こんにちは。横浜・鎌倉で活動するプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。
今日は中高一貫校に通うお子さんをお持ちの親御さんから質問をいただいています。

中高一貫校に入れて、大学受験まで一貫して面倒を見てもらえると思っていたのですが、最近の子どもの成績を見ると不安が出てきました。授業の進度についていけていないようで、数学と英語の理解が曖昧なまま進んでいる気がしています。本来は学校だけで十分だと思っていたので、家庭教師を検討することにどこか抵抗もあります。必要な状況なのか、それともまだ様子を見るべきなのか、判断に迷っています。
中学受験をして、中高一貫校に入学できた。これで高校受験は心配しなくていいし、付属の大学までついていればもう安泰・・・そう思いますよね。
なのに、いざ蓋を開けてみたら学校の勉強が難しくてついていくのがやっと、
テストのたびに大変な思いをしている。このままで大丈夫・・?と考える方、多いと思います。
せっかく中高一貫に入れたのだから、今更塾や家庭教師をつけるのに抵抗がある方もきっといらっしゃるはず。
そこで本記事では、中高一貫校で家庭教師をつけるべきか、その必要性やつける際の判断基準等について紹介します。
1. 中高一貫校に入れたのに、なぜ家庭教師が必要になるのか
中高一貫校は「6年間のカリキュラムで大学受験まで完結する」というイメージを持たれることが多いです。
そのため、成績が下がってきたときに
「学校に任せているはずなのに、なぜ外部に頼らないといけないのか?」
と疑問を感じる親御さんもいると思います。
中高一貫校は、
・公立の学校に比べて進度が速い
・扱う内容が高度(中学で高校内容を学ぶこともある)
・自学自走を前提にした指導方針
といった特性が重なり、つまずきが表に出ないまま進んでしまう構造 が存在しています。
学校の方針にもよりますが、つまづいた際に個別対応してもらえるとも限りません。
2. 外部機関に頼りたくないと感じるのは自然なこと
家庭教師など、外部に頼ることに抵抗感が出てしまうのも自然なことです。
- 授業料を払っているのに、さらに費用が必要なのかという疑問
- “学校だけで完結させたい”という期待
- 子ども本人の力を信じたい気持ち
- 外部を使うことが失敗のように感じる心理
これらはごく自然な感情です。
家庭教師を利用するかどうかは、学校の不足を責めるとか、お子さんの学力がどうとかではなく、学校教育と個別最適化の役割の違い をどう捉えるかという問題です。
3. 外部機関は「学校が拾えない部分」を補う役割
中高一貫校の授業は、6年間で一定の学力ラインへ到達させるようデザインされています。
一方、家庭教師などの外部機関は、
“個々の理解速度やつまずき方に合わせる”部分を補うものです。
つまり外部機関は「学校の不足を埋める存在」ではなく、
仕組みの違いを埋める合理的なサポート と考えると気持ちが楽になると思います。
4. 中高一貫校の学習で起こりやすい「つまずきの構造」
● 中1〜中2:基礎の抜けが表に出にくい時期
数学・英語・理科の抽象度が上がるタイミングです。
「授業は理解できているつもりでも、テストで取れない」という現象が起こりやすいです。
● 中2〜中3:進度の“速さ”が効いてくる時期
一度つまずくと、そのまま次の単元に入るため、理解の穴が連続しやすくなります。
● 高校以降:大学受験準備と学校進度がズレ始める時期
学校の進度は速いのに、模試の出題範囲は広いため、個別最適化が必要になることがあります。
5. 家庭教師をつけた方がいいケース
以下の項目に当てはまる場合は、家庭教師をつけると効果が出る可能性が高いです。
- 定期テストが平均点前後で安定しない
- 理解に時間がかかり、宿題が終わらないことが増えている
- 授業内容を「大体わかる」と言いつつ、テストで点が取れない
- 英語・数学の基礎事項を忘れている場面が多い
- モチベーションではなく「理解不全」が原因で勉強が進まない
- 模試の偏差値が1年以上下がり続けている
- 自宅学習の管理が親負担になっている
これらは“自力では改善しにくい構造”が起きているサインです。
外部の個別指導が入ると改善が早い傾向があります。
6. 家庭教師をつけなくてもよいケース
- 授業理解が安定している
- テストで平均より少し上の点数を継続して取れている
- 自宅で一定量の勉強が習慣化している
- 苦手教科があっても、時間をかければ自己解決できている
- 塾に通っていて学習量が十分に確保できている
これらに当てはまる場合は、家庭教師が絶対に必要!というわけではありません。
一時的な苦手であれば、無理に外部を入れる必要はありません。
7. 中高一貫校で家庭教師をつけるメリット
- 進度が早くても、その場で理解の抜けを補える
- テスト範囲が広い科目でも、重要部分の優先順位が整理される
- 科目ごとに必要な勉強量を調整できる
- 質問しづらい子でも、少人数なら話しやすくなる
- 学校の課題が多くても、処理の順番を整えられる
- 内部進学に必要な成績ラインを意識した学習ができる
中高一貫校の特性と相性が良いため、特に英語・数学の遅れが出た場合に力を発揮します。
8. デメリットと注意点
- 費用がかかる
- 先生との相性が成績に影響しやすい
- 指導の質が見えにくいことがある
- 不要な時期に始めると効果が薄い
家庭教師は“いつでもつければいい”ものではなく、適切なタイミングで利用することが重要です。
9. 家庭教師をつけるべきか判断するチェックリスト
以下の6項目を確認してみてください。
- 英語・数学の基礎の取りこぼしがある
- 宿題や課題の量に対して負担感が大きくなっている
- テストの点数がじりじり下がっている
- 授業内容の理解が曖昧になってきた
- 自宅学習が不安定で、毎回負担が生まれている
- 内部進学の条件に対して不安がある
2〜3項目以上当てはまれば、家庭教師の効果が出やすい状態といえます。
10. 家庭教師・塾・独学の使い分け
| タイプ | 向いている状況 |
|---|---|
| 家庭教師 | 基礎の抜け、理解の遅れ、質問しづらさ、学校進度とのズレ |
| 塾 | 定期的に学習時間を確保したい場合、受験対策に特化したい場合 |
| 独学 | 理解が安定していて、自律的に学習計画が実行できる場合 |
「どれが優れているか」ではなく、状況に合う形を選ぶことが最も効果的 です。
11. よくある質問
Q. いつから家庭教師をつけるべきですか?
A. 成績が下がり続けている時期は早めが有効です。
中1後半〜中2はつまずきが表に出やすいタイミングでもあります。
Q. 週1回で足りますか?
A. 基礎の補強なら週1回で効果が出ることが多いです。
単元が大きく遅れている場合は週2が安心です。
Q. 塾と家庭教師はどちらが良いですか?
A. テスト対策や理解の穴の補修は家庭教師が有利です。
演習量を確保したい場合は塾が向きます。
12. まとめ:判断の基準は“学習状況の構造”です
家庭教師をつけるかどうかは、
「不安だから」「周りがつけているから」ではなく、
お子さんの学習構造に問題があるかどうか を軸に判断しましょう!
必要なケースでは、個別に状況を確認し、苦手を克服して穴を埋めることで、6年一貫のカリキュラムに戻すことができます。
不要なケースでは、無理に外部を使わず、今の良い流れをそのまま維持すれば十分です。
お気軽にご相談ください
お子さんの状況を「定期テストの点数」「苦手科目」「授業理解の様子」を伺うことができれば、家庭教師が必要か不要かを客観的に判断できます。
無理な提案はしませんので、必要なときだけ気軽にお声がけくださいね。
以上、佐々木(@kateikyo_megumi)でした!
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