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進路を反対する親…親に全て反対されたらどうすればいいか

人間関係

こんにちは.佐々木です。

今日は中学生の生徒さんから進路決定についての相談をいただきました。

親に進路を反対されています。
私は今中2なのでそろそろ高校を決めるのですが、私が行きたいのはA高校です。ですが、親はA高校なんてありえない、B高校にしなさいと言います。進路以外にも親は私が「これをしたい」と言ったら必ず否定してきます。今までも習い事をしたいと言っても反対されました。
どうすればいいのでしょうか

親御さんが、進路に対して「なんでも反対してくる」という相談です。特に進路については本人の希望もあるし親御さんの希望もあるし、人生において重要な選択だからこそ、ぶつかりがちです。

さて、やりたいことを叶えるために大切なことは、「敵を知り己を知る」ことからです。敵…という言い方は物騒過ぎますが、まずあなたには相手である親という生き物の生態を理解してもらいたい。その上で作戦を立てましょう。

というわけでこの記事では、どうして親は何でもかんでも反対するか」を説明したうえで、その心理を理解した上であなたにできることを解説していきます。

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反対する親の気持ち

まずは、親御さんがなぜ「反対してくる」のかを理解しましょう。

先に断っておきますが、私は親ではありません。ただ、家庭教師として200先以上のご家庭と関わるなかで親御さんの意見もお子さん側の気持ちも、両方聞いてきました。両者の意見をそれなりに理解しているつもりです。その前提の上で聞いてもらえれば幸いです。

親は「反対したい」「否定してやる」というよりも、あなたのことが心配で仕方がないのだと思います。その結果「ああしなさい」「これはダメ」という言動になってしまうのでしょう。基本的に何歳になっても親にとって子どもは子どもです。ハタチを過ぎても親から見てあなたは「未熟な子ども」であることに変わりはありません。

そして、子どものいうことに「イエス」と言える親は超レアです。子どもに対してはどうしてもひとこと言いたくなるもの、それが親。そりゃあ親だって人間ですから理想も持っていますし、想定外のものが出てきたら「ええ?何それ?」と言ってしまうのも仕方がありません。

それに、長年あなたのことを見ていますから、「この子はAを希望しているけれど、客観的に見てBが合う」と考えているかもしれません。子どもの側からすると「何で否定するの!」と思うのですが、意外と合っていたりもします。受け容れがたいですけれどね。

ここまで親御さん目線で書いてきましたが、別に親の肩を持っているわけではありません。たまにですが、子どもの幸せを妨害するような親もいるようですから。いわゆる毒親というやつですね。もし、あなたのことを思って反対しているのではなく、あなたの邪魔をしたくて反対しているのなら、全く話が変わってきます(この記事は、「毒親ではない」タイプの親御さんだという前提で書きます)。

なんでも反対する人となんでも賛成する人の正体

人生の選択を迫られたとき、親御さんは「反対」意見を言ってくるものです。決断を迫られているあなたは「賛成」を言ってくれる人を求めてしまうかもしれません。「あなたの決めたことを応援するからね」なんて言われたいですよね。

ですが、これは覚えておいてください。どんなことでも「いいね」と言ってくれて、なんでもかんでも肯定してくれる人は、あなたの人生に責任を持っていない人です。もっとひどい言葉で言ってしまうと、「あなたの将来なんてどうでもいい」人。相手のことを心配していたら「あなたの決断を尊重するわ」なんて言えないものです。

例えば、自分の親友がいじめの加害者になっていたらどうしますか?そのときあなたはなんと言いますか?「あなたのことが大好きだから、応援するね!」と言いますか?

こんなことを言うやつは友達なんでしょうか?いいことを言っている風ですが、これは相手のことを考えているのでしょうか?

本当に大切な親友なら「そんなことはよくない、やめよう」と言うはずです。

このように、反対意見を言う人は、あなたの人生のことを真剣に考えている人です。簡単に「応援するね」なんて言える人はあなたの人生の先々まで考えていない。

このことは理解してほしいです。悪い人に騙されないために。

反対する親との戦い方

親子という関係を考えたとき、いうまでもなく子どもは弱い立場です。親に「だめ」と言われたら、基本的にはダメなんです。高校の学費を払うのは親、習い事の申し込みをするのも親ですから当然ですね。親の同意なしで未成年者はほぼ何もできません。そこが子ども側のツライところです。

ですが、だからといって、「何もしなくていい」わけでもないし、「何もしてはいけない」わけでもありません。できることはあります。

子ども側にできることで、よくある方法は二つです。

まず一つは「我慢して受け入れること」です。親がそういうなら仕方がない、ということですね。この場合なら、我慢して親の勧めたB高校を受けることです。

そしてもう一つは「反抗すること」です。ヤダヤダとゴネたり、暴れたり、家出したり、腕に傷をつけたり・・・。

ですが、これらはどちらもいいやり方ではありません。我慢したら禍根を残すし、家出したりして危ない目にでもあったらと思うと私もつらいのでダメです。中学生、高校生くらいになるのであれば、もっと建設的な選択肢を考えましょう。

それは「交渉する」という方法です。はっきり言って先の二つは「子どものやり方」ですね。大人になったら「話し合う」こともできるようになりましょう。

基本的に、親は子どもの幸せを願っています(毒親の場合を除く)。なので、子どものやりたいことを応援したいと思っているのです。でも、さっきあれこれ書いたように、すんなり「イエス」と言うのは簡単ではない。あなたの人生について責任があって、あなたのことを考えている人は、そう簡単に「イエス」を言いません。

その前提で、「どうすれば私の意見を聞いてくれるの?」というのを、全力で考えてください。

まず、親御さんがA高校はダメで、B高校がいいと思っている理由は何なのでしょうか?そこをきちんと理解しましょう。

たとえば「A高校は派手な子が多いから、大人しいタイプのあなたには合わない。B高校の方があなたに合っている」ということなら、A高校は派手な子ばかりではない、ということを伝えるのがいいです。学校見学に一緒に行くのもいいし、在校生に話を聞くでもいい。

結構親御さんが「昔のイメージ」で話をしていることも多いです。まあつまりお母さんの時代の話ですね。お母さんが学生の頃はA高校は昔は派手な子が多かった、みたいな。最近は進学率向上にかなり力を入れているとか、そういう最新情報を知らないだけかもしれない。

あるいは、A高校に入ることで、派手な遊びを覚えて勉強しなくなるかもしれないと思っているかもしれません。それなら「高校に入ってからもきちんと勉強する」という意思を伝えた方がいい。

自分の意思をどうしても通したいなら、そのために策を練りましょう。

「心配してくれてありがとう、でも私は大丈夫。だって○○だから」(ちゃんと勉強するから、など)ここまで言えるようになれば、親御さんも背中を押してくれるはず。

親の心配事を理解しよう

テスト前,勉強しない,心理

親御さんの心配しているのは、子どもの体調、人間関係、お金、勉強、成績などです。そのうちどの心配が一番大きいかは人によります。

体調

・習い事をして、夜遅くなって疲れるのでは

・習い事を続けられるのだろうか

人間関係

・派手なお友達と仲良くなるのでは

・悪い遊びを覚えてしまうのでは

・そもそも友達ができないんじゃないか

勉強

・勉強する時間を作れるのか

・自分から勉強するのだろうか

・勉強がおろそかになるのでは

成績

・成績が落ちるんじゃないか

お金

・そんなお金がうちにはない

・どうやってお金を用意しようか

などなどです。あなたの親御さんはどれを一番気にしているのでしょうか?

そして、親御さんはたいてい子どもの「勉強」と「成績」を気にしていますから、そこの心配をなくしてあげる方法をまずは考えてみるといいですね。

反対にめげるな!努力している姿を見せよう

どうしても親を説得したい、説得してでもやりたいことがあるのであれば、あなたがするべきことは「我慢」でも「反抗」でもなく「交渉」です。そして、それと同時に「努力を見せる」ことも重要。

何もせずに欲しいものを手に入れることはできません。欲しいものを手に入れるためには何かしらの対策が必要です。待っていても親御さんは変わらないでしょう。

どうしてもB高校に行きたいなら、そのためにめちゃくちゃ頑張ってみてください。そしてその姿を親御さんに見せましょう。

毎日勉強できていないなら図書館に行って勉強するとか、普段は塾の自習室で勉強しているなら、あえて自宅でやってみるとか。夕食後テレビやスマホを見ているなら、自分の部屋に戻って勉強してみるとか。リビングにカレンダーを置いて、勉強した日に印をつけるとか。方法はいろいろあります。

結局、親というものは子のことが心配なわけですが、頑張っていることを知ったら「応援してあげなきゃ」と思うものです。そして、子が頑張っている姿に心を打たれるもの。

私の知り合いのある父親がこんな話をしていました。

息子が、偏差値が全然足りないA高校にどうしても行きたいと言ってきた。
偏差値が足りていないからそりゃあ心配だったし、反対もした。でも、「毎日塾に通って頑張るから、どうか受けさせてほしい」と真剣な顔で言われて、本当に毎日勉強していたから、泣きながら許した。

というエピソードを嬉しそうに話してくれました。しかも息子さんはきっちり合格。すばらしいですね。

まとめ 反対されたら強く賢く対応しよう

親に反対されるのは悲しいことですよね。いつもいつも否定されていたら自己肯定感も下がりそうです。ですが、多分親御さんは反対しているつもりはあまりないと思います。ただ心配なんだと。

で、そこでどうするか。あなたがどうしてもそれをつかみたいなら、行動するしかありません。それも「我慢」や「反抗」という子どもの手段を取るのではなく、交渉することが必要です。親御さんの一番の心配は何でしょうか?そして、それを解消するためにあなたにできることは何でしょうか?すごく難しい話だというのは私も理解していますが、やりたいことを叶えるために考えることも必要です。

そして、そのためには交渉しながら、「目標に向けて努力している」ことを言葉や行動で伝える必要があります。そういう姿をきちんと見せれば、親御さんだって安心するでしょうし、あなたの成長を喜ぶはずです。そこまでしても「反対」一辺倒なら、ちょっとマズい親御さんかもしれません(その件については別記事で)。だから安易に「うちは毒親」なんて言って拗ねるのはいけません!そんなこと言ったってなんの解決にもならないし、あなたのやりたいことは近づいてきてくれません。

だから、あなたにできることは「交渉」すること、「行動」を示すこと。この二つを意識して、やってみてください。

親御さんの心配を克服し、あなたが目標を叶えて、またひとつ賢くなる日を私も楽しみにしています。

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