こんにちは。横浜・鎌倉で活動するプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。

「毎回テストで目標を立てるのですが、いつも達成できなくて、どうしてもやる気が出ないです。具体的には、「次のテストで80点を取る」という目標を立てたものの、勉強しているうちに途中でやる気がなくなったり、結果的に目標に届かなかったりしてしまいます。そのたびに「またできなかった…」と感じ、モチベーションが下がります。どうすればいいんでしょうか。
勉強をしていると、「目標を立てよう!」と思っても、実際に何をどう設定すればいいのか悩んでしまうこと、ありますよね。特に、「テストで80点を取る」とか、「平均点を超える」といった漠然とした目標では、やる気が出にくいし、達成感も得られません。では、どうすれば勉強のやる気を保ち、実際に目標を達成できるのでしょうか?
今回は、「やる気をキープする正しい目標の立て方」についてお話しします。
目標とゴールの違い
まず、目標とゴールの違いを理解することが大切です。目標とは、ゴールに到達するための「通過点」であり、途中の段階です。例えば、フルマラソンで例えるなら、42.195kmがゴールです。そして、途中にいくつかの目標地点(10km、20kmなど)がありますよね。目標はその中間地点にあたります。
例えば、受験の場合:
- ゴール:A高校合格
- 目標:6月までに問題集1を終える、9月までに問題集2を終える、過去問を解く
目標設定は、このように具体的で中間的な段階を意識することで、達成感を得ながら進んでいけるのです。
やる気が出る目標の立て方①:相対評価 vs 絶対評価
目標を立てる際に注意すべきなのは、相対評価と絶対評価の違いです。
相対評価は、他の人と比較して自分の成果を測るものです。例えば、「偏差値を5あげる」といった目標です。しかし、これでは周りの受験生のレベルに左右されてしまいます。たとえば、周りの受験生が非常に優秀で、あなたの偏差値が下がったとしても、目標達成が難しくなります。
一方、絶対評価は、自分自身の成長に焦点を当てたものです。自分の過去の成績と比較し、どれだけ改善したかを測ることができるので、やる気を維持しやすくなります。例えば、「次の模試で70点を目指す」といった具体的な数字を設定することです。
やる気が出る目標の立て方②:SMARTの法則
良い目標にはいくつかの条件があります。その中でも、SMARTの法則を使うと、目標がより実現可能になります。
- Specific(明確性):目標は具体的であること
- Measured(計量性):達成度が数値で測れること
- Assignable(割当設定):誰がやるのか明確であること(個人の勉強ではあまり関係なし)
- Realistic(実現可能性):実現可能な範囲で設定すること
- Time-related(期限設定):期限があること
例えば、「テストで点数を上げる」という目標は漠然としていますが、「次のテストで70点を取る」という具体的で計測可能な目標に変えることで、達成感を得やすくなります。
やる気が出る目標の立て方③:達成可能かどうか
目標は、達成できそうなものでなければ、やる気が続きません。例えば、テストで50点くらいの状態で、「次のテストで100点を取る!」という目標は、あまりにも難しすぎて挫折してしまいます。
理想的な目標は、現在の自分の状態を踏まえた上で、少し努力すれば届く範囲に設定することです。例えば、50点の状態なら、次は70点を目指すくらいがちょうど良い目標です。
このような目標は「達成率60%」の目標に近く、もっともモチベーションが上がりやすいと言われています。あまりにも簡単な目標にしてしまうと努力しなくなり、逆に難しすぎると最初から諦めてしまいます。
目標設定のまとめ
- 目標とは、ゴールへの通過点である
- 目標を設定する際は、絶対評価を基に、達成可能で具体的な目標を設定することが大切
- SMARTの法則に基づいて目標を設定することで、達成感を得やすくする
目標設定は勉強のやる気を維持するための大切な要素です。自分に合った目標を立てることで、勉強がより効率的になり、結果として成果を出しやすくなります。
次回のテストや受験に向けて、ぜひこれらの方法を取り入れて、やる気を持続させながら勉強に取り組んでみてくださいね。
以上、佐々木(@kateikyo_megumi)でした!
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