こんにちは。横浜・鎌倉のプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。
あなたは人からの指摘や指導を受けるのは怖いですか?それとも全く大丈夫ですか?
指摘は場合によってはとても怖いですよね。「あなたにこれは無理だよ」と言われて、それを心のどこかでずっと引きずってしまうことってあると思います。
加えて、指摘されることによって

自分はダメなのかも…
と必要以上に傷ついてしまう人もいます。
このように、状況や心理状態によって指摘がこわくなることもあるし、そもそも指摘が苦手…という人もいるかもしれません。
しかし!指摘には「正しい聞き方」と「正しい受け止め方」があることをご存知でしょうか?
指摘が苦手、怖いと感じる方は、正しい指摘との付き合い方を知ることで気持ちが楽になるんじゃないかな、と思います。
そこで、今日の記事では「人からの指導が怖くなくなる考え方」をご紹介します。
・指摘が怖いのはなぜ?
・良い指摘と悪い指摘
・指摘が怖くなくなる考え方
指摘が怖い理由

指摘はなぜ怖い?
まずは、指摘が怖いとか、苦手だと感じる理由についてです。理由は大きく二つあります。「受け入れないといけない感じがする」のと、「否定されている感じがする」です。
①受け入れないといけない感
一つは、全てを受け入れないといけない気分になるからです。
指摘はすべて聞いて、全て直さないといけないと思っているうちに、何が正しいのかわからなくなって、人に振り回されてしまいます。
野球に例えると、飛んできた球すべてを打ち返すようなものです。
ピッチャーが投げる球すべてがいい球であるとは限りません。中には打ち返すことなんかできもしない悪い球が混じっていて、スルーすればいいのに打ち返してしまったらどうなるでしょう?
めちゃくちゃ疲れませんか?
このように、すべての指摘をきちんと受けて聞き入れる必要はなく、時には流したり、時にはちゃんと聞く…みたいな選別が大事です。
②否定されている気がする
もう一つは、指摘されることで自分を否定されている気分になるから。
指摘はだいたい「ここができていないから直して」というニュアンスであることが多いですね。これを「自分はダメなのかも」と自信をなくしてしまう人がいます。
ですが、指摘はあなたを傷つけるためにされているのではなく、あなたがもっと良くなる可能性に気付いてもらうために言うものです。
これらの考え方をやめれば、指摘は怖いものではなく、自分を成長させるキッカケになると気付くことができます!
指摘の受け止め方

指摘の受け止め方
「聞く」と「受け入れる」は別
すべての人の指摘を「聞く」のはいいことです。
しかし、すべての指摘を「受け入れる」のはまったく別の話です。
指摘は「聞く」方がいいですが、それを「受け入れる」かどうかは、聞き手の自由です。それを実行するのはほかでもない、聞いている人ですからね。
その選択を実行していくのは本人の責任です。
先ほども野球に例えましたが、ピッチャーの投げるすべての球でバットを振っていたら、すぐにストライクで打席から外れることになります。
飛んできたボールを見て、流すのか打つかの判断はあなた次第。あなたがすべきことなのです。つまり、あなたが決めていいんです。
親や教師の言うことは間違いかもしれない
苫米地英人先生は、著書の中で、アドバイスをするように見せかけてで夢をつぶそうとしてくる「ドリームキラー」の退治の仕方について書いています。
一つ目の方法は、「親や教師の言うことはすべて間違いだと思え」という話。
親や教師は「あなたのために」と言いながら「自分の都合」を押し付けてきたり、自分が社会から受けた洗脳をそのまま押し付けてしまう傾向があります。
たとえば、親や教師の「あんたが漫画家なんてなれるわけないじゃない」という指摘は「会社員として安定した生活をするのが幸せ」という社会的な思い込みを持っているせいかもしれませんし、「安定した仕事についてくれないと子育て失敗だと思われそう」みたいな不安から出ている可能性もあるわけです…。
一概には言えませんし、もちろん子どものためを思って中立な判断ができる親や教師もいますが、そういう例もあるんだということを知ってもらえれば幸いです。
ラベルを貼る
こんなふうに「あんたに〇〇は無理だよ」と言われると傷つきますし、自分には無理なのかな…と思ってしまいますよね。
そこで、二つ目の方法です。なにか言われてつらい時は、そのアドバイスが本当に正しいのか冷静に考えて、評価してみましょう。
これを苫米地先生は「ラベリング」と言いました。具体的には、「B」「D」「T」「Nil」の4つのラベルを貼ります。
D:delusion 雑念「いやだ、つらいと雑念(自分の情動)が入ってくる、冷静に判断できない
T:true 自分のあるべき姿と関係がある
Nil:値なし 自分の現在あるべき姿と関係がない
評価は、BとDから一つ、TとNilから一つを選びます。
まずはBとDについて。
「あんたに漫画家は無理」という指摘をされたら、その指摘がどれに当てはまるでしょうか。冷静に「これは相手からの洗脳だ(相手の都合で言っていることだ)」と判断できるなら、Bのラベルを貼ります。
たとえば、いつも「あなたは安定した仕事に…」「勉強していい大学に行っていい就職先に行くのが幸せ…」と繰り返している親や教師なら、「漫画家は無理」という発言は洗脳である可能性がありますね。
そんなに冷静になれないつらくて判断できないときは、Dのラベルを付けて、いったん離れます。感情が入ってしまう時はうまく判断できませんし、何より自分が傷ついてしまいますよね。
続いてTとNilですが、
「漫画家は無理」という指摘で傷つき、自分の判断を曲げてしまいそうならTのラベルを貼ります。その指摘が正しいなら、どうしてそう思うのかを考えたり、相手に聞いてみたりする方法も考えられるでしょう。
そして、あなたに関係ない指摘ならNil(値なし)のラベルを貼ります。例えば自分は漫画家ではなく小説家を目指していないのに、「漫画家は無理」と言われて自信を無くし「自分には何をやってもダメ」と思い込んでしまっている場合などがこれにあたります。
このように、指摘を冷静に分析してみると、気付くことがたくさんあります。
相手の都合で出てきた指摘に心を痛めてしまったり、関係ない指摘まで自分事ととらえて不安になることを避けることができます。
悪い指摘もある
このように、指摘の中には、「悪い指摘」が混ざっています。
親や教師からの指摘の場合「こうなってくれないと自分が困るから…」という自己都合が混じっていることがあります。「社会人としてこうあるべき」みたいな理想像(洗脳)があって、それを正しいと決め込んで、あなたに押し付けていたり。
あるいは親や教師ではなく、友人や同僚からの八つ当たりかもしれません。やっかみ、僻み、嫉妬、八つ当たりなど…イライラして仕方がないから、「あなたのここがダメ!」「あなたにできるわけがない!」なんて言ってストレスを発散させるわけですね。
さらに、「マウンティング」の可能性もあります。
指摘やアドバイスは基本的に「上から下」に向けてするものですよね。アドバイスをしたがる人は、あなたより私の方が立場が上だと示そうとしているのです。
そういう人のアドバイスは往々にしてろくでもないので、聞いてはいけません!
聞き流してもOKと心得る
人の話はちゃんと聞きなさい!!
小学校でそう教わった私たちは、全ての人の話をきちんと聞いて、指摘されたらきちんと聞き入れて、直さなきゃ・・・と思ってしまう、そんなことはありませんか?これもある種の洗脳かもしれませんね。
指摘は、聞き流してしまってもいいのです。指摘は、「聞く」べきではありますが、全てを「受け入れる」必要はありません。
なぜなら、指摘をしてきたその人は、あなたではないから。
あなたではない人が、あなたのことをどれだけわかっているのでしょうか?
あなたにとって有意義な指摘なら、受け入れる価値があります。ありがたくもらっておきましょう。でも、先ほども書いた通り、相手はあなたの事情なんか知りません。自分の言いたいように言っているだけ。
だから、すべての指摘を鵜呑みにする必要なんてないのです。
「指摘を実践しないなんて、自分はなんて不義理なんだ」みたいに思う必要はありません。「ご指摘ありがとうございます!勉強になります!」と笑顔で言えればそれでいいと思いますよ。
信頼できる人の指摘だけを受け入れる
指摘はあなたのためではないかもしれません。指摘するその人自身の都合で勝手に言いたいことを言っているだけのことも多いです。だから、誰かから何か指摘されたら「本当にそれって正しいの?」と考えるクセをつけましょう。
とくに、あなたにとって信頼できる人、本当にあなたのことを想ってくれる人の指摘だけを受け入れることが大切です。
特に信頼してはダメなのは、「なぜですか?」と聞いたときに「そういうものだから!」「ごちゃごちゃ言ってないでやれよ」と、理由を語らない人。
こういう人は大抵、何も考えていませんから(笑)。かつ、あなたを従わせたいと思っている人です。「素直であれ」と小学校で習った私たちは、「理由を考えずに黙って従う」ことにも慣れているかもしれません。
ですが、理由が分からなければ人は納得しません。理由を言えないということは、その人自身があまり考えていない証拠でしょう。人を納得させられないような指導者に、ついていく必要などありません。
そんな人の言うことを鵜呑みにしてはダメよ、ダメダメ!
あなたのことを考えてくれて、納得いくまで話してくれる人の意見や指摘なら、ぜひ聞いて受け入れましょう。
「自分を責められているわけではない」と認識する
指摘されると「自分はダメなんだ・・・」と思ってしまう人がいます。その気持ち、よく分かる!
漫画家になりたいのに「あんたには無理でしょ」なんて言われたら、普通は傷つきますし、自分はダメなのか?なんて自信を無くしたりもします。
でも、それは誤解です。
決して、あなたを責めているのではありません。
あなたに正しい方向へ進んでほしいから言っているだけ。
よい指導者は、常に相手のことを考え、相手の成功を願っているんですよ!
一方、ダメな指導者は、自分の気分で意見を変えるし、指摘が個人攻撃になることもしばしば。
本気で漫画家を目指しているなら、ひと言「無理だよ」と言ってしまうような人は指導者としての資格なんてありません。
本物の指導者は「どうすれば漫画家になれるか」を一緒に考えられるような人です。うまくいかないときは原因を客観的に分析したり、次の手を考えたり、相手をいたずらに傷つけない言い方で指摘できるのが本当の指導者です。
「お前は馬鹿だ」みたいなことを言って個人攻撃する人は、指導者として三流なので言うことを聴く価値はありませ~ん。
指摘されると、人格を否定されていると思う人は、今までダメな指導者にばかりあたってしまったのかもしれません。でも、そういう人ばかりではないことも、ぜひ知っておいてください。
「自分を成長させるチャンス!」と言い聞かせる
もし相手の指摘が、自己都合ではなく「あなたにとって正しい」ものだった場合、そしてその指摘によって傷ついてしまったときは、こう考えましょう。
「指摘がある=欠陥品」ではなく、
「指摘がある=未完成品」ということです。
つまり、まだまだ良くなる可能性がある!
逆に、指摘がないということは、「完璧で改善点がない」あるいは「指摘する気すら起きない」状態です。
前者のパターンは稀で、指摘がないときはたいがい「指摘する気が起きない」もの。箸にも棒にもかからないことを暗に言われているのです。
え、ひどい…。
上司、先生など指導する立場にある人は、相談を受けると、「なにか指摘しなきゃ」と思っているものですから、そういう場合の指摘はありがたくもらいましょう。指摘してこないとしたら、仕事放棄ですからね(笑)。
指摘があるということは、まだまだ“のびしろ”があるということなのです!
伸びしろですねえ!!!!(じゅん○ちダビットソン風)
まとめ
- 指摘には「いい指摘」と「悪い指摘」がある
- 悪い指摘は普通に受け流してOK
- いい指摘で傷ついてしまう時は「伸びしろ!」と心の中で唱えてみよう
指摘にはいい球もデッドボールもあります。デッドボールばかり飛んできたら、怖くなるのも無理はありません。大体の指摘はその人の都合で発せられたものです。
しかし、中にはあなたのためになるアドバイスもあるので、それらを冷静にラベリングして、聞くか聞かないかの判断を下すことが大切です。
それが悪い球から自分を守る手段でもあります。
いい指摘は、あなたを成長させてくれるもの。ぜひ、指摘の「受け方」を知って、上手に生かしてくださいね。
以上、横浜プロ家庭教師佐々木(@kateikyo_megumi)でした!
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