こんにちは。学習コンサルタント 佐々木(@kateikyo_megumi)です。
前回の記事で、勉強嫌いが起こる理由について書きました。
おさらいすると、勉強が嫌いになるのは、
- できないから
- やる意味がわからないから
- 反抗期だから
- 疲れているから
このような理由が考えられます。
原因がわかった所で、早速、解決策を考えてみましょう。
①ストレス、心の問題等がないかを確認する
新しい事を学ぶのには、体力と気力が必要です。まずは心と体が健康的なのかを確認しましょう。
問題がある場合、その状況下で無理を続けると、勉強が大嫌いになり取り返しがつかなくなる危険があるので、要注意です!
②理解できるようにサポートする
学校の授業内容がわかっていなければ、どんなに時間をかけて自宅学習しても、成績アップは望めません。
「子どもの成績が芳しくないからと学習塾に入れ、毎日何時間も勉強させているのに、成績が上がらない・・・」それならば、そもそも土台ができていない可能性が高いです。
まずは、学校での授業がきちんと理解できているのかを確認しましょう。
とはいえ、授業のやり方を変えてもらったり、先生を変えることは現実的ではありませんよね。
そこで、自宅での個別学習がポイントになります。教科書は、じっくり読んで学習すれば理解できるようになっていますが、文字ばかりだと難しいようなら図や絵が多い参考書を導入するのも一手。
「基礎からわかる」「やさしくわかる」等の入門的な参考書であれば、教科書よりも噛み砕いてわかりやすく解説されています。あるいは、学習用の動画を見たり、それについて話し合うのも効果的です。
自宅で教科書の復習を行い、余力があれば予習もしておくのがベスト。
③成果を出す 一教科集中作戦
理解が問題なければ、「目に見える大きな成果」を出すことを目指しましょう。
おすすめしているのは、「まず1科目」で大きな成果をあげることです。
5教科で6点ずつ、計30点上がったとしても、各科目の上昇が少ないために、インパクトがありません。努力もむなしく中途半端な結果に終われば、「頑張ってもダメだ!」とさらに勉強嫌いになってしまうかもしれません。
1教科で30点上がったほうが、インパクトが大きく、本人も嬉しいでしょう。
周りの友人や教師も驚いて、「今回はよく頑張ったな!」と声を掛けてくれるかもしれません(これを脚光体験といいます)。
5教科6点ずつでは、同じ30点でもこのような効果は期待できません。まずは1教科1科目でもいいから成果を出すことで、
「自分はできるんだ!」という有能感を育てることに繋がります。
まずは、「自分はできる」という気持ちをもたせ、種を植え育てましょう。
ちなみに、みんな大好き”テレビゲーム”や“スマホゲーム”は、成功体験の演出が巧みです。
ゲームを始めると、基本効果の説明があり、その後練習があるのですが、そのとおりにやると、スッキリと敵を倒すことができて、たくさんアイテムが貰えます。だから、あんなにもハマってしまうのですね。
この原理を応用しましょう。
④勉強する意味を理解する
同時に、なぜ勉強が必要なのかを、子どもたちに粘り強く語るのです。
大人は得てして子どもに「俺はこうやって勉強して成績が上がった!だからお前もそうしなさい」と、“自身の成功体験”を押し付け気味に語りがちです。
自慢話はかえって反発を生むかもしれません。あるいは、「勉強しないとお先真っ暗」と脅して恐怖心を煽るのも、自尊心を育てる上で、いい方法とはいえません。
勉強しなかったことによる“失敗体験”を大人が話すことで、自己開示してあげるほうが子どもの心に残りますし、共感を得やすくなります。
人間の行動の動機は、「快楽を得る」あるいは「苦痛を避ける」のいずれかであることを考えると、リアルな失敗体験は印象に残ります。
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今回は、勉強嫌いが起こる理由と
その対処法について書きました。
お子さんが勉強嫌いで困っている方は、
どこに原因があって、どんな対処法が必要なのか、
ぜひ検討してみてくださいね。