こんにちは。横浜・鎌倉のプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。
勉強を教えるとき、
人に何かを教えていると、どうしても相手の悪いところばかりが目についてしまいませんか?
私が講師を始めた当初、生徒さんの悪いところが目について、ここを直さなきゃ、あれを正さなきゃと思ってばかりいました。
きっと当時の私は相当細かくて口うるさかったでしょう。
実際、生徒さんたちにもウザがられていたように思います。(泣)
今でも、あれを指摘しなきゃ、直さなきゃ、そう思うことは多々あります。
生徒さんの試験前、受験直前はどうしても、焦ってしまいます。
そんなある日、指導中にある生徒さんがこんなことを言いました。
「1か月前まではこの計算、全然出来てませんでしたよね。そう考えると、随分できるようになってきたって思います。」
この言葉にハッとしました。
どうしても私たちは、偏差値だったり平均点だったりと周囲の人と比べて、一喜一憂してしまいます。
もちろんそれも大切なのですが、一番大事なのは、その人本人。
その人が、どれだけできるようになっているのか。
勉強に対してやる気をなくすひとつの理由は、できるようにならないから。
勉強のみならず、どんなことでもそうですが、できることを実感できて、成長する喜びを感じられれば、もっともっとやってみたくなるもの。もっと成長したいと思うでしょう。
私はいつも思うのです。勉強って、ポケモンと同じだと。
相手と戦って、経験値を積んで、レベルを上げて、新しい技を覚える。
努力すればするほど、ポケモンは成長していく。
それが楽しい。
勉強の楽しさも、全く同じなんです。
勉強はどうしても成果重視であり、成長過程を無視してしまいがちなように思うのです。
その人自身を見て、以前できなかったのに、
今まで気がつかなかったことに気がつくかもしれません。
その人の頑張りであったり、
その人の長所だったり。
本人は気づいていなかったとしても、その人を定期的に見て、話していたら、変わったと思う部分に出会うかもしれません。
一人では気付かなかったその人の成長を、伝えてあげること。そして気づかせてあげること。これって、周囲の人だからこそ出来ることだと思うのです。
親や教師がその役を担えたら、生徒は自分の成長に気がつきやすくなるでしょう。
欠点の指摘も、成長過程ではとても大切ですが、人間はどうしても欠点に目を向けてしまうものですから、欠点の指摘ばかり多くなってしまうもの。
だからこそ、ときには「できること」に目を向けて、前はできなかったことをできるようになったことを実感して、成長を感じてみませんか。
きっと、勉強のやる気と自信につながるはずです。
生徒さんに一つでも多くの成長を感じてもらえるよう、私も努力していきたいと思います。