こんにちは。横浜・鎌倉で活動するプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。
今日は中学2年生の女子から「勉強のやる気がどっかに行ってしまって焦っている」という相談です。

最近、ほんとうにやる気が出ません。
勉強しないとって思ってるけど、教科書を開いても何も頭に入ってこないし、スマホばかり見てしまいます。
テストも近いし、内申も気になるし、親にも「大丈夫なの?」って言われるんですけど、それを聞くたびにますます焦ってしまって、動けなくなります。
前はもっと頑張れてたのに、なんで今はこんなにできないんだろうって、自分が嫌になります。
サボってるように見えるかもしれないけど、心の中ではすごく焦っていて、苦しいです。
勉強のやる気がどうしても出ずに焦っているとのこと。
勉強しなきゃとは思っているのに、体が動かない。
教科書を開こうとするけど、気がつけばスマホを見ていたり、ぼーっとして時間が過ぎていたりする。
そんな自分にイライラしたり、落ち込んだりしてしまうこと、ありますよね(私はあります!ありました!)
でも、そういう気持ちになるのは、あなたが“本当は頑張りたい”と思っているからです。
もし本当にやる気がゼロだったら、そもそも悩むことすらないと思うのです。
「このままじゃまずい」と心のどこかで感じているからこそ、もどかしくなるのではないでしょうか。
それに、やる気が出ないのは「気合いが足りないから」ではありません。
たまたま今、心や体のエネルギーが足りていないだけのこともありますし、勉強との向き合い方にちょっとしたすれ違いがあるだけかもしれません。
このページを見つけてくれたということは、きっとあなた自身が「変わりたい」と思っているからだと思います。その気持ちがとても大切です!!ここから一緒に、小さな一歩を見つけていきましょう。
やる気が出ないのには、ちゃんと理由があります
勉強のやる気が出ないとき、多くの人が「自分はだらけているのかな」と思いがちです。
けれど、やる気が出ないのは“怠け”ではありません。そこにはちゃんと理由があります。
たとえば、こんなことはありませんか?
- 目標が遠すぎると感じている
「受験のために頑張れ」と言われても、いまいちピンとこない。将来の夢もまだよくわからないし、何のために勉強しているのか分からなくなってしまう。
そんなふうに、目的がぼんやりしていると、人の心は動きにくくなります。
- 頑張っても結果が出なくて、落ち込んでいる
勉強しているのに点数が上がらないと、「どうせ自分には無理だ」と感じてしまいますよね。
努力が報われないときほど、やる気はどんどん減っていってしまいます。
- 疲れていて、気持ちが沈んでいる
部活が忙しかったり、人間関係で悩んでいたり、なんとなく気持ちが重いときは、集中する力も湧きにくくなります。
本当は疲れているのに、自分でも気づいていないこともあります。
- まわりと比べて、焦ってしまっている
友達がテストで良い点を取ったり、塾でたくさん勉強している姿を見たりすると、自分だけが置いていかれるような気持ちになることもあります。
そんなとき、心の中に「やらなきゃ」というプレッシャーがたまってしまうのです。
こういった理由は、誰かに見せるわけではないので、自分でも気づかないままになっていることがあります。
でも、もし少しでも「あ、これ自分かもしれない」と思うところがあったら、それだけで前進です。
やる気が出ないのには、あなたなりの理由がちゃんとあるのだと思います。
まずは元気出してね。
すぐに試せる6つの小さな作戦
やる気が出ないときに、無理に「今すぐ頑張らなきゃ!」と思い詰めるのは逆効果になることがよくあります。
そんな時こそ、小さな一歩から始めることが大切です。
以下の6つの作戦は、誰でもすぐに試せるものばかりですので、気軽にチャレンジしてみてください。
① 机に座るだけ作戦
「どの教科から始めればいいんだろう」「何をやったらいいかわからない」
そんなふうに迷っているとき、つい勉強のスタートが遅れてしまうことがあります。やることを決める前に、まずは机に座ってみるだけでも大丈夫です。
「座るだけじゃ意味がない」と思うかもしれませんが、実はそこがとても大事な一歩です。人の脳は、環境に影響を受けやすいので、机に座るだけで“勉強モード”に切り替わりやすくなります。
たとえば、椅子に座って、ノートを開いて、ペンを持ってみる。たとえその日は何も進まなかったとしても、「今日も自分なりに一歩踏み出せた」と自分を認めてあげてください。それが明日への前向きな力になります。
② タイマー15分作戦
「1時間も勉強しなきゃ」と思うと、それだけで疲れてしまいますよね。
そんな時は、時間のハードルをぐっと下げて、「まずは15分だけ頑張ってみよう」と決めてみてください。
スマホのタイマーでもOKです。15分だけなら、なんとか頑張れそうな気がしてきませんか?
始めてみたら、意外と集中できて、そのままもう少し続けられることもあります。
もし15分で終わったとしても、それはしっかり勉強した証拠です。短くても「やった」という実感を持つことで、自分に対する信頼が育っていきます。
「短時間でも、ちゃんと意味がある」と思えるようになると、勉強へのハードルが少しずつ下がっていきます。
③ ごほうび作戦
「頑張ったあとに楽しみがある」と思えると、やる気は自然と出やすくなります。
この作戦では、勉強を頑張った自分に対して、ちょっとしたごほうびを用意してみましょう。
たとえば、「英単語を10個覚えたら好きなお菓子を食べよう」「問題集を3ページ終えたら、好きな動画を1本だけ見る」といった、小さくて、でも嬉しいごほうびが効果的です。
ポイントは、先にごほうびを決めておくことです。あらかじめルールを作っておくことで、集中しやすくなり、終わった後の達成感も増します。
がんばることと楽しむことをセットにすることで、勉強の時間が少しずつ「イヤなもの」から「がんばったらちょっと嬉しいことがある時間」に変わっていくかもしれません。
④ 今日だけ10分作戦
「なんだか今日は全然やる気が出ないな…」そんな日もありますよね。
そんなときに「でも10分だけやってみる」と決めるのが、この作戦です。
たとえば、教科書を1ページだけ読んでみる、漢字を5個だけ書いてみる。それだけでOKです。
10分という短い時間なら、「これならできそう」と思える人も多いのではないでしょうか。
そして実際にやってみると、「せっかくだし、もう少しだけやろうかな」と思えることもよくあります。もし10分で終わっても、それは“前に進んだ日”です。
「今日だけはやってみた」という小さな実績を積み重ねていくことで、気づいたら毎日少しずつ前進していた…という流れを作ることができます。
⑤ スマホを使う時間を決める作戦
「スマホが気になって勉強に集中できない」
これはとてもよくある悩みです。SNSやゲームは楽しいですし、つい手が伸びてしまいますよね。
この作戦では、スマホを完全に禁止するのではなく、「使っていい時間を自分で決める」ことがポイントです。
たとえば、「勉強が15分終わったら5分だけスマホを触ってもいい」「1教科終わったら10分だけ休憩してOK」というふうに、使うタイミングを区切るルールを作ってみましょう。
自分でルールを決めることで、スマホに振り回される感覚が減ってきますし、「楽しみのために頑張る」というモチベーションにもつながります。
もちろん最初からうまくはいかなくても大丈夫です。少しずつ、自分なりのバランスを見つけていければOKです。
⑥ 音楽をかける作戦
どうしても集中できない時や、静かすぎて逆に落ち着かないときは、音楽を味方につけてみるのもおすすめです。
特に、歌詞のないBGMや、自然音、カフェの環境音などは、思った以上に集中しやすい空間を作ってくれます。
「お気に入りの勉強用プレイリストを作る」というのもひとつの方法です。音楽を流すことで気分の切り替えがしやすくなり、「この曲を聴くと勉強モードになる」という自分なりのスイッチができることもあります。
ただし、音楽が気になってしまうタイプの人は、無理せず静かな環境を選んでください。大切なのは、自分が一番集中できる方法を見つけることです。
どの作戦も、完璧にこなす必要はありません。大切なのは、「少しだけでもできた自分を認めること」です。
続けることが一番大事なので、焦らず、自分のペースで取り組んでみてください。
やる気は“やったあと”についてくることがあります
「やる気が出たら勉強しよう」と思って、何もしないまま時間が過ぎてしまった。
そんな経験、きっと誰にでもあると思います。
でも、やる気って、じつは行動した“あと”についてくることのほうが多いんです。
たとえば、イヤイヤながらも机に向かってみたら、だんだん気持ちが乗ってきたとか、
英語の単語を何個か覚えてみたら、「あ、案外できるかも」と思えたことはありませんか?
これは脳のしくみにも関係しています。
人の脳は「少しだけやってみる」「ちょっとだけ前に進む」といった小さな達成を感じることで、自然とやる気を出すようになっているそうです。
つまり、やる気があるから行動するのではなく、行動するからやる気が生まれるということです。
だから、やる気が出ないからといって、何もできないと思わなくても大丈夫です。
「とりあえず5分だけやってみる」「1問だけ解いてみる」といった、小さな行動から始めてみてください。
そして、「できた」という気持ちをちゃんと自分に味わわせてあげることが大切です。
やる気は、少しずつ積み重ねることで育っていきます。
焦らず、自分のペースで大丈夫です。
誰かに話してみるのも大切です
勉強のことや、やる気が出ない気持ちって、つい自分の中だけで抱え込んでしまいがちですよね。
でも、心の中がぐるぐるしているときは、誰かに話すだけでも気持ちが整理されて、少し楽になることがあります。
話す相手は、家族でも先生でも、友達でもかまいません。
「こんなこと話しても大丈夫かな」と思うかもしれませんが、案外、誰かに打ち明けてみると「自分もそういうときあったよ」と返してくれることも多いです。
もし直接話すのが難しければ、紙に書いてみるのもおすすめです。
「今、何がつらいのか」「何が不安なのか」「どうしたいと思っているのか」など、自分の気持ちを文章にすることで、心が少しずつ整理されていきます。
それでも「やっぱり誰にも言えない…」と感じる場合は、学校外の相談先を探してみるのもひとつの方法です。
家庭教師の先生や、オンラインのカウンセリング、子ども専用の相談窓口など、話を聞いてくれる場所は意外とたくさんあります。
人に話すことで、すぐにやる気が戻ってくるわけではないかもしれません。
でも、「今の自分をわかってくれる人がいる」と思えるだけで、心がふっと軽くなることがあります。
おわりに
勉強のやる気が出ないときって、自分でももどかしいですし、まわりの声が余計に重く感じることもあると思います。
でも、それはあなたの中に「ちゃんとやらなきゃ」という気持ちがあるからこそです。
その気持ちがあるだけで、もう十分に価値があります。
完璧にやらなくても大丈夫です。
小さな一歩でも、昨日よりほんの少しでも前に進めたなら、それは立派な前進です。
「今日は机に座っただけ」「10分だけやってみた」
そんな小さな「できた」の積み重ねが、やがて自信になりますよ!!
そして、うまくいかない日があったとしても、また明日やり直せばいいだけです。
大切なのは、自分を責めすぎないことと、自分なりのペースを大切にすることです。
このページをここまで読んでくれたあなたは、もうすでに動き始めています。
その気持ちを、どうかこれからも大事にしてくださいね!
以上、佐々木(@kateikyo_megumi)でした!
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