こんにちは。横浜・鎌倉のプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。
今日は生徒さんからこんな質問がありました。
自分の書いたものを読み返すのがすっごく嫌なんですよ。作文とかレポートとか。だから見直せとか読み返して確認とか言われてもすっごく嫌なんです。これ、どうにかならないですかね?
うわあ、これ、超わかる。現在、出版に向けて準備を進めております。先週、原稿をレイアウトに流し込んだものが届いたんです。それを見た私は、
「わあ、なんだか作家みたいでかっこいい♡」
と、一瞬気分が高揚したのを感じました。
だがしかし、浮かれたのも束の間でした。自分の書いたものを読み返すのが気持ち悪くて仕方がなかったんです…。なんというんでしょうか、ものすごく嫌悪感というか、顔から火が出そうというか、強すぎるモヤモヤ感とかチクチク感とか…とにかくどうしようもない気持ちになりました。
気付いてしまったんです。自分の文章を読み返すのがどうしようもなく嫌だということに。いろいろ話を聞いてみたら、結構こういう人いるみたいです。
とはいえ、自分の文章を読み返さないことには仕事が進まないので、嫌悪感なく自分の文章を読み返す方法を考えてみました。
自分の文章を見返したくない病
自分の文章を見返そうとすると、なんというのでしょう、嫌悪感というか、気恥ずかしいというか…あーもう見たくないんですけど!!という気分になります。
実はわたし、いつもいつもこの症状に悩まされます。
これまで書いてきた電子書籍も、発売後はほとんど見返しません。読者の皆様がいい本だと言ってくれるのでたぶんいい本なんでしょうけど(自画自賛)、でも読みたくはない。
最近、似たようなことがありました。実はいま作曲をやっていて、バンドメンバーからアドバイスをもらうために聞いてもらうわけですが、みんなに聞いてもらうのが超絶恥ずかしくて、もうその場から消えてなくなりたい気持ちになりました。
うーん、重症かもしれない。
プロの皆さんに「自分の文章見返せない問題」について聞いてみた
で、「自分の文章見返すの辛すぎ問題」をそろそろ克服しないとやっていけないと思ったので、すでに本を出されている諸先輩方に聞いてみたんです。
「どうすれば自分の文章を見たくない病を克服できますか?」
そうすると、意外なことに、文筆業・ライター・漫画家など、書くことをを生業とするの先輩方もいまだにこういう症状になることがあるとか。私だけではないようです。
なんだか少し安心しました。
特に「なるほど!」と思ったのが、インタビューライターとして活動されている丘村奈央子さんからのアドバイスでした。
「もし時間があったら数日でも完全に忘れるほど寝かせて、そのあと読むと客観視できますよ。マズイところもですが、意外と面白いじゃん、という部分もあるので凹むばかりなのは避けられるかと。」
なるほど!
というわけで、思い切って締め切りギリギリまで寝かせて、そのあと読んでみることにしました。冷静に読んだら面白い箇所も見つかり、「あれ、いいかも」と思えるようになりました。
自分の文章を見返すのが怖くなくなる方法
自分の文章を見たくない理由を考えながら、「自分の作品見返したくない問題」の対策を考えてみました。
自分から切り離す
自分の作品を自分と切り離しましょう。もしかしたら、自分の作品を自分と同一化しているのかもしれません。
「自分=ダメ」と思っている人がいたとします。
さらにその人が「自分=創作物」と思っているとしたら、「自分=創作物=ダメ」が成り立つわけです。三段論法というやつですね。
自分に対して自信がないから、自分を見たくない。自分の創作物=自分だから、創作物に対しても自信を持てない。
ということになるんです。なんだか根が深そう。
まずはいったん同一化した自分から引き離して、客観的に見る必要がありそうですね。
いい点を見つけだす
丘村さんのアドバイスもそうなのですが、自分の作品からいい点を見つけるのはすごく大切なことだと思います。
まだまだな点も多いかもしれないけれど、いい点も必ずあるから、いい点を探してそこに注目すると、「ああ、大丈夫だ」と思えて元気が出てきます。
いい点を教えてもらう
それでも自分に自信を持てなくなったり、自分の創作物が嫌いになりそうなときがありました。そんな時は、信頼できる人に作品を見てもらって、「良い点」を教えてもらうことにしています。
歌のライブ本番前は、私のことを褒めてくれる友人たちに歌の音源を送って「ひとつでもいいから良いと思ったことを教えて」と頭を下げております。
次はあなたのところに音源を送り付けるかもしれません。
経験を積む
そして、同時にたくさん自分の作品を作って、見返したり、それを人に見てもらう機会を増やす。機会が増えてくれば、そのうちに慣れて、自分の作品とも向き合えるようになるのではないかと。
そういえば、前は自分の録音した声を聴くのが死ぬほど嫌だったのですが、ラジオに半年間出演してずいぶん自信が付き、今では「ラジオの仕事楽しかった~」なんて言っているくらいです。経験は人を強くするのですね。
(ラジオの仕事をまたやりたいです。オファー待っております。)
自信をつける
自分の作品と向き合えない根本原因は、突き詰めると自分自身に対する自信が足りないからだと思っているので、自分に自信をつけることも長期的に考えていかないといけないと思います。
「自分=創作物=ダメ」という思考回路の人は特にそうでしょう。
人に見せたり、自分で探したりして、自分の作品のいいところをメモに書いていったりして蓄積し、育てていけば、自分だけの強みになるはず。
「自分の文章を見返せない問題」まとめ
私の個人的な目標なのですが、2018年は、書き手として、表現者としてレベルを上げる一年にしたい。
なので、自分のこういうところとも真摯に向き合いながら、一つ一つ克服して成長していきたいのです。
自分と向き合って、改善点を直し、長所を伸ばしていくことでしか成長はありません。自分の文章と、そして自分を客観視することで超えていけるものがあるはず。
同じ症状に悩む人や、克服した人がいたらぜひご意見をくださいませ。
丘村さんの著書、みんな読むべき
文中に登場したインタビューライターの丘村奈央子さんの著書「人生が変わる会話術」は、日本人なら全員読んだ方がいいです。なぜなら、「私は会話力に自信があります」なんて言える人、まずいないから。
普通の人なら、自分の会話に不安や改善の余地を感じているはずです。
もし、「私は会話力に自信があります」と言える人がいたとしても、それは自己評価であって、他人の評価はどうなのか、わかりませんよ?もしかしたら一方的に話すことに長けているかもしれないけれど、相手はうんざりしているかもしれませんよ?
つまり、誰しもが会話力の伸びしろがあるわけですよね。だから、全員が読んだ方がいいです。
紹介記事もあるので、どんなことが書いてあるのか知りたい人はまずこちらをご覧ください。[書評]「人生が変わる会話術」とは、相手の○○に質問すること
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こちらの記事もぜひ!
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