最近、いろいろなことをやめました。
映画の前売り券を取るのをやめました。
多分、なんとかなるから。
もし観たい会がいっぱいだったら、次の上映にすればいい。それまで、一緒に来てくれる人とお茶でもしてお話しすればいい。
人と歩くときに、道を調べるのをやめました。
大体の方角がわかっていればなんとかなるし、どうせ少し早めに到着するようにしているから、道を間違えても、回り道のお散歩を楽しめばいい。
不安を理由に、あれこれ先回りするのをやめました。
それは、一緒にいる相手のことを信じていない気持ちの裏返しです。
そして、自分の無力さが露呈されるのが、怖かったのです。
人に何かを「してあげる」のをやめました。
人に何かをして「あげる」ということは、その人を下に見ているということだと。気づいたのです。
たくさんのことをやめました。
自分がやらなきゃ、自分がやらなきゃって、一生懸命に何かをしようとするのを、やめました。
それは、自分の不安や、相手への不信の裏返しだから。
私は教育者なのに。そんなマインドを持ったまま、人が育つわけがないのです。
その代わり、あることをはじめました。
自分の無力さを正直に認めました。
初めて行く場所では、どこのご飯が美味しいのか、わからない。わかるわけがない。
別に、間違えたっていい。何かを失うわけではないのです。
相手を頼るようにしました。
誰かが何かをしてくれようとしてくれることを、受け取るようになりました。
「ありがとう」を増やしました。
人が何かをしてくれたら、しっかりお礼をするようにしました。
今までの私は、誰かが何かをしてくれたとき、「え、そんなこと自分でできるのに」と思っていました。
なんだかプライドを傷つけられたような気がして。
でも、相手にはそんなつもりはない。
純粋に、自分のためにしてくれていることを、私は受け取れてこなかった。
つまらない自分のプライドのために、相手の好意を無にしてきたのです。
本当にごめんなさい。
このことに気が付いたら、いつのまにか、幸せが増えました。
嬉しいことが増えました。
教育は大変です。
自分のできないこと、自分のダメな点が、壁となって絶えず現れる。
上手く越えられなかったら、また姿かたちを変えて、またやってくる。
その繰り返し。超えない限り、レベルアップはできない。
自分の嫌なところと、向き合う苦しさ。常に突きつけられる。超えられるまで、ずっと付きまとう。
でも、それを乗り越えた時に、こんなにも幸せな気持ちになれるんだと。
こんなにも成長できるのだと。
正直しんどいこともある。
でも、私は負けたくない。
もっとたくさんのことにたくさんのことを伝えたいから、自分自身という壁と向き合い続けます。
私を支えてくれる皆様。いつも本当にありがとうございます。
これからも、どうぞ宜しくお願いします。