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問題になると解けない中学生。“わからない”の種類を解説します

こんにちは。苦手科目を得意に変えるプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。

今日は、親御さんからこんなご相談をいただいています。

「授業では“わかった”と言っているのに、家で問題を解かせると止まってしまいます」

「説明を聞いている時は理解しているように見えるのですが、テストになると点数につながりません」

「本人も“わかった気がする”とは言うのですが、実際には解けなくて…」

このようなご相談は、とても多いです。

そして実際の指導でも、
「全く理解できていない」というより、

・説明は聞けている
・内容もなんとなく納得している
・でも問題になると手が止まる

という状態のお子さんは少なくありません。

ここで大切なのは、「理解していないんだ」と単純に考えないことです。

実は、“わからない”にもいくつか種類があります。

・学校の説明そのものが難しかったのか。
・理解はしたけれど、「問題でどう使うのか」がイメージできていないのか。
・一緒ならできるけれど、一人になると止まるのか。

同じ「解けない」でも、頭の中で起きていることはかなり違います。

今回は、「理解しているのに問題が解けない」が起きる理由について、実際の指導現場でよく見られるパターンをもとにお話しします。

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「理解しているのに解けない」のはよくあること

「説明を聞いて理解すること」と、「自分で問題を解けること」は、実は結構違うものです。

授業中は先生の流れに沿って話を聞けるので、「なるほど、そういうことか」と納得しやすいですよね。

ですが、問題演習では、

・どの知識を使うか思い出す
・条件を読み取る
・解き方を選ぶ
・途中で混乱しても立て直す

といった作業を、自分一人で行わなければいけません。

そのため、

「授業はわかる」

「でも問題になると止まる」

という状態は、決して珍しいことではないのです。

特に中学生は、
“理解したつもり”と“自力で再現できる状態”の差が、まだ大きい時期でもあります。

学校では、先生が板書をしながら説明してくれます。
周囲の子も同じ流れで進みます。

その場では理解できたように感じやすいのですが、
家で一人になると、

「で、結局どう解くんだっけ?」

となってしまうことがあります。

これは、サボっているわけでも、集中力がないわけでもありません。

“どの段階で止まっているか”がまだ見えていない状態です。

そして実際には、この「止まり方」にもいくつかパターンがあります。

「わからない」にはいくつか種類があります

子どもが「わからない」と言うとき、その意味は単に「授業内容がわからない」だけではないかもしれません。「わからない」には種類があります。それらを細分化してみてみましょう。

① 先生の説明そのものが理解できていない

まず多いのが、授業の説明自体が十分に入っていないケースです。

たとえば、

・言葉の意味が曖昧なまま進んでいる
・前提知識が抜けている
・授業スピードについていけていない

といった状態です。

本人は「なんとなく聞いていた」感覚になるため、「全部わからない」というより、“どこがわからないのか分からない”に近くなります。

特に古文ではこのタイプがかなり多いです。

現代語訳を聞くと「なるほど」と感じるのですが、

・主語が誰なのか
・助動詞がどう働いているのか
・なぜその訳になるのか

が曖昧なまま進んでいることがあります。

すると、授業中は理解した気持ちになっても、
自力で読むと止まってしまいます。

古文の「わからない」は、
単語暗記だけでは解決しないケースも多いです。

こちらの記事でも詳しく解説しています。

古文が苦手な中学生の方へ


理解はしたけれど、「問題とのつながり」が見えていない

理解はしたけれど、「問題が解けない」人も結構多いです。

説明を聞けば納得できます。
「なるほど!」とも言えます。

でも、問題用紙を渡されると止まります。

このタイプは、
“知識の意味”は理解できています。

ただ、

「この問題では、どの知識を使うのか」

がまだ結びついていません。

たとえば数学なら、公式の意味は理解しているのに、「この問題でその公式を使う」と判断できない状態です。

勉強が苦手というより、“知識を取り出す練習”が不足しているケースに近いです。

授業では先生が流れを作ってくれますが、
問題演習では自分で選ばなければいけません。

一緒ならできるけれど、一人になると止まる

指導中は解けるのに、
宿題になると急に手が止まる。

このタイプも、とても多いです。

横で一緒に考えている時は、

「次どうする?」
「この式、何かに似てない?」
「さっきの問題と比べるとどう?」

といった小さな確認が自然に入ります。

すると本人も、
「あ、そうか」と進めます。

ですが、一人になると、

・どこから考え始めればいいかわからない
・途中で不安になる
・合っている確信が持てない

などの理由で止まりやすくなります。

特に、
真面目なお子さんほどこの状態になりやすいです。

「間違えたくない」
「ちゃんとやらなきゃ」

という気持ちが強く、
確認できる相手がいないと手が止まってしまうのです。

ここで、
「わかってないんだからもっと勉強しよう」
と問題数だけ増やしても、苦しくなる場合があります。

必要なのは、
“自力で進める感覚”を少しずつ作ることだからです。


④ 複合問題になると混乱

基礎問題は解ける。
一問一答もできる。

でも、
応用問題や文章題になると急に崩れる。

このタイプも非常に多いです。

たとえば数学なら、

・途中式が増える
・条件整理が必要
・複数の知識を同時に使う

ことで、頭の中の処理量が一気に増えます。

英語や国語でも同じです。

一文ずつなら読めても、
文章全体になると情報整理が追いつかなくなることがあります。

この場合、
「基礎が全然できていない」というより、

“情報を並べて扱う負荷”

で止まっているケースもあります。

なので、
単純に難問演習を増やすだけでは苦しくなりやすいです。

まずは、

・問題を小さく分ける
・何を使う問題なのか先に確認する
・途中の整理方法を決める

といったステップが必要になることがあります。

⑤ 「どこがわからないか」が本人にも言えないタイプ

親御さんから見ると、

「何がわからないの?」
「どこで止まってるの?」

と聞きたくなる場面もあると思います。

ですが実際には、
本人の中でも整理できていないケースは少なくありません。

たとえば、

・問題文を読んでいるうちに混乱した
・途中から追えなくなった
・考えているうちに何をしているかわからなくなった
・なんとなく不安になって止まった

など、
“感覚として止まっている”こともあります。

特に、
勉強が苦手になり始めた時期のお子さんは、

「ここが原因です」

と論理的に説明できないことも多いです。

そのため、
本人がうまく言えないからといって、
「何も考えていない」というわけではありません。

むしろ、
頭の中では色々起きているのに、
言葉に変換できず苦しくなっている場合もあります。

実際の指導では、
正解・不正解だけではなく、

・どこで止まったか
・どのタイミングで表情が変わったか
・説明後にどう反応したか

などを見ながら、
“どの種類のわからないか”を探していきます。

同じ60点でも、

・知識不足で止まっている子
・整理が追いつかない子
・自力再現で止まる子

では、必要な対応がかなり変わるからです。

「勉強しているのに伸びない」が起きる理由

原因に合わない勉強を続けてしまうからです

ここまでお話ししたように、
「解けない」にもいくつか種類があります。

ですが実際には、
その違いが見えないまま勉強を進めてしまうことも少なくありません。

すると、

・理解が曖昧なのに問題演習だけ増える
・問題とのつながりが弱いのに解説を読むだけになる
・情報整理が苦手なのに難問を繰り返す

といった状態が起きやすくなります。

本人としては、
「勉強しているのに伸びない」
感覚になります。

そして周囲からも、
「こんなにやっているのに、なぜ…」
と見えてしまいます。

ですが実際には、
努力不足というより、

“止まっている場所と勉強内容が噛み合っていない”

ケースもかなり多いのです。


「できない=やる気がない」ではありません

特に中学生は、
自分の状態を客観的に説明するのがまだ難しい時期です。

そのため、

・ぼーっとしているように見える
・手が止まる
・問題を避ける

といった行動だけを見ると、
「やる気がないのかな」と感じることもあると思います。

ですが実際には、

「どこから考えればいいかわからない」
「頭の中が混乱している」
「間違えるのが怖い」

など、
“処理の詰まり”が起きていることもあります。

特に、
「理解しているのに解けない」が続くと、

本人の中でも、
「自分はできないんだ」
という感覚が強くなりやすいです。

だからこそ、
問題数を増やす前に、

「どの段階で止まっているのか」

を見ることが大切になります。

家庭教師が見ているのは「正解数」だけではありません

「どこで止まったか」

実際の指導では、
「何問正解したか」だけを見ているわけではありません。

むしろ最初に見ているのは、

「どこで止まったか」

です。

たとえば、

・問題文を読んだ瞬間に止まる
・途中式を書き始めるまで時間がかかる
・説明を聞くと進める
・最後のまとめだけ崩れる

など、
止まり方にはかなり個人差があります。

同じ「解けない」でも、

“知識不足”
なのか、

“整理不足”
なのか、

“自力再現の不安”
なのかで、
必要なサポートは変わります。

そのため、
指導中は、

「この子は何が苦手か」

だけではなく、

「どの工程で負荷がかかっているか」

を見ながら進めています。


同じ60点でも、原因は全く違うことがあります

たとえば同じ60点でも、

・基礎は理解しているが応用で崩れる子
・問題文の読み取りで止まる子
・ケアレスミスが連鎖している子
・一人だと不安になって止まる子

では、必要な対策は全く違います。

ですが、
点数だけを見ていると、
この違いはなかなか見えません。

その結果、

「もっと問題を解こう」
「もっと勉強時間を増やそう」

となりやすいのですが、
場合によっては、
それだけでは改善しにくいこともあります。

まず必要なのは、

「どの種類の“わからない”なのか」

を見つけることです。

改善の方向性は「量を増やす」だけではありません

まずは“どの種類のわからないか”を見ること

「理解しているのに解けない」が起きている時は、
単純に勉強量だけの問題ではないことがあります。

たとえば、

・説明そのものが入っていない
・知識と問題がつながっていない
・一人で進める感覚が弱い
・情報整理で混乱している

など、
止まっている場所によって必要な対応は変わります。

そのため、
まず大切なのは、

「この子はどこで止まりやすいのか」

を見ることです。

ここが見えると、
勉強の進め方もかなり変わってきます。


合う順序で進めると、急に解けるようになる子もいます

実際の指導でも、

「ずっと苦手だと思っていたのに、急に解けるようになった」

というケースは少なくありません。

もちろん、
一瞬で全部変わるわけではありません。

ですが、

・問題の分け方を変える
・説明の順番を変える
・情報量を調整する
・“一人でやる練習”を小さく作る

など、
その子に合った順序で進めることで、
止まり方が変わることがあります。

特に中学生は、
「勉強ができない」のではなく、

“まだ整理されていない”

状態で止まっていることも多いです。

だからこそ、
問題数だけを増やす前に、

「どこで止まっているのか」

を見ていくことが大切になります。


「理解してるのに問題が解けない」で悩んでいる場合はご相談ください

「授業ではわかったと言っているのに、家では解けない」

この状態は、
決して珍しいものではありません。

そして実際には、
“何がわからないのか”によって、
必要な対応もかなり変わります。

家庭教師のさくらでは、
問題を解いている様子や止まり方を見ながら、

・どの段階でつまずいているのか
・どこから立て直すと進みやすいのか

を一緒に確認しています。

「勉強が苦手だから」
ではなく、
“どこで止まっているのか”が見えるだけで、変わるケースもあります。

もし現在、
「理解しているはずなのに解けない」
という状態で悩まれている場合は、遠慮なくご相談ください。

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