今日は、親御さんからこんなご相談をいただいています。
こんにちは。苦手科目を得意に変えるプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。
今日は「中学生の子が勉強しようとすると体調が悪くなる」という相談をいただいています。

中学生の子どもが、勉強を始めようとすると急に体調が悪くなります。頭痛がすると言ったり、気持ち悪いと言ってトイレにこもったりして、机に向かえません。
最初は“勉強したくないだけかな”と思っていたのですが、最近はプリントを見るだけでため息をついたり、顔色が悪くなることもあります。
ただ、友達と電話したり、ゲームをしたりする元気はあるんです。だから余計に、どこまで本当に苦しいのか分からず…。
「そんなにしんどいなら休ませた方がいいのかな」と思う反面、「このまま勉強しなくなったらどうしよう?」と不安になる日もあります。
無理にやらせるのも違う気がするし、でも放っておいていいのかも分かりません。どう思いますか?
実は、「勉強になると体調が悪くなる」という相談は珍しくありません。むしろ多いです。
特に中学生は、
・授業内容が急に難しくなる
・定期テストや内申点の負担が増える
・部活や人間関係のストレスも重なる
こうした変化が一気に増える時期です。
そのため、本人も気づかないうちに、勉強そのものが強い負荷になっていることがあります。
しかも難しいのが、「普段は普通に見える」ケースが多いことです。
・学校には行ける
・友達とも話せる
・動画も見られる
だからこそ、
「本当にそんなにつらいの?」
「ただ勉強が嫌なだけでは?」
と、親御さんも判断に迷いやすくなります。
ただ実際には、本人の中でかなり強い不安や疲労が積み重なっているケースも少なくありません。
この記事では、
・なぜ勉強すると体調が悪くなるのか
・家庭ではどう見えやすいのか
・本当はどこで負荷がかかっていることが多いのか
を、教育的な視点から一つずつ解説していきます。
「やる気がない」のではなく、勉強に強い負荷を感じているケースがあります
「勉強になると体調が悪くなる」と聞くと、
「気持ちの問題では?」
「面倒だから逃げているのでは?」
と思ってしまうこともあるかもしれません。
もちろん、中学生ですから、「勉強したくない日」自体は誰にでもあります。
ただ、実際には“やる気”だけでは説明しにくい状態になっているケースも少なくありません。
たとえば、
・机に向かう直前だけ頭痛がする
・問題集を開くと気分が悪くなる
・始めようとすると涙が出る
・勉強開始まで異常に時間がかかる
こうした状態が続いている場合、本人の中ではかなり強い負荷がかかっている可能性があります。
特に多いのが、「分からない状態」が長く続いているケースです。
授業についていけない。
解説を読んでも意味が分からない。
頑張っても点数につながらない。
こうした経験が積み重なると、脳の中で
「勉強=苦しいもの」
「勉強=失敗するもの」
というイメージが強くなっていきます。
すると、まだ勉強を始めていない段階でも、身体が先に拒否反応を出すことがあります。
実際、中学生は小学生よりも“積み上げ”がかなり重くなる時期です。
英語なら、
・単語
・文法
・時制
数学なら、
・分数
・割合
・文字式
など、前の理解が次につながっていきます。「今の単元」だけの問題ではなく、もっと前から苦しくなっていることもあります。
ただ、本人自身もそれをうまく説明できません。
その結果、
「無理」
「気持ち悪い」
「やりたくない」
という形でしか表現できないことがあります。
実は「どこが分からないか分からない」状態になっていることがあります
勉強で体調を崩しやすくなっている中学生を見ると、
「苦手科目があるのかな?」
と思うことが多いかもしれません。
もちろん、それも一つの要因です。
ただ実際には、“どこから分からなくなったのか本人も分からない”状態になっているケースが少なくありません。
たとえば英語なら、
現在は中2・中3の内容をやっていても、本当の原因は
・be動詞と一般動詞の違い
・主語の感覚
・単語の定着不足
など、中1のかなり前半にあることがあります。
数学でも、
「方程式が苦手」に見えて、実際には
・分数計算
・割合
・小数の感覚
など、小学校内容から止まっているケースがあります。
ただ、中学生本人はそこまで分析できません。
そのため、
「全部分からない」
「何をやっても無理」
という感覚だけが残りやすくなります。
しかも、この状態で周囲から
「もっとやりなさい」
「勉強時間が足りない」
と言われると、“分からないまま進む時間”だけが増えてしまいます。
すると、
勉強する→分からない→焦る→疲れる→さらに苦手になる
というループが起きやすくなります。
特に真面目なお子さんほど、「分からない」と言えないまま抱え込むことがあります。
その結果、限界が近づいて初めて、
・頭痛
・吐き気
・腹痛
・強い眠気
など、身体症状として出てくるケースもあるんです。
勉強そのものではなく、“勉強に関連する不安”で苦しくなることもあります
勉強で体調が悪くなる場合、「勉強内容」だけが原因とは限りません。
実際には、“勉強にまつわる不安”が強くなりすぎているケースもあります。
たとえば、
・テストで大きく失敗した
・授業で当てられて恥ずかしかった
・塾で周囲との差を感じた
・頑張ったのに結果が出なかった
・怒られる経験が続いた
こうした経験が積み重なると、「勉強」という言葉そのものに緊張が生まれることがあります。
特に中学生は、「できないこと」への不安が強くなりやすい時期です。
周囲との差も見えやすくなりますし、定期テストや順位など、“数字”で比較される場面も増えていきます。
すると、
「またできなかったらどうしよう」
「分からないと思われたくない」
「怒られたくない」
という感覚が強くなり、勉強を始める前からかなり疲れてしまうことがあります。
また、親御さんから見ると不思議なのが、
「学校では普通」
「友達とは楽しそう」
というケースです。
ただ、これは珍しいことではありません。
学校や部活では周囲との会話や刺激があるため、一時的に緊張が紛れていることがあります。
逆に、自宅で一人になり、
「これから勉強しなきゃ」
という状況になると、一気に不安が強くなることがあります。
そのため、
・夜だけ体調が悪くなる
・勉強前だけ不調が出る
・机に向かうと止まる
といった形になりやすいのです。
特に、「ちゃんとやらなきゃ」と思う気持ちが強い子ほど、内側でかなり負荷を抱えてしまうんですよね。
脳が疲れ切っていて、“勉強開始”に耐えられないこともあります
最近の中学生は、大人が思っている以上に“ずっと何かを処理している”状態になりやすいです。
学校の授業。
提出物。
部活。
人間関係。
SNS。
さらに、
「成績を落としたくない」
「内申が気になる」
「高校受験が不安」
といったプレッシャーも重なります。
そのため、本人に自覚がなくても、脳がかなり疲弊していることがあります。
特に、
・学校後に塾
・帰宅後に宿題
・夜遅くまで勉強
という生活が続いている場合、“勉強を始める余力”そのものが残っていないケースもあります。
すると、
「やらなきゃいけないのに動けない」
「机に向かうだけでしんどい」
という状態になりやすくなります。
ここで親御さんが混乱しやすいのが、
「でもスマホは見られる」
「ゲームは普通にやっている」
という点です。
ただ、脳が疲れている時、人は“負荷の低い刺激”を求めやすくなります。
動画を見る。
ゲームをする。
SNSを見る。
こうした行動は、「考える負荷」が比較的少ないため、一時的に脳を休ませやすい側面があります。
もちろん、スマホの使いすぎで睡眠不足になるケースはあります。
ただ、「スマホばかりだから怠けている」と単純に考えると、本当の原因が見えにくくなることがあります。
特に、
・真面目
・責任感が強い
・完璧主義
・失敗を引きずりやすい
こうしたタイプのお子さんほど、“限界まで我慢してから止まる”ことも少なくありません。
家庭では「怠け」に見えやすいのですが…
ここまで読んで、
「うちの子にも当てはまるかもしれない」
と感じた親御さんもいらっしゃるかもしれません。
ただ、このタイプは家庭ではどうしても“やる気の問題”に見えやすい特徴があります。
たとえば、
・勉強前だけ体調が悪くなる
・始めるまで異常に時間がかかる
・机に向かってもボーッとしている
・ため息が増える
・急に部屋の片付けを始める
・簡単な問題でも止まる
こうした様子が続くと、
「結局、勉強したくないだけでは…」
と感じてしまうことも自然です。
しかも、お子さん自身も「なぜ苦しいのか」をうまく説明できないケースが多くあります。
本当は、
「分からない状態が怖い」
「失敗する感じが先に来る」
「どこから崩れたのか自分でも分からない」
という状態でも、それを整理して話せる中学生は多くありません。
そのため、
「無理」
「やだ」
「気持ち悪い」
という言葉だけが出てくることがあります。
また、親御さんからすると不思議なのが、
「好きなことは普通にできる」
という点だと思います。
友達とは話せる。
動画は見られる。
ゲームもできる。
だからこそ、
「本当にそんなにつらいの?」
と判断が難しくなります。
ただ、勉強は、
・理解する
・覚える
・考える
・集中する
・間違いと向き合う
ことを同時に行う、かなり負荷の高い作業です。
特に「分からない状態」が続いている場合、脳にとっては強いストレスになることがあります。
そのため、“勉強だけ体調が悪くなる”こと自体は、実はそこまで珍しいことではないんです。
必要なのは“もっと勉強させること”ではない場合があります
「勉強時間が足りないから苦しいのでは」
と思って、まず量を増やそうとすることがあります。
ですが、実際には“量を増やすほど悪化する”ケースも少なくありません。
特に、
・分からない状態が長く続いている
・勉強への苦手意識が強い
・疲労がかなり蓄積している
こうした場合は、まず「どこで止まっているのか」を確認することが大切です。
たとえば英語なら、
今の単元ではなく、
・単語が定着していない
・文法用語が分からない
・主語と動詞の感覚が曖昧
など、もっと前の理解不足が原因になっていることがあります。
数学でも、
「今の問題が難しい」というより、
・分数
・割合
・計算の意味
など、小学校内容から苦しくなっているケースがあります。
この状態で“今の授業内容”だけを頑張ろうとすると、理解できないまま負荷だけ増えてしまいます。
すると、
勉強する
↓
分からない
↓
さらに苦手になる
↓
勉強前からしんどくなる
という流れに入りやすくなります。
逆に、一学年戻って確認しただけで、急に進み始める子もいます。
本人としては、
「分からなかった理由が見えた」
感覚になるからです。
また、勉強量だけではなく、“進め方”が合っていないケースもあります。
たとえば、
・ノートまとめに時間を使いすぎる
・暗記だけで理解が追いついていない
・問題演習ばかり増えている
・解説を読んでも意味が分からない
こうした状態では、長時間勉強してもかなり消耗します。
必要なのは、「もっと頑張ること」ではなく、
・どこで止まっているのか
・何が負荷になっているのか
・どの順番なら進めるのか
を確認することだったりします。
勉強すると体調が悪くなる時の進め方
では、実際にはどのように進めていけば良いのでしょうか。
まず大切なのは、「急に元通りに戻そう」としすぎないことです。
すでに、
「机に向かうだけで苦しい」
「問題を見ると止まる」
という状態になっている場合、本人の中では“勉強=かなり負荷の高いもの”になっています。
そのため、最初から
「毎日3時間やろう」
「遅れを全部取り戻そう」
とすると、さらに苦しくなってしまうことがあります。
まずは“短時間でも止まらない”を優先する
最初は10分程度でも構いません。
大切なのは、「勉強開始=苦痛だけ」にならないことです。
たとえば、
・1問だけ解く
・単語を数個だけ確認する
・短い文章だけ読む
など、“終われる量”から始めた方が進みやすいことがあります。
「解ける問題」から戻る
このタイプは、「分からない問題」と長く向き合ってかなり消耗しているケースが多いです。
そのため、最初は少し簡単に感じるくらいから始めた方が、脳の負荷が下がりやすくなります。
特に、
「解けた」
「意味が分かった」
という感覚が少しずつ増えると、勉強への拒否感が変わってくることがあります。
一人で抱え込ませない
また、本人だけで立て直そうとすると、かなり苦しくなるケースもあります。
・学校の先生
・塾
・家庭教師
・スクールカウンセラー
・医療機関
など、必要に応じて外部を使った方が進みやすい場合もあります。
特に、「どこが分からないのか分からない」状態では、自力だけで原因を見つけるのが難しいことも少なくありません。
「もっと頑張れ」で悪化するケースもある
真面目なお子さんほど、
「ちゃんとやらなきゃ」
「頑張らなきゃ」
と思っています。
だからこそ、すでにかなり無理をしている恐れも。その状態でさらにプレッシャーが強くなると、身体症状が悪化してしまうケースもあります。
まずは、「何が負荷になっているのか」を見ながら、少しずつ進め方を変えていく方が、結果的に立て直しにつながることも多いです。
「勉強すると体調が悪くなる」は、原因を見直した方が良いサインです
中学生が「勉強すると体調が悪くなる」と訴える時、単なる怠けでは説明できないケースは少なくありません。
実際には、
・理解不足の積み重ね
・勉強への強い不安
・疲労の蓄積
・プレッシャー
・失敗体験
など、さまざまな要因が重なっていることがあります。
特に難しいのが、本人も「なぜ苦しいのか」をうまく説明できないことです。
そのため、家庭では
「やる気の問題」
「スマホの使いすぎ」
に見えてしまう一方で、本人の中ではかなり強い負荷が起きているケースもあります。
ただ、原因が見えてくると、状況が変わることもあります。
・どこから分からなくなったのか
・何に強い負荷を感じているのか
・どの順番なら進めそうか
こうした部分を一つずつ確認していくと、「今は何を優先した方が良いのか」が少しずつ見えやすくなります。
実際、勉強量を増やすより、
・学年を戻って確認する
・進め方を変える
・負荷を下げる
・理解できるところから再開する
ことで、表情が変わる子も少なくありません。
「勉強すると体調が悪くなる」
これは、“今のやり方ではかなり苦しい”というサインでもあります。
無理に押し切るより、まずは何が負担になっているのかを確認することが、結果的に立て直しへの近道になることも多いです。
以上、佐々木(@kateikyo_megumi)でした!
「一人で勉強するのがつらい」という場合は
勉強しようとすると体調が悪くなる時は、「勉強内容」だけではなく、“勉強している時間そのもの”が苦しくなっているケースもあります。
実際、
・一人だと止まってしまう
・分からないと不安になる
・机に向かうだけでしんどい
というお子さんでも、誰かと一緒だと少し進められることがあります。
特に、勉強への苦手意識が強い子は、「分からない」と言うこと自体に緊張しているケースも少なくありません。
そのため、
・分からなくても責めない
・体調が悪い時は無理をさせない
・雑談もしながら進める
など、安心して勉強できる空気を大切にしながら授業を行っています。
実際、最初は泣きながら勉強していた子が、少しずつ笑って話せるようになることもあります。
「何から始めればいいか分からない」
そんな段階からでも、遠慮なくご相談くださいね。
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