「うちの子、全然勉強しようとしないんです…」
最近、こんなお悩みを抱えているお母さん、多いんじゃないでしょうか。
昔は素直に机に向かっていたのに、いつのまにか「勉強いやだ」「やりたくない」と言うようになってしまった。
そんな姿を見て、「なんで勉強が嫌いになっちゃったの?」「このままで大丈夫かな…」と、不安になることもありますよね。
でも、安心してください。
中学生が勉強を嫌いになるのには、いくつかの“よくある理由”があるんです。
そして、それぞれにちゃんと向き合えば、少しずつ前向きになっていけるケースもたくさんあります。
この記事では、子どもが勉強を嫌いになる主な原因と、親としてできるサポートの方法をわかりやすくお伝えしていきます。
お子さんの気持ちに寄り添いながら、一緒にできることを見つけていきましょう。
中学生が勉強嫌いになる主な7つの原因
① 成功体験が少ない
「がんばってもどうせムリ」と感じてしまう子は多いです。
テストで思うような点が取れなかったり、周りと比べて「自分はできない」と思い込んでしまうと、やる気をなくしてしまいます。
② 勉強のやり方がわからない
「ノートをとってるのに頭に入らない」「何をすればいいのか分からない」
そんなふうに、方法が分からずに苦手意識を持ってしまうケースも多いです。
③ 自己肯定感が低い
「どうせ私なんか」「やっても意味ない」
こんなふうに思ってしまう背景には、自分への自信のなさがあります。小さなことでも「できた」と思える体験がないと、前に進む気持ちが湧きにくいんです。
④ 学校や先生との相性が合わない
授業が退屈に感じたり、先生の説明がわかりにくいと、どんどん興味がなくなってしまいます。中学生になると、自分の感覚で「合う・合わない」をはっきり感じるようになるので、ここは意外と大きな要因です。
⑤ 家の中での言葉がプレッシャーになっている
「ちゃんとやりなさい」「またゲームして!」などの声かけが、知らず知らずのうちに子どもを追い詰めてしまうこともあります。
親は応援のつもりでも、子どもには「否定された」と伝わってしまうこともあるんです。
⑥ 勉強よりも楽しいことがある
ゲーム、スマホ、動画…。大人でもつい時間を忘れてしまうもの、子どもにとってはなおさら魅力的です。
「勉強=面倒くさいこと」と感じていると、ますます距離を取りたくなってしまいます。
⑦ 思春期特有の気持ちのゆらぎや体の変化
中学生は心も体も大きく変わる時期です。なんとなくイライラしたり、集中力が続かなかったりするのは自然なこと。
「やる気が出ない日があって当たり前」と思って接することも大切です。
原因別:親ができるサポートの工夫
✔ 成功体験が少ない子には…
「できた!」と感じられる経験を、少しずつ増やしてあげることが大事です。
難しい問題をいきなり解かせるよりも、「今日はここまでできたね」と、達成感を感じさせる小さなゴールを作ってみましょう。
結果だけじゃなく、努力した過程もちゃんと褒めてあげてくださいね。
✔ 勉強のやり方がわからない子には…
「なんでできないの?」よりも、「どこがわからないか、一緒に見てみようか?」という声かけが◎。
教え方に悩んだときは、家庭教師や塾の体験を試してみるのもおすすめです。第三者のアドバイスが、意外とスッと入ることもあるんです。
✔ 自己肯定感が低い子には…
点数や順位だけじゃなく、「がんばろうとしてたね」「途中であきらめなかったね」と、努力のプロセスに注目してあげてください。
日常の中でも、「ありがとう」「助かったよ」などの肯定的な言葉をかけることで、自分に対する見方が少しずつ変わっていきます。
✔ 学校や先生との相性が合わない子には…
「先生が嫌い=勉強も嫌い」になりがちなので、家庭では少し視点を変えて、
「別の参考書でやってみる?」「この動画、わかりやすいよ」などと、勉強する“入り口”を工夫してあげると◎。
✔ 家の中の言葉がプレッシャーになっている子には…
「なんでやらないの?」ではなく、「最近どう?疲れてない?」と気持ちに寄り添った言葉かけが響きます。
「やらせる」より「一緒に考える」関係でいたほうが、心を開いてくれることが多いです。
✔ 楽しいことに夢中な子には…
いきなり「ゲーム禁止!」とするよりも、「1時間だけ一緒に勉強して、そのあとゲームにしようか?」という“交換条件”でバランスを取るとスムーズ。
勉強を「苦行」じゃなく「ちょっと頑張ったら得するもの」に変えていけると◎です。
✔ 思春期特有のゆらぎがある子には…
やる気が上下するのは自然なこと。
気分が乗らない日があっても、責めずに「そういう時もあるよ」と受けとめてあげてください。
調子がいいときに「今日はすごく集中できてたね」とポジティブな声かけをすることで、子どもも「またがんばろうかな」と思いやすくなります。
家庭でできる小さな工夫まとめ
● リビングに「なんとなく勉強できるスペース」を作る
「自分の部屋にこもるとサボっちゃう」という子は意外と多いもの。
リビングのすみっこに、教科書やノートを広げられるスペースを作るだけでも、「ちょっとやってみようかな」と思えるきっかけになります。
● 一緒に机に向かう時間をつくる
子どもだけに「やりなさい」と言うよりも、親が本を読んだり、家計簿をつけたりしながら一緒に過ごすと、自然と集中しやすくなります。
「勉強=ひとりでがんばること」じゃなくていいんです。
● 15分だけ!の「タイムチャレンジ」を活用する
「まずは15分だけやってみよっか」など、短時間のチャレンジにしてあげると、気が重くなりすぎず取り組みやすくなります。
できたらすかさず「やれたね!」と褒めてあげてくださいね。
● 勉強をゲームっぽくしてみる
たとえば漢字や英単語をクイズ形式で出してみたり、タイマーを使って「何問解けるか対決!」みたいにしたり。
遊びの感覚が入ると、苦手な勉強にも少しずつポジティブな気持ちで向き合えるようになります。
勉強嫌いの裏にある「子どものサイン」に気づこう
勉強を嫌がる様子には、実は“別の気持ち”が隠れていることがあります。
親御さんがちょっとした変化に気づいてあげることで、子どもは「わかってくれてる」と安心できるんです。
●「やりたくない」と言いながらも、机に教科書だけ出している
→ 本当は「やった方がいい」と思ってる証拠。タイミングや環境が合えばすぐ始められる状態かも。
● テスト前にイライラしたり、無口になる
→ 自分なりにプレッシャーを感じているサイン。責めるよりも、「気になる教科ある?」とやさしく聞いてみて。
●「どうせムリだし」と言い出した
→ 本気で思っているというよりは、諦めて傷つかないように自分を守っていることも。
「最初から全部できなくても大丈夫」と、ハードルを下げてあげてください。
● 宿題をギリギリまで残す
→ 怠けてるように見えて、実は「どう始めたらいいか分からない」だけのことも。
「どれから手をつけるか一緒に考えようか?」と、最初の一歩を手伝ってあげると動きやすくなります。
こうした“サイン”に目を向けてあげることも、大切なサポートのひとつです。
「やる気がない」って決めつけずに、「今はどんな気持ちなのかな?」って考えてみると、関わり方のヒントが見えてくるかもしれません。
まとめ
子どもが勉強を嫌いになる理由って、決して「怠けてるから」とか「やる気がないから」だけじゃないんですよね。
自信がなくなっていたり、うまく気持ちを言葉にできなかったり、ちょっとしたズレが積み重なって「勉強はいやなもの」って思ってしまうこともあるんです。
でも、原因に気づいてあげられれば、そこから少しずつ変えていくことはできます。
大きなことじゃなくていいんです。まずは「わかってくれてる」と子どもが感じられる関わり方から。
勉強を好きにさせる魔法の言葉はないかもしれませんが、「一緒に考える」「見守ってくれる」その存在が、いちばんの安心になると思います。
今日の記事が、そんな“最初の一歩”を踏み出すきっかけになれたらうれしいです。
以上、佐々木(@kateikyo_megumi)でした!
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