こんにちは。横浜・鎌倉で活動するプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。
今日は中学生のお子さんがいるお母様からの「子どもの集中力」に関する質問を取り上げます!

最近、息子の勉強に対する集中力が続かず、正直、どう接していいのか分からなくなっています。
息子は、勉強を始めてもすぐに他のことに気を取られてしまい、全く集中しないんです。たとえば、数学の宿題をしている最中に、「今日は何をするか考えちゃった」や「お腹すいた」と言い出して、勉強どころじゃなくなります。スマホを触ったり、YouTubeを見始めたりすることもしょっちゅうで、勉強の時間を長く確保しても、結局進まないことが多いです。
親として、「もっと集中して勉強してほしい」「こんなことしている場合じゃない」と注意するのですが、子どもは「わかっているけど、どうしてもできない」と言って、うまくいかないことに対してストレスを感じているようです。私もどうサポートすれば良いのかがわからず、ついイライラしてしまいます。
どうすれば、子どもの集中力を高め、勉強に前向きに取り組めるでしょうか?勉強する環境を整えるために何か方法はありますか?何かアドバイスをいただけると嬉しいです。
「うちの子、本当に集中力がないんです」
「机には向かうけれど、すぐに違うことを考え始めてしまって…」
これは、私が日々お話を伺う中で、たくさんの親御さんから聞く言葉です。
お子さんのことを思って、毎日声をかけ、環境を整え、見守っているのに、肝心の勉強になると気が散ってしまう。そんな様子を見て、つい「ちゃんと集中して!」と強く言ってしまった経験、ありませんか?
でも、実はその“集中できない”という現象、お子さんのやる気の問題ではない可能性が高いんです。
その原因は、もしかすると 「雑念を招く環境」や「脳のしくみ」 にあるかもしれません。
この記事では、お子さんが勉強中に浮かんでくる雑念への対処法や、親としてできる具体的なサポート方法を、やさしく、実践的にお伝えしていきます。
勉強中に雑念が浮かぶのは自然なこと
雑念が止まらないのは「脳の性質」でもある
まず、ひとつお伝えしたいことがあります。
それは――勉強中に雑念が浮かぶのは、決して「ダメなこと」ではないということです。
人間の脳には「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」という働きがあります。これは、手や目を使って何かに集中していないときに、自然と活性化する脳の活動で、いわば「ぼーっとするモード」なんですね。実はこのDMNが働いているとき、人は過去のことを思い出したり、未来のことを想像したり、全く関係ないことを思いついたりします。
つまり、意識的に集中していないと、脳はすぐに“雑念モード”に入ってしまう性質を持っているんです。
たとえば、私たち大人でも、「よし、夕飯の献立考えよう」と思っても、気づけばスマホを見ていたり、「洗濯物取り込まなきゃ」と思って違うことをしていたりしませんか?
子どもたちの脳も、同じように気が散ってしまうのです。
ですから、お子さんが「集中したいのに、つい違うことを考えちゃう」と話していたら、それは自分を責めるのではなく、“人間らしい脳の動きなんだよ”と受け止めてあげることが大切です。
2-2. 思春期の子どもが特に気が散りやすい理由
また、特に中学生・高校生など思春期の子どもたちは、脳の構造が発達途中で、“集中力”や“我慢する力”がまだ未熟だと言われています。
前頭前野という、集中力や判断力、感情をコントロールする部位は、20代まで発達が続くとされており、中高生の段階では「意識して集中する」こと自体がとても負荷の高い作業なのです。
加えて、思春期特有の“感情の波”や“自己肯定感の揺らぎ”も、集中を妨げる要因になりがちです。
たとえば、
- テストで失敗したことをずっと引きずっている
- 友達とのやりとりでモヤモヤしている
- 「自分はどうせできない」と思い込んでいる
こんな心の中のモヤモヤが、勉強中に「雑念」として顔を出してしまうのです。
ですから、表面的には「ぼーっとしてる」「気が散ってる」と見えても、実は心の中では一生懸命、感情と戦っているのかもしれません。
雑念を責めず、「戻る力」を育てよう
ここで大切なのは、「雑念をゼロにする」のではなく、雑念から戻ってくる“切り替え力”を育てることです。
人間は誰でも、集中し続けることはできません。
でも、「あ、また考えが逸れてたな」と気づいて、すっと勉強に戻れる――この“戻る力”こそが、実は集中力の土台なんです。
ですから、親としてできることは、
- 雑念に気づいて戻ってこられたことを認める
- 雑念そのものを責めない
- 「集中しなさい」ではなく、「一緒に集中しやすい工夫をしようか」と寄り添う
といった、やさしい関わり方です。
たとえば、「今ちょっと気が散ってたね。でもまた机に戻って偉いね」と声をかけてあげるだけでも、子どもは「また頑張ろう」と前向きな気持ちになれます。
このように、「雑念があること自体は普通なんだよ」「そこから戻ってこれる力を育てていけばいいんだよ」と、安心感を与える言葉や姿勢が、お子さんの集中力をゆっくりと育てていきます。
集中できないのは環境のせい?
「うちの子、本当に集中力がなくて…」と感じるとき。
つい「性格なのかな」「やる気の問題かも」と思ってしまいがちですが、実は環境が大きな影響を与えているケースがとても多いんです。
子どもは大人以上に、目に入るもの・耳に入る音・空気感などに影響を受けやすく、勉強中に雑念が浮かびやすい環境では、どうしても集中しにくくなってしまいます。
気が散る勉強環境にありがちな共通点
もしかすると、お子さんがいつも勉強している場所は、こんな環境になっていませんか?
- 机の上に、教科書以外のもの(漫画・ゲーム・お菓子など)がある
- 勉強しているすぐ横でテレビがついている
- スマートフォンが手の届くところにある
- 椅子が合っておらず、長時間座っていられない
- 家族の会話や料理の音が聞こえてくる
こうした環境では、どんなに「やるぞ!」と思って机に向かっても、ちょっとしたきっかけで意識がそれてしまうのは当然のこと。
雑念は、本人の中から湧くものだけでなく、“外からの刺激”でもどんどん呼び起こされてしまうのです。
一方で、必要なものだけが机にそろい、静かで落ち着いた空間であれば、自然と脳も「集中モード」に入りやすくなります。
すぐできる!集中しやすい環境を整えるコツ
「じゃあ、環境を整えるって具体的にどうしたらいいの?」と思われる方もいるかもしれません。
ここでは、すぐに始められるシンプルな工夫をご紹介します。
■ 机の上は“必要なものだけ”
使わないプリントやお菓子の袋、ふせん、筆箱の中身が散乱していると、目から入る情報が多すぎて脳が疲れてしまいます。
→ 使う教科書・ノート・ペン1本に絞ってスタートしてみましょう。
■ 静かな空間を選ぶ(もしくはつくる)
リビングでも勉強できるお子さんもいますが、家族の話し声やテレビの音があると気が散るタイプの子も多いです。
→ イヤーマフや耳栓、ホワイトノイズアプリなどで音を和らげるのも効果的です。
■ 座りやすい椅子と、適度な明るさの照明
意外と見落とされがちですが、「椅子が合わなくて落ち着かない」「暗くて目が疲れる」など、身体的に集中しにくい環境もあります。
→ 足が床につく椅子、手元を照らすライトなど、“身体が疲れにくい”工夫も大切です。
スマホ・テレビ・ゲームの扱い方とルール作り
そして、多くの親御さんが頭を悩ませるのが「スマホ」や「ゲーム機」の存在ですよね。
「勉強中は触っちゃダメって言ってるのに、気づけば手に持ってる…」
「取り上げると逆ギレされるし、でも放っておくわけにもいかない」
と、ジレンマに陥ることも多いと思います。
ここで大切なのは、「完全に取り上げる」ことよりも、「自分でコントロールできる感覚」を持たせてあげることです。
◎ 話し合ってルールを決める
- 「勉強中はスマホはここに置こうか」
- 「30分ごとに1回チェックしていい時間をつくるのはどう?」
- 「終わったらご褒美に10分ゲームしようか」
など、**“取り上げる”のではなく、“使い方を一緒に考える”**ことで、子ども自身の納得感が生まれます。
◎ タイマー活用で自律を促す
スマホそのものを勉強に使うことも可能です。たとえば、
- タイマーアプリで「25分勉強 → 5分休憩」をセットする(ポモドーロ法)
- 勉強時間記録アプリで「今日はこれだけやった」を“見える化”する
こういった使い方なら、「スマホ=誘惑」ではなく、「スマホ=味方」に変えていくこともできます。
環境のちょっとした変化が、集中力を大きく変える
集中力というのは、「やる気」や「性格」だけでどうにかなるものではありません。
子どもが集中しやすい環境かどうか、それだけで結果が大きく変わることも多いのです。
ですから、「うちの子はダメだな…」と責めるのではなく、まずは**“集中しやすい環境”が整っているか、一緒に見直してみること**から始めてみてください。
たった1つ机の上を片づけるだけでも、気持ちがスッと切り替わる子もいます。
環境の力、あなどれませんよ。
雑念を減らすための習慣づくり
集中力って、才能や性格の問題じゃなくて、「日々の習慣」で育つ力なんです。
特に思春期のお子さんは、まだ“勉強モード”への切り替えがうまくできない子が多く、「どうやって集中するのか」を学んでいる途中。
だからこそ、雑念を遠ざける“型”を身につける習慣づくりがとても大切になります。
「ポモドーロ法」で集中時間を区切る
「ポモドーロ・テクニック」って聞いたことがありますか?
これは、25分間集中 → 5分休憩を1セットとして、時間を細かく区切って取り組む方法です。
25分と聞くと短いように思えますが、
「あと25分だけならやれそう」と思えることで、最初の一歩がぐっとラクになります。
さらに、あらかじめ「5分休める」と分かっているので、集中している間に雑念が浮かんでも「後で考えよう」と脇に置いておくことができるようになります。
親ができる声かけの例
- 「まずは25分だけ、タイマーつけて一緒にやってみようか」
- 「1回集中したら、お茶でも飲んで休もうね」
- 「1セット終わったら、好きな音楽かけようか?」
“タイマーをセットしてやる”というだけで、子どもの頭も「よし、今は集中モード」と切り替えやすくなりますよ。
勉強前に気持ちを整えるルーティンをつくる
集中力が高い子どもには、実は「勉強前のちょっとした準備」をしている子が多いんです。
これは、脳に「これから勉強を始めるよ」と合図を送るための儀式のようなもの。
たとえば:
- 好きな飲み物を用意する
- ノートを1ページ開いてペンを持つ
- 今日のやることを1つだけ紙に書く
- 勉強の前に2~3分だけ深呼吸してみる
このような“始める前の習慣”を繰り返すことで、自然と「よし、これから集中する時間だ」と脳が切り替わりやすくなります。
親ができるサポート
- 「勉強のスイッチが入りやすいように、始める前にお茶入れてあげるね」
- 「机に向かう前に、3回だけ深呼吸してみない?」
- 「“今日はこれだけやる”って紙に書いてみたら?」
小さなきっかけでも、ルーティンになるとそれが安心感になって、集中のベースになります。
勉強後の“振り返り習慣”が集中力を育てる
集中力って「やって終わり」ではなく、「どこまでできたか」「どうだったか」を振り返ることで少しずつ育っていく力なんです。
たとえば、
- 「今日どこまでできた?」
- 「やってみてどうだった?」
- 「次はどんな風にやってみようか?」
と、勉強後にほんの数分、お子さんと会話するだけでも、「自分ってちゃんと頑張ってるんだな」と確認できて、自信や達成感につながります。
こんな問いかけが効果的
- 「思ったより進んだ?それとも時間足りなかった?」
- 「集中しやすかった時間帯って、いつだった?」
- 「今日は○○ができたね!明日は何をやってみようか?」
ここで大切なのは、“結果”よりも“プロセス”を見てあげること。
「できた・できなかった」ではなく、「どう取り組んだか」を親が見守ってあげることで、子どもは自分の集中の癖やリズムを少しずつ把握できるようになります。
習慣化のポイント:完璧を目指さないでOK!
「よし、習慣づくりだ!」と気合を入れても、毎日100点満点でできる子はなかなかいません。
ときにはタイマーを忘れたり、ルーティンが崩れたり、雑念だらけの日もあるでしょう。
でも、それで大丈夫です。
大切なのは、「続けること」と「戻ってこれること」。
- 今日はうまくいかなかった → 明日はまたやってみよう
- ちょっと雑念が多かった → じゃあ10分だけやってみよう
こんな風に、“戻ってこれる習慣”を積み重ねていくことで、子どもの集中力は確実に伸びていきます。
お子さん自身のやる気だけに頼らず、「やりやすい流れ」「整えやすい手順」があると、自然と集中しやすくなっていきます。
親の声かけが子どもの集中力を左右する
勉強中の子どもを見て、「また気が散ってる」「ちゃんとやってるの?」とつい声をかけたくなること、ありますよね。
でも、実はそのひと言が、子どもの集中を妨げてしまうこともあるんです。
「どう声をかけたらいいか分からない」
「声をかけたらイライラされた」
「つい感情的になってしまう」
そんなお悩みを抱える親御さんに、やさしく寄り添いながらお伝えします。
「集中しなさい!」は逆効果?
よくあるのが、「集中しなさい!」「真面目にやりなさい!」という声かけ。
でも実は、この言葉は“集中できていない”ことを指摘しているだけで、どうしたら集中できるかのヒントにはなっていないんですよね。
しかも、本人が「集中したいのにできない」と感じているときに言われると、自信をなくしてしまったり、「怒られた=勉強はイヤなもの」と感じてしまったりすることも。
集中力を育てるためには、「できていないこと」ではなく、「できたこと」「意識できたこと」を見つけて声にしてあげることが大切です。
NG例
- 「またスマホ見てるの!?」
- 「本当に集中力ないんだから」
- 「どうしていつも気が散るの?」
OK例
- 「さっき机に向かってたね。がんばってるね」
- 「お、集中してる時間ちょっと長くなってきたね」
- 「今日はスマホ手放してたの、えらいなあ」
“ちょっとした進歩”を見逃さずに声をかけてあげることが、子どもにとっては「もっと頑張ってみよう」と思える原動力になります。
子どもを安心させる関わり方
思春期の子どもたちは、親からの評価や期待にとても敏感です。
「できていないところを指摘される」「責められる」と感じると、自己肯定感が下がり、勉強そのものに苦手意識を持ってしまうことも。
だからこそ、子どもが安心して「集中できない」「気が散って困ってる」と言える空気をつくってあげることが大切です。
安心感を育てる声かけのヒント
- 「うまくいかないときもあるよね。大丈夫」
- 「集中って、最初は難しいよね。一緒に方法考えてみようか」
- 「雑念って誰でもあるもんね。私もよくあるよ(笑)」
このような言葉は、子どもにとって“責められていない”と感じられるだけでなく、親が自分の味方でいてくれるという安心感にもつながります。
そして、安心しているときこそ、子どもの脳は柔軟に、前向きに学ぼうとするモードに入りやすくなるのです。
頑張りを認めることで“自分で集中する力”が育つ
集中力って、誰かに「集中しろ!」と言われて育つものではありません。
「自分なりに工夫したこと」「できたと実感できたこと」を積み重ねる中で、子ども自身の中に“集中する力”が育っていきます。
そのためには、「結果が出たか」ではなく、「どんな風に取り組んだか」を見てあげることが大切です。
認め方の具体例
- 「今日、自分でタイマー使ってやってたのすごく良かったよ」
- 「気が散っちゃったって言ってたけど、それに気づけたのってすごいよ」
- 「昨日より10分長く集中できたね!すごいじゃん」
認められた経験があると、「またやってみようかな」という意欲につながります。
そしてその積み重ねが、「自分で集中できる」=自己効力感を育てていくんです。
親の声かけは、子どもの“心の中の声”になる
最後に、ちょっとだけお伝えしたいことがあります。
子どもって、親からかけられる言葉を、そのまま“自分の中の声”にしていくんです。
「どうせ自分は集中できない」
「また怒られる」
そんな風に感じてしまう子には、もしかしたら、親の声かけが無意識に影響しているかもしれません。
逆に、
- 「私はちょっとずつ集中できるようになってきた」
- 「うまくいかなくても、またやればいい」
- 「自分は大丈夫って思える」
そんな前向きな“心の中の声”を育てるために、親の声かけはとても大きな力になるんです。
完璧じゃなくて大丈夫です。
ちょっとずつ、あたたかいまなざしと、優しい言葉をかけてあげてくださいね。
こんなときどうする?よくあるケース別アドバイス
集中してほしいと願う親の気持ちとは裏腹に、実際はなかなかうまくいかないこともありますよね。
ここでは、特によく見かける“あるある”な場面を取り上げて、ちょっとした工夫や心がけをお伝えします。
スマホを隠すと怒る子の場合
「勉強中にスマホばっかり見てるから、つい親が取り上げてしまった。そしたら逆ギレされた…」
こういった経験、ありませんか?
スマホは今の子どもたちにとって、友達とのつながりや情報源でもあり、“心のよりどころ”のような存在です。
無理に取り上げると、信頼関係が崩れたり、反発されたりしてしまいます。
対処のポイント
- 「使う・使わない」ではなく「使い方」を一緒に考える
- 勉強時間中は“スマホ休憩場所”を家族で決める(リビングに置く、引き出しにしまう など)
- 「集中してたら○分後にチェックしていいよ」とルールに“余白”をつくる
スマホを責めるより、「自分でコントロールできた経験」を増やす方が、長い目で見て集中力につながります。
勉強が始まると急にお腹がすく・眠くなる
「今やるって言ったのに、“お腹すいた”“ちょっと寝たい”って言い始めた…」
勉強あるあるですよね。
実はこれ、“勉強モードに入る前の不安”や“逃げたい気持ち”の現れかもしれません。
集中するにはエネルギーがいるので、脳がそれを避けようとしているとも言えます。
対処のポイント
- 「じゃあ10分だけやってみようか?」とハードルを下げて提案する
- 軽食や飲み物を用意してあげて、“勉強前の儀式”にしてしまう
- 「始める前にストレッチだけしようか」と、まずは体を動かしてスイッチを入れる
ポイントは、「やらないで終わらせないこと」。少しでも取り組めたらOKです!
集中できない自分にイライラしているとき
子ども自身が「集中できない」「雑念ばかり出てくる」と悩んでいる場合、親はどう接すればいいのでしょうか?
このタイプのお子さんは、実はがんばり屋さんで真面目な子に多いです。
「集中できない自分=ダメな自分」と感じて、自分を責めてしまうんですね。
対処のポイント
- 「誰だって気が散ることあるよ」と、“普通のこと”だと伝えて安心させる
- 「できたところ、気づけたところに目を向けよう」と励ます
- 「じゃあ、どうしたら戻れるかな?って一緒に考えよう」と解決型の対話をする
イライラしている時に必要なのは“助言”より“共感”です。
まずは「集中できないの、しんどいよね」と寄り添ってあげてください。
親が声をかけると逆に反発される
「ちょっと声をかけただけなのに、急に不機嫌に…」
反抗期に差しかかった子どもにありがちな場面です。
でも、親の言葉が“責め”や“監視”と受け取られると、子どもは「信じてもらえてない」と感じてしまうことがあります。
対処のポイント
- 見守るスタンスを意識し、「応援してるよ」「困ったら声かけてね」とだけ伝える
- 声をかけるよりも、「飲み物をそっと置く」「静かな環境をつくる」など行動でサポート
- 言葉をかけるときは、「どうだった?」より「どう感じた?」など気持ちを聞く形に
反発の裏には「本当はわかってほしい」という気持ちが隠れていることも。
親の関わりが“プレッシャー”ではなく“安心感”になるよう心がけましょう。
兄弟姉妹がいて集中できないと言われたら?
家庭の中に複数の子どもがいる場合、「お兄ちゃんがゲームしてるから集中できない」など、周囲の状況を理由にすることもあります。
これは単なる言い訳ではなく、本当に“刺激に弱い子”もいるということを知っておくと良いでしょう。
対処のポイント
- 可能であれば時間や場所をずらして学習環境を分ける
- イヤーマフや間仕切りパネルなど、集中しやすい仕切りアイテムを取り入れる
- 家族全体で「静かな時間」をつくるルールを話し合う(例:夜8時〜9時は全員静かに)
一人ひとりに合った“集中のスタイル”を、少しずつ一緒に探していけたらいいですね。
“うまくいかない日”もあっていい
子どもはまだ「集中の仕方」を学んでいる途中です。
だから、思うようにできない日があるのは当たり前。
大切なのは、その都度、気持ちを立て直して、また戻ってこれること。
そして、そのときそばに“責めない大人”がいてくれること。
どんな困った場面でも、「じゃあ次はどうしようか?」と一緒に考えることで、子どもは“自分で考え、自分で整える力”を少しずつ身につけていきます。
まとめ
お子さんが勉強中に集中できず、雑念ばかりが浮かんでしまうとき。
「どうしてうちの子はこんなに集中力がないんだろう…」
「もっとしっかりやってほしいのに…」
そんなふうに悩むお気持ち、とてもよくわかります。
でも、これまでお伝えしてきたように、実は“集中力のなさ”の裏には、
「脳の性質」や「思春期ならではの不安」
そして「環境や習慣の影響」が隠れていることが多いのです。
ですから、まずは子ども自身のせいにしないこと。
そして、親としてできることは、子どもが“集中しやすい状況”を一緒につくっていくことです。
親ができるサポート、今日からできること
- 勉強の前に机の上を整えてあげる
- 一緒にスマホの置き場所を決める
- 「まずは10分だけやってみよう」と声をかけてみる
- 雑念が出ても責めずに、「また戻ってこれたね」と認めてあげる
- 小さな前進に「今日もよく頑張ったね」と伝える
そのひとつひとつが、お子さんの心を落ち着かせ、
「勉強に向き合ってみようかな」という気持ちを育てていきます。
完璧じゃなくて、大丈夫
毎日うまくいくわけじゃありません。
集中できない日も、雑念だらけの日もあるでしょう。
でも、そんな日も「大丈夫だよ」と見守ってくれる大人がそばにいること。
それが、子どもにとって一番の安心になります。
勉強に集中できるようになることは、
ただ成績を上げるためだけじゃなく、
“自分を整える力”や“自信”を育てていく土台にもなります。
あせらず、責めず、やさしく関わっていくことで、
お子さんはきっと、自分のペースで集中力を育てていきますよ。
この記事が、子どもとの関わりに悩んでいる親御さんの心を、
少しでも軽くするきっかけになればうれしいです。
一歩ずつ、できることから。
お子さんと一緒に「集中できる力」、育てていきましょうね。
以上、佐々木(@kateikyo_megumi)でした!
コメント