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中高一貫校で塾の進度が合わない理由と、見直すべき判断ポイント

こんにちは。横浜・鎌倉で活動するプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。

今日はお子さんが中高一貫校に通っている親御さんからの質問を紹介します。

中高一貫校に入学した段階で、大学受験までを見据え、学習のペースや習慣づけを任せられればと思い、塾に通わせ始めました。

先取りを含めて全体を管理してもらえると考えていたのですが、実際には学校の進度と合わない場面が増えています。塾で扱っていない単元が学校で出てきたり、逆に塾が先に進みすぎていたりして、本人もどこに合わせればよいのか迷っている様子です。

当初期待していた役割と今の状況にズレを感じており、このまま続けるべきか、調整した方がよいのか判断に迷っています。

中高一貫校に通うお子さんを持つご家庭から、よくいただくご相談があります。
「塾に通っているのですが、学校の授業と進度が合わないんです」
「塾で習っていない単元が突然学校で出てきて、ついていけていないみたいで…」

実は、この悩みは珍しいことではありません。
学校の進度が早すぎる場合もあれば、逆に塾が先に進み過ぎてしまうケースもあります。


大切なのは、進度のズレは“能力の問題”ではないということです。
単純に、中高一貫のカリキュラムが公立とは大きく異なることで、起こりやすい現象なのです。

お子さんが「分からない」と感じてしまった時こそ、落ち着いて“現在地”を捉え直してあげると、勉強が急にスムーズになることがありますよ。


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1. 中高一貫校の進度の特徴を知る

まず知っておきたいのは、中高一貫校の授業は、一般的な公立の学校よりもかなり早く進むということです。


特に英語と数学はスピードが速く、半年〜1年以上先に進んでいる学校もめずらしくありません。

  • 体系数学で高校内容に早めに入る学校が多い
  • 英語は文法も長文もスピーディ
  • 定期テストが「学校オリジナル形式」で塾と一致しない

こうした事情から、「学校に合わせたほうがいいの?」「塾を変えるべき?」と迷ってしまうんですよね。


2. よくある“進度ズレ”の3つのパターン

① 学校が速すぎて、塾が追いつかない

中高一貫校は、独自の進度でどんどん進むため、
塾が公立基準だとどうしても遅れてしまいます。

数学では、一次関数・図形・証明に入るまでのスピードが速い学校も多く、
塾側がまだその単元を扱っていない時期に学校で出題されることがあります。

② 塾の方がどんどん先に進み、学校を置き去りにしてしまう

中高一貫専門塾に通っていると、
「3学期は全部先取り」「学校は復習扱い」という進め方をする塾もあります。
すると、学校の授業内容とタイミングが噛み合わず、お子さんが混乱しやすくなります。

③ 科目単位でズレるケース(数学だけ早い/英語だけ遅いなど)

中高一貫校は、科目ごとに進度が全く違うことも珍しくありません。
数学は高校内容に入っているのに、英語はまだ基本英文法を扱っている、という学校もあります。
このアンバランスさが、お子さんの「苦手意識」を生む原因になることがあります。


3. 進度が合わないとどうなるのか

進度のズレが続くと、以下のような影響が出てきます。

  • 定期テストで思うように点が取れなくなる
  • 「分からない」が積み上がり、授業が苦痛になる
  • 塾の宿題に時間を取られ、学校の復習ができない
  • 勉強に自信が持てなくなる

特に中2〜高1の時期は、学校のカリキュラムが一気に難しくなるため、
この時期の進度ズレは、後の成績に大きく響くことがあります。


4. 対処の第一歩は“現在地の把握”

焦らず、一番最初にやってほしいことはたったひとつです。
「学校の今の単元」と「本人の理解度」を把握することです。

親御さんが教え込む必要はありません。
ただ、お子さんがどこで止まっているかを知っておくだけで、
塾を続けるべきか、別の手段を考えたほうがいいかが見えてきます。

おすすめの確認方法は、次の3つです。

  • 定期テストの出題範囲と点数の変化
  • 学校ワークのどこで手が止まっているか
  • 本人が「ここ不安」と言っている単元

この3点だけでも、現在地はしっかり把握できます。


5. 科目別:進度ズレの対処法

【数学】

数学は進度のズレが特に大きく、苦手意識が出やすい科目です。
中高一貫の数学は、体系数学を使って高校内容へ早めに入る学校が多く、
塾のカリキュラムと必ずしも一致しません。

  • 文字式
  • 連立方程式
  • 一次関数
  • 証明
  • 図形

このあたりでつまずく子が急に増えます。
穴をひとつずつ埋めつつ、学校の進度に合わせて戻るだけで安定します。

【英語】

英語は学校の進度がとても速いのに、
単語力や基礎文法が追いつかない子が多いです。

特に多いのが、
be動詞と一般動詞をごちゃまぜにしてしまう問題です。

これは進度ズレの典型で、急いで進み続けると必ず出てきます。
学校の教科書に戻り、文法の基礎だけ立て直すと驚くほど改善します。

【国語】

国語は、塾のテキストが難しすぎて負荷がかかりすぎるケースが多いです。
学校の教科書レベルの文章に立ち戻ったほうが安定しやすい科目です。
古文が急に難しくなる学校では、塾の進度と噛み合わないこともあります。


6. 進度が合わないと思ったとき、選べる選択肢

① 塾を変える(中高一貫専門へ)

中高一貫校のカリキュラムを理解し、
学校の進度に合わせて柔軟に調整してくれる塾を選ぶと相性が良いです。

② 科目単位で切り替える

数学だけ家庭教師、英語だけ個別、
といった組み合わせでも大丈夫です。
全部を塾に合わせる必要はありません。

③ オンライン家庭教師を併用する

ピンポイントで進度調整ができるため、
忙しい中高一貫生と相性が良い学習方法です。
定期テスト前だけの短期利用も効果的です。


7. “進度が合っていないサイン”はこういうところに出ます

  • 宿題が終わらず、机に向かうのがつらそう
  • 学校で「何言っているのか分からない」と感じている
  • 塾ではできるのに学校テストが取れない
  • 少し先の単元に入るのを怖がる
  • 勉強時間のわりに成績が安定しない

ひとつでも当てはまる場合、進度ズレを疑ってみても良いかもしれません。


8. よくある質問(Q&A)

Q1:塾の進度が遅くても、続けたほうがいいのでしょうか?

A:次の2点を満たしているなら、続けても問題ありません。
① 学校の定期テスト範囲を、塾の学習でカバーできている
② 塾で扱っていない単元を、家庭学習で補えている

どちらか一方でも成り立っていない場合、進度の調整が必要です。塾を変える前に、科目単位で切り分けるだけでも状況は改善します。


Q2:学校の授業が速すぎて、ついていけていません。どうすればいいですか?

A:まず「今の単元」ではなく、「直前の単元」を確認してください。
中高一貫校では、前提理解が崩れたまま次に進むことが多く、そこで一気につまずきます。
先取りを止め、1〜2単元戻して理解を固めるだけで、授業の見え方が変わります。


Q3:数学だけ急に崩れてきました。塾の進め方が合っていないのでしょうか?

A:中高一貫ではよくある状況です。
数学は積み上げ型の科目なので、進度が合わないと最初に影響が出ます。
テストで失点している単元を洗い出し、計算・定義・基本問題まで戻すことが最優先です。応急処置的な演習より、基礎の確認が結果につながります。


Q4:塾に「学習管理」を期待していましたが、うまく機能していません。

A:多くの塾は、カリキュラムを進めることが主な役割です。
学校進度との細かなすり合わせや、科目ごとの優先順位までは見ていないこともあります。
管理を任せたい場合は、「学校の進度を基準に調整してもらえるか」を一度確認すると、今後の判断がしやすくなります。

9. まとめ:進度ズレは“本人のせいではない”ので安心してください

中高一貫生の進度のズレは、特別なことではありません。
学校のカリキュラムが特殊なために起こる“構造的な問題”なので、お子さんの能力とは関係ありません。

大切なのは、どこでつまずいているかを抑え、
科目ごとに調整することです。

進度が揃ってくると、
お子さんの「わかった!」という表情が自然と増えていきますよ。

以上、佐々木(@kateikyo_megumi)でした!

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