1. 「うちの子、もう学校には戻れないのかも…」と思ったとき
朝になるとお腹が痛い。眠れない。無言で布団から出てこない。
そんな子どもの姿を前に、親としてどうしたらいいのかわからなくなる。
「このままでいいのかな」
「無理にでも学校に行かせたほうがいいのかな」
「でも、またあのつらそうな顔を見るのも苦しくて…」
そんな気持ちを抱えている親御さん、とても多いです。
きっと、今この記事を読んでいるあなたも、毎日悩みながらお子さんを見守ってこられたのではないでしょうか。
学校に行けない。でも、心のどこかでは「勉強はしないといけない」と焦る気持ちもある。
親も子も、どうしたらいいのかわからないまま、時間だけが過ぎてしまう——
そんなときに知ってほしいのが、「家庭教師」と「オンライン学習」の選択肢です。
2. 不登校=勉強しない、じゃない。本人も実は焦っているかもしれない
不登校の状態が続いていると、どうしても気になってくるのが「勉強の遅れ」。
親としては、
「このまま何もしないで大丈夫かな…」
「高校に行けるんだろうか…」
そんな不安が、ふとした瞬間に頭をよぎりますよね。
でも、実はその気持ち。
お子さん自身も、心のどこかで感じていることが多いんです。
表面には出さないかもしれません。
「どうでもいい」と言うかもしれません。
でも、何もしないことへの焦りや不安は、胸の中にちゃんとある。
「みんなは学校に行ってるのに、自分は違う」
「どんどん置いていかれてる気がする」
「勉強がわからなくなってきて、もう手遅れなんじゃないか」
そんなふうに感じて、自信をなくしている子も少なくありません。
でも、そういう気持ちを言葉にするのって、すごく勇気がいるんですよね。
大人でも、自分の弱さや不安を口にするのは難しいのに、思春期の子どもたちならなおさらです。
だから、親としてできることは
「本当は焦ってるかもしれないな」って、そっと気づいてあげること。
「勉強したくないんじゃなくて、どう始めたらいいかわからないだけかも」って、見守ってあげること。
そして、
「学校に行かなくても、勉強する方法はちゃんとあるよ」
って、安心できる選択肢をそっと差し出してあげること。
その声かけひとつで、子どもの心がふっと軽くなることもあるんです。
3. 通わなくても大丈夫。オンライン家庭教師という選択肢
学校に行けない、塾にも通えない。
でも、「何もしないまま時間が過ぎていく」のはやっぱり不安。
そんなふうに思ったときに、ひとつの希望になるのが「オンライン家庭教師」という学び方です。
「え、パソコンの前で授業?ちゃんと集中できるの?」
「オンラインで人と話すなんて、うちの子にできるかな…」
最初は、そんなふうに感じる方も多いです。
でも実は、オンライン家庭教師って不登校のお子さんにとても合いやすい方法なんです。
たとえば…
- おうちにいながら学べるから、外に出るプレッシャーがない
- 顔出しなし、チャットだけ、声だけ…など柔軟な対応ができる
- 1対1だから、周りと比べられたり気をつかわなくていい
- その子の気持ちに寄り添ってくれる先生と出会いやすい
「無理やり勉強させられる」場所ではなく、
「安心して話せる」「少しずつ前に進める」そんな居場所として使ってくれる子もいます。
実際、最初は「声も出したくない」と言っていた子が、
テキストのやりとりから少しずつ始めて、1ヶ月後には「声出しOK」に。
半年後には「先生、今日こんなことがあったんだよ」と、雑談までできるようになったケースもあります。
学校とはちがって、スタートラインも、ペースも、全部その子に合わせられるのがオンライン家庭教師のいいところ。
「この子の“今”に合った学び方って、きっとこういう形なんだろうな」と感じる親御さんもたくさんいらっしゃいます。
学校に行けていないからといって、「勉強ができない」わけじゃありません。
それぞれに合ったやり方で、ちゃんと学び続けることはできます。
通学しなくても、自分のペースで学べる方法があるということ。
子どもにとって負担が少なく、少しずつでも「やってみようかな」と思える環境を整えてあげられるのが、オンライン家庭教師なんです。
親としてできるサポートのひとつとして、覚えておいてもらえたら嬉しいです。
4. オンライン家庭教師、こんな子に向いています(チェックリスト)
オンライン家庭教師って、実はどんな子でも合うわけではありません。
でも、不登校のお子さんの中には、すごくフィットするタイプが多いのも事実なんです。
ここでは、実際に「オンライン家庭教師が合いやすい子」の特徴を、いくつかご紹介しますね。
お子さんの様子と照らし合わせながら、気になるところがないかチェックしてみてください。
✅ 人の目が気になる、集団の中にいるとすごく疲れる
学校という場所そのものに強いストレスを感じてしまうタイプの子。
一対一で静かに過ごせる環境だと、ホッとすることがあります。
✅ 授業や課題がわからなくなって自信をなくしている
一度つまずくと「どうせもう無理」と思ってしまう子もいます。
個別にフォローしてもらえると、「わかる」体験を取り戻しやすいです。
✅ 表には出さないけれど、実は焦っている
「勉強したくない」と言ってても、ほんとは気になってる…そんなタイプ。
無理なくゆるく始められる環境だと、前向きな気持ちが出てくることもあります。
✅ 話すのは苦手だけど、文字でのやりとりはできそう
Zoomで顔出しして会話、がいきなりハードル高い子も多いです。
でもチャットや、声だけのやりとりなら大丈夫、ってケースもたくさんあります。
✅ ゲームやアニメには集中できる
興味のあることにはぐっと入り込める子は、オンラインにもすっと慣れる傾向があります。
「好き」をきっかけにやる気につながることも多いです。
いくつか当てはまる項目があったなら、オンライン家庭教師という選択肢が、お子さんに合っている可能性は高いです。
大事なのは、「すぐに成果が出るか」じゃなくて、「始めやすいかどうか」。
その一歩を踏み出すハードルが低いことって、実はすごく大きな意味があるんです。
5. 家庭教師として見てきた「小さな変化」の積み重ね
オンライン家庭教師として、これまでいろんな子と関わってきました。
学校に行けなくなった子や、人とのやりとりに緊張してしまう子、勉強から長く離れていた子など、それぞれに背景があります。
最初の一歩は本当にささやかです。
「こんにちは」とは言えないけれど、チャットでスタンプを返してくれる。
Zoomを開いても声は出さず、静かに画面を見てくれている。
そんなスタートでも、ちゃんと関係は少しずつできていきます。
ある日、その子が小さな声で「これ、やってみたよ」とプリントを見せてくれました。
たった一言でも、私にとってはとても大きな変化に感じました。
また別の子は、勉強の内容よりも「ちゃんと話を聞いてくれる大人がいる」と感じられるだけで表情がゆるんでいきました。
毎週の短いやりとりを通して、笑顔やリアクションが少しずつ増えていく様子に、こちらも元気をもらえます。
成績や理解度よりも前に、まず「ここならちょっと頑張れるかも」と思ってもらえるかどうか。
そうやって、安心して取り組める時間が少しずつ積み重なっていくと、自然と学びに向かう姿が見えてきます。
家庭教師は勉強を教えるだけではなくて、気持ちの拠りどころになることもあると、いつも感じています。
そういう存在でありたいなと、日々思いながら画面の向こうの子どもたちと向き合っています。
6. 親として、どう寄り添えばいい?
子どもが学校に行けなくなったとき、親としては本当にいろんな気持ちがわいてきます。
「このままでいいんだろうか」
「いつかちゃんと元気になってくれるのかな」
そんなふうに悩む日が続くと、自分がどうしたらいいのかわからなくなることもありますよね。
「何かしなきゃ」と思っても、動けば動くほど空回りしてしまうような感覚。
気がつくと、子どものことだけじゃなく、自分の心もいっぱいいっぱいになっていたりします。
でも、そんなときこそ焦らなくて大丈夫です。
親ができることは、必ずしも“解決してあげる”ことじゃありません。
そばにいてくれる人がいるだけで、子どもが安心できることもあるんです。
たとえば、横に座って、今の気持ちを受けとめてあげることです。
何を話してくれなくても、そっとそばにいるだけでいい日もあります。
それに、子どもって自分の気持ちをうまく言葉にできないだけで、
実はたくさんのことを考えていたり、感じていたりするんです。
表に出ないぶん、見えにくいけれど、心の中ではちゃんと前に進もうとしていることもあります。
親としてはつらい場面も多いし、思わず強く言ってしまうこともあるかもしれません。
でもそれも全部、子どもを思っているからこそ。
がんばりすぎている自分を責めずに、たまには自分の心も休ませてあげてください。
「わたしなりにできることを、今できる範囲でやっている」
そう思えたら、それだけでも十分なんです。
7. まとめ:子どもに合った場所で、少しずつ進めばいい
子どもが学校に行けなくなると、親としてはいろんな不安がつきまといますよね。
でも、学び方はひとつじゃありません。
学校だけが“勉強する場所”ではないんです。
オンライン家庭教師という選択肢は、自分のペースで学び直すきっかけになります。
通学のストレスもなく、安心できる相手と1対1で関われることは、不登校の子にとって大きな安心材料になります。
うまく話せなくても大丈夫。
少し時間がかかっても大丈夫。
「ちょっとやってみようかな」と思える気持ちが生まれるまで、焦らずそばにいてあげられるといいですね。
親御さん自身も、がんばりすぎなくて大丈夫です。
不安なときは、まわりを頼っていいんです。
オンライン家庭教師も、そのひとつになれるかもしれません。
今のその子にとって、居心地のいい場所がひとつあるだけで、気持ちってだいぶ変わってきます。
少しずつで大丈夫。お子さんのペースを信じて、一緒に歩んでいけますように。
コメント