相手に動いてほしいならかならず理由を言おう

こんにちは。2時間早起きして仕事をしていたらなんだかぼんやりし、結局1時間寝てしまった佐々木です。睡眠時間短めで仕事をするのはよろしくないですねえ。みなさんちゃんと寝てますか?

さて、教育系の仕事はいかに人を動かせるかが鍵になります。人に何かを伝えて、人を変えていくのがお仕事なのでね。

しかし、これってどの業種、職種でも同じではないでしょうか。どれだけの人を巻き込み、動かせるかが仕事の成否を分けるでしょう。

そこで、人を動かすための伝え方について考えてみたいと思います。

 

多くの人がハマる落とし穴

多くの人が、何か依頼をしたり、仕事の手順を伝えるときに、「やり方」だけを伝えてしまいます。

心当たりはありませんか?

たとえば、「この資料をA4モノクロ2in1で100部コピーして」という情報は、やり方についての情報です。部下に仕事を頼むなら、これだけでも問題なさそうです。

とにかくコピーを取るのが最終目的である以上、なぜそれが必要であるのかはわざわざ伝える必要がないかもしれません。時間ももったいないですし。

しかし、言われた相手は黙ってコピー機に向かいつつ、内心こう思っているでしょう。

「なんでモノクロ?」

「なんで2in1?」

「なんで100部も?」

「ってかなんで俺がやるわけ?」(これが一番大きいかもしれない)

理由なく何かをしてもらうのは、上司の権限や圧力を行使して仕事をしていることになってしまいます。相手は内心、納得しきれていないかもしれません。

例えば、こんな言い方だったら、どうでしょうか。

「関連会社の部長以上が集まる会議があるから、スライド資料を2in1モノクロで100部印刷してほしい。部数が多いから、仕事が丁寧で確実かつ早い君に頼みたいんだ」

と言われたらどうですか?

私だったらノリノリでコピー機に行きますね…。後半の仕事が丁寧云々が嘘だとしても(笑)。

このように、依頼をするときには理由を言うことで、人が動きやすくなります。

 

根拠のない説明は害悪だ!

そもそも論になりますが、説明とはなんでしょう?説明とは何か説明できますか?

辞書によれば、「説」という字はみちすじを表し、「明」という字は、あきらかにする、はっきり見えるようにする、という意味を示します。

「説明」とは、根拠、理由を明確にしながら、道筋を明らかにすることです。暗いまま、前の道が見えないのでは伝わりません。道筋を照らし、道順の全体像、ポイント、分かれ道、着地点がしっかり見えるように導けるのが、良い説明といえます。

つまり、根拠、理由がないのなら、説明とはいえないのです。

 

「いいからやれ」は通用しない

説明の際にありがちなのは「どうやるのか」という部分だけを伝えてしまうこと。シンプル化する上では重要な観点ではあります。

しかし、人を動かすためには、「どうやるのか」の情報だけでは不十分です。

人間は、自分の行動に対して意義や根拠を求める生き物です。相手が小学生程度の子どもであれば、根拠がなくても通用するのでしょうが、相手が大人であればあるほど、何かを要求するときには根拠が求められます。

 

 根拠はなんでもいい説

心理学の「カチッサー効果」によると、理由付けをするだけで依頼の承諾率がアップするという実験結果が出ています。

アメリカの心理学者エレン・ランガーは、コピーを取りたい時、先頭の人に先にコピーさせてもらえるよう、3通りに依頼する実験を行いました。

①「すみません、5枚なのですが、先にコピーをとらせてもらえませんか? 」と要求だけを伝える場合

②「すみません、5枚なのですが、急いでいるので先にコピーをとらせてもらえませんか? 」本当の理由を伝える

③「すみません、5枚なのですが、コピーをとらなければいけないので先にコピーをとらせてもらえませんか? 」と、もっともらしい理由を付け足す

 

①の場合の承諾率は60%であるのに対し、②の場合は94パーセント。③のようなもっともらしい理由付けでも93%承諾されることが証明されました。

 つまり、根拠があったほうが人は動くということなのです。たとえそれがもっともらしい適当な理由だとしても。

 

まとめ!

相手がなかなか行動してくれないとき、ついつい私たちは「いいからやってよ!」と言ってしまいます。

では人は付いてこない、納得感を持もって動けないのです。つまり、理由の内容というよりも、きちんと「理由がある」ことの方が重要なのです。

人を動かす際には、どうやるか、何をやるかだけでなく、なぜやるかも忘れずに付け足してみてください。

 

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参考文献

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