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的確なアドバイスをするコツはこの3パターン

指導法

こんにちは。横浜・鎌倉のプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。

生徒さんから、「アドバイスの方法」に関してから質問を受けました。

アドバイスを求められたからアドバイスしたのに、「うーん…」みたいな反応をされました。つらい。

 

たしかに、女子同士だと恋愛相談をすること、相談を受けることってありますよね。

で、せっかくアドバイスしても「ええ…でも…」とか「いや~・・・それができたらゴニョゴニョ」みたいな展開になっちゃうこと、ありますよね。

ひどい時には「余計なお世話!」と言われてしまうこともある。相談してきたのそっちやろ!!!\(^o^)/

そのたびに思うんです。相談にアドバイスをするのってすごく難しい。生徒さんに対しても、アドバイスを求められたので伝えても、やってくれる人と、やってくれない人がいます。

良かれと思ってアドバイスしても、相手の心に響いていかず「この人に相談するのはやめよう…」と思われてしまったら、指導者としての威厳も損なわれます。

 

しかし、この問題は「心のしくみ」を知ることで解決できます。

人は、誰かに何かを相談するときに、必ずしも「答え」を求めているわけではありません。答え以外のことを求めている場合があります。

それを上手にくみ取ってアドバイスができれば、周囲からも信頼されること間違いなし。

そこで今日は、アドバイスの乗り方をご紹介します。

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的確にアドバイスできる!「知情意モデル」

良いアドバイスの方法は、人の心の動きを知ることです。心がわかれば相手が求めている返しができる!

人間の心には、3つの要素があります。

  • 知:判断、理解
  • 情:人間感情
  • 意:行動する意思

 

どの要素が働いているのかは、その人によって、また状況によって異なります。

「知」が優位の人は知性優位型、「情」が優位の人は感情優位型、「意」が優位に働く人は「行動優位型」といいます。これらはその人の性格や、置かれた状況によって変わります。

誰かに何かを相談するとき、人はこれらのどれかを求めています。判断や理解か、感情への共感か、行動する意思なのか。

相手がどの状況、どのタイプかによって対応を変えるとよいですね。

 

知性優位型にはコーチング的対応

知性優位型の人は、判断・理解を重視します。

知識を得て、それに基づいて自分が理解し、自分自身で判断することを重視します。

このタイプの人には、アドバイスをしながらも、相手の自主性を奪わず、判断は相手にさせるという対応が効果的です。

 

ケアレスミスで20点落としました…どうしたらいいんですかね

と相談されたら、

どうしたらいいと思う?

今はどんな方法をしていて、どんな点が問題だと思う?

というように問いかけて考えを促したり、

「指さし確認や、他人の答案作戦があります。どちらがいいですか?」と言うように対応策を複数出して選んでもらうのがいいでしょう。

 

意見を言いつつ、判断は自分でしてもらうとこのタイプは納得して動くことができます。

感情優位型にはカウンセラー的対応

感情優位型の人は感情が先行しているので「自分の気持ち」ありきで行動します。

 

感情優位型の人から相談されたら、まずは相手の感情を受け止め、肯定しましょう。このタイプの人は、アドバイスより先に自分の気持ちに共感してほしい気持ちが強いので、まずは気持ちを聞くことから。

テストでケアレスミスをして20点も落としてしまったんです…ショックで…

 

そうなんだね。ケアレスミス多かったんだね、つらかったね…

オウム返ししつつ感情をしっかり拾って共感する。感情を聞かない限りやる気を出さない。一方で、感情をしっかり受け止めるとやる気を出すことも多いのがこのタイプです。

 

行動優位型にはティーチング的対応

行動優位型の人は、「次の行動は何か」を常に意識しています。

行動優位型の人から相談されたら、具体的な行動を求めていますので、具体的に「こうするといいよ!」を提示します。

ケアレスミスを減らすにはどうしたらいいですか?!コツを教えてください

指さし確認をするといいよ!

このタイプには、判断や共感よりも具体的なアドバイスを与えます。そうでないと「この人は実力不足」というレッテルを張りかねません。

 

的確なアドバイスは男女で違う?

これは私の経験則ですが、男性はコーチング的対応を好む知性優位型の人が、女性ではカウンセラー的対応を好む感情優位型の人が多いように思います。

 

女性の悩み相談は「どうしたらいいか」を問うというよりも、私の気持ちをまずは聞いてほしい!という方が多いので、話をじっくり聞いて感情に共感するだけで、解決策を自分で見つけてしまう人も少なくありません。

 

なので、まず最初に言うべきことは解決策ではなく、「大変だったね」「つらかったね…」などの共感を示す言葉です

 

一方、男性の場合は、感情の共感というより、「どうしたらいいかを示してもらいたい」人が多い。つまり、具体的な方策を求めている人が多いように感じます。

 

ですが「じゃあこれをしてください」とティーチング的対応をしてしまうと、自主性を奪われたようでやる気をなくしてしまう人もいるので、「こんな方法やこんな方法がありますが、どうですか?」と判断を自分でしてもらえるように促すことが重要だと思います。

的確なアドバイスは段階によっても違う

ティーチング的対応か、コーチング的対応かは、相手の段階にも左右されます。

知識のない人に、理解と判断を必要とするコーチング的対応をしてもうまくいきません。何も知らない人に「どうしたらいいと思う?」と問うても、いいアイデアは浮かばないでしょう。浮かばないから相談しているんだという声も聞こえてきそうですね。

初心者にはまず知識を与えないといけないので、ティーチング的対応が必要です

 

一方で、ある程度知識のある人、中級レベル以上の人からの相談には、自分で考えて結論を出してもらうためにも、コーチング的対応が向きます

 

的確なアドバイスの仕方 まとめ

人があなたに相談をしてくるとき、相手はあなたに何かを求めています。

その「なにか」を的確に読み取って、それに沿った回答ができたら、相手から尊敬されること間違いなし。

「なにか」とは、知識なのか、共感なのか、具体的な行動なのか。その3つの判断軸を持っているだけでも、的外れなアドバイスをするリスクを減らせるはずです。

以上、横浜プロ家庭教師佐々木(@kateikyo_megumi)でした!

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