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「やる気が出ない中1」には理由があります。勉強嫌いのメカニズムを解説

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  1. はじめに
  2. 1.中1で勉強嫌いが増える理由(発達と環境の変化)
    1. 1.学習内容が一気に抽象的になる
    2. 2.思春期の入り口で「自我」が育ち始める
    3. 3.新しい環境に心も体も追いついていない
    4. 4.人間関係の変化も影響する
    5. 5.「中1ギャップ」――小学校との違いがもたらす混乱
    6. 6.この時期の「勉強嫌い」は正常反応
  3. 2.教育者の視点:中1の“勉強嫌い”をどう立て直すか
    1. 1.“やる気”ではなく“できる感”を取り戻す
    2. 2.「内容」ではなく「進め方」を一緒に再構築する
    3. 3.「伴走型の支援」で、自分のペースを取り戻す
    4. 4.「記録と見える化」で、努力が“形になる”安心を
    5. 5.「できるようになる設計」は科学でできている
  4. 3.ご家庭で意識してほしいこと(=無理しなくていい範囲)
    1. 1.「やらせる役」にならないことが、いちばんの支え
    2. 2.親御さんにお願いしているのは「観察と共有」だけ
    3. 3.「一緒に頑張る」より、「信頼して任せる」
    4. 4.声かけは“量”より“質”を意識して
    5. 5.家庭が“安心の場所”であることが、学びの土台に
  5. 4.保護者との連携スタイル(安心して任せられる協働)
    1. 1.「丸投げ」でもなく、「共闘」でもなく
    2. 2.毎週の共有で、「小さな変化」を見逃さない
    3. 3.「報告」ではなく「対話」で進める
    4. 4.「任せる」とは、“信じる仕組み”を作ること
    5. 5.「家庭 × 専門家」のチームで、学びを支える
  6. 5.よくあるご相談(Q&A)
    1. Q1.うちの子、本当に中1でここまで勉強しないって普通なんでしょうか?
    2. Q2.塾に通わせても続きませんでした。家庭教師なら何が違うんですか?
    3. Q3.やる気がまったく見えません。どうしたらスイッチが入るのでしょう?
    4. Q4.家庭で何かしたほうがいいことはありますか?
    5. Q5.成果が出るまで、どれくらいかかりますか?
  7. 7.まとめとご相談案内
    1. ご相談はいつでもお気軽に

はじめに

中学生になってから、急に勉強を嫌がるようになった…。
そんなお子さんの姿に、戸惑っている親御さんは少なくありません。

「小学生のころは素直にやっていたのに」
「テスト前でも全然焦らない」
「言えば言うほど反発してくる」

このようなご相談を、中1の秋ごろからよくいただきます。
でも、どうか安心してください。
「中1の勉強嫌い」は、とても自然なことなんです。

中学1年生というのは、子どもの成長段階の中でも特に大きな変化が重なる時期です。
学校の勉強は一気に難しくなり、部活動や人間関係など、生活の中心もがらりと変わります。
そのなかで「疲れて集中できない」「何から手をつけていいかわからない」と感じてしまうのは、ごく普通の反応なんです。

勉強が嫌いになってしまうと、つい「やる気の問題」や「性格のせい」と考えてしまいがちですが、実はそうではありません。
多くの場合は、“学び方が合っていない”ことが原因なんです。

そんなときこそ、プロの視点を借りていいんです。
お子さんがどこでつまずき、どうすれば「わかる」「できる」を取り戻せるのかを、丁寧に見ていけば、勉強は少しずつ動き出します。

このページでは、中1で勉強嫌いが起こる理由と、その背景にある“成長のしくみ”をお伝えします。
そして、家庭教師としてどのように立て直していくのかを、具体的にご紹介します。

焦らず、あたたかく、そして少し科学的に。
中1の“勉強嫌い”は、正しく支えればちゃんと立て直せるんです。

1.中1で勉強嫌いが増える理由(発達と環境の変化)

中学1年生の春から夏にかけて、「急に勉強しなくなった」「机に向かう時間が減った」と感じる親御さんがとても多いです。
実際、家庭教師の現場でも、この時期の相談は毎年のように増えます。

けれど、この変化は“怠け”や“性格の問題”ではありません。
中1という時期には、勉強が嫌いになる理由がいくつも重なっているのです。

1.学習内容が一気に抽象的になる

中学校の勉強は、知識の「暗記」から「理解」に変わります。
小学校までは「例を見て真似する」ことでなんとかなることも多かったですが、
中学では「なぜそうなるのか」「どんな仕組みか」を自分で考える力が求められます。

たとえば――

  • 算数では「やり方を覚える」だったのが、数学では「式の意味を理解する」に。
  • 英語では「単語の暗記」から「文法+表現力の定着」に。

この変化に、まだ“学び方”が追いついていない子がほとんどです。
特に英語・数学・理科のような積み上げ型教科では、ほんの小さな抜けが大きな苦手に変わります。

そして、「頑張っても結果が出ない」「前はできたのに」と感じると、子どもの中に“できない自分”というイメージが生まれ、
それが**「やる気が出ない」=防衛反応**として表れます。

2.思春期の入り口で「自我」が育ち始める

中1は、心理的にも非常に繊細な時期です。
「自分で考えたい」「大人に指図されたくない」という気持ちが芽生え、
これまで素直に受け入れていたアドバイスにも距離を置こうとします。

これは「反抗期」ではなく、自立の練習なんです。

自我の確立が始まることで、外からの言葉よりも「自分の中の声」を優先しようとします。
そのため、「やりなさい」と言われると、やる気をなくすように見えることがあります。
でも実は、「自分で決めて動きたい」という自然な欲求の現れなんです。

一方で、判断力や自己管理力はまだ発展途上。
“自分でやりたいけど、どうすればいいかわからない”という矛盾の中で、
勉強がうまくいかずに自信を失ってしまうこともあります。

3.新しい環境に心も体も追いついていない

中学校に入ると、生活のリズムや人間関係が大きく変わります。

  • 授業科目が一気に増える
  • 担任以外の先生が担当する
  • テストや成績のプレッシャーが加わる
  • 部活が始まり、帰宅が遅くなる

この“環境の変化”は、想像以上にエネルギーを使います。
多くの子が新しい世界に順応しようと頑張る一方で、
家ではエネルギー切れを起こし、「疲れて動けない」状態になるのです。

夕食後に寝てしまったり、スマホに逃げたりするのも、実は**“回復行動”**。
「やる気がない」のではなく、「充電が足りていない」だけなんです。

4.人間関係の変化も影響する

思春期初期は「他人の目」が気になり始める時期でもあります。
「できない自分を見られたくない」「失敗したくない」という気持ちが強まり、
苦手な教科や課題から距離を置こうとする子も多いです。

特に女子生徒では、友人関係が生活の中心になる傾向があります。
学校でのストレスが高いと、家では“何もしたくない”状態に陥りやすくなります。
一方、男子生徒は「自分をかっこよく見せたい」意識が高まるため、
「勉強してもできない自分」を避けるように振る舞うこともあります。

どちらも自然な心理の動き。
けっして“だらしない”わけではありません。

5.「中1ギャップ」――小学校との違いがもたらす混乱

文部科学省でも「中1ギャップ」という言葉で指摘されていますが、
小学校と中学校では、学習環境そのものがまったく違います。

小学校中学校
先生が全教科を担当教科ごとに先生が変わる
一斉指導でもペースはゆるやかテストや進度が早い
間違えてもフォローが手厚い自分で補う力が必要
評価は「努力」も含まれる「点数」や「順位」が明確

この変化にまだ慣れていないうちは、「頑張っても報われない」「急に置いていかれた」と感じてしまい、
勉強への意欲をなくしてしまうことも珍しくありません。

6.この時期の「勉強嫌い」は正常反応

ここまでのどの要素も、“中1だからこそ”起きることです。
心も体も急成長している途中で、バランスを取るのが難しくなるのです。

ですから、「勉強嫌い」は“異常”ではなく、成長の証でもあります。
親御さんが心配するのは当然ですが、
この時期をどう支えるかで、今後の学び方が大きく変わります。

大切なのは「叱って直す」ことではなく、
「なぜ止まっているのか」を一緒に理解し、再び動き出せる環境を整えること。

次の章では、家庭教師として、どうやって“中1の勉強嫌い”を立て直していくのか。
現場で実際に成果を出してきた方法を具体的にご紹介します。

2.教育者の視点:中1の“勉強嫌い”をどう立て直すか

中1で勉強を嫌いになる子は、本当に多いです。
ですがその多くは、「やる気がないから」ではなく、**“何をどうすればいいのかが分からない状態”**になっているだけなんです。

だからこそ、教育者ができる最初のサポートは「気合いを入れさせる」ことではありません。
むしろ、「できる」「わかる」という感覚を取り戻し、もう一度“学びが自分ごとになる状態”へ戻してあげることが大切です。

ここでは、家庭教師として私が現場で大切にしている3つの軸をお話しします。

1.“やる気”ではなく“できる感”を取り戻す

多くの親御さんが、「うちの子はやる気がなくて…」とおっしゃいます。
でも実は、やる気がないのではなく、やる気を出す根拠がなくなっているだけなんです。

勉強に限らず、人は「できる」と思えるときに動きます。
“やってもできない”経験が続くと、脳は「失敗を避けるモード」になります。
この状態では、いくら「頑張ろうね」と声をかけても、子どもは動けません。

そこで、最初に行うのが「成功体験の再設計」です。

たとえば、数学でテスト平均が30点台の子に、
「今回は70点を目指そう」と言っても現実味がありません。
でも、「まず1問目を確実に取ろう」なら、達成できます。
小さく区切って成功させることで、脳は「できた」を感じ取り、ドーパミンが分泌されます。

その積み重ねが「またやってみよう」という前向きな気持ちを生み出します。
やる気は結果であって、スタート地点ではない
これは、何百人もの中学生を見てきて感じる共通点です。

2.「内容」ではなく「進め方」を一緒に再構築する

中1のつまずきには、“学習内容の理解不足”よりも、
“勉強の進め方が合っていない”ケースが圧倒的に多いです。

たとえば、学校のワークを「上から順に解く」だけでは、
「わからないところを放置したまま」になることがあります。
こうして穴が広がり、「何をしても伸びない」と感じてしまうのです。

だから私は、最初に**“学習動線”を再設計**します。

  • どこで止まっているのかを、単元ごとに分析する
  • 「理解→確認→定着」のサイクルを整える
  • 勉強時間ではなく、“到達点”で管理する

たとえば英語では、まず「単語・文法・音読」のどれが弱いかを把握します。
数学なら、「解き方」ではなく「考え方の理解度」を測ります。
このようにして、子どもが「つまずいている原因」を自覚できるように導くのです。

自分の課題を知ることは、自己効力感(自分にはできるという感覚)を取り戻す第一歩です。
これを一緒に整理していくと、勉強が“苦行”から“課題解決”へと変わっていきます。

3.「伴走型の支援」で、自分のペースを取り戻す

中1の段階では、まだ“自分で管理する力”は未成熟です。
だから、「自分でやりなさい」だけでは前に進めません。
家庭教師の役割は、“走り方を教えるコーチ”ではなく、隣で一緒に走る伴走者です。

私は、指導の初期段階では「週単位の目標設定+記録共有」を重視しています。
1週間のうちに「何をどこまでできたか」を振り返り、
「前回よりも進めた」「自分で気づけた」を積み上げていく。

たとえば、ある生徒(中1男子)は、最初は「何をやればいいかわからない」と言っていました。
ですが、1か月目には「自分で復習リストを作る」ようになり、
2か月目には「今週の目標」を自分から提案できるようになりました。

このように、伴走の中で“自分で考えて動ける仕組み”を整えると、
子どもは自然と自立していきます。
支えながら、少しずつ手を離していく。
教育は“自立の練習”なんです。

4.「記録と見える化」で、努力が“形になる”安心を

中1の子は、成果が見えないとモチベーションが続きません。
だから私は、授業ごとに「今日できたこと」「次につなげること」を記録し、
親御さんにも共有しています。

この見える化には、3つの効果があります。

  1. 子ども自身が達成感を得られる
  2. 保護者が安心できる
  3. 教師が次の指導方針を調整しやすくなる

たとえば、「前回よりも英文がスラスラ読めたね」と一言伝えるだけで、
本人の表情がパッと明るくなります。
“努力が見えている”と感じられることが、最大のエネルギーになるのです。

勉強は結果が出るまで時間がかかるものですが、
プロセスを可視化すれば、途中経過にも価値を感じられるようになります。

5.「できるようになる設計」は科学でできている

私が現場で意識しているのは、勉強を「気合」ではなく「設計」で動かすことです。
学習心理学では、**「達成動機」よりも「自己効力感」**が行動を左右すると言われています。
つまり、「自分にはできそうだ」と思えた瞬間に、人は動くのです。

そのために必要なのは、

  • 適切な課題設定(難しすぎず、簡単すぎない)
  • フィードバックの質(何が良かったかを明確に伝える)
  • 成長の可視化(前回との比較で見る)

この3つの要素を組み合わせることで、子どもの勉強は“感情に頼らない軌道”に乗ります。
やる気は波がありますが、仕組みはブレません。
だからこそ、教育は「励ますこと」ではなく「仕組みを整えること」なんです。

ここまでの話をまとめると、
中1の“勉強嫌い”を立て直すカギは、**「できる感 × 設計 × 伴走」**です。

お子さんに「勉強しなさい」と言う代わりに、
「一緒に“できる形”を見つけよう」と伝えてあげる。
そのサポートを担うのが、私たち家庭教師の専門領域です。

次の章では、そんなサポートを最大限に活かすための、
「ご家庭で意識してほしいこと(=無理しなくていい範囲)」についてお話しします。

3.ご家庭で意識してほしいこと(=無理しなくていい範囲)

「子どもの勉強がうまくいかないと、自分のせいのように感じてしまう」
そんなふうにお話しくださる親御さんがとても多いです。

でもどうか、少し肩の力を抜いてください。
お子さんが“勉強を嫌いになる”のは、親御さんの努力不足ではありません。
中1という年齢の変化と、環境の負荷が重なった結果として、ごく自然に起こることなんです。

家庭でできることは限られています。
そしてその限られた範囲で十分なんです。

1.「やらせる役」にならないことが、いちばんの支え

中1の子にとって、親からの「勉強しなさい」は、
“心配”ではなく“プレッシャー”として届いてしまうことがあります。

まだ自分のペースをつかめない中で、外から急かされると、
「わかってるけど、動けない」という葛藤が強まり、
結果的に親子の関係が緊張してしまうことも。

ですから、家庭での役割は「やらせる人」ではなく、
**「見守る人」「観察する人」**に変えていくのが理想です。

勉強を始める・進めるのはお子さん自身。
親御さんの役割は、その様子を“静かに見守り、変化を気づいて伝える”ことなんです。

2.親御さんにお願いしているのは「観察と共有」だけ

私は、保護者の方にいつもこうお伝えしています。
「一緒に勉強していただく必要はありません。
お願いしたいのは、“観察”と“共有”だけです。」

たとえば――

  • どの教科で手が止まっているか
  • どんな時間帯なら集中しやすいか
  • 勉強のあとにどんな表情をしているか

こうした情報は、指導の設計にとても役立ちます。
家庭教師は、授業中の姿しか見られません。
一方、親御さんは“日常の断片”を一番よく知っています。
その視点を共有していただくことで、学習設計がより正確になります。

つまり、**親御さんは「学びの観察者」でいてくださればいい」**のです。
叱るでも、励ますでもなく、静かに見守ることが、
実は一番効果的なサポートになります。

3.「一緒に頑張る」より、「信頼して任せる」

お子さんが勉強を嫌がると、「私も一緒に頑張らなきゃ」と思うかもしれません。
でも、親が“共に闘う”形になると、どうしても摩擦が生まれます。
「今日はやったの?」「まだやってないの?」という会話が、
お互いのストレスになってしまうこともあるでしょう。

そんなときは、「先生に任せているから大丈夫」と、
一歩引いて見守る勇気をもっていただけると嬉しいです。

教育の専門家が入ることで、親子の関係を“安心できる距離”に戻せます。
家庭教師の役割は、勉強を教えることだけでなく、
親子が笑顔で過ごせる時間を取り戻すことでもあると感じています。

4.声かけは“量”より“質”を意識して

勉強への声かけは、少なくても構いません。
むしろ、数よりも“伝え方の温度”の方が大切です。

「頑張りなさい」よりも、
「今日、疲れてない?」「どこまでできた?」という言葉のほうが、
子どもの心には優しく響きます。

そして、うまくいった日には「昨日より進んだね」「自分で動けたね」と、
“結果”ではなく“プロセス”を褒めてあげてください。
そうすることで、お子さんの中に「自分で進めた」という実感が育っていきます。

5.家庭が“安心の場所”であることが、学びの土台に

どんなにいい勉強法でも、子どもの心が不安定では続きません。
家が「怒られる場所」「責められる場所」になると、
学びそのものを避けようとするようになります。

反対に、「安心して失敗できる場所」がある子は、
どんな環境でも必ず成長していきます。

ですから、家庭は“成果を求める場所”ではなく、
“回復できる場所”であってほしいのです。
安心の土台ができたとき、子どもはまた学び始めます。


中1の勉強嫌いを立て直すには、
「親が頑張る」ではなく、「親が安心して任せる」ことがいちばんの近道です。

4.保護者との連携スタイル(安心して任せられる協働)

私は、家庭教師という仕事を「お子さんと二人三脚で進む仕事」と同じくらい、
「ご家庭とチームで動く仕事」だと考えています。

勉強というのは、家庭という生活の中で積み重ねられていくものです。
だからこそ、家庭教師だけが頑張ってもうまくいかないし、
親御さんだけが背負ってもうまくいかない。

大切なのは、それぞれの立場が“安心して役割を果たせる”協働関係です。


1.「丸投げ」でもなく、「共闘」でもなく

ご家庭の中には、
「家庭教師にすべて任せたい」という方もいれば、
「親としても何かしなきゃ」と思われる方もいます。

でも、どちらか一方に偏ると、お子さんが“間に挟まれて”苦しくなってしまうことがあります。

理想は、「任せながら、信頼して見守る」形です。
家庭教師は“現場の専門家”として分析と設計を行い、
親御さんは“環境の専門家”としてお子さんの日常を見守る。

この二つの視点が重なると、指導の質が格段に上がります。


2.毎週の共有で、「小さな変化」を見逃さない

私の指導では、週ごとに保護者の方と連絡を取り合っています。
授業の様子だけでなく、家でのちょっとした表情や、
「最近この教科に自信が出てきたみたいです」といった変化も共有していただきます。

そうした情報から、次の指導のヒントが生まれます。

たとえば、ある生徒が「英語の勉強を嫌がらなくなった」と聞いたとき。
理由を探ると、実は「先生が“発音をほめてくれた”のが嬉しかった」と教えてくれました。
このような“学びの動機”を一緒に見つけていくことで、サポートはどんどん精度が上がります。

親御さんと家庭教師が同じゴールを共有しながら進むこと。
それが、子どもの成長スピードを一気に加速させるのです。


3.「報告」ではなく「対話」で進める

私は、指導報告を“連絡”ではなく“対話”の場として大切にしています。

単に「今週はこれをやりました」ではなく、
「今、こういうところで迷っているようです」「来週はここを少し変えてみたいと思います」といった、
“次への提案”を含めてお伝えします。

そして、親御さんからも「最近こういう反応がありました」と教えていただく。
そのキャッチボールの中で、最も適した学習設計を見つけていきます。

こうした双方向の対話があることで、
「お任せしているけれど、ちゃんと見えている」という安心が生まれます。


4.「任せる」とは、“信じる仕組み”を作ること

「任せる」というのは、放っておくことではありません。
お互いの役割を明確にしたうえで、信頼の仕組みをつくることです。

家庭教師が責任をもって指導・分析を行い、
その経過を親御さんが把握できるように共有する。
この“透明性”があることで、親御さんは安心して任せられるようになります。

たとえば、
「今週は宿題よりも、理解の深堀りを優先しました」
「英語は文法をいったん止めて、リスニングに切り替えます」
というように、意図を明確に説明すること。
そうすることで、家庭と指導が“同じ方向”に向かっていけるのです。


5.「家庭 × 専門家」のチームで、学びを支える

お子さんの成長は、ひとりの努力ではつくれません。
学校・家庭・指導者、それぞれが持つ“強み”を活かしてチームになることで、
安定した学びの軌道に乗せることができます。

家庭教師は、勉強を教える人ではなく、学びを設計する人
そして、親御さんはその学びを支える“安心の土台”です。

それぞれが無理をせず、役割を補い合うことで、
子どもの中に「自分は見てもらえている」「信じてもらえている」という感覚が生まれます。

その安心が、勉強へのエネルギーになるんです。


5.よくあるご相談(Q&A)

Q1.うちの子、本当に中1でここまで勉強しないって普通なんでしょうか?

A.はい、とてもよくあることです。
小学校から中学校へ上がる時期は、学習内容も生活リズムも一気に変わります。
心も体も“成長の途中”にあり、どうしても一時的にペースを崩す子が多いです。

大切なのは、今の状態を「怠けている」と決めつけないこと。
“勉強嫌い”という表面的な反応の奥には、理解が追いつかない不安や疲労感が隠れています。

この段階で焦って叱るよりも、「いったん立て直そう」と環境を整えるほうがずっと効果的なんです。
家庭教師のサポートは、まさにその“再スタート”を支えることにあります。


Q2.塾に通わせても続きませんでした。家庭教師なら何が違うんですか?

A.塾と家庭教師の一番の違いは、ペースを「子ども基準」で設計できるかどうかです。

塾ではどうしても集団のスケジュールに合わせる必要があり、
理解が追いつかないまま進んでしまうことがあります。

家庭教師は、お子さん一人の理解度を見ながら、
「今は戻るべきか」「先に進むべきか」を毎回調整できます。
また、わからない原因を分析し、教え方そのものを変えることもできます。

つまり、勉強そのものを教えるだけでなく、学び方を再設計するのが家庭教師の役割なんです。


Q3.やる気がまったく見えません。どうしたらスイッチが入るのでしょう?

A.“やる気”は押して入るスイッチではなく、「できた」という実感から自然に点く灯りのようなものです。

最初から気持ちを変えようとしても、なかなかうまくいきません。
まずは「簡単にできる課題」や「得意な教科」から取りかかり、
“成功体験”を積み重ねていくのが一番の近道です。

私の指導では、初回からいきなり長時間の勉強を求めません。
10分でも、1問でも、できたことを記録し、
「やればできる」を可視化することで、子どもの中の“やる気”が再び動き出します。


Q4.家庭で何かしたほうがいいことはありますか?

A.無理に「何かをする」必要はありません。
むしろ、「家庭が安心できる場所であること」がいちばんのサポートです。

お子さんが「怒られる」「比べられる」と感じる環境では、
学びへの意欲がすぐに消えてしまいます。

ですから、ご家庭では“安心して休める”“話しかけられる”空気を大切にしてください。
それだけで、子どもの中に「また頑張ろう」という余力が生まれます。

家庭教師が勉強を支え、ご家庭が心を支える。
この役割分担がうまく回ると、学びは安定していきます。


Q5.成果が出るまで、どれくらいかかりますか?

A.お子さんの状態によって違いはありますが、
多くのケースで1〜2か月ほどで変化が見え始めます。

最初に現れるのは、点数よりも「行動の変化」です。
「机に向かうようになった」「自分から話すようになった」など、
“やろうとする姿勢”が少しずつ戻ってきます。

そこから半年ほどで、学習習慣が安定していくお子さんが多いです。
変化のスピードは人それぞれですが、
確実に前に進んでいることを、私たちは一緒に記録しながら見届けていきます。


こうしたご相談は、どのご家庭にも共通しています。
だからこそ、今のつまずきは“特別なこと”ではないのです。

焦らず、比べず、いま目の前のお子さんのペースを大切に見ていく。
それが、一番の近道なんです。


7.まとめとご相談案内

中学1年生で「勉強が嫌いになってしまった」というお悩みは、決して珍しいことではありません。
むしろ、多くの子が同じ壁にぶつかりながら成長していきます。

小学校から中学校へと環境が変わるこの時期は、
心も体も急速に成長しながら、バランスを取るのがとても難しい時期です。
「やらない」「できない」には、必ず理由があります。

その理由を責めるのではなく、一緒に見つけ、整えていくこと
それが、教育者としての私たちの仕事です。


勉強嫌いは「やる気の問題」ではありません。
ほとんどの場合、
・勉強の方法が合っていない
・理解の順序がずれている
・安心して取り組める環境がない
このいずれか、またはいくつかが重なっているだけなんです。

だからこそ、仕組みを整えれば必ず変わります。

家庭教師の役割は、“頑張らせること”ではなく、“学びを立て直すこと”。
お子さんのペースを尊重しながら、再び「できる」「わかる」を取り戻していきます。


ご家庭にお願いしているのは、「頑張ること」ではありません。
ただ、お子さんの小さな変化に気づき、それを一緒に共有していただくだけで十分です。
その情報をもとに、私たちが学習設計を更新し、
最短距離で成果につなげていきます。

親御さんが安心して任せられる――
そんな“チーム”として、お子さんの学びを支えていくのが私たちのスタイルです。


ご相談はいつでもお気軽に

お子さんの「勉強嫌い」は、努力不足ではなく、学び方の問題です。
正しく支えれば、必ず立て直せます。

初回のご相談では、
・今の学習状況の整理
・つまずきの原因分析
・お子さんに合った学び方の提案
を、丁寧に行っています。

「一度話を聞いてみたい」「どこから始めればいいかわからない」
そんなお気持ちで構いません。

どうぞ、お気軽にご相談ください。
一緒に、“もう一度動き出す学び”を取り戻していきましょう。

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