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こどもに勉強を教えられないのは普通です。親子で混乱しない学習のつくり方

こんにちは。横浜・鎌倉で活動するプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。

今日は中1の娘さんを持つお母様から、親が娘さんの勉強を教えることについて質問が来ています。

夫は大学時代から数学が得意で、娘の勉強を教えようとします。。

ただ、説明が難しいのか娘は途中からついていけなくなり、15分くらいでケンカが始まり、最後は娘が泣いてしまいます。

夫は「こんなの基礎だよ」と悪気なく言うのですが、娘はその言葉だけで手が止まります。私が横からフォローしても空気が重くなるだけで、最近は娘が「パパだと嫌だ」と言うようになりました。

夫も娘も責めたくないのに、この状況をどうすればいいか悩んでいます。

「夫が勉強を教えると、娘が泣いてしまう」
「夫は間違ったことを言っているわけではないのに、うまく回らない」

こうした状況は珍しくありません。
学力や知識の有無ではなく、親子という関係性そのものが、学習場面と相性がよくないことが理由になるケースが多いです。

まず押さえておきたいのは、
“親だから教えられるはず”という前提は正しくないという点です。
説明が難しいのではなく、仕組みが合っていないだけのことです。


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  1. 親が勉強を「教えられない」と感じる背景
    1. 学習内容が難しい
    2. 子どもに合わせた“説明の分解”が難しい
    3. 親は子の“わからない状態”に耐えられない
    4. 親は「その子の学習データ」を持っていない
    5. 親の「正解への距離」が近すぎる
    6. 親子は互いの速度に合わせられない
  2. 子ども側にも事情があります
    1. 親には感情を抑えなくていいと感じている
    2. 親は“全部知っているはず”と思っている
    3. “できない姿”を親に見せたくない
    4. 親の説明が速すぎて処理が追いつかない
    5. 甘えが出るのは「頼っていい相手」だから
    6. 親の反応をみすぎてしまう
    7. 親に教わると“自力で戻る力”が育ちにくい
  3. 親が教えられなくても家庭学習は成立します
  4. 教えなくてもできる“手助けの仕方”
    1. 1. わからない箇所を特定する
    2. 2. 勉強のプロセスを見える化する
    3. 3. 勉強の入り口を整備
    4. 4. 教科書とワークを中心にした“戻れる導線”
    5. 5. 親は“最終確認”役で
  5. 親子だと教えるとケンカになる理由
  6. 外部に任せたほうがいいライン
  7. 外部サポートのメリット
  8. ■ パパは教えたい、娘は教わりたくない。この状況はどうする?
    1. 1.家族内で“期待のすれ違い”を言語化する
    2. 2. 実際の解説は第三者に任せる方が早い
    3. 3. パパが関わるのは「直接教える」以外の部分にする
    4. 4. “父子で勉強しない選択”は問題ではない
  9. まとめ

親が勉強を「教えられない」と感じる背景

親が子どもに勉強を教えるのは、実はとても難しいことなんです。

それは親御さんの指導力がないとか説明が上手くないとかそういうわけでは決してなく、関係性の問題が大きいです。

学習内容が難しい

学校の学習カリキュラムは年々増え続け、内容も親世代が学生だった頃より格段に難しくなっています。

それが中学受験等になればなおさらで、親世代の頃よりも難しく、分量も多く、単純に覚える問題だけでなく「説明させる」ような思考力を問うものも増えました。

大人にとって自然な説明でも、子どもにとっては“一度に処理するには多すぎる”かもしれません。概念のつながりを理解する前に話が進むと、わからない気持ちだけが積み上がり、混乱しやすくなります。

さらに、親が自分の頃にやっていた方法と変わっていたり、呼び方が変わっていたりして、混乱を招くこともあります。


例えば親世代は英語はほぼ文法でしたが、現在の中学では会話や口語が中心で、主語述語などの文構造をあまり教えないところが増えているようです。そんな中で「これは主語だよ、なんでわかんないの?」みたいなことを言ってしまうと親子共々混乱してしまいます。

子どもに合わせた“説明の分解”が難しい

大人は、理解している内容を細かく分解することが苦手です。
特に勉強が得意な人ほど、概念と概念のつながりを無意識に処理してしまいます。

極端な例になりますが、
大人にとって1+1=2は常識で疑う余地はないですが、子供はそこで「なんで」と言い出すかもしれません。

・どこでつまずくのか
・どの順番で説明すればいいのか
・その単元の“最初の一歩”がどこにあるのか

これらを意識して分解するのは専門的なスキルに近く、親が自然にできるものではありません。

そのため、説明がどうしても「完成形の理解」寄りになり、子どもがついてこられない場面が生まれやすいです。


親は子の“わからない状態”に耐えられない

親は、子どもが分からない状態で止まっている時間に不安を感じやすい傾向があります。

・こんな問題もできないなんて、うちの子は学力が低いのか
・まだたくさん問題が残っているが、テストに間に合うのか

こうした心配が頭をよぎるため、「待つ」ことが難しくなります。
結果として、説明やヒントが増え、子どもが自分で考える時間がなくなります。

理解を急がせようとするほど、子どもの処理は追いつかなくなります。


親は「その子の学習データ」を持っていない

学校の先生や家庭教師は、子どもがどの単元でつまずきやすいか、どういう誤解をしがちか、どの説明で納得しやすいか、といった“お子さんの学習データ”を蓄積しています。

一方、親は子どもの理解の癖を体系的に把握しにくい状態からスタートします。
その結果、説明が当たりにくく、子どもがさらに混乱しやすくなります。

しかも自分の子どもということでフィルターがかかってしまい、正確、客観的にお子さんの状況を見れなかったりもします。

親の「正解への距離」が近すぎる

大人は問題を見た瞬間に“ほぼ正解のイメージ”を持ってしまいます。
すると、子どもの考えている途中の道筋が理解しづらくなります。

子どもは“正解にたどりつくまでの寄り道”を必要としますが、親の視界はゴールに直結しているため、途中をじっくり拾えません。

そのギャップが衝突を生みます。


親子は互いの速度に合わせられない

親は速く考え、子どもは遅く処理する。
この“速度差”があるのに、同じ速度で話そうとして失敗します。

速度差がそのままストレスになり、
親は「なんで止まるの?」
子どもは「なんで急かすの?」
という構図が生まれます。


子ども側にも事情があります

子どもは自分に起きていることをうまく言語化できないので、さまざまな要因があったとしても「怒る」「泣く」しかありません。ではその時子どもに何が起きているのか、そんな子ども側の事情も見てみましょう。

親には感情を抑えなくていいと感じている

子どもにとって家庭は“安全地帯”で、学校の先生の前とは違う振る舞いになります。
理解できない瞬間のイライラ、不安、泣きたい気持ちなどを抑える必要がなく、学校の先生には出さない感情を出してしまうもの。


親がどれだけ穏やかに接しても、子どもは「ここなら出しても大丈夫」と感じているため、反応が強く見えることがあります。

親は“全部知っているはず”と思っている

子どもは無意識に、親を「何でも分かる存在」と位置づけます。
そのため、親が説明の途中で詰まったり、言い直したりすると、
「分からないことを聞いてしまった」
という混乱が一気に大きくなります。

また、説明が速いほど「やっぱり私は分かっていない」という気持ちを刺激し、手が止まりやすくなります。


“できない姿”を親に見せたくない

親に対しては、評価されることへの敏感さが強く働きます。

・がっかりされるかも
・怒られるかも
・自分だけ分かっていないと思われたくない

こうした気持ちが、できない問題に直面した時の反応を大きくします。


泣く、黙る、不機嫌になる、急に投げ出すといった行動の背景には“能力の問題”ではなく、“評価を避けたい気持ち”かもしれません。

親の説明が速すぎて処理が追いつかない

親は、理解している内容を“塊のまま”扱います。
一方、子どもは情報を小さく分けて処理するため、説明の速度についていけません。

説明が速い
→ 理解が追いつかない
→ 焦る
→ さらに処理ができなくなる

というループが起きやすくなります。
この状態になると、感情が先に動き、泣いたり固まったりします。


甘えが出るのは「頼っていい相手」だから

子どもは、勉強に限らず「努力が必要な場面」で最も甘えを出します。
これは依存ではなく、安心の証拠です。

「ママなら助けてくれる」
「パパには言っても大丈夫」

こうした感覚があると、甘えや弱音が出やすくなります。
外部の先生には甘えないのに、親には出るのはそのためです。
この“甘え”が、時に学習の妨げに見えますが、構造上とても自然な反応です。

親の反応をみすぎてしまう

子どもは、親のわずかな表情や声の変化に敏感です。
親が少し疲れているだけでも、
「怒っている?」
「早く終わらせないと」
という思考が働き、集中が切れます。

外部の教師と比べて、子どもが“反応を読みすぎてしまう”相手が親であり、それが学習負荷を上げます。


親に教わると“自力で戻る力”が育ちにくい

親はすぐに答えやヒントを出せるため、子どもは“自分で戻るプロセス”を経験しにくくなります。

・分からない
・すぐ聞く
・すぐ教えてもらえる

この流れが固定すると、自力で考える前に甘えが発動します。
能力ではなく、環境がそうさせます。


親が教えられなくても家庭学習は成立します

学習の本質は「自力で理解するための導線づくり」です。説明力よりも、勉強しやすい環境と流れを整える方が効果的です。

親に求められるのは「分からない部分を特定し、必要な素材に戻る導線を作る」ことです。教える力そのものは必須ではありません。むしろ説明しようとしすぎると、情報量が多くなり逆効果になることがあります。

教えなくてもできる“手助けの仕方”

ではおうちでどんなふうに勉強を見るべきか?そのヒントをご紹介します。

1. わからない箇所を特定する

教える必要はなく、「どこから分からないのか」を一緒に確認してみましょう。

ここを押さえるだけで学習効率は大きく変わります。

2. 勉強のプロセスを見える化する

何をどれくらいやるのかを明確にすると、子どもが迷いにくくなります。量と順序の整理が家庭学習の軸になります。

3. 勉強の入り口を整備

始めるタイミングだけ一緒に決めて、あとは子どもが進められるようにします。「座るところまで一緒に」「最初のページだけ開いておく」などのサポートもありです⚪︎

4. 教科書とワークを中心にした“戻れる導線”

迷ったときにどこに戻ればいいのかを決めておくと、子どもの学習が安定します。これは家庭学習の継続に大きく影響します。

5. 親は“最終確認”役で

理解の最終チェックだけ担当する方法です。
説明はせず、解けているかどうかだけを見る形なら負担が少なくなります。


親子だと教えるとケンカになる理由

親子は距離が近いため、感情が動きやすい関係です。
子どもは甘えやすく、親は期待しやすいので、学習の場面と相性がよくありません。

また、説明が詳しくなることで、子どもが処理しきれず感情的になることがあります。これは能力ではなく、関係性の構造から生まれる現象です。

私の知り合いの塾講師、家庭教師、学校教員の皆さんも「自分の子どもには教えられない」と口を揃えて言っています。正直私自身も家族に教えられる自信があまりありません。

そのくらい親が子に勉強を教えるのは難しいのです。


外部に任せたほうがいいライン

・つまずきの場所が毎回分からない
・教えるたびに負担を感じる
・親子の関係が荒れる
・テストの点が安定しない
・学習量が確保できない

こうした状況が続く場合は、塾や家庭教師などの教育機関を利用する方が効率的です。親子の関係を壊さずに学習を前に進めるための選択です。


外部サポートのメリット

塾や家庭教師などの第三者には子どもの甘えが出にくく、理解の順序を再整理しやすくなります。

子ども側も「先生が来たら勉強」と切り替えがしやすいのもメリットです。短い時間でも必要な情報だけを組み直すことができ、家庭全体の負担が軽くなります。

何よりも、教えることによる親子双方のストレスを減らせるのは大きなメリットです!

■ パパは教えたい、娘は教わりたくない。この状況はどうする?

1.家族内で“期待のすれ違い”を言語化する

パパは
「教えてあげたい」「役に立ちたい」

娘は
「速くて分からない」「泣きたくなる」

このすれ違いが起きているだけなので、
「パパは悪気があるわけじゃないんだよ、スピードが合わないだけだよ」
と伝えることで、父と娘のすれ違いが少し和らぐかもしれません。

2. 実際の解説は第三者に任せる方が早い

父と娘の構造上の相性は変えられないので、
「理解させる役割」だけ外部に委ねるという選択は非常に合理的です。

外部の先生には甘えが出にくく、
説明も短くなるので、娘さんは処理しやすいです。

父の善意も娘の気持ちも、どちらも守れます。

これは親御さんの教え方が悪いとか説明が上手くないとか、そういうことではありません。

親子という関係がある以上、勉強を直接教えるのは難しいもの。第三者に任せるのは「負け」でも「放棄」でも「諦め」でもありません。


3. パパが関わるのは「直接教える」以外の部分にする

とはいえ、あらゆる事情から「塾や家庭教師をつけるのはちょっと・・」という方もいると思います。

その際は、親御さんがサポート役に回る方法があります。

たとえば、
・今日やる範囲を決める
・勉強の計画を立てる
・参考書や勉強動画を一緒に探す
・クイズを「出してもらう」(出すのではなく)

つまり、
“直接的な説明ではなく、環境づくりやプロセスの部分だけ関わる”
ここに切り替えると、父子関係が荒れずにすみます。

パパは「学力を伸ばす協力者」のまま残れるし、娘さんも安心して勉強できますね。

4. “父子で勉強しない選択”は問題ではない

最終的に、父子が勉強でぶつからないような役割配置にするのが目的。

パパが
「教えられなかった」
ではなく
「自分の得意な関わり方に切り替えた」
と捉えられれば、プライドも折れないし、娘さんも安心できます。

無理して教え続けて親子関係が崩れたり、娘さんの勉強嫌いを加速させては本末転倒です・・。
あえて関わりすぎないのも合理的な選択です。繰り返しになりますが、これは負けとか放置とかではありません。あくまで戦略です。

まとめ

親が勉強を教えられないのは、珍しいことではありません。教育を生業にしている人間にとっても「子どもに勉強を教える」のは至難の業です。


内容が難しく、親子の距離も影響します。子ども側にも甘えやすさ、混乱の生まれやすさといった事情があります。

大切なのは、教える役割を抱え込まないことです。
家庭学習は仕組みで整えられますし、必要であれば外部の力を使うのも合理的な判断です。

ぜひご相談を!

家庭教師として10年以上、数多くのご家庭を見てきましたが、
「親が教えようとすると進まない」
「説明が難しくて限界を感じた」
「教えようとするとケンカになって親子共々しんどい」
という段階でご相談いただくことがとても多いです。

家庭で教えるのが難しくなるのは、ご本人の能力ではなく、親子という関係の構造によるものです。
そこは無理に抱えなくても大丈夫です。

もし今、勉強がうまく回らずお困りでしたら、
その“教える部分”だけ、私に任せてみませんか。
必要なところを整理し、娘さんが自分で進められる流れを一緒に作っていきます!

以上、佐々木(@kateikyo_megumi)でした!

親の関わり方
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