こんにちは。横浜・鎌倉のプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。
歴史の勉強法について。歴史は「いいから黙って覚えなさい」と言われてしまいがちですが、歴史の勉強にはコツがあり、そのコツをおさえると、とても楽に勉強できてしまいます。
今日は歴史科目(中学校の歴史、高校での日本史、世界史)のテスト対策のやり方をご紹介します。
効率のよく、楽しいやり方を複数紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
歴史の一番ダメな勉強法とは
ここでまず、一番ダメな勉強法を発表しておきましょう。
ズバリ、丸暗記が一番ダメなやり方です!
なぜなら、シンプルにつまらないから。
「なんとみごとな平城京」
「なくようぐいす平安京」
みたい語呂合わせでとりあえずガリガリ覚えるやり方もあるかもしれませんが、これでは何にも面白くありません。
それぞれの意味が分かっていないので、「あれ、どっちが平城京でどっちが平安京だっけ覚えられないや」みたいなことになりがち。
平城京から長岡京に遷都した後、最後に平安京に遷都しました。この流れをざっくり見ると
@平城京
・仏教の力が強すぎて寺院の人たちに力握られがち
・桓武天皇涙目(´・ω・`){天皇はおれなのにー)
・桓武天皇ひらめく(*’▽’)「せや!都を移せばいいんや!!」
@長岡京
・暗殺事件が起こり、桓武天皇の周りで不幸が相次ぐ
・桓武天皇涙目(´・ω・`){なにこれ祟り?)
・桓武天皇ひらめく(*’▽’)「せや!都を移せばいいんや!」
@平安京…
・桓武天皇(´・ω・`){やっと平和になったで)
みたいな流れなんですよ。桓武天皇ほんとどんまい。
でも、なんでそんなに都を移しまくったのか理由がわかると面白くないですか?「遷都理由理由:祟り」ってw
いいですか、歴史って本来面白いものなんです。
争いあり、
憎しみあり、
混乱あり、
駆け引きあり、
創意工夫あり、
祟りあり(どんまい桓武天皇)、
そしてまた争いあり…
こんなに面白いヒューマンドラマ、ありますか!?
ないですよね!?!?
それを単純に丸暗記するなんて、まじでナンセンス!MOTTAINAI!
誰が言いだしたのかわかりませんが、「歴史は暗記科目」と片付けてはいけません。こういう裏話を知って大笑いしながら楽しく進めていく学問なんです。ひたすら覚えるとか思っている人はまず意識改革を!
まずは全体を把握する
ちょっと取り乱しましたね。失礼いたしました。
さて、ここからは具体的なやり方について。
教科書の後ろのページに年表や地域別の出来事が見開きで書いてある箇所があるはずです。それを拡大コピーしましょう。
コピーしたら、そこに重要なことを書き込んでいきます。
歴史って、どこで何が起きて、それがその後にどう影響するのか…
全てがつながっています。
まずは、全体像とつながりを理解することから始めましょう。
心理学の実験で、ものごとの理解度が低いと記憶しづらいという実験結果が出ています記憶するためにも、理解は絶対に必要なのです。
理解のために必要なのは、おおまかな流れの把握です。
それぞれの時代がどんな時代か理解する
例えば、
源頼朝が築いた武士の文化。御家人との信頼関係を大切にしたヤンキー風の政治が特徴。しかし、元寇で元がわけわからない武器で攻めてきた結果大パニックになり、もらえるはずのごほうびがもらえず幕府と御家人の信頼関係が崩壊して破滅へ。
鎌倉幕府滅亡のあと、後醍醐天皇が新しい政治をするが、天皇中心(要するにオレのオレによるオレのための政治)だったため武士がキレた。結果、後醍醐天皇が逃げて南朝を、反対勢力代表の足利尊氏が北朝を作り、日本に朝廷が二つあるという前代未聞の謎の時代に入る。
どう?ちょっと面白くないですか?
え?
面白くない?( ゚д゚)ショック
このくらいざっくりと、各時代の特徴を理解しておくといいですね。年号と名前は知っていても、「これってどんな時代?」と聞かれると困っちゃう人は多いと思いんじゃないですか?あなたは大丈夫?
ここまで理解できてから、人物名を覚えたり、問題を解くのがいいですね!
歴史マンガを読む
「そんな流れとか知らん!!」
「まとめられる能力がないから苦労してんねん」
「そもそも単語の意味がわからん無理」
と思っている、そこの君…
そんな君でも、大丈夫。
歴史マンガという強い味方がいます。
教科書を読むのはダルいけれど、マンガならまだいけますよね?
それに、マンガのほうがストーリーを理解しやすいですし、丸暗記よりもきちんと頭に入りやすいです。おすすめ。
流れを人に説明する
流れを理解できたら、この流れを人に教えてあげましょう。
脳は違う部分を使うとパワーアップします。
人に話すときは、書くときとは違う脳の部分を使います。
だから記憶が定着するんですね!!
人に話すと、理解が出来ている部分と、理解が出来ていない部分が明確になります。
そうすれば、どこを重点的に勉強するべきか、よくわかるでしょう。
お友達と一緒に実演してみる
あなたは将軍役、私は御家人…みたいに実演してみるのもいいですね。そう、皆ご存知の将軍・御家人ごっこ遊びです。
記憶は五感を使えば使うほど強化されます。体を動かし、声を出し、耳で聞いて、目で見ると、記憶はすんなりと入ります。
お友達とクイズ大会をする
「鎌倉幕府を設立した将軍は?」
「源頼朝!!!!」
的なあれですね。
一度はやったことがありますよね?
試験前はあれを本気でやりましょう。複数で早押しクイズでも勝ち抜けでも何でも。本気でやりましょう。
もちろんクイズに答えるのももちろん良いのですが、
実は一番勉強になるのはクイズの出題者になることだったりします。
クイズの出題者は、「自分が先生だったら、どこを試験に出そうかな」と考えながらクイズを出す!
目線が先生になるので、どこが重要なのか、よくわかるようになるのですね。そしてヤマが当たるとすごく嬉しい(小並感)。
ただし、理解ができていないと、とんちんかんな出題になってしまい答える人が混乱してしまう恐れがあります!ちゃんと勉強してからやりましょうね!!
複数の問題集を解く
丸暗記はつまらないからダメ!
しかし!!!!
やっぱり問題は解いておくべきですね。テストは一問一答形式ですから仕方がないです。
歴史の場合は、薄い問題集を数冊解くのがおすすめです。
歴史はとらえ方や切り口、出題方法がたくさんあります。例えば、一問一答だったり、地図や年表と絡めてきたり…
どんな問題形式が来ても答えられるようにしておくには、問題集1冊を1回やるだけでは全く足りません!!!
だから、何冊か解いておく必要があるのです。
ちなみに私はこうして歴史を好きになった
私は中学~高1まで、歴史があまり好きではありませんでした。
私にとっては単なる暗記科目だったからです。
それまでの先生は、教科書を音読して、重要な言葉を黒板に書く形式の授業でしたので、つまらなかったです。
それさえ覚えていれば得点が取れるのである意味楽でしたが、つまらなかったです。
運命の出会いは高2の時。
最初の授業で、先生は教室に入るなりこう叫びました。
「みなさん!中学で黒船が来て日本は開国したと習ったでしょう。そのせいか、『ペリーさん、開国してくれてありがとう!』と思っているかもしれません。しかし、それは全く違いますからね!!!!」
いきなりですよ?
いきなりそんなことを叫ばれたらどうです!?
びっくりしますよね!?
これはまさに、「歴史は丸暗記すればいいってものではなない、ストーリーを理解しろ」というメッセージだったんだ理解しています。
この先生は、本当に歴史が好きな先生だったのでしょう。
なぜ日本は鎖国から開国したのか、明治維新の頃の日本のこと、戦争がどうして起こってしまったのか…そんなことをアツく語ってくれたのです。その話が、凄く面白かった。
かならず、時代の流れ、全体像を話してから、細部の話をする展開だったので、おぼやすかったです。
残念ながら、全ての先生がこういう先生ではないですが、自分なりにできることがあるはずです。
歴史の勉強法 まとめ
- 丸暗記はダメゼッタイ
- 歴史は流れ・ストーリーが大事なのでマンガから入ってみよう
- 書いたり、話したり、体を動かしたりして楽しもう
- 試験対策もきちんと!問題集は複数で
これらを念頭に勉強してみてください。
歴史が楽しくなるし、点数も上がること間違いなし!!
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