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人工知能時代を生き抜く子どもの育て方(神野元基)書評

読書

こんにちは。最近2in1タブレットPCを購入しました佐々木(@kateikyo_megumi)です。何のために買ったかって?そりゃあ決まってますよね、このブログを書くためでございます。もともとPCとかガジェット好きだし、ブログも好きだし。ちょっとオタクなんでしょうね。おっと、前置きが長くなりました。

さてみなさん、AIってご存知ですか?

さんざんニュースで取り上げられているから、もちろん知っているはずです。

しかし!AIが進化したらいったい何が起こるのか、そのあたりをきちんとわかっている人はごく少数ではないでしょうか。というか、未来のことなんて、だれにもわかりません。行ってしまえば当然です。

ただ、AIの発展により、人間の仕事が人工知能にとってかわられ、多くの人が職を失うという話に戦々恐々としている方も多いかと思います。

いったい、いまの子供たちが大人になるころには、どんな社会になっているのだろう…。

私もいち教育者として、この人工知能時代にどんなことを考えて教育を行うべきなのか。一度考えておくべきと思いました。

そこで手に取ったのが、この本です。

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人工知能時代に何が起こるか

人工知能が発展したときに、雇用面で起こりそうなことを挙げると、

・小さい時から夢見てきた仕事がなくなる

・学歴があるだけでは働き口がなくなる

・指示待ち人間は即クビになる

・コンピューターが扱えないのは読み書きできないのに等しい

現在の学校教育は、工場労働者を育てるためにちょうどいいシステムです。日直制や集団行動、休憩時間など、学校で優秀とされる人間は工場労働には向く人間です。

しかし、多くの人が気づいていますが、この教育システムはすでに社会のニーズとマッチしていません。社会が求める人物というのは工場で優秀な人間ではなく、世界で戦える人間です。

ということは、今の教育に乗っかるだけ、学校成績が優秀というだけでは、人工知能時代を生きられる人物にはなりえないのです。

 

必要なのは極める力と圧倒的能動志向

そこで求められることとは何か?

人工知能が発達すれば、作業的な仕事はほぼ人工知能にとってかわられることは間違いありません。

そこで人間がすべきこと、できることというのは、「これをやりたい!」という思いをもつことと、問題解決能力を高めることです。筆者はこれを「極める力」と表現しています。

好きなことをとことん極めることで自分の能力を高めること。これさえあれば、社会がどんなに変容しても、自力で生きていくことができるでしょう。

極める力をもとに

1.社会や組織に身をゆだねない

2.自分で考え、行動が起こせる

3.責任が持てる

これらを兼ね備えた、圧倒的能動志向を持った人。こういった人こそ、人工知能時代も生き抜ける人なのです。

 

極める力はどうすれば上がる?

そこで、極める力をどのようにして上げるのか。本書に書かれている5ステップを紹介します。

①目標設定

その子が最も好きなことを目標にする。ゲーム等でもOK

②目標の具体化

「この人みたいになりたい」を設定。

③課題抽出

目標と現状の差異は何かを考える

④解決策を考える

どうやったらできるのか、どんな練習をすれば上達するのかを考える

⑤振り返り

1週間実践して、どうなったか、どこができたか、問題点は何だったかを振り返る。

 

これは、勉強でもどんなことにでも、何か上達したいと思ったら実践できそうなフレームですね。この思考が子どものうちからできたら、何も怖いものなしだな…

 

大人の役割は?

この人工知能時代に、大人は子どものために何をしてあげられるでしょうか?大人だって、将来はどうなるか予測できません。

だからこそ、私たち大人が子どものためにできることを考えておくべきでしょう。

・アシストする

極める力や、それを育てる5ステップを紹介しましたが、これを大人が無理やりやらせては身につきません。あくまで子どもを主体にすることが重要でしょう。

大人はあくまでサポートなのです。

 

・技術を恐れない

さきほど、「コンピューターが使えないのは読み書きができないのと等しい」と書きましたが、まだまだ子どもにスマホやパソコンを持たせるのが心配という人も少なくないでしょう。

その理由として、「自分にはわからない世界だから…」と考える親御さんもいると思います。たとえば、LINEは危ないと決めつけて、LINEのアプリを一切使わせないという人がいます。

「わからない」という理由で使わせないようにすることについては、私は疑問に思います。わからないことから逃げて、触れないようにする姿勢は、教育にとっていいのでしょうか?子どもが「数学はわからない」と言って逃げていたらどうするのでしょうか?そう考えれば答えは出るはずです。

ではどうすればいいかというと、新しいテクノロジーが出てきたら、大人も使ってみること。どんなものなのかを試したり、知識を得たりしてから、使用する、しない、制限付きで許可するなどの判断をしても遅くはないのです。

・刺激を与え続ける

これからの将来、職業や働き方がどう変わっていくのか。

誰も完ぺきな予測はできません。そんな時代に子どもに与えるべきこと。それは様々な刺激でしょう。

様々なものを体感させ、世界を広げてあげる。そうすれば、好きなことも、興味を持てることも増えていきます。刺激も体験もない中で「好きなことを見つけよう」なんて無理です。刺激を与え続ければ、そのときは何も起こらなくても、あとになって「これが役に立った」と思えることもあるでしょう。子どもには無限の可能性があって、何がどう化学反応するかは、予測がつきません。だからこそ、様々な刺激を与えることが重要。

好きなことが増えれば、極める力を上げる機会もおのずと増すでしょう。つまり、チャンスが増えるのです。

まとめ!

人口知能時代。私たち大人も心配ですよね。自分の仕事が近い将来なくなるんじゃないかと。

だからこそ、私たち大人も、変化を恐れずにつねに学び、新しいことに触れ、何かを極めていく姿勢を子どもたちに見せることが重要なのではと思うのです。

そうです、だから私も勉強だけでなく新しい技術について学びたい。だからパソコンを増台したのは無駄遣いではなく、投資!将来への投資なのです!

私自身が楽しく学ぶ!そんな姿を子どもたちに見せたいですね。

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