そんなときは、「話の内容までは口を出さないから、一度声に出して読んでみてごらん」と伝えてあげると、気軽に練習に付き合えることもあります。

「声がはっきりしてて聞きやすいね」「その話、すごくいいと思うよ」など、内容よりも“伝え方”や“印象”についてフィードバックすると、子どもも前向きな気持ちになりやすいです。


このように、親が手を出しすぎるのではなく、「整える」「支える」「見える化する」といった形で準備を支援することが、とても効果的です。


4.家庭での声かけ・メンタルサポートの工夫

総合型選抜の準備では、調べる・書く・話す・振り返る…と、普段の勉強とは違う種類のエネルギーが求められます。
自分と向き合う作業は思った以上に消耗するもので、途中で不安になったり、気分が落ちてしまう子も少なくありません。

そんなとき、親御さんからの声かけや日常的なサポートが、子どもにとって大きな支えになります。


「頑張ってるね」のひとことで自信につながる

「最近、すごくいろいろ調べてるね」
「自分でちゃんと考えててすごいと思うよ」
「前よりずっと言葉が伝わるようになってきたね」

こうした声かけは、本人の努力を“親がちゃんと見てくれている”と感じさせ、自然と自信にもつながっていきます。

評価するというより、「気づいてるよ」「見てるよ」というメッセージが伝わるような声かけを意識してみてください。


焦っているときこそ「話を聞く」に徹する

「まだ書類できてないの?」
「大丈夫なの?」
「もっと早く動いた方がいいんじゃない?」

親として心配になる気持ちは当然ですが、子どもはすでに「やらなきゃ」と思っていることも多いです。追い詰める言葉よりも、まずは今の気持ちを聞いてみるのが第一歩です。

「なんか今、うまく進まない感じ?」
「書くのってけっこうエネルギー使うよね」
「今どこで止まってるの?」

質問する形にしてあげると、子どもも答えやすく、素直な気持ちを話しやすくなります。


モヤモヤしているときは“受け止め”に回る

面接練習でうまく話せなかったときや、志望理由書がまとまらないときなど、子どもが「自分なんかダメかも…」と感じる場面は意外と多いです。

そんなときは、アドバイスよりもまず“受け止める”ことを優先しましょう。

「それは落ち込むよね」
「うまくいかないと不安になるよね」
「私も、大事な場面ほどうまく言えなくなるときあるよ」

共感のひとことがあるだけで、子どもは「この気持ちをわかってもらえた」と感じて、少しずつ前を向けるようになります。


落ち込んだあとは「小さな前進」に目を向ける

少し落ち着いてきたら、「でも今日、書き出しは考えられたんだよね」とか「昨日より、話すスピードが自然になってたよ」など、小さな変化や努力を具体的に伝えると、前向きな気持ちが戻ってきます。

大きな成果ではなく、「一歩でも進んでいる」という感覚が、本人のモチベーションを保つうえでとても大切です。


家庭は、いつでも安心して戻れる場所です。だからこそ、「頑張らなきゃ」と気が張っている子どもにとって、何気ない声かけや空気感が救いになります。

5.「うちの子、向いてる?」の判断軸

総合型選抜を考え始めたとき、親御さんの多くが最初にぶつかる疑問が「うちの子って、この方式に向いてるのかな」ということかもしれません。
たしかに、一般選抜とは評価の基準が異なるぶん、「合っていないと難しいのでは」と不安になるのも自然なことです。

でも、実は総合型選抜には、いろいろなタイプの子どもにチャンスがあります。まずは、どんな特徴があると取り組みやすいか、整理してみましょう。


向いているとされるタイプの特徴

総合型選抜で力を発揮しやすいのは、たとえば次のようなタイプです。

・自分の興味のあることに没頭できる
・言葉で自分の考えを伝えることが苦手ではない
・コツコツ準備を進めるのが得意
・プレゼンや面接に抵抗が少ない
・「どうしてこの大学に行きたいのか」が自分の中で明確になっている

こうした要素をいくつか持っていると、総合型選抜の準備や本番でスムーズに力を出しやすくなります。


では、向いていない子はダメなの?

一方で、「うちの子はマイペースで、志望理由もまだぼんやりしている」「自分の考えを言葉にするのが苦手」というご家庭もあるかもしれません。

でも、それは「向いていない=受けないほうがいい」ではありません。
大切なのは、準備期間を通じて、少しずつ自分の言葉で考えを表現できるようになっていくことです。

たとえば、最初は口下手だった生徒さんが、家庭教師や学校の先生とのやり取りを重ねながら、最後には堂々と面接に臨めたという例もあります。


「向いているか」よりも「準備できるか」

総合型選抜においては、最初から得意なことを伸ばす子もいれば、準備期間の中で苦手を乗り越えていく子もいます。
その意味では、「向いているかどうか」よりも、「一緒に準備を進められる環境があるか」のほうが重要と言えるかもしれません。

志望理由や将来の目標を一緒に考える時間を持てるか、サポートしてくれる大人や指導者がそばにいるか。
それが整っていれば、どんなタイプのお子さんにもチャンスはあります。


つまり、「今の状態」で向き不向きを決める必要はありません。
お子さんの中にある種が、準備を通してどう育っていくかを、焦らず見守っていきましょう。

6.親子で準備することのメリットとデメリット

総合型選抜は、子どもが自分自身と向き合いながら将来を考えていく入試です。
その準備に親御さんが関わることは、とても大きな意味があります。
けれども、距離が近いからこそ起こりがちな難しさもあるのが実情です。

ここでは、親子で準備を進める際のメリットとデメリット、そして第三者をうまく取り入れる大切さについてまとめます。


親子で準備することのメリット

・子どもがひとりで抱え込まずにすむ
・調べものやスケジュールの管理を一緒にできる
・日々の努力を見守り、励ますことができる
・誤字脱字など細かい部分をチェックできる
・将来について対話する時間が増える

親がそばで支えてくれている安心感は、子どもにとって何より心強いものです。
とくに不安になりがちな時期には、家庭が安全基地となってくれることで、子どもも安心して挑戦できます。


ただし、起こりやすい落とし穴も

・親の意見が強く出すぎてしまう
・子どもが本音を言いにくくなる
・親の期待がプレッシャーになる
・親自身が不安になって焦ってしまう
・親の目線だけでは客観性を失いやすい

良かれと思ってのアドバイスや手直しが、子どもの自己表現を妨げてしまうこともあります。
とくに志望理由書や面接準備では、「本人の言葉」で語ることが最も大切です。
親の意見が前に出すぎると、それが見抜かれてしまうケースもあるのです。


だからこそ、第三者の力を借りることも選択肢に

子どもが自分のペースで取り組めるよう、塾や家庭教師などの第三者を取り入れることには多くのメリットがあります。

家庭の外にいる大人だからこそ
・感情を交えず冷静にアドバイスできる
・子どもの個性や強みに気づきやすい
・本番に近い練習の機会をつくれる

など、親には難しい部分を補ってくれる存在になれます。


プロの視点だからこそできるサポートもある

親御さんはお子さんのことをよく知っていても、入試の専門家ではありません。

総合型選抜には大学ごとに異なる傾向や評価ポイントがあり、それに合わせた表現や構成、見せ方の工夫が必要になります。
プロの家庭教師や指導者であれば、
・どの部分を深掘りすればいいのか
・どこで具体性が足りていないのか
・大学側の視点から見たときにどう映るか
といった点を的確に指摘することができます。

親子での努力に、そうした「専門性」という視点をプラスすることで、内容がより伝わるものになり、合格につながりやすくなるのです。


親の役割は、すべてを背負い込むことではありません。
子どもの主体性を支え、必要なときに必要な人の力を借りること。
その柔軟さが、結果的に子どもの可能性を広げてくれます。

7.学校や塾との連携、家庭教師の活用も選択肢

総合型選抜は、子ども本人の主体性が重視される入試ですが、その準備をすべて一人でこなすのは決して簡単なことではありません。
学校の先生、塾や予備校、家庭教師といった外部の力をうまく活用することで、より安心して取り組める環境が整います。

ここでは、それぞれの特徴や役割の違いを整理してみます。


学校の先生との連携

まず大切なのは、在籍している高校の先生との連携です。
総合型選抜では調査書や推薦書が必要な場合もあり、先生の協力が不可欠になることがあります。

ただし、学校によっては総合型選抜のサポート経験があまりないケースもあるため、受験生側から積極的に相談することが大切です。

たとえば
「志望理由書を添削してもらえますか」
「面接の練習をお願いできますか」
といった形で、具体的な依頼をすると、先生も動きやすくなります。


塾や予備校のサポート内容

総合型選抜に対応した講座を設けている塾や予備校も増えてきました。
そうした場所では、小論文の書き方や自己PRの構成、面接対策など、専門的な指導が受けられるのが魅力です。

ただし、集団授業が中心の場合、自分の志望校や活動歴に合わせた個別のアドバイスが難しいこともあります。

また、塾によっては総合型選抜にまだ対応していないこともあるため、入会前にカリキュラムやサポート範囲をしっかり確認するようにしましょう。


家庭教師の活用も検討できる

総合型選抜の準備では、「自分の言葉で伝える力」や「志望理由の掘り下げ」など、学校の授業とはまた違った力が求められます。
そのため、一対一で寄り添える家庭教師は、とても心強い存在になることがあります。

特に次のようなケースでは、家庭教師のサポートが有効です。

  • 志望理由がうまく言語化できない
  • 書き出しや構成の作り方に自信がない
  • 面接練習の相手が家にいない
  • 何から始めたらいいのかわからず手が止まっている
  • 塾の集団授業ではついていけない、または恥ずかしいと感じる

家庭教師なら、お子さんの状況や志望校に合わせて完全に個別対応ができるのが最大の強みです。
書類の添削でも、「型に当てはめる」だけでなく、「この子らしさがどう出ているか」を大切にしたアドバイスが可能になります。

また、自宅またはオンラインで対応できるため、部活動や体調面で外出が難しいお子さんにも続けやすいのが魅力です。


家庭教師のタイプ別活用例

書類重視の大学を志望している場合
→ 志望理由書、小論文の添削指導を中心にサポート。文章表現力の強化にもつながる。

プレゼンや面接重視の大学を志望している場合
→ 定期的にロールプレイ形式の練習を行い、伝え方の癖や声のトーンまで細かくフィードバック。

まだ進路が定まっていない段階
→ 興味関心の棚卸しや自己分析をサポートし、志望理由を組み立てる「前段階」の整理を一緒に行う。

家庭教師によって得意な分野は異なるので、総合型選抜に詳しい人、大学入試の流れを熟知している人を選ぶことが大切です。


親御さんと情報を共有しながら、必要なサポートを分担していくことで、「家庭でできること」「外部に任せること」がクリアになり、準備のストレスも大きく減らせます。


いずれの場合も、無理にすべてを外注するのではなく、
「どこを本人がやり、どこをサポートしてもらうか」を整理することがポイントです。

必要なときに必要な人の力を借りる。
それが結果として、子どもの自立にもつながっていきます。

8.第三者の視点が親子に与える安心感

総合型選抜の準備を進めていく中で、親御さんが「本当にこれでいいのかな」「うちの子の強みはこれで伝わるのかな」と不安になる場面もあると思います。

子どもががんばっているのはわかるけれど、親としてはつい口を出したくなる。
でも出しすぎると、本人のやる気をそいでしまうかもしれない。
そんな葛藤を抱えている方は、決して少なくありません。

だからこそ、家庭の外からの視点をうまく取り入れることが、親子の関係にも、準備の質にもプラスになるのです。


客観的なアドバイスが整理のきっかけになる

子どもが一人で書いた志望理由書を読んで、「なんとなく伝わりにくい気がするけれど、どこをどう直したらいいかわからない」
そんなとき、第三者が少し距離のある立場から読めば、
「この部分を具体的にしたほうがいいですね」
「ここは本人らしさが出ていて良いと思います」
といった形で、整理と方向づけができるアドバイスがもらえます。

親や本人だけでは気づきにくいことも、外部の人には見えやすいことがあります。


本音を出せる相手が家庭の外にいることの意味

思春期の子どもにとって、親には言いづらいこともあります。
「本当は不安だけど、期待されてるから言えない」
「どう書いたらいいかわからないけど、聞いたら怒られそう」

そんなとき、親とは別の相談相手がいることで、子どもが本音を言いやすくなることがあります。

また、家庭教師や指導者が間に入ってくれることで、親御さんも必要以上に心配したり、焦ったりせずにすむようになります。
お互いに少し余裕を持って受験に向き合える。それが、長期的な準備にはとても大切です。


プロだからこそ見える「評価の視点」

大学ごとの評価ポイントや、書類で問われる力、面接で見られるポイントなどは、やはり専門的な知識が必要です。
「この表現では抽象的すぎて伝わりにくい」
「この大学なら、もっと○○の要素が入っていると評価されやすい」

そういった判断は、プロだからこそできるものです。

もちろん、子どもに代わって何かをやってくれるわけではありませんが、
「本人が力を発揮できるように整える」という役割を、第三者は果たしてくれます。


親の愛情と、外部の冷静な視点。
その両方がうまくかみ合うことで、子どもが本来持っている力が引き出されていきます。

親だけでがんばろうとしなくて大丈夫です。
必要に応じて、外の力に頼っていいんです。
それも立派な「サポートのかたち」です。


まとめ:親の関わりが、子どもの力を引き出す

総合型選抜の準備には、正解がありません。
その分、子どもも親も「これでいいのかな」「やり方、合ってるかな」と不安になることが多いものです。

でも、親が完璧なサポーターである必要はありません。
むしろ、一緒に悩みながら進んでいくこと自体が、子どもの自立や成長につながっていきます。

親だからこそできる支え方がある一方で、親では見えづらい部分もあります。
だからこそ、家庭の中と外、両方の視点をうまく取り入れていくことで、子どもは自分の考えを整理し、自分の言葉で未来を描いていけるようになります。

「子どもを信じて、必要なときに手を差しのべる」
その姿勢こそが、何よりのサポートになるのではないでしょうか。

焦らず、比べず、今のお子さんと丁寧に向き合いながら、準備の時間も“成長のチャンス”として過ごしていただけたらと思います。

お子さんの総合型選抜、ひとりで悩まないでください

総合型選抜は、準備の早さや内容の深さが問われるぶん、不安になりやすい入試方式です。
でも、親御さんがすべてを背負う必要はありません。

「うちの子、どう進めればいい?」
「志望理由書、これで伝わるのかな?」
そんなときは、よければお気軽にご相談ください。

家庭教師のさくらでは、総合型選抜の指導経験を活かして、
お子さんのペースに合わせた志望理由書づくりや面接練習を、マンツーマンで丁寧にサポートしています。

ご家庭での関わりと、外部からの冷静な視点。
その両方があることで、子どもは本来の力をのびのび発揮できるようになります。

「ちょっと話を聞いてみたいな」と思ったときは、ぜひお気軽にメッセージくださいね。

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