こんにちは。横浜・鎌倉で活動するプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。
今日は中学生の子どもを持つお母様からの質問を紹介します。

最近、子どもが勉強を全然しないことに、ついイライラしてしまいます。宿題やテスト勉強が後回しになって、私は何度も注意してしまうのですが、全然改善されません。それに、言ってもなかなかやらない子どもを見て、つい感情的になり、怒ってしまう自分がいます。
「こんなことをしても意味がない」と思いつつ、イライラしてしまって後悔する日々です。私としては、イライラせずに、穏やかに子どもをサポートしたいのですが、どうしても感情が先に立ってしまい、うまくいきません。
もっと冷静になりたい、子どもに対してイライラしないようにしたい、でもどうしても感情がコントロールできないと感じています。
どうしたら、イライラせずに冷静に子どもをサポートできるのでしょうか?アドバイスをいただけると本当に助かります。
子どもの勉強を見ていると、ついイライラしてしまう。
そんな自分に自己嫌悪を感じて、また落ち込んでしまう。
このループに、心が疲れてしまっていませんか?
本当は怒りたくない。
本当は応援してあげたい。
それなのに、思うようにいかない現実に、もどかしさを感じることってありますよね。
でも、大丈夫です。
イライラしてしまうのは、あなたがそれだけ一生懸命に子どもと向き合っている証拠。
ちょっとした考え方のコツと、具体的なサポート方法を知ることで、
イライラをグッと減らすことは十分に可能です。
この記事では、子どもの勉強をサポートしながら、
親であるあなた自身も心穏やかに過ごせるためのヒントをお届けします。
今日からできる小さな一歩を、一緒に見つけていきましょう。
2. なぜ子どもの勉強でイライラしてしまうのか?
子どもの勉強を見ていると、思わずイライラしてしまう理由には、いくつか共通するパターンがあります。
ここでは、親として抱えがちな「心の背景」を整理してみましょう。
- 子どもへの期待が高すぎるとき
- 親自身が疲れて余裕がないとき
- 子どもの将来への不安が募っているとき
- 【コラム】「イライラは愛情の裏返し」って本当?
- 完璧を求めない
- 子どもと自分は別人格だと意識する
- 親の気持ちを吐き出す場所をつくる
- すぐに教えず、まず「考える時間」を待つ
- ミスを責めるのではなく「気づきを促す声かけ」
- 親が先回りして答えを出さない
- 勉強時間を短く区切って、イライラを溜めない
- 【ミニワーク】今日から使える「ほめワード」リスト
- 深呼吸してその場を離れる
- 子どもに謝ることで、関係を修復する
- 「怒った私=ダメな親」ではない、と自分を許す
- 親が笑顔でいることが、子どもにとって最高のサポート
- 家事・仕事・育児…頑張りすぎている自分に気づこう
- まずは自分を大事にすることから始めよう
子どもへの期待が高すぎるとき
「これくらいはできるはず」
「何回も教えたのに、なんでわからないの」
こんなふうに、つい期待がふくらみすぎてしまうことがあります。
期待する気持ちは決して悪いことではありません。
でも、子どもには子どものペースがあることを、つい忘れてしまいがちなんですよね。
期待と現実のギャップに直面すると、人は自然とイライラしやすくなるものです。
親自身が疲れて余裕がないとき
仕事、家事、育児……
毎日めいっぱい頑張っている中で、さらに「勉強を見てあげる」という役割が加わると、心のキャパシティが限界に近づいてしまうこともあります。
本当は優しくしたいのに、疲れているときはどうしても余裕が持てなくなってしまうもの。
これは、あなただけではなく、誰にでも起こる自然な反応です。
子どもの将来への不安が募っているとき
「今のままでこの子、大丈夫なのかな」
「勉強についていけなくなったらどうしよう」
子どもの成績や学力に対する不安が、心のどこかに潜んでいると、それがイライラとなって表に出ることがあります。
この不安は、親としてごく自然な感情です。
子どもの未来を思うからこそ、心配になってしまうのですね。
【コラム】「イライラは愛情の裏返し」って本当?
よく、「イライラは愛情の裏返し」と言われます。
これ、本当にその通りなんです。
もし子どもに無関心だったら、できなくても、サボっていても、心は動かないはず。
イライラするのは、「もっと伸びてほしい」「うまくいってほしい」という、あなたの強い愛情の証なんです。
だから、イライラしてしまった自分を、そんなに責めないでくださいね。
それだけ子どもを大事に思っている自分に、そっと〇をつけてあげましょう。
3. イライラしないための心の整え方
子どもの勉強を見ながらイライラしてしまうのは、自然な感情です。
でも、ちょっとした心の持ち方を意識するだけで、そのイライラをぐっと軽くすることができます。
ここでは、今日からできる「心の整え方」をご紹介しますね。
完璧を求めない
子どもに「ちゃんとできてほしい」と思う気持ちは、とても自然なものです。
でも、最初から完璧を求めると、どうしてもイライラが募りやすくなってしまいます。
子どもは失敗しながら成長するもの。
一回でできなくても、「チャレンジできたこと」に目を向けてあげましょう。
できた部分、小さな変化を一緒に喜ぶことで、親も子も心がふっと軽くなります。
子どもと自分は別人格だと意識する
子どもはあなたの分身ではありません。
あなたとは違う考え方、感じ方、成長スピードを持った、一人の独立した存在です。
「私ならこうするのに」
「普通これくらいはわかるでしょ」
そんなふうに思ったときは、一呼吸おいて、こう考えてみてください。
「この子は、この子なりに一生懸命やっている」
そう意識を切り替えると、イライラの感情が少しずつやわらいでいきます。
親の気持ちを吐き出す場所をつくる
自分の中にたまったモヤモヤを、誰にも話さず抱え込んでいませんか?
イライラをためこんでしまうと、ふとした瞬間に爆発してしまうこともあります。
そんなときは、信頼できる友人に話を聞いてもらったり、ノートに気持ちを書き出したりしてみましょう。
言葉にするだけで、心が驚くほど軽くなることがあります。
もし必要なら、カウンセリングなど専門のサポートを受けるのも素敵な選択肢です。
「助けを求めるのは弱さではない」
それは、大切な自分を守るための、立派な行動です。
4. 勉強サポート中に実践できるイライラ対策
心の持ち方を整えると同時に、日々のサポートの中でもイライラを減らす工夫ができます。
ここでは、すぐに取り入れられる具体的な対策をご紹介します。
すぐに教えず、まず「考える時間」を待つ
子どもが答えに詰まっていると、つい「こうでしょ?」と教えたくなってしまうことってありますよね。
でも、すぐに答えを与えてしまうと、子どもの考える力を育てるチャンスを奪ってしまうこともあります。
まずはぐっとこらえて、子どもが自分で考える時間を尊重してあげましょう。
「ゆっくりでいいよ」「自分のペースで考えてみよう」
そんな声かけが、子どもを安心させてくれます。
ミスを責めるのではなく「気づきを促す声かけ」
間違えたときに、「なんでこんなミスするの!」と責めると、子どもは自信をなくしてしまいます。
代わりに、こう問いかけてみてください。
「どこが難しかったかな?」
「ここ、どう思った?」
答えを引き出すような声かけをすると、子ども自身が考える習慣が身についていきます。
ミスは成長のチャンスだと思って、温かくサポートしてあげたいですね。
親が先回りして答えを出さない
子どもが考えている途中で、つい親が先回りして答えを教えてしまうことってあります。
でも、それでは子どもの「考え抜く力」が育ちません。
少しもどかしく感じるかもしれませんが、
「自分でたどり着く経験」を大事にしてあげましょう。
たとえ遠回りに見えても、自分の力で答えを導き出せたとき、子どもは大きな達成感を得ることができます。
勉強時間を短く区切って、イライラを溜めない
長時間ダラダラ勉強を続けると、子どもも親も集中力が切れてイライラしやすくなります。
そこでおすすめなのが、勉強時間を「短く区切る」こと。
たとえば、
- 20分だけ集中して取り組む
- 10分休憩する
といったリズムを作るだけで、ぐっと空気がよくなります。
短い時間でも「今日ここまでやれたね!」と認め合うことが、次へのやる気につながっていきます。
【ミニワーク】今日から使える「ほめワード」リスト
勉強サポート中に、ちょっとした「ほめワード」を挟んでみましょう!
- 「いいところに気づいたね!」
- 「さっきより進んでるね!」
- 「考え方がすごくよかったよ!」
ほめるポイントは、結果よりも「プロセス」に注目すること。
できた・できなかったではなく、考えた過程を認める声かけを意識してみてくださいね。
5. どうしてもイライラしてしまったときのリカバリー法
どんなに気をつけていても、イライラしてしまうときはあります。
そんなとき、自分を責めすぎずに、できるだけ早くリカバリーすることが大切です。
ここでは、イライラしてしまった後にできる対処法をご紹介します。
深呼吸してその場を離れる
イライラが爆発しそうになったら、まずはその場を離れることを意識してみてください。
子どもに向かって怒りをぶつけてしまう前に、数秒でもいいので、自分に「間」を作ることが大事です。
一度深呼吸して、ベランダに出たり、トイレに行ったり、場所を変えるだけでも気持ちが少し落ち着きます。
「イライラしちゃったな」と気づけたら、それだけで大きな一歩です。
子どもに謝ることで、関係を修復する
もし感情的に怒ってしまったときは、後からでもいいので素直に謝ってみましょう。
「さっきはイライラしちゃってごめんね」
「あなたが悪いわけじゃないんだよ」
こんなふうに、感情をぶつけてしまったことを謝るだけで、子どもとの信頼関係を守ることができます。
謝ることは、親としての威厳を失うことではありません。
むしろ、素直な姿を見せることで、子どもも「人は間違えることがあっていいんだ」と学ぶことができます。
「怒った私=ダメな親」ではない、と自分を許す
イライラした自分を責めすぎないでください。
誰だって疲れていたり、余裕がなかったりする日はあります。
「怒ってしまったから私はダメな親なんだ」
そんなふうに思わないでほしいのです。
大切なのは、「次にどうするか」。
イライラしてしまったときも、それをリカバリーしようと行動できるあなたは、間違いなく素敵なお母さん・お父さんです。
失敗しても、やり直せる。
それを子どもに見せられることも、立派な愛情表現の一つです。
6. 親自身の心をケアする大切さ
子どもの勉強をサポートするには、まず親自身が元気でいることがとても大切です。
あなたの笑顔や心の余裕が、子どもにとって一番の安心材料になるからです。
ここでは、親自身の心をケアする大切さについてお話しします。
親が笑顔でいることが、子どもにとって最高のサポート
子どもは親の表情や雰囲気を、とても敏感に感じ取っています。
どんなにいいアドバイスをしても、親がピリピリしていたら、子どもはなかなか安心できません。
完璧じゃなくてもいい。
いつもニコニコしていなくても大丈夫。
でも、あなたがほっとしているとき、子どもも自然とリラックスできるのです。
だからこそ、自分の気持ちを大事にすることは、子どもへの何よりのギフトなんですよ。
家事・仕事・育児…頑張りすぎている自分に気づこう
毎日、やることに追われていませんか?
「もっとちゃんとしなきゃ」
「私が頑張らないと」
そんなふうに、自分を追い込んでしまっていないでしょうか。
本当は、もう十分すぎるほど頑張っています。
自分に厳しくしすぎず、「疲れたな」「ちょっと休みたいな」と感じたら、どうかその気持ちを無視しないであげてくださいね。
休むことも、立派な親の仕事の一つです。
まずは自分を大事にすることから始めよう
子どものために、と一生懸命になりすぎると、自分のことを後回しにしがちです。
でも、あなた自身が満たされてこそ、子どもにも優しくできるのだと思います。
小さなことでもいいんです。
- 好きな飲み物をゆっくり飲む
- お気に入りの音楽を聴く
- 10分だけひとりの時間を作る
そんなふうに、自分を大切にする時間を、少しずつでも持ってみてくださいね。
「私自身を大事にすることが、子どものためにもなる」
そんなふうに思えたら、きっと心がふわっと軽くなりますよ。
7. まとめ
子どもの勉強を見ていると、ついイライラしてしまう。
そんな自分を責めて、さらに落ち込んでしまう。
親なら誰でも、一度は経験することだと思います。
でも、イライラしてしまうのは、あなたがそれだけ子どもを大切に思っている証です。
まずはその気持ちを、ぎゅっと抱きしめてあげてくださいね。
イライラを完全になくすのは難しくても、
- 心の持ち方を整えること
- 具体的なサポート方法を工夫すること
- 自分自身の心をケアすること
この3つを意識すれば、少しずつ、親子の時間は穏やかなものに変わっていきます。
焦らなくても大丈夫。
完璧な親じゃなくていいんです。
今日、もし一回でも、
「ちょっとイライラを抑えられたな」
「子どもをほめられたな」
そんな瞬間があったら、思いきり自分に〇をつけてあげましょう。
あなたの優しさは、ちゃんと子どもに伝わっています。
これからも、一緒に小さな一歩を積み重ねていきましょうね。
以上、佐々木(@kateikyo_megumi)でした!
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