やりたいことが見つからない中学生・高校生の方へ。

進路相談室

こんにちは。佐々木(@kateikyo_megumi)です。

沖縄に修学旅行中の生徒さんからLINEが届きました。何かの写真。ワクワクしながら開いたら…

 

沖縄のビーチで前方後円墳を作っていたそうです。

すごく上手に作れたので!たくさんの人に見てほしいんです!!

だそうです。

高校生活、満喫してますわね。

 

さて、別の生徒からもLINEが届きました。

助けてください

ちょ、ちょっと、ちょっと。怖いよ。どうしたの。

 

話を聞くと、自分の進路について迷っているようでした。

やりたいことが見つからないんです…

高校生には、自分の将来について考えさせられるイベントが複数用意されています。

 

  • 文系か理系か?
  • 単位をどう選択するのか?
  • 受験は推薦か、一般か?
  • 将来やりたいことを軸に学部を選ぶのか。あるいは自分の得意なことを軸に大学を選ぶのか。あるいはネームバリューなのか。

迷うことがたくさんありますね。

そのなかで、一定数いるのが「やりたいことが見つからない」と訴える人たちです。やりたいことが見つからないから、将来の夢ができないし、志望校も決められない、ということでしょう。

たしかに、やりたいことをすでに持っているのは素晴らしいことなのですが、やりたいことがないから無理して探すのもなんだか変な話のように思います。

 

では、やりたいことがない人はどうしたらいいのでしょうか?

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■やりたいことが見つからない理由

私は、「やりたいことなんか探さなくていい」と考えています。

狭い視野

やりたいことを探すのはとても大切なことです。

でも、私はこれは最適解だと思っていません。残念なことですが、やりたいことを探したって見つからないと思うのです。

 

特に、中高生はどう頑張ったって視野が狭いです。例えば、世の中に職業が10万個くらいあったとしたら、学生が知っているのはそのうちせいぜい5くらい。教師と、親の仕事と、プラスアルファくらいでしょう。中には親の仕事さえよくわかっていない子もいます。

そのくらい、学生が知っている職業は少ないでしょう。社会経験が少ないのだから仕方のないことですね。

 

その知っている5個の中から「やりたいことを探そう」と言われて見つかるんでしょうか?

 

あるいは、10万(これはただの例えなので、実際はきっともっと多い)のなかから一つずつ調べて選択することが可能でしょうか?

だから私は、やりたいことなんて、きっと一生見つからないし、自分に合う職業なんて、わかるはずがないと思っています。

世の中には無数の職業があって、生き方だって、十人十色なんです。

 

やりたいことなんて、大人ですらわからない

あなたの周りにいる教師、親などの大人だって、世の中の職業をすべて把握しているわけではありません。

 

どんな生き方があっているのかなんて、だれにもわからないんです。
肉親はおろか、自分自身にだってわかりません。

大人だって常に迷っています。

やりたいことを見つける上で大切なこと

「やりたくないこと」を知る

では、どうしたらいいか。やりたいことなんか探さなくていい。

反対に、「やりたくないこと」をはっきりさせましょう。

「これはしたくないな」
「こんな生き方はしたくないな」

こういう類のアイデアなら、きっと誰でも、いくつか持っていると思います。それをヒントにしたらいいです。

「やりたくないこと」には本音が出る

なぜ、「やりたくないこと」を明確にすべきなのか?答えは、「やりたくないこと」には、その人の価値観がはっきりと表れるからです。

 

「一人ぼっちで生きていくのは嫌」だと考える人は、周りに人がいる生き方をしたいのでしょう。

「もう勉強したくない」あなたは、なぜ勉強したくないのでしょうか?人と比べられるから?それとも、強制されて学ぶことではなく、自分の好きなことだけを学びたいから?

「お金がないのは嫌」と考えるのはなぜでしょうか?お金がなくてつらい思いをしたことがあるから?好きなものを好きなだけ買いたいから?そのためにはいくら必要なのでしょうか?

 

「やりたいこと」には建前が出る

反対に、「やりたいこと」にはその人の価値観があらわれないことが多いです。

 

「人の役に立つ仕事をすべきだから」とか「安定した職に就きたいから」とか、それってあなたの本心なのでしょうか?

 

世間体だったり周りの意見だったり常識にとらわれて、「これがやりたい」になっている可能性があることを忘れてはいけません。

 

つまり、やりたいことは不純なんです。「やりたくないこと」は、不純なように見えて、すごく純粋にその人の考えが現れます。

デザイナー志望の中学生の話

以前、「デザイナーになりたい」と話す中学生に会ったことがあります。

しかし、その顔には覇気がないというか、本心から言っているようには見えませんでした。デザイナーの仕事内容をよく知らないようですし、デザイナーになりたい理由を聞いても歯切れの悪い答えばかりが返ってきたためです。

そこで突っ込んで聞いてみたところ、答えはこうでした。

本当はデザイナーなんて目指していません。親がデザイナーになれと言っているだけです。自分は漫画家になりたいんですが、漫画家はダメだと言われ、デザイナーなら許してやると言われました。

彼女の「やりたいこと」っていったい何なんでしょうね。

考えさせられる一件でした。

 

このように、やりたいことが本人の本音ではないことが往々にしてあります。

わがままを言え、というわけではない

話を元に戻しましょう。

「やりたくないことを明確にしましょう」というと、あれは嫌だ、これは嫌だと選り好みを始める人がいますが、そういうことではありません!!!!!

 

「やりたくないことを思い浮かべて、その理由を考えよう」という意味です。

「ブラック企業に勤めたくない!」と主張しろという意味ではありません。重要なのは、その理由は何なのかを考えることです。

そりゃ誰だってブラック企業には勤めたくないでしょうが、その理由は人によって異なります。

  • 長時間労働が嫌なのか?
  • コマのように使われるのが嫌なのか?
  • 給料が安いのが嫌なのか?
  • 自分の意見が通らないのが嫌なのか?

 

どれなのでしょうか?

 

それがあなたの本音です。やりたくないことを挙げる目的はあくまで「あなたの本音を知る」ことにあります。

本音から考える

長時間労働が嫌だとわかったら、そこで止まってはいけません。

さらになぜ「長時間労働が嫌なのか」を考える必要があります。

 

「自分の時間がないから」なら、自分の時間を確保してあなたは何をしたいのでしょうか?

絵を描きたいのでしょうか?

映画を見たいのでしょうか?

家族と過ごしたいのでしょうか?

 

・・・

家族と過ごしたい?

それがあなたの「やりたいこと」ではないですか?

 

それなら、家族を大切にするライフスタイルってどんなものなのか、考えてみることが「やりたいこと」を見つける近道です。

■若者よ、大いに迷え。

迷うこと自体は全く悪いことだと思いません。

好きなだけ迷ったらいいと思います。
学生のうちはどうしても視野が狭く、知っている道も少ない。
職業選択だって、学生が知っている職業はすごく少ない。

せいぜい、サービス業と、学校関係と、両親の職業くらいではないでしょうか。
その少ない選択肢の中で、自分の将来を決めて猛進していくことの方が私は危険だと思ってしまいます。

軸が一本しかなかったら、
その一本が折れてしまったら、終了。

それなら、選択肢は多い方がいいのです。

 

迷ったら、とことん迷ってみたらいい。

迷ったら、それはきっとタイミングなのでしょう。別の道も考えてみたらいいかもしれませんね。

 

■誰だって迷うもの

大丈夫。大人だって迷うから。

わたしだって、今のままの職業続けていいのかな?と思うことがありますよ。

 

ちなみに私のやりたくないことは「時間の無駄遣い」です。

目的の分からない、終了時間が見えない会議に何時間も参加するのは苦痛でした。

では、自分にとって有意義なこととは何かと考えると、答えは勉強です。勉強することは自分にとっては最高に有意義なことです。

 

なので、勉強を続けられて、勉強したことが生かせる仕事をしたいという結論に至り、今の仕事をしています。

 

 

自分のペースで働くことができるし、生徒さんの成長を間近で見られるし、勉強を続けられるし、書くのは楽しいし、私には天職だと思っています。

「家庭教師の仕事をしたい」と思っていたわけではありません。
なんだか、夢のない話だったらごめんなさい。

でも、「やりたくないこと」をまじめに考えると、反対に自分がどんな生き方をしていきたいのかが明確になり、選択がしやすくなりました。
やりたいことなんて見つからないし、別に見つからなくていいと思います。

 

ただ、どう生きていたいのか、
どんな生き方をしたくないのか。
それは普段から考えておいて損はないです。

 

だから迷っていい。
迷ったら、もっといろんなものを見てみたらいいんです。
迷ってしんどくなったら、私に話してください。
話したらきっと、楽になるから!

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都内・横浜で活動するプロの家庭教師です。
「わかりやすい説明」と、勉強がニガテな子どもの気持ちにとことん寄り添う「共感力」の指導に定評あり。趣味は歌うこと。
おかげさまで歴6年、合格率は97%超。著書5冊。取材・寄稿多数。●詳しいプロフィールはこちら

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